橘雪翼の、侃侃諤諤喧喧囂囂

2020年5月分

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2020年5月31日

全域スライダー

  ヨドバシの電子書籍閲覧ソフト「Doly」のアップデートにより、Surface Pro 6での不具合が2つとも改善した。まずは例のスライダーの左右が切れてる問題で、これが直ったことで目的のページに移動しやすくなった。もう1つは「Ctrl+マイスホイール」(一覧ページでの表示サイズ調整)で落ちなくなったこと。相変わらずやや不安定なときがあるが、かなり使いやすくなった。
  さて、月末のいつものやつなんだけど、ここしばらく更新のテンションが不足していて、今月は簡易バージョンにてお送りします(月の前半に書いた分はちゃんとしている)。

【まちカドまぞく】2巻(既刊):☆☆☆
  ……あれ? 思ってたのより43倍ぐらい話重めなんだけど?
  前半はいつもどーり(まだ2冊目だけど)。新キャラ、魔法少女の助っ人はミカン。魔法少女は名前が果物系か。過去の戦いの後遺症で、緊張するなど感情に起伏ができた場合に周囲に不幸をもたらす、という謎設定。
  桃が成績優秀者であることが判明。特に理系がいいらしい。『ごちうさ』のココアと言い、最近理系女子が流行っているのか? そしてそれを上回るごせんぞリリス。テスト勉強してないはずなのに、って思ったが、シャミ子の勉強を横で見ていたから……? にしても、横で見てるだけでこれだけの成績を修められるって、諸々ポンコツだと思っていたけど実は相当優秀なのでは。じゃあなぜ封印されるようなヘマをしたんだ。
  良子が桃に借りてるパソコンのところ。多重バックアップの大切さ〜のコマでくっついている機器類が……パソコンのものというよりCDとかテレビとかの映像系のケーブルで繋がってる気がするんですが? 1巻のエポキシ接着剤って単語が出てきたところでは「コイツ……デキる!!」って思ったのだが。がんばれいづも! デジタル機器にも詳しくなってオールラウンダーなまんがかになるんだ!
  という前半から後半に入ってのシリアス成分多めの展開に面食らった。シャミ子の「父は原子力潜水艦に乗ってイカを獲ったり、宇宙戦艦に乗って買い付け」というあたりや、その父親が吉田家のミカン箱に封印されてたってところはド安定のギャグ進行なのだが。そして吉田の姓が父親の名前、ヨシュアをもじったものって……強引で無理があるが、それが却って感心する! ちなみに父親がヨシュアってところで『アーク・ザ・ラッド』を思い出した(本編の話は覚えてないのだが、サントラの1曲目が確か『父・ヨシュア』)。
  そういうわけで話が想像以上に展開して正直なところビビっている。既刊5巻だが、まさか5巻で終わってたり……しないよね???

<訂正について> 伊藤いづも先生のことを間違えて「いずも」と書いておりましたので訂正させていただきました。いづも先生ごめんなさい。(2020.06.09)

【SPY×FAMILY】2巻(既刊):☆☆☆★
  ロイドは優秀なスパイのようだが、そこにアーニャの子どもらしい幼さが加わることでいい具合に話を面白くしている。流石組織も良く分かっている。こんな任務優秀なメンバーでなきゃこなせないぞ(笑)
  ちょっとうっかりするのが、ヨルが知っているのは「偽装結婚」まで。ロイドとアーニャに血の繋がりがないのも、ロイドのバツイチが設定であり要するに嘘であることも知らない。一番立場がややこしいのがロイドで、アーニャは義理の娘でありヨルは建前上の妻であり、それを家の中と外で切り替えないといけない。私が同じことやったら初日にボロが出るだろう(笑) あと、作者もシナリオを作るときにその辺を常に念頭に入れてなきゃいけない。私がこの漫画のストーリーを作ろうとすると以下同文(笑)
  後半でヨルの弟、ユーリが出てくる。そういやそんな人もいたなあ……忘れかけていたけど、それぐらい引き込まれるストーリーということで。そしてユーリにも秘密警察という裏の顔がある。これは予想してなかった。父スパイ、娘エスパー、母殺し屋と来て義弟秘密警察。ある意味バランスの取れた素晴らしい“家族”ですね!(意味不明)

【MF GHOST】8巻(新刊):☆☆★
  もうちょい霧の中での走行シーンが見たかったかな……でも7巻から通算すればそれなりかな。気のせいかもしれないけれど、『頭文字D』のときと比べると描写が淡泊というか単調というか、迫力に欠ける気もする。まあ溝落としとかブラインドアタックとかインベタのさらにインとかをやってるわけじゃないから、普通に走る車を描くしかないんだろうけどね(それでも構図とかいろいろもうちょっと何かできそうな気はするが……)。
  安易にカナタを3位にしなかったのは良かったと思う。次の、ターボで馬力を上げるという話に繋げたかったのもあるのだろうけど。ここで啓介が出てくるが……うーん、啓介……。

【山田くんと7人の魔女】19巻:☆☆★
【山田くんと7人の魔女】20巻:☆☆★
  よくある登場人物の過去編だが、主人公でそれって珍しいよなと書いた途端に思い出したのが『エンバーミング』。そういやあいつも記憶なくしてた……なんか漫画ってしょっちゅう簡単に記憶なくしてない? まあ漫画だからしょうがないのかな。
  20巻ラストは、山田と潮が2人揃ってみんなから忘れられてしまう。でも直前のシーンで玉木は山田をきちんと覚えている……? 特殊な能力持ってるから記憶消去が効かない……んだっけ?

