(1-2) そんなわけで「最低限」のことだけやって「それっぽく」組むことにした。「最低限」のところに、前回は見て見ぬふりをしたドアHゴムの表現がある。実物は(東急に限らず国鉄も)ドアHゴムはドアと面一になっているが、GMキットあるあるでドアから一段出っ張っている。これを引っ込ませるのに旧国の場合ドアごとエッチングパーツに交換していたが、このキットには適合するドアパーツが……あまり探してないので分からないけど、少なくとも手元にないので前回は無視した。今回は、一昨年の80系で試した方法を採用する(つもりで作業を開始した)。キットのHゴムのモールドにそってニードルで溝を掘り、やすりで出っ張りを削り、その後Hゴムに見えるように角を斜めに整形して……という加工。1両分やってみたのだが、今回「それっぽく」行こうと決めたせいなのかイマイチ気乗りしない。前回キットそのままで作って、そんなにめちゃくちゃ悪目立ちするということもなかったのも原因か。もうココも省略していいんじゃないかなあ? というわけで、側面はほぼ無加工で行くことになった。
なお、そうすると加工を始めた1両分の素材が無駄になるように見えるがそうでもない。元々側板は「クエ9423」を作ったときに1両分余っていたし、ドア部を弄っただけなので両運転台車やサハを作るときの素材としては依然有効である。
(2) 今回も3両1編成を作るつもりだったが、軽く仕上げるのであれば3両では物足りない気がしてきた。というわけで2編成6両に“増強”。「3450-3450-3800」と「3600-3340-3600」の2本にしようか。あるいは最末期より少し手前頃の3450形を中心とした5〜6両編成でもいいかな、と……実はまだ決定していない。そしてもう一つ、「軽く仕上げる」とは書いたが、日車製の折妻前面の車両は作ってみたいと思っていた(これまた復刻塗装の時は見て見ぬふりをした部分である)。屋根Rまで再現するのは面倒なので、あくまで前面だけ。上手く作れるかどうか分からないので、試作、検討をしてみて、行けそうならゴー。行けそうにないならパス、という形にする。
(3) 写真は撮っていないが、GMキットを組み始めるにあたっての儀式みたいなもの、抜き勾配削りを始めた。旧国キットに比べるとシャープに出ているように見えるが、一ヵ所インジェクターピン跡がもろに出ているのと、あと窓サッシを銀色に塗るので、サボった場合にどう影響するかは分からない。正直に言ってこの作業あまり楽しくないのだが、今回はまだ悩んでいる部分もあるし、前作「宇野・赤穂線」のぶどう色2号問題が尾を引きずっているので、何も考えずに出来る作業があるというのはちょっと助かっていたりもする。
来週は、折妻前面を試作する予定。折り曲げは阪急3064Fのスカートでちょっと失敗しているが、溝を深めにすれば行けそうなことは確認済み。曲げる角度を安定させたり、補強についての問題はあるが、その辺も一応アイディアはある。上手く作れるといいなあ。
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