カトー153系のグレードアップ

手前が同社の165系、奥が今回加工した153系

  先日加工していたものが一段落付いた。カトー153系のベンチレーター別パーツ化作業である。手前が先日の時も比較に用意した同じカトーの165系。165系と153系は実車が良く似た車両で、模型でも同世代の製品。そういう理由で別形式ではあるものの比較対象として使っている。屋根の地色は変える必要はなかったのだが、グリーンマックスのダークグレーをそのまま使ったので色が明るくなった。その上に乗るベンチレーターが別パーツ化され、クーラーともども明るいグレーで塗装(クーラーは元から別パーツ)。その色のコントラストもそうだし、別パーツ化されたベンチレーターが立体感を持ったのでかなりカッコ良かった。加工途中は苦労するに値する作業かどうか少々葛藤もしていたのだが、完成してみるとやってよかったと思っている。同じ153系の、新快速色を2編成(2種各1編成ずつ)所有しているのだが、そちらも同じ作業をする気になった。

部品は100点以上

  過去に似たような画像を載せたことがあるのだが、今回も(笑) 加工したのは12両分。一部車両は部品の点数が少なかったりもするのだが、それでも屋根上に乗る部品点数の合計は100以上。ベンチレーターは80個以上(予備含めると90ほど)で、クーラーが50個近く。一番奥に見えているのは、クーラーを別パーツ化しなかったモハ152の屋根。モハ152には153系の他車と違って集中式クーラーが搭載されている。そしてカトー製品ではこのクーラーが屋根と一緒に成型されている。これは先ほど少し話した165系も同じで、モハ152と同じ役回りのモハ164は分散式ではなく集中式のクーラーが搭載されていて、カトー製の模型でもやはり一体成型。一方でトミックスのハイグレードシリーズのモハ164形は別パーツになっていて、部品の分売もされている。というわけでトミックスの部品に載せ替える案もあったのだが、マスキングで綺麗に塗り分ける自信があったので、数も少ないこともありコスト減手間減という理由でそのままにした。

前面もTNカプラー化

  画像ではやや見辛いが、連結器もダミーからトミックスのTNカプラーに交換した。ベンチレーター共々トミックス様々である。連結機能もさることながら、部品設計の時代差が大きいので見栄えが格段に向上した。
  この他にも、Hゴム押さえ部分をグレーに塗ったりと、ちょっと気になる箇所に手を入れた。カトーの旧設計の製品は、ゴム押さえの部分がグレーか黒であるべきなのに銀色になっていた。これは窓のサッシと一緒にホットスタンプで同じ銀色にしていた、というのが理由らしい。ごく最近になって、サッシの部分だけ銀のホットスタンプ、ゴムの部分はグレー、という具合に改良されたようだけど。