鉄道模型制作報告
「旧国 阪和・片町線(III)」その7
クモハ60乗務員室付近

 先週からの続きで、クモハ60の後退させた窓を完成させ、乗務員室付近を接合する。細かい作業は残っているが、一旦ここで離れる。

ドアパーツの台座

 今回作るうちのプラ車両、即ちドアをくり抜いた4両のドアパーツの台座を作る。かなり昔に鉄道模型誌で読んだ「GM旧国キットのドア交換の手順」では、「キットのドアをエッチングパーツギリギリにくり抜いて、エッチングパーツを圧入して瞬間接着剤で固定する」みたいな感じだったのだが、実行するといくつかの難点があった。開口部がきつ過ぎると、エッチングパーツを押し込んだときにパーツが曲がってしまう。それを避けるために緩めにしようとしても、加減が難しく削りすぎてしまうこともある。いずれの場合でも、ドアが斜めになったり、深さが一定にならないこともある。そんなわけで私は、緩めに削り広げ、裏から台座を作ってそこに張り付ける形を取っている。面倒ではあるが仕上がりは安定するはず。

前面加工に移る

 クモハ60の前面加工に移る。Hゴム窓は嫌いなのだが、阪和線のクモハ60と言えばHゴム化された印象が強いので、今回は渋々作ることにする。ちなみにナンバーは053か051になる予定。049は運転室窓のサイズが微妙に異なっていた。
 Hゴム窓が嫌いな理由は、見た目にあまりカッコ良くない上に、作るのが面倒、さらにはうまく作れないから。薄いプラ板を貼り重ねて窓を開けてHゴムの表現とするのだが、手作業故に四隅のRが上手く揃わない。完成品からはめ込みのHゴム窓付きガラスを引っ張ってこれたら最高なんだけど(70系300番台の側面みたいに)そうそう都合のいいサイズの窓ガラスパーツが手に入るわけではない。
 さて、写真と話の内容が乖離してしまったが、キットに付属している2種類の前面パーツのうち、使うのは両側が木枠のもの(写真右)。左の方が運転室がHゴム化されていて作業の手間が省けそうに見えるが……運行番号窓(右は3桁で左は2桁、作りたい車両は3桁)、キットのHゴム窓は微妙にサイズが違う、さらに窓の部分は本来平面であるところパーツは曲面になっている。以上の理由で、木枠の前面をHゴム化する。

途中いろいろすっ飛ばしてここまで

 工程がいくつかあって、行数が稼ぎたかったら書けることはたくさんあるのだが、ざっくり省略。幌受けについては説明したことがなかったかも、と思って写真を用意したりあれこれ準備はしていたのだが、見返すと去年の京阪神緩行線で書いていたのでやっぱり省略。
 今回幌受けで少し苦労した。1つめは左右の太さが揃わなくて失敗。2つ目は上部のRが小さすぎて雰囲気が出なかったので破棄。

3度目の正直で幌受けが付いた

 二度あることは三度……だったらどうしよう、と慎重に?作業して、三度目の正直で何とか満足できるレベルの部品が作れたので接着。疲れたー!

ここからは余談

 ここから余談が始まる。先月「つくるんです」公式サイトでセールをやっていたので、ついついいくつか購入してしまった。写真の右2つはセールの半額、一番左のはアウトレットで6割引きぐらいだった。アウトレットって言うだけあってケースが褪色している。
 透明な円柱形のカバーに収まったファンタジー感あるミニチュアハウスなのだが、このシリーズ、ハマった当初はあまり興味がなかった。でも今回、半額になっていたので商品説明を見ていると「経験者向き」とあり、俄然やる気が出てきた。そんなわけで、安いということもありついつい注文してしまった。

少し組み立て開始した

 届いて箱を開けて中身を見ていると……作ってみたくなって少し開始している(笑) 「模型の合間に」のつもりだが、気が付くとのめり込んでいそうなので気を付けないと。今回もラブリーバルコニー同様に一部は自分で色を塗るのだが(*1)、今回は付属絵具じゃなくエアブラシで使い慣れた塗料を使ってみようかなーと考えている。なんかもう、鉄道模型そっちのけでやってそうな雰囲気になってきた(苦笑)

*1 最初に作ったアリス紅茶店森のベーカリーがたまたま色塗り不要だっただけで、実は絵具付いてるキットの方が多数派かもしれない。

(2024.10.06)
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