|
【ラーメン赤猫】 虎打麺のポスターの回、ジュエルが商品展開で「Tシャツとかキーホルダー、アクスタ、ぬいぐるみ、抱きまくら」と案を出す。その後来店したマユがポスターを見て「Tシャツとかアクスタとかぬいぐるみとか抱きまくら欲しい!」と興奮するが、店のどこかに盗聴器仕掛けてる?ってレベルのシンクロ率(笑) でもキーホルダーだけは漏れてた。ここは完全一致させて欲しかったなあ(?)。ところで、漫画の登場人物はこれらのグッズを手にすることはできないが、リアルの世界では『赤猫』グッズを手にすることが出来る。でもリアルの世界には「ラーメン赤猫」はない(*1)。さて、『赤猫』世界の登場人物と現実世界の我々と、どっちが幸せなのだろう?
*1 コラボラーメンはあったけど、橘雪翼的にはイマイチだった。
【怪獣8号】 完結。残念ながら私はこの作品にあまり魅力を感じなかったが……作者曰く「20年目でようやく自分の決めたところまで描き切ることが出来た」そうで、おめでとう。最後はまあまあ良かったんじゃないかな。トータルとしての私の評価は、キャラクター、絵、ストーリー全てにおいて当落線上ギリギリセーフかアウトか、というところ。基本的な部分、骨格は良かったけど、その先の肉付けが弱かった。
【ワンパンマン】 木星まで吹き飛ばされるとか時間遡行とか訳が分からなさすぎる。バトルに関しては単純でいいのになあ。但し、「亜空間ゲートって掴めるのか」のところだけはちょっと面白かった。あと、ガロウ編としてのエピローグも(文句がないではないが)嫌いじゃない。総じて評価に困る1冊だった。
【婚約破棄された令嬢を拾った俺が、イケナイことを教え込む】 リディリア編完結。小説3巻の前半部ぐらいまで進んだかな? 今小説版と漫画版両方読んでる作品がいくつかあるが、漫画版が順調なのは本作のみ(『Re:ゼロ』は漫画版購読が限定的なので除外)。『マヌF』は言うに及ばず、他も最近ペースが怪しい。一方で本作は原作小説の方の歩みが遅く、もしかすると何年か後に漫画版が追い付く可能性も……?
>シャーロットのキラキラ
最後の方でリディリアは「シャーロットに対して弱すぎじゃろ……」と言っているが、そもそも聖女リディリアも勝ててない。
>エルダーズ・アライアンス
アレン曰く「その一端に接触できれば世界を動かすことも容易である」だが、アレン本人はそんなもんなくても世界を動かせそうなレベル。なんせ“大魔王”だしな。あ、もしかするとこれが「鬼に金棒」ってやつかもしれない。
>300年前の聖女より今の俺の方が強い!
前に『葬送の』で見たような話(かつては必殺の魔法だったがそれも遠い昔の話。今はありふれていて対策が取られてる、的な)。尤も漫画としてはこっちの方が後だが、原作は『葬送の』の前に書かれていたはず。
>結婚前に娘が出来る
これも最近のトレンド? どこかの魔王もそうでしたね〜(「大」の付かない魔王)。「どう見ても父親というキャラではない」というのも似通っている。“あっち”では悪友に「お前、娘に最初に教えることがそれでいいの?」って突っ込まれてたなあ。
【ザ・ファブル The third secret】 ヨウコが自分の能力に翳りを感じる。アキラの力も鈍っていることを暗示するかのようなシーンだが……これまでの『ファブル』だとその辺もアキラは規格外だったからなあ。そして敵方にいる男が「サヴァン症候群」……かもしれないしかしこれも懐かしいキーワードだ。これまたこれまでの『ファブル』の流れで行くと、「同じサヴァンでも規格外」で終わらせそう。
【軍靴のバルツァー】 バルツァーの口からリープクネヒトの過去がいろいろと語られる。ヘルムートは「だんだん分かってきたような気がする」と言ってるが、私には分かったような分からないようなである(笑) 音楽家としてエルツライヒに潜入した際に、女帝が「あの下手糞ピアニストを呼びなさい」と言っているが、実際のところクネヒト君の腕前はどうなんだろう。本当に下手なのか、それとも女帝の皮肉なのか。流石に一般人レベルではあちこちに接触するための偽装として役に立たないと思うが、じゃあいつどこでピアノの練習をしたんだ?という疑問も生じる。
両軍の調印の場でクーデターから相手将校を庇い、それなりの怪我をするディーター、痛み止めを打って戦場に立ち続けるが……完全に薬物中毒だよなあ。ってか鎮痛剤ってそんな一瞬で効くものなのか。
【ドラハチ】 ハイライトは1塁ランナーがリードを投手寄りに取り、リードしてる距離を見誤らせるところ。なかなか面白い奇策だが、実際問題遠近感持ち出すまでもなく一発で分かるんじゃ……? 八郎も「すぐばれるから一発で盗塁決めてください」とは言ってるが。ちなみに図解説明のところ、ランナーから2塁までの距離を「リード」としているが、リードって一塁ベースからの距離では?