【るろうに剣心─明治剣客浪漫譚・北海道編─】4巻(新刊):☆☆☆
  前巻からちょっと待たされたせいでそう感じたのか、それとも巻之四に入ってようやくエンジンがかかってきたのか、面白くなってきた。
  対凍座。ストーリ進行上バトルシーンを入れようというアイディアなのかもしれないが、剣心を戦わせるその理由付けが面白い。これは薫さんの手柄か?(剣心の嫁じゃなくて和月のお嫁さんの方の薫さん) 凍座というキャラクターが良く表現できている。その一方で剣心の“劣化”が悲しくもある。前作からの流れもあるから仕方ないんだけど……。
  ギャグの切れ味もなかなか。但し左之助、「刀を持つ者が多すぎるでござる」のところでアのおばか3人はともかく、お前は物言いたげな目をするんじゃねーよ(笑)

【I'ts My Life】8巻(既刊):☆☆☆
  めっちゃシリアスな展開で各登場人物が神妙な面持ちなのに、一番渦中にいるはずのアストラが概ね平常運転で笑うしかない。普通こういう漫画は、主人公がストーリーの根幹部に一番因縁があったりするものだが、この様子だと本当に「たまたま通りがかった善意の第三者」みたいな雰囲気。なんだかラストはアストラの脳筋物理手段で強引に解決させてそうな気がしてきた。
  今、『山田くん』の話を整理するために1巻からメモを取りながら読み返してるんだけど(途中で飽きて中断中だが)、『イツマイ』もどうやら伏線を確認するために読み返さなきゃならない模様。面倒だなあ忙しいなあ。

【ブルーロック】4巻(既刊):☆☆★
  後半、最終試合が始まって、主人公のいるチームZは3点取られたものの同じだけ取り返して善戦。というところで終わって感想文書こうとして前半の流れを思い出したんだけど、これ裏切り者抜きでゲームやってるんだよね。10人対11人でこれってちょっと強すぎない?(笑) いや、サッカーのことは良く知らないんだけどさ。この後の展開で「実はチームZのメンバーの実際のランキングはもうちょっと上なんだけど、才能が発揮しきれずにいる勿体ない連中なので、最下位チームにして焦らせてみました」なんていう“ネタバラシ”があってもおかしくなさそう。

【バンビーノ】2巻(既刊):☆☆☆
  週末の修羅場を潜り抜けて成長するバンビ――伴。迫力のある構図と流れるようなコマ割りであっという間に巻の半分以上が過ぎて行った。
  後半。伴が禁煙を決意する。1巻で料理人なのにタバコ吸ってるのが気になっていたが、「やめる」というシーンを描くために吸わせていたのかも(というかそうだろう)。ナルホドね。赤点を取ったために追試を受ける羽目になり、福岡へ帰る伴。大学の友人とのワンシーンがあるのだが、そのやり取りがちょっといいな、と感じた。
  サンマルツァーノのブロードを味見して、バッカナーレのそれより美味いと評する伴……それ自体はいいのだが、その得意気な顔はなんなん?(笑) その流れで話が進み、進(店長)が料理をこう表現する――「自分を人に食べさせる」。なるほど、アンパンマンってそういうことだったのか!(違う)

【アクタージュ】2巻(既刊):☆☆★
  めちゃくちゃ面白い、というわけではないのだが、続きは気になる。というわけであと1冊は読んでみる。

【もののがたり】11巻(新刊):☆☆
  私がこの漫画で好きだった部分はどうやら日常パートのようだ。話がどんどん展開していくのは決して悪いことじゃないんだけど、求めていたものとの乖離は否めない。私が勝手に勘違いしていただけなんだけど。

【ぐらんぶる】15巻(新刊):☆☆
  『ぐらんぶる』らしい部分はあるんだけど、なーんかパンチ力に欠けるなあ。やっぱりそろそろネタ切れなのか。

【寿エンパイア】1巻(既刊):☆☆
  『バンビ〜ノ!』が面白いので、さっそく作者買いしてみた。こちらは寿司漫画で切り口も面白いのだが、中盤から後半にかけての展開が不快。2巻で巻き返しの雰囲気はあるけれど、あまり読みたいとは思わなかった。

【デキる猫は今日も憂鬱】2巻(既刊):☆☆★
  この漫画、『マガポケ』でも読んでいるのだが、全話は読んでいない……と思って単行本も買うことにしたのだが、ひょっとしたら全部読んでるかも。単行本描き下ろしもあるし、作者応援の意味合いもあるので買ったことに後悔はないのだが、読んでない話を読みたかったという意味ではちと残念……あ、描き下ろしがあったからそれでいいか。

【リボーンの棋士】6巻(新刊):☆☆★
  師匠に恩返しをし、そのまま勝ち続ける安住。このままプロ編入への道を突き進むのかと思ったら、6巻ラストであまりにもあっさり簡単に負けてしまう。やっぱりそんなとんとん拍子に上手く行くストーリーとはならないか。と思ったら、7巻の予告に「最終」の文字が。うーん、ひょっとして打ち切り……? 作者の考えていたラストなのかどうか、そこが気になるところだ。

