2025年お盆枠で読んだ漫画

タイトル巻数評価
< 既刊 >
  夫婦ならどこへでも  ☆★
  灼熱カバディ  ☆☆☆
  黄泉のツガイ  ☆☆☆★
  ラージャ  ☆☆☆
  怪しいおまわりさん  ☆☆☆★
  鴻池剛の4コマ漫画 黒歴史  ★
  紫雲寺家の子供たち  ☆☆☆

 

【夫婦ならどこへでも】
 竹書房のフェアで11円になっていたので買ってみた。新婚の主人公夫婦があちこちに旅行に行く、という物語。最近のこの手の漫画にありがちな、ちょっとしたすれ違いがあって夫婦なのになかなか距離が縮まらない系である。特にココがだめ、というような欠点はないが、特にココという見どころもない。全3巻はおそらく打ち切りだったんだろうなあ、と。

【灼熱カバディ】
 カバディを題材とした珍しいスポーツ漫画。中学でサッカーをやっていて、かつ有名プレイヤーだったのにいろいろと嫌気が差して運動自体をやめてしまった宵越竜哉が、ひょんなことから――副部長の奸計にハメられて?カバディ部に入るというオープニング。ハメられたと言っても、何のかんのでカバディに熱中するメンバーを見て少しずつ惹かれていく……という王道展開だ。スポーツ系は大体そうだと思うが、タイトル通り熱いストーリーに期待しよう。

【黄泉のツガイ】
 ご存じ『鋼の錬金術師』荒川弘の最新作。『鋼の錬金術師』同様の能力バトル系、と言えばいいかな。今回の異能は「ツガイ」と呼ばれる、分かりやすく喩えると「個別に意思を持った一組のスタンド」。主人公は、現代日本?の山の中の結界に守られた村で、双子の兄として生まれたユル。ある日突然、下界(結界の外)から襲撃を受け物語が動く。現時点ではユルが狙われる理由、相手組織の名前や全貌などは不明。ユルが妹アサだと思っていた人物は偽物で、本物ははるか昔に母親に連れられて下界へ逃げていた。その本物のアサが襲撃部隊の一員というか要人だったようで、この辺のあれこれが物語のキーになりそう。舞台設定がちょっと『八咫烏』シリーズっぽいなあと思ったり。
 実はかなり前に1話だけアプリで読んだのだが、ずっと放置していた。今回1巻を読んでみたら思ってたより面白くて、期待が膨らむ。

【ラージャ】
 紀元前のインドを舞台とした王座を巡っての物語。多分史実がベースとなっているようで、言ってみれば「インド版源義経」みたいなものになるのかな? 画力も高くストーリーも本格派、なかなか楽しませてくれそう。

【怪しいおまわりさん】
 「怪しい」とは書いてあるが別に怪しところはない。むしろ職務にきちんと向き合う、頼りがいと親しみの持てるおまわりさんの日常漫画だ。何でこんなタイトルにした? どこぞの不良警官漫画とは違ってトンデモキャラは出てこないし、ハチャメチャ展開もない。じっくり読ませる落ち着いた良作だ。

【鴻池剛の4コマ漫画 黒歴史】
 『猫のぽんた』で一部界隈に有名な鴻池剛の描いたつまんない4コマ漫画がテーマの漫画。いやホント、これ真剣に面白くない。前から『ぽんた』以外の漫画あるの知ってて、それがまたつまんないの知ってたけど、改めてこうして読んでみると、こんだけつまんないのをこんだけたくさん描けんのは逆に才能なんじゃないかと疑いたくなるぐらいつまんない(どんだけボロカスだよ)。作者ブログ『ウッドブック』に載ってる漫画は普通の面白く、ギャップが酷い。それともあれか、実録エッセイは面白く描けるが完全創作はダメってことか……?

【紫雲寺家の子供たち】
 前にアニメ化されたらしく、グッズをちらほら見かけてすこーし気になっていた作品。グッズ見て何とかくそうだろうなと思ってた通り、ラブコメだ。ストーリーは、超大金持ちの7人兄弟(女5男2)、血の繋がった家族だと思っていたら末妹の誕生日に父親が「全員養子(一組の双子を除いて血の繋がり全くなし)」という爆弾発言をかます。以下、ありがちな展開……と思っていたらそうそう簡単にはハーレムルートには入らない? 最終的に5人全員デレそうだけど、その過程をどんな風に持って行くのかお手並み拝見と行こう。

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 今年のお盆枠は、次に読む既刊漫画の新規開拓が主目的となった。中期はKindle特価枠に時間を取られ、候補の絞り込みがあまりできてなかった。いつもなら6月頃には早くも固まっている後期の計画が、今回は7月入ってから「そういや次はどうしよう」と慌てるザマ。取り急ぎでラインナップを構築したので、私の中では「ひょっこり生えてきた」感が強い。その割に打率は良く、不採用が多かった時のための“第二の矢”に“奥の手”、“リーサルウエポン”の出番が全くなかった。実際には候補にしていたものの、無料版等での試し読みで却下したものが3つある。見た目ほど当たりが良かったわけではない。
 というわけで、『夫婦なら』と『鴻池剛』以外の5タイトル全てが採用となった。『怪おま』のみ現在の最新刊が1巻なので、即新刊戦力入り。 他はいつものように月1〜2冊ずつチマチマ読んでいく。

(2025.08.11)
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