【黙示録の四騎士】 3冊ずつ読むとどうしても最後に読んだ3冊目の印象が強くなるのだが、今回は特にそう。ここまでいろいろ匂わせてきたけど、主人公パーシバルの秘密が一気に明らかになる。そしてまさかの死亡。最近、フィクションでメンタルを削られることが多いのだが(小説『八咫烏』シリーズ、ゲーム『NieR:Automata』)、本作のこのシーンではノーダメかんたびれ(*2)だったのはどうしてだろう。慣れてきた? いや違うね。鈴木央の作品だし、作品のタイトルや流れから言って今度こそ絶対パーシバルは復活するだろう、という期待安心があるからだろうな。
そして少しだけ時間が流れる。15巻最後のページは成長したアングハルハッドの姿が……こういうの好きなんだよなあ。思い返せば『FINAL FANTASY XII』のエンディングで成長したパンネロの姿にぐっと来たことが。尤もあれは、その後GBAだったかの続編?スピンオフ?でロリキャラ化されて憤慨したのだが。最近(といってももう5年ぐらいは経つ)だと、『シン・エヴァンゲリオン』で医者として奮闘する鈴原トウジのシーンが良かった。『ドラゴンボール』の頃は流石に自分が子どもすぎて何とも思わなかったけどね。悟空は体が大人になっても中身あんまり変わってなかったし。
*2 最近思い付いたギャグ。『のだめカンタービレ』をもじっている。
【王様の仕立て屋〜サルトリア・ナポレターナ〜】 ビンテージもののデニムを巡って対立する2人のお話。デニムの話も過去にあったような気がするが、今回はどっちかというとスーツとの調和が重点に置かれている。まあイメージ的には完全にカジュアルだよね。お洒落全然分かんない俺にも分かる。中盤、話が落ち着きかけたところで両者のおかんが出て来て事態を混ぜ返す。そう言えば『Q.E.D.』の燈馬君が「○○の男は母親に弱いんですよ」って言ってたけど(大富豪アランが誘拐される事件)、あれってイタリアの話だっけ?
【レッドブルー】 先月読んだ巻で根嶋がバンダム級チャンピオンになったって書いてあって、青葉との試合後ファイトスタイル変えたのかと思ったら……塩試合製造機なのは変わってないのかよ! BOOSTでは44歳の大ベテランに得意技を完封されて敗北するが、この山元が次の青葉の相手になる感じ。にしてもこれで44歳? 最低でも私より5つぐらいは上に見えるぞ(若作り自慢)。カッコ内の冗談はともかく、私がプロの格闘技選手だったら、控室で青葉にカチンと来たらすかさず胸倉掴んでただろう。44歳って世間で思われてるほど老成する年齢じゃないと思うんだがなあ(橘雪翼がガキっぽいだけ)。
その前の青葉の試合だが……気になるのは試合中の思考で相手を「さん」付けしてるところ。特に格闘技の場合は対戦相手に敬称要らんだろ。と思うのは私だけ? 名前呼びすら不要、「こいつ」とかでいいんじゃないかなあ? だって思考の中での事とはいえ、相手の名前を呼んでたら余計なリソース食いそうじゃん。にしてもさっきから不穏な発言が多いな、俺。
【追放された転生重騎士はゲーム知識で無双する】 クエストの途中で想定外の強敵が現れてピンチになるが、頑張って戦って何とか逆転、というところはいつものパターン。但しその中身は違っていて、流石に作者もワンパターンの使い回しはしてこないか。前回の煽り(にしか見えない分析と賞賛?)が後半の布石になっていた。
作品とは全く関係のないところだが、電子版の末尾に「『転生重騎士』好きなあなたにおススメ!」みたいな感じで試し読み漫画が付いていた。しかしある作品が好きな人に、同系統の漫画を勧めてどうする? 似たような漫画を勧めたところでバッティングするだけ。もしかしたら一部の人は両方読むようになるかもしれないが、大抵の場合食い合ってどちらか一方しか生き残れないような気がする。ちなみに私の場合、設定が好きなわけじゃなく、主人公エルマのキャラが気に入って本作を読んでいる。試し読み漫画の主人公はまるで違うタイプなので、率直に言って魅力を感じなかった。まあ、違うタイプが気に入らないキャラとも限らないんだけどね。
【灼熱カバディ】 初めての試合が強豪校との練習試合……というよくあるパターン。いいとこまで行くが惜しいところで負ける、ってのも同じ。本作の場合はここが分岐点になりそう。読者に「カバディ」という競技を面白いと思わせられるかどうか。ここが野球とかサッカーとかバスケとかとの大きな違いだ。1巻のルール解説もそうだが、実際に試合がどんな流れになるのかを見せて「カバディ」の印象を刻み付けないといけない。