  まさかのヨドバシ電子書籍の30%ポイント還元キャンペーンの期間延長で嬉しい悲鳴を上げることに。もちろん『SPY×FAMILY』と『ブルーロック』の最新刊(それぞれ7月と8月に読む予定)も買ったよ! 本当は『鋼の錬金術師』も買いたかったんだけど、買い逃した全巻セット(確か2割ほど安かった)の幻影を追いかけ、今回は見送ることに。8月頃にもう一度やってくれますよねスクエアエニックスさん? 27冊を一気に買うのはリスキー……読んでいるうちに飽きて来ても“引き返せない”わけだが、今回は世間の人気と私の波長が合うことに賭けてみる! そうする理由は安さの他にもあって、巻数の多い漫画を1冊ずつ順にカートに放り込むのが面倒だから。全巻セットだとこの手間が要らないハズ。
  6月の新刊は不確定要素ありで最大9冊。買う漫画を増やしたのが効いて多めである。『ザ・ファブル』『Q.E.D.iff−証明終了−』『C.M.B.森羅博物館の事件目録』『青の島とねこ一匹』『薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜』『BUNGO―ブンゴ―』『ブサメンガチファイター』、それから電子版が遅れる『ライジングサンR』だが、紙版が26日発売予定なのでぎりぎり月内に出そう? 『ザ・ファブル』と一緒に出るスピンオフ『ざ・ふぁぶる』は少し迷っているのだが、なんだかんだで多分買うのではないかと。その『ザ・ファブル』は最終巻となる。一応新シリーズが予定されているようだが、“再開”はいつになるのかな? 『C.M.B.』も完結かその流れになりそうだったが、果たしてどうなるか気になるところ。
  既刊は、『山田くん』2冊に、『イツマイ』、『ブルーロック』、『デキ猫』、『SPY×FAMILY』、そして『まちカドまぞく』。ここに『バンビ〜ノ!』と『アクタージュ』が加わって、奇しくも新刊と同じ9冊になった。

(2020-33 05-06)


2020年5月16日

読漫画感想文GW篇第二弾

  ヨドバシのポイント還元率アップキャンペーンで大量の漫画を買うのも恒例になってきたが、今回は新しい漫画にあまり手を付けなかった――という第一弾を反省し、せっかくお得な時なんだからもうちょっと色々買ってみよう、ということで新たに10タイトルを緊急リストアップ。実のところ「次に買って読んでみたい漫画」がほぼなくなってしまって、8月に向けて備えておきたかったのである。何だかんだで「全く知らない漫画」はあまり興味を持てず、「名前は知っているが内容はあまり知らない」ものがほとんどになった。10のうち1つは無料版があったために購入はせず、もう1つは過去に無料版をダウンロードしたのに未読だったため今回ようやく読むことに。そんなわけで実際買ったのは8つ。先に結果から言うと……散々だった。「当たりを引き過ぎたら困ったことになっちゃうな〜」なんて思って読み始めたのに、1冊読み終えるごとにテンションは下がる一方。やはり「緊急」ラインナップがダメだったか。普段からアンテナ感度高めてちょっとずつじっくり調べておかないと。最初に4つしか買わなかったのが正解だったとも言える。
  そんなわけだからいつもの感想文とは異なる形式――つまり手抜きモードでお送りします。

【鋼の錬金術師】
  超有名超人気作品。今回は無料版を入手。流石人気になるだけのことはあって今回一番楽しく読めて、一番続きが気になる漫画だった。全巻セットというのが安かったので買ってしまおう、と思ってたんだけど、ヨドバシのキャンペーンより早くお得な全巻セットセールが終わるのを認識していなかったため、買い逃してしまった。まあ、流石に27巻を一気に買うのはリスクが高いよね、ってことにして8月を待つことにする。

【ふらいんぐうぃっち】
  無料版ダウンロードしたのに読んでなかった。今回読んでみて……悪くはないけど、今はこれを読みたい気分ではないかな。前々からずっと候補には入っていたんだけど、何かもう一つ踏ん切りが付かない。悪くはないので、ひょっとしたらいつか買う日が来るかもしれない。

【地獄楽】
  今回名前存在から初めて知った唯一の作品。設定や前半の流れは非常に興味をそそるものだったが、肝心の“本編”に入ってからが微妙。キャラとかは割と好きなのに、話の進め方が……勿体ない。

【夏目友人帳】
  こちらも有名人気作品。にゃんこ先生が気にはなっていた。過去読んだことのある漫画で言えば『百鬼夜行抄』が近いかな。設定とかは面白いけど、肌に合わなかった。

【バンビ〜ノ】
  料理漫画、というよりは料理人漫画かな。料理云々というよりも、主人公が東京のイタリア料理店でどう成長して行くかの漫画、になると思う。割と面白そうで続きを読んでみたい。

【魔法使いの嫁】
  名前だけで内容はほぼ知らなかった作品。何か期待してたのと違う。絵柄はそうではないのだが、物語にやや少女漫画っぽい雰囲気あるかも。テンポが私には合わなかった。

【ばらかもん】
  以前も候補にしていた時期があった漫画。これに関して何がショックって、買った後に1巻無料版を発見したこと。買う前にチェックしたはずなんだけどなあ? 今回の中では面白い方に入るが、合格ライン到達かというと……ややギリギリかな。一応ちゃんと覚えておこう。

【マンガで分かる心療内科】
  タイトルだけ見ると真面目そうな漫画だが、実際はかなりギャグに振り切っている。どこかでちらっと読んで笑った記憶があるので、ギャグマンガとして購入してみたものの……どうやら記憶違いだったようで、ほぼ真顔で読み進めてしまった。いや、正確には途中で読むのを諦めた。

【ねるくうふたり すむふたり】
  そういや『くーねるまるた』って漫画もあったなあ……全然関係ないな。カップルの男女それぞれの視点で描かれるストーリー。特に惹かれるものもなく。冷静に考えると何故これを買おうと思ったのか、少し前の自分に冷静になれと忠告を送りたい。

