2025年5月に読んだ漫画

タイトル巻数評価
< 新刊 >
  ここは俺に任せて先に行けと言ってから
  10年がたったら伝説になっていた。
17  ☆☆☆
  ゴールデンマン  ☆☆☆★
  ドラハチ  ☆☆☆
  ブルーピリオド 17  ☆☆☆
< 既刊 >
  ワンパンマン 30  ☆☆★
  黙示録の四騎士  ☆☆☆
  黙示録の四騎士  ☆☆☆★
  王様の仕立て屋〜サルトリア・ナポレターナ〜  ☆☆☆
  レッドブルー  ☆☆☆
  追放された転生重騎士はゲーム知識で無双する  ☆☆☆
  追放された転生重騎士はゲーム知識で無双する  ☆☆☆
  戦隊レッド 異世界で冒険者になる  ☆☆☆
  ホテルメッツァペウラへようこそ  ☆☆☆
< 既刊(Kindle特価枠) >
  交響詩篇エウレカセブン 1-3  ☆☆★
  まおゆう魔王勇者 3,4  ☆☆☆
  ラストエグザイル―銀翼のファム― 全3  ☆★
  賭博の巨人 全3  ☆☆☆
  4P田中くん 25-30  ☆☆☆

 

【ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年がたったら伝説になっていた。】
 久々にいつものやつ言わなくていい巻だった。
 アークネストの皇子の“兄”について……前かその前ぐらいの巻で「え?」と面食らったのだが、単純に元から女性だっただけなのね。せっかく授かった長子が女の子だったので、後継ぎとするために男と偽って育ててた云々。まあ良くあるやつである。

【ゴールデンマン】
 ブルースの過去〜本物のゴールデンマンがいた頃のあたりがメイン。いや、こういうの大好きなんだよ。今までのでぱっと思い付くのは『エンバーミング』の過去が明らかになる巻。星5つ評価で絶賛したのをめっちゃよく覚えている。ま、そんなわけで本物のモロボシくんの人物像が明らかになる。前にもブルースが表情を曇らせるシーンがあって不思議に思っていたのだが、要は元からヴィラン向きの思考を持つ人だったんだね。

>(幕間)傷って治りかけが一番痛い
いや、かさぶたが出来て「痒い」ことが多いような……? ま、私セロくんのような大怪我負ったことがないのでその辺りはよく分からないけど。

>ブルース「なんでキレ気味なんだよ」
いや、ブルースが「げっ、シュガー!」っていう驚き方してたからじゃないの?(笑)

>シュガー「腹八分でもいいしおかわりしてもいい」
漫画家とか小説家ってこういう独特な言い回し考えるよね(ちなみにシュガーの口調は最初からこんな感じ)。すっげえ耳に残るから自分でも使ってみたくなる。って本人に言ったら「真似してもいいし忘れてくれてもいい」って返事してくれるかな。

【ドラハチ】
 オールスターではまあまあの活躍、というか目立った。そしてシーズンが再開するが、現実的にはここから逆転MVPは難しい状況。もちろんいきなり覚醒して4割超えの打率に本塁打も量産、なんてことになれば可能だが、ここまでの流れから言ってその辺のリアリティを捨てるとは思えない。読者の期待としても、八郎君には頭脳戦で並み居る先輩方を出し抜いていただきたい。

【ブルーピリオド】
 八虎と森先輩の距離感が……何と表現すればいいのか分からないが、他の作品とかでは見られないものである。今のところあまり恋愛系の要素がない漫画だけど、この後どうなるかは気になるところではある。
 いろいろな作品やらで引っ掛かる部分で、前にも似たようなことを書いた気がする話だが、「作家」の定義は何だろう。私なんかはとにかくシンプルに考えちゃうので、作品を作ってたらそれは作家でいいんじゃないかと思っている。それを職業として、対価としてお金を受け取り、それで生活していく……というのは「プロ」の作家。私みたいな「アマチュア」の作家がいたっていいじゃないか。ただ単に「作家」と表現すれば、プロアマ包括したものになる……という考えなのだが、この辺私と世間の認識はズレてるようだ。

【ワンパンマン】
 原作にはない「バング」の過去が追加されている。ダラダラやんなかったのはいいんだけど、原作に無い追加設定としてこの内容はあんまり好きじゃない。原作でこうだったとしたら受け入れていたと思うので、私も勝手なことを言っているのではあるが。

【黙示録の四騎士】
 えっ、ちょっと、アーサーどうしちゃったのさ! 一体16年の間に何があったんだよ!