部員が本来の試合をする数に足りていないというのもよくあるパターンだが、「カバディ」を漫画化する上では重要な仕掛けだったのかもしれない。最初はとにかく、読者にルールを把握させなきゃいけないからね。登場人物が多いとリソースがそちらに割かれてしまう。部長すら怪我の治療名目で隠し、最少人数で話を回していたのはそういう狙いではないかと。2巻で部長復帰、3巻試合終に新入部員3人獲得で、いよいよここからが本番となりそう。
【黄泉のツガイ】 何かこう……シンプルに面白い。実を言うとこの作品、そこまでの期待は寄せていなかったのだが、後期既刊漫画の期待度ナンバーワンに躍り出た。過去作『鋼錬』も、「そういう人気作品がある」というのを知りつつなーんとなく放置していたが、いざ読んでみると面白かった。もしかすると作者と波長が合うのかもしれない。あ、でも、『銀の匙』はそこまででもなかったか……。
デカいツガイ従えてる人、似たようなのを見たことがある……と記憶を捻り出したところ、『殺し屋は今日もBBAを殺せない。』でこんな感じの人物がいたような覚えがある。違ってたらスマン。
【紫雲寺家の子供たち】 長女曰く「スマホと恋人は似ている」だそうだが……えっ、そうなの!? 私は「最低限役目を果たせばそれでいい」なのだが? さらに続けて「肌身離さないもの」とその根拠を示すお姉ちゃんだが、なるほどそうか、俺スマホ放置しがちだから当てはまらんわ。
2巻最後の数ページ、これは一体何なんだろう? この作品が完結した後の様子? 本編からシームレスすぎて理解が追っつかない。もしこれが未来の話なら新の結婚相手は……。でもって娘に母親と同じ名前付けてる? 孫悟空かよ。
【デッドマン・ワンダーランド】 全13巻とそこまでの長編作品ではないが、まだ序盤と言えるこの段階で核心に迫る内容に。とは言え、読者サイドに見えているだけで主人公五十嵐ガンタはまだそのことを知らない。その辺で話をどう転がしていくか。
【まおゆう魔王勇者】 勇者対蒼魔族の刻印王。ファンタジーで勇者とか魔王とか出てくる漫画って本来こういうのが求められてるよね。考えてみれば本作、『バルツァー』の世界に魔族とか魔法とか魔界という概念を持ち込んでみました、みたいな構成になっている(さらに言うと、政治経済の比率がかなり高まっている)。もちろん最初から王道を行く物語ではないことは分かっていたが、もっとお気楽に勇者と魔王がいちゃいちゃしてるのを想像していたなあ。それが「期待はずれでつまらん」ということでもないのだが。
【マグダラで眠れ】 錬金術がどうのこうののお話。錬金と言っても『武装〜』とか『鋼の〜』みたいな超常現象系ファンタジーではないが、ケモミミ少女(ネコではないと思う)が登場したりはする。で、辛辣な意見になってしまうが、どの部分で面白いと感じたらいいのか分からなかった。主人公クースラは錬金術師なのだが、あまり錬金術をやってる場面がない。これといった山場もない。原作は小説(ライトノベル)で8巻出ているらしいが、漫画は全4巻で最後はの打ち切り。コミカライズで失敗したのかなあ?
【天のプラタナス】 『4P田中くん』と同原作同作画の新しめの漫画。今回改めて1巻から読んでいるが、連載されていた頃に途中まで買っていた(以前の整理で紙の単行本は手放した)。『4P田中くん』とは打って変わって監督の指導に「平成」感があり、同じ高校野球漫画でも時代の流れにフィットしている。調べたところ連載開始時で原作者は還暦を迎えていたが、この柔軟な感覚は老いを感じさせない。
―――――
新刊は7冊で、うち6冊が上旬発売というバランスが悪いいつものアレ。『怪獣8号』は前回で辞める予定だったが、今回の16巻で完結なので買っておくことにした。『ワンパンマン』は紙版が8月、電子版が一ヵ月遅れの今月発売で、中期既刊の端数扱いにするか9月新刊扱いにするかで悩んで二転三転したのだが、結局今月になった。ちなみに電子版が一ヵ月遅れるのはいつものことのようだ。
既刊は今月から後期に入る。『黙四』が引き続き3冊ペース、『王仕立』もそのまま続ける。中期で「最新刊まであと少し」だった端数のうちの半数を今月処理。ご新規様の3つはいずれも「お盆枠」からの採用。残る1つの『ラージャ』はまだ3巻までしか出ていないので、冊数調整も兼ねて再来月から(なんだけど、再確認したらあまり調整になっていなかった)。
(2025.09.30)
|