【アクタージュ】
  ジャンプの新鋭? 過去にあまりなさそうな題材で、どう料理していくのか見もの。正直中盤にさしかかったあたりでイマイチ化しかかったのだが、後半ちょっと面白そうな雰囲気になってきた。とりあえず2巻までは読み進めたい。

  以上まとめると、当確ランプは『鋼の錬金術師』のみ。有力候補に『バンビ〜ノ!』。『アクタージュ』は“その時”の気分次第ってところかな。あとは一応『ばらかもん』と『ふらいんぐうぃっち』を記憶の端にでも留めておこう。という具合に過去最低かもしれない?打率を記録。今から考えると、GW第一弾の時に外した2つ、『ライドンキング』と『白魔殿の医師』を買えばよかったかなとも思う。ただ、前者は最近異世界転生ものが増えてしまっているのでこれ以上は、という心理的な抵抗も。
  8月までに面白い漫画に出会えますように!




  で締める予定だったのに、話に続きが出来てしまった。気が付くとヨドバシがキャンペーンを延長していた。全部言わなくても分かるよね? それではまた次回会おう。

(2020-32 05-05)


2020年5月12日

80系ベンチレーター

  本題の前に、前回の制作記事中の訂正です。ヘッドライトのパーツの品番、品名を間違えていました。

誤:PN041-1 旧国250W埋込型前照灯(戦前型半流用A)
正:PN044-1 旧国100W埋込型前照灯A(戦前型用)

どのパーツが“正解”か分からないからいろいろと買って来るんだけど、後でどれ使ったか分かんなくなっちゃって(てへぺろ)。しかも制作完了後に整理してたら、部品箱の中から同じパーツが出てくるというおまけつき。いろいろ買って来るからどれを持ってるか分かんなくなっちゃってる……いや、一応今回のも、買う前に「ひょとしたら持ってるんじゃないかな」ってチェックは入れたはずなんだけどね。

  さて、本題。前々から悩んでる80系のベンチレーター。一次車と二次車ぐらいまで?使われていたU字型、その後の箱型、100番台の箱型、そして300番台の小型U字、さらには車端部の箱型と豊富な種類のベンチレーターが使われている。GMの一次車のキットにも4種類のベンチレーターが付属しているのだが、大小U字型と車端部箱型は分かるとして、もう1つがちょっと不明。0番台箱型(と便宜上呼ばせてもらう)かとも思ったのだが、各種写真(角度の都合であまりはっきりとは分からない)と見比べると幅が狭いような気がする。0番台箱型に近そうなのは、GMサハ75付属のベンチレーターのうち角張っていない方。製造年次も近いので、両者が同じでも不思議ではない。少なくともキット付属のものよりは似ているような気がするので、もし作る時が来たらそれで行こうかなと思っている。100番台の箱型は、車端部箱型と同じものではないかと見ている。仮にそうだとすると、GMのクハ85 100キットに付いているベンチレーターはダウト。100番台を作る場合は車端部箱型を使えばいい……残念ながら簡単にはそう言えない事情がある。キットに付属している数では圧倒的に足りないのだ。車端部箱型は、私が今そう命名した通り基本的に車端部にしか使われていないタイプで、100番台以外では1両に最大でも2個しか使わない。GMキットもその想定で1両あたり2個しか付属していない。100番台の屋根上にずらっと並んでいるベンチレーターをこれにしようと思うと、1両あたり6個から8個不足することになる。一次車二次車の登場時仕様では使わないので、関西急電を作った時の分は完全に余っている。もちろん捨てずに置いてあるのだが、それでは不十分。未更新の初期車をあと2、3編成ほど作る予定がないでもないが、それでももう一押し足りないので頭を悩ませている。
  そんな中ネットの海を漂っていて浮上してきたのが、カトーの80系300番台。カトーの車両にありがちな屋根と一体成型なベンチレーター……だったのは初期の製品のお話。どうやら飯田線シリーズのときに別パーツ化されたらしい。飯田線のは戦前型しか買ってなかったので知らなかった! カトーなのでもちろんAssyパーツという形で分売がある。「80系300番台飯田線」が発売されてから日が経つが、まあ多分探せばどこかに売ってるんじゃないかな(希望的観測)。GMとカトーのパーツで多少の違いがあるが、この際そこには目を瞑ろう。
  で、実際100番台をどうするのかという問題。真面目に行くならGMクハ85 100を切り継いで……ということになるのだが、ここで問題なのは80系は先頭車と中間車で寸法が違うこと。70系はクハとモハで共通だったので、クハを切り継いでモハの車体を作ることが出来たが、80系は窓の間隔がクハの方が微妙に短くて、車体全体ではNゲージで1ミリ近い差になる。GMのクハ85 100は、中間車であるサハ87 100を先頭車改造したものなので、サハ基準のボディ(のはず)。サハモハは作れても、クハは微妙に寸法がずれることになる。とは言え、それはGMが寸法をきっちり出していた場合の話であり、戦前型旧国を見る限りGMを信頼するのは危険である。どちらにせよ、クハ85 100のキットをベースに作るとすれば、クハとモハサハ両方にきっちりしたものは出来ないということだ。と、多少悲観的な物の言い方になってしまったが、戦前型各種は寸法に妥協してキットを組み立てているわけだし、さっき書いた70系もGMキットの寸法の甘さを逆手に取って楽して作ってるわけだし(トイレ部の窓位置)、80系100番台も作ってしまえば気になるようなもんじゃないと考えている。といわけで、いつもの結論だが……ぐだぐだ言ってる暇があったらさっさと作ろうね!(笑)