……って作者は言わせたいんだろ? だから言ってやったぞ!(こんちきしょー)
 というわけで、想定よりはるかに早く『七つの大罪』の続編であることを意識させられた。GW枠の感想で書いたように、徐々に面白くなってくればいいや〜と思ってたのにいきなりのシフトアップに驚きだ。アーサーが混沌の力に飲み込まれたとかいろいろ考えられるんだけど、後ろにマーリンがいるし大丈夫でしょう。マーリンはマーリンで目的のためには手段を選ばないタイプだから、何か考えがあって最短距離を突っ走るとこうなるんでしょう。俺はアーサーのことを信じているよ。にしても『八咫烏』シリーズと言い、“信心”が試されてるなあ。

【追放された転生重騎士はゲーム知識で無双する】
 新キャラヒルデ。高名な冒険者カロスの一番弟子を自称する。“師匠”に比べてこう……何ていうか……礼節を知らないというか、ただ単に我侭で(見た目通り)子どもっぽい? 一方でカロスは実に人格者で、なるほどこれは師匠と仰ぎたくなる気持ちも分かる。エルマに対し「(ヒルデが騙し取られたと主張するお金に関し)絶対に返さないでくれ、本人のためにならないから」とお願いするが、ここんところコマ割りも上手くてちょっと笑ってしまう。カロスはヒルデに関し「昔の自分を見ているようでほっとけない」と語り、ルーチェはそれを聞いて「ヒルデの荒れていた様子なんか想像できない」と言う。これにエルマが「ヒルデが恥をかかないように大げさに言ってるだけだろう」と解釈するが、エルマもこう言えるあたり大人じゃないだろうか。転生前と転生後合わせるとかなりの年齢になるはずだから当然かな?

【戦隊レッド 異世界で冒険者になる】
 正直4巻で「ちょっと微妙かな……」と感じ始めたものの続きを買ったのだが、5巻は悪くないし普通に次が楽しみ。
 魔力の種の暴走?か何かでティルミナが亜人?獣人化?してしまう。それを見た兄は、一行が別人にティルミナの名を騙らせていたと誤解して激高する。以下大変なことになるが、読者目線的には傲慢そうな兄が妹のことを大切に思っていたことが分かって良かった、という考え方もできる。

【ホテルメッツァペウラへようこそ】
 今年の年末年始枠(年末は去年、だが)で1巻を読んでみた作品の続きだ。こういう系の作品って結構好きなんだけど、感想とかコメントしようとすると上手く言葉に出来ないんだよなあ(直近だと『あらかし』なんかもそう)。というわけで来月以降も特に何も書かない可能性大、ってことで。

【交響詩篇エウレカセブン】
 有名アニメのコミカライズ――と認識している。主人公は……90年代はこういうの流行ってたよね、という感じ。私はあまり好きじゃなかったりする。というわけでのっけから期待度下げめに読んでたんだけど、まあまあ普通。続編の『AO』と合わせて楽しめそうだ。

【ラストエグザイル―銀翼のファム―】
 空賊がどうのこうの国同士の戦争がどうのこうののファンタジー。私が雑に読んだせいかもしれないが、物語に入り込めなかった。キャラクターデザインに物語のテーマがかみ合ってないというか。あと、もっと空中戦に臨場感というか迫力というかが欲しかった。
 1巻のおまけみたいなページを見るに、元々はオリジナルアニメだったようだ。これ、アニメ観た人向けの漫画だったのかも……。ちなみに主人公ファムの声優さんのコメントも出ていた。声優をほとんど知らない私だがこの名前には見覚えがある……ドールズフロントラインのスオミちゃんの人じゃないか!(だからといってどうということはないが)

【賭博の巨人】
 昔1巻だけ何かで読んだことがあり、まあまあ面白かったと記憶していた。シリアスっぽい雰囲気ながら随所に脱力系ギャグが織り込まれている。「賭博」としては、盤面勝負より盤外勝負で決着を付けていることが多いような? そこはマイナスポイントだが、全体的に好きな要素が多かった。最後は打ち切りと見られ、何故主人公ガンディがバスを引きながら旅しているのか、少女アーニャの正体は、神座の四柱を集めるとどうなるのか、といったところは全て分からないまま幕を閉じる。残念。

【4P田中くん】
 本来栄興学園へ来るはずだった田中球児が登場する(但し、母方の姓?で「巽球児」と名乗っている)。いつかは登場すると思っていたが、思ったより早い登場だった。物語のラストでも良かった気はするのだが、本作ではライバル伊坂で最後まで行くのかな?

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 新刊は4冊。先月の11冊から急落だが、今年に入ってからの新刊の冊数を振り返ってみると「6、6、3、11、4」で、平均するとぴったり6冊。理想のところまであと一声と言ったところだ。
 既刊は中期に入る。今回から特価で買ったKindleの漫画を本格的に消化していくので、ご新規様は遠慮気味になっている。Kindle特価枠は全て完結済みの作品で、巻数があるものはいつものように何ヶ月かに分けるが、少ないものはひと月にまとめて全部読んでしまう方針にした。というわけで、通常枠9冊、Kindle枠17冊なのだが……いくらなんでも冊数多すぎた。毎日1冊ずつ読んでいいと考えると凄くハッピーではあるのだが。

(2025.05.31)
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