(2020-31 05-04)


2020年5月7日

リゼロ短編集3巻

  『Re:ゼロ』の短編集を読み終えたのに感想書くの忘れてた。月末から5月頭にかけては、漫画の感想文とか模型の完成とかいろいろあったからね。ちなみに、外出時の往復の電車の中が小説を読み進める主な時間だから、例の件で電車使わない生活が続くせいで進度が一気に鈍化している。ちなみにEXはバッティングセンター用の鞄に入れっぱなしなので、現在は完全に止まってます(苦笑)
  作者があとがきで「短編集では主人公が死なない」と書いてある通り、短編集は気軽に読める。物語も一つ一つが短くまとまっているし。その代わり先があまり気にならないのが今回の半放置にも繋がってるわけで、良し悪しである。あ、そうそう、あとがき部分を読んでいて気付いたのだが、表紙絵口絵挿絵は本編とは違う人が描いている。ひょっとして短編集は全部そう? もしかしてEXも別担当? 今まで全然気付かなかったのはちょっとショック。一応ナツミ・シュバルツのイラストにすんげー違和感は覚えていたんだけどね。そこからもう一歩踏み込まずに読み進んじゃったよ……小説は絵を見るもんじゃなくて文章を読むものだからね! そういうことにしておいてね!
  5編収録されているけど、やはりインパクトのあるのが最初のナツキ・スバルの女装姿と、3つめのレムのお話のラスト。女装するってのは漫画等では割とある話で、名前が実名をもじったものであるのも基本。今回もその例を踏襲しているが、「ナツキ・スバル」からの「ナツミ・シュバルツ」には感心した。日本と西洋で姓名が逆なのを上手く使い、姓から名を、名から姓を作ったっていうのがね。そういや最近、吉田を名乗るヨシュアさんという例は見た気がするなあ。次にレム。どこにそこまでスバルに惚れこむ要素があったのか(笑) この短編がどの時点で書かれたものかよく分からないんだけど、本編で眠り姫になってからもう相当経つはずで、本編でレムが出てこなくなってから掲載されたんじゃないかと思う。ということは、『Re:ゼロ』人気ナンバーワンキャラクターのファンに対するサービスでこの話書いたのかな……? だったら本編で復活させろよ、と思わなくもないのだけれど、どうやら今も続々リリースされるレムのグッズは逆に本編で出てこないから売れているのかもしれない。作者の狙い通りだとしたらこれからもレムロス状態継続だが……でもあれか、アニメ化とかのはるか前からこの物語は書かれてるらしいから、そこはあんまり計算してのことじゃないか。それにアニメしか見てない人もいるだろうし。
  短編集4巻を読み始めているのだけれど、それが終わってから本編に戻ります。もう22巻まで出てるんだっけ? この前本屋に行ったら、本編か短編集かEXのどれかが店に置いてなくて、とりあえずあるのだけを買ったから、手元にどれがあってどれがないのか分からん状態になってしまっている。一度きちんと並べ直さないといけないなあ。

(2020-30 05-03)


2020年5月5日

次は70系新潟色かな

グリーンマックス80系一次車一体型キットを組んでみた

  後輩から買い取った金属キットもあるのだけれど、とりあえず仕掛け品の70系新潟色を完成させてしまいたい。その完成前に、例のペーパーキットが発売されるかな?

(2020-29 05-02)


2020年5月2日

肩が痛い

  左腕は爪のちょっとしたトラブルで、右腕は肘が過去最大級の重傷だったため、久しぶりのピッチング練習。翌日、筋肉痛で肩の周りが久しぶりに感じる痛さ重さに(笑)
  というわけで、恒例ヨドバシの電子書籍30%ポイント還元キャンペーン中分の読漫画感想文。ご新規さん4タイトルと、後半は年末のご新規さんの最新刊や最新刊に追い付いてない作品の買い増しだ。

【まちカドまぞく】1巻(既刊):☆☆☆☆
  『ごちうさ』の後釜……というわけでもないのだが、名前だけは知っていたので、『ごちうさ』の“当たり”も踏まえて買ってみた。結果は大当たり。
  ある日突然闇の一族としての力に目覚めた吉田優子が主人公。夢の中でご先祖様に啓示を受け、光の一族である魔法少女を倒すことになって以下省略。ドジっ子でボケ役の優子改めシャドウミストレス優子略してシャミ子、クールで超強い魔法少女の千代田桃(でも魔法少女としては弱いほうらしい)の2人を軸に話が進む。一族復活のために桃の生き血を手に入れようとするシャミ子だが、実力差がありすぎて空回り以前の問題。そんなシャミ子を手のひらで転がすように見守る桃、この2人の関係性が何とも微笑ましい。
  という感じで、例えるなら『天体戦士サンレッド』のように変化のない日常の物語が続いていくのかと思ったら、早くも1巻ラストで物語に展開が!? 偶然にも桃の血を微量ながらも手に入れ、封印された力の一部が解放される。2巻で新キャラが登場しそうな雰囲気もあり、思ったよりもサクサク話が進んでいくのかもしれない。
  桃にうどんをふるまうシャミ子。その後、街を守るのを手伝ってほしいと言う桃。シャミ子は「まぞくが手伝うのはおかしくないですか!?」と否定するが、「まぞくがうどんをふるまうよりはおかしくないよ」と反論されて何も言えない……いや、普通にうどんふるまうほうがおかしくないよ?(笑) こんな風にシャミ子が桃にやり込められるシーンが面白い。ところで、うどんをふるまう云々で思い出すのは『天体戦士サンレッド』だ。悪の組織フロシャイム川崎支部のヴァンプ将軍は、しょっちゅう正義のヒーロー天体戦士サンレッドに食事をふるまっていた。タイプは違うのだが、話の方向性に何かしらの共通点が……いや、やっぱりないな(笑)
  「ごせんぞの像」の裏にあったスイッチを“封印”した桃。曰く「エポキシ接着剤で固めておいた」だが、普通に「接着剤」と言わずわざわざ「エポキシ接着剤」というあたりちょっとマニアック(笑) というか、作者もよく知ってるなー。DIYとかが趣味なのかな?
  桃を倒すべく家で特訓?をするシャミ子。電気の紐の先(引っ張ると電気が付くやつね)に桃を模した人形を取り付けてポカポカするが、母親に才能がない認定されてしまう。この時の桃人形が(絵は小さいけど)可愛い。『魔法少女まどか☆マギカ』に出てくる何か(普通に魔女かな?)にちょっと似てるかも。グッズ化されてないか調べたんだけど……残念ながら普通のシャミ子と桃のぬいぐるみしか見つからなかった。うーん、残念だ。
  桃は魔法少女でありながら“腕っ節”が強い。というか超体育会系? 「物理少女」なんて単語も出てきたので、「物理少女まちカド☆まぞく」とかいうネタを考えてしまった(謎)

*1 言うまでもないが、『魔法少女まどか☆マギカ』のパロディね。

【ブルーロック】3巻:☆☆☆
  友人に勧められて読んでみた漫画。いきなり3巻だが、そういうことである――1巻と2巻は無料版があったので、いつも通りの仕様で無料版の感想文は書かないというアレ。だけれど、講談社は太っ腹で無料版がずっと読めちゃうから、この仕様だと1、2巻の感想文書く機会が一生訪れないんだよなあ(例えば『TSUYOSHI』は1巻無料版に期限があったので、今回みたいに“買い直し”すると1巻の感想文を書くことになる)。まあいいや深くは考えないでおこう。
  サッカー漫画。日本のサッカーを世界に互するものにする、という目的のためにうんたらかんたら。現実世界でやると非難轟轟確実な「299人を犠牲にして1人の天才ストライカーを育てる」というプログラムに参加することになった主人公。「ブルーロック」は「青い監獄」を意味し、外部から遮断された施設内でナンバーワンストライカーを目指す。
  ところでサッカー詳しくないからよく分からないんですがストライカーって何ですか? まあよく分からないけど、野球で例えれば4番打者みたいなもんじゃないかと思うことにしている。サッカー固有の問題じゃなくて、野球もそうだよね。日本代表に「この人」という4番打者がいたかどうか。いないからスモールベースボールとか守り勝つ野球とか言ってるわけで。日本は突出した才能を育てるのが下手くそなのかもしれない。
  というわけで3巻。普通にサッカーやってたってこの漫画の舞台設定が活かせない、イコールつまらないわけだけど、とんでもない変化球ぶち込んできた(サッカー漫画だけどサッカー用語知らないから野球用語で「変化球」と表現させて頂きました(笑))。普通のサッカー漫画ではまずありえない、裏切り者の出現。元々各高校サッカー部からの寄せ集めだったチームメイトがまとまりそうになってきた、というこのタイミングで爆弾が投入されたわけだけど、この人この後どーやってチーム内で過ごしていくのかね。本人もだけど周りも扱いにくそう。

【デキる猫は今日も憂鬱】1巻:☆☆☆
  「マガポケ」で読んで気に入った漫画。福澤幸来(会社員)と飼い猫諭吉のお話。この諭吉がこの漫画のポイント。人語を解する……のは漫画ではよくある話だが、体長が2メートルぐらい?あって二足直立歩行し、家事能力が極めて高く、日々ご主人様(幸来)のお世話をする……という、まあそういう漫画。
  ウェブと試し読み両方で読んだのに1巻で初めて気付いた突っ込みポイント。1缶め(第1話)は、諭吉が「プレミアムフライデー」を主張しているので金曜日のお話。なのにその直後、「明日のお弁当」と言っている……休日出勤? そりゃプレミアムフライデーも何もないわなあ。
  4缶め。「体組成計」なのにその測り方だと体重しか出てこないぞ……? まあ幸来ちゃん体組成計買ったけど体脂肪率は怖くて測れないとかいうパターンかもしれないし、本人が拒否してるからそれぐらいしか手段ないからしょうがないけどね。という直後(5缶め)、体脂肪率を計って見せる諭吉の姿が。作者が「体組成計」が何かを理解していない線は消滅した(笑) 猫(?)の体脂肪率も測れる高性能体組成計!!

【SPY×FAMILY】1巻:☆☆☆★
  スパイが密命達成のために「家族」を作って……というお話。主人公はスパイ、コードネーム黄昏。本名は……一応ロイド・フォージャーって名前は出てくるけど多分偽名。カバー裏おまけのプロフィール欄の該当箇所は黒塗りで潰されている。ターゲットに接触するため、ターゲットの子息が通う学校の同級生が必要、というわけで孤児院で子どもを引き取る。それがアーニャ、実は超能力者で人の心を読むことができる女の子。そして最後に母親役となるヨル。一見してたおやかな女性だが、裏の顔は殺し屋。漫画なので(笑)いろいろあってお互いの利害が一致して偽装結婚することに。各種紹介文だと「3人はお互いがお互いの素性を知らず」になっているが、これは間違い。幼いアーニャだけは“両親”の真の職業を知っている。
  最初は「任務のため」と割り切ってドライに接していたロイドだが、アーニャを見てスパイになった初心を思い出す――「子どもが泣かない世界を作る」。任務もこなしつつ、アーニャをしっかり育てようと決意する……具体的なシーンはないのだが、多分そう思っているに違いない。最後、アーニャの入学試験の三者面談ではアーニャのために思わずブチ切れるからね。
  その場面の後の寮長の行動もスカっとする……といいたいところだが、一応教員として実力行使はちょっとどうなのかな、と思わなくもない。ここまでエレガントかエレガントでないかで語ってたキャラクターだからね……ってかこのお爺さん右ストレートに威力ありすぎだろ(笑) 棒立ちで腰の入ってないパンチで性悪教員の顔面ブチ抜いてるぞ(笑) まあともかく、寮長さんもロイドを見て己を見つめ直したわけだし、2巻以降も無事イーデン校の教師としてフォージャー一家に関わってくることを期待していよう。

【ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年がたったら伝説になっていた。】3巻(3月新刊):☆☆★
  前の時と同じことを書く。つまらなくはないのだが、この漫画独自の設定が活かせてないような気がする。これ以上の続き買うかは極めて微妙になってしまった。

【転生したら剣でした】7巻 (3月新刊):☆☆★
  しまった。読む順番を間違えたかも(感想文は読んだ順)。2冊続けて似たような世界観の漫画だから頭の中で話がごっちゃになりそう(笑) いや、似てないと言われれば似てないけど、今回読んだ漫画の中で行けば圧倒的にこの2つが近いよね? 魔法と剣で戦う冒険ファンタジー。しかも今回は敵陣に突入する展開で、相対する敵はヴァンパイアにアンデッド。似てる似てる、とっても似てる。
  さて……寄り道だと思ってた浮遊島編だが、最後の様子からしてこの後核心を突く展開になりそう。「名無し」って単語に聞き覚えがあるんだけど、何だっけ? ちょっと最初の方を読み返して復習しとかないといけないな……。

【すべての人類を破壊する。それらは再生できない。】4巻(3月新刊) :☆☆★
  神納の漢字を間違えてた。何か違和感はあったんだが……「かのう」で「神納」は出て来ねーよ。さて――転校前に親友と本気の勝負がしたい、というのが神納を焚き付けた来島の本心。いやぁ≪策士≫だねぇ……って書こうとしたけど、≪策士≫はマジックじゃなくドミニオンのカードだったわ(確信犯)。

>店長の作ったフィギュア
人によって当たり外れ大きすぎだろ……何てものプレゼント交換に出すんだ。

>アンソロジーボックス
懐かしい……2つか3つ買った記憶が。箱は、マジックのこういうカードセットの定番でカードケースになるので、今でも中にカード詰めて置いてある。

>今考えてることの逆が正解だぜ
セッツァーってキャラのセリフらしいが……うろ覚えだが『FFVI』? 世間のFF好きと違って、6はあんまり覚えてないんだよなー。

【I'ts My Life】7巻(既刊):☆☆☆
  後半に入った頃に、6巻のあとがきに書いてたのと違うなーって気付いて疑問に感じてたら、最後で唐突に怒涛の展開。いつもこの漫画のあとがきについてコメントしてるけど、そのあとがきには「日常編はこれで終わり」ってあった。「編」って何? この漫画全部日常編でしょ? ええええええーーーーーっ、ここからが本番なのーーー!? このあと100%シリアス展開になるのかどうかは読んでみないと分からないけど、残り4冊で核心編となれば、割合的にはまあいい感じなのかな……?

【山田くんと7人の魔女】17巻(既刊):☆☆☆
【山田くんと7人の魔女】18巻(既刊):☆☆☆
  なるほどそこは気付かなかった。っていうかそれを疑問にするシーンが過去にあったのを覚えてなかった。我らが主人公山田が何故コピーの力を得たのか。っていうか今まで敢えてスルーしてきたけど、魔女の能力をコピーするって能力も魔女の能力じゃね? 冷静に考えるとこの時点で「魔女」の呼称が怪しくて、さらに言うと「7人」って枠もどうなんだ、と。そしてさらには、記憶に齟齬があったこと(16か17巻)にも納得のいく説明が出てくる。消された山田の記憶、その間に何があったのか。山田、自分探しの旅が始まる!
  仮にだけど、山田の能力が「魔女」のものだとすると、ちょっと気になることが。儀式で白石さん他、“最初に出てきた”7人の魔女の力が消えた。その後新たなる魔女が現れたわけだが、それとも別口で“魔女”がいた模様。7人の魔女は何組かあって、山田はその「別口」の魔女だった? 山田の力は儀式で消えなかったしね。あるいは、7の倍数に捕らわれず魔女はいて、儀式するにはそのうちの7人が必要ということかも。細かいところ覚えてないので、また一度通しで読み返さないとだめだな……。
  山田が姫川の能力で、白石さんの幸せな過去の記憶を見る。その後の白石さんの表情と、その後のセリフが18巻のハイライト。そのちょっと手前の、姫川と仲良くしてた山田に嫉妬したかのように怒る……演技をする白石さんもだし、18巻はきっと連載時に何かあったに違いない。読者から「白石さんのシーンが少ないぞ!」というクレームのお葉書があったとか?(笑)
  その白石さんの山田に向けたセリフ……「誰かのためではなく、あなた自身のために!」なんだけど、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』のラストっぽいよね? どっちが先なんだろう……?

【TSUYOSHI 誰にも勝てない、アイツには】1巻(既刊):☆☆☆
  鉄は熱いうちに打て。というわけで、結構放置しがちな「無料お試し版で読んだから買ってない1巻」を補“巻”しておいた。3、4巻を読んだ後の判断だけど、最新5巻も面白かったので1巻補充は結果論で言っても正解だった。
  改めて読んでみると、ツヨシ22歳、美大を浪人中。一般的な知識なのかもしれないけど、美術大学を浪人する、それも多浪するというのは良くある話らしい。ちなみに同じ芸術系でも、音大は難易度が高くともあまり何年もかけて入学するということはないらしい。という話を、最近母親から「これ面白かったよ」と渡された本で読んで知った。そういやあの本冒頭の2割ぐらい読んで放置してるな……(遠い目)
  ツヨシと一緒に絵を描いている田中、佐藤の2人が「こうして絵を描いてる時点で俺たちは画家」みたいなことを言っているが、これは正解だと思う。別に大学で学ばなくとも誰かに教えてもらわなくとも、画家にはなれるしアーティストを名乗ることも可能。それだけだったら好きにやっていけばいいんじゃない? もちろん、それで食って行けるかどうかはまた完全に別のお話です。誰にも学ばず単独でやろうとすると、才能や努力(あと、『バクマン。』風に言うと運も必要か)といった要素が必要になるわけで、そもそも才能あって努力できたら芸大の入試に合格してる……?
  いきなり本題から逸れてしまったが……1巻については2巻のときにちょろっと書いたし、3、4巻のところで核心も書いちゃったし、これ以上は特にないかなー。俗に言う「出オチ」で終わる可能性もあったけど、とりあえず現状は楽しめそうで何よりである。

【TSUYOSHI 誰にも勝てない、アイツには】5巻(4月新刊):☆☆☆★
  先述の事情で4月分感想文に間に合わなかった最新刊。なんとまあツヨシがチョロすぎる。チンの次はナターシャにあっさりと騙されている。学習能力がない……だから芸大を何浪もするんだよ(禁句) でもって。4巻の感想文で中国勢とロシア勢の戦いに愛之助と照がどう関わってくるのだろうか、って書いたら見事にそういう展開になった。それぞれ中国勢とロシア勢の欠員補充に見込まれるわけだが、そこで二つ返事で了承するのではなく、2人ともそれぞれの事情で簡単には首を縦に振らない面倒なところも良し。あと愛之助の全然籠ってない山籠もりの行も割と好き。ところで気になるのが、執事の人が修行用のなんたらを作るところ。曰く漫画で見たものを作ってみたそうだが、実はこの人結構な使い手だったりしないのかな。ツヨシに比肩するぐらいの。見た目云々雰囲気云々から言えばそんなことないんだけど、その前に本作主人公がね(笑) まあ私の予想は概して外れるものだけど、想像するのは読者の、私の自由ってことで(笑)
  ナターシャとウキウキのところでロシア勢に奇襲を掛けられるが、あっさり撃退したツヨシ。「日本って治安が悪いなあ、フランスあたりに移住したい」と言うが、おやひょっとしてツヨシ君は金田一少年とか江戸川コナンをご存じない?(笑)
  ナターシャの兄、ニキータ。ロシア勢のまとめ役で、照を引き込もうとする。この時の説得が割と必死で、照の傷心に訴えかける。何だコイツひょっとしていい奴だったのか。他の2人も憎めないやつだしな……と騙されかけたけど、どうやら演技のご様子。照の傷心に訴えるんじゃなくて、付け込んだっぽいね。これがロシア勢の戦術、システマってやつ。あぶねえあぶねえ(笑)

  星の数を見てもらえれば分かる通り、ご新規さんの打率は10割。パーフェクトである。もちろんこれにはカラクリがあって、当初もう少し買うつもりだったのを直前で絞りに絞って4つだけにしたから。そんなわけで全員採用です。既に出ている分は全巻購入済みで、例によって月に1冊ずつを基本として8月までの間に読む予定。というわけで、5月に読む予定の既刊は以下の通り。『山田くん』2冊、『IML』、今回のご新規さん4タイトルを各1冊ずつ。
  前回は既刊の少ないものを適宜組み合わせ、月ごとの冊数を平均化していたが、今回は小細工せず各タイトル並行して読んで行く。7月に弾切れを起こすが、『ブルーロック』が多めなので2冊読みにして、『SPY×FAMILY』の最新4巻が5月13日に発売予定(4月の感想文で、発売延期をボヤいていたのがこれ)なので、その頃に買おうかなと思っている。8月はまたキャンペーンがあるだろうから、少なくても特に問題ない。
  今回4タイトルがプラスされることになった。去年もキャンペーンごとに増えたので、ここ1年で10タイトル以上増加した(ちゃんと数えてないけど、20に迫るかも)。既存のラインナップもあるので、いくら電子書籍がメインとは言えちょっと増やしすぎたかな?と思わなくもない。一時期減少傾向だったのを思えばとんでもないV字回復もといリバウンドである。割と結構ばっさり切ってはいるけど、一度全体を見返してリストラした方がいいのかな……? でも割と結構ばっさり切るようになったから、ラインナップを見返すと数ありきで切るのは勿体ないと思っちゃったり。しばらく様子を見て、やっぱり多すぎると思ってから考えればいいか。年に1冊も出ない作品もあるし。『ビィト』とか『山賊ダイヤリーSS』ね。前者は事情ありでしかたないけど、後者はね。なんで1巻だけで止まってるの!?

(2020-28 05-01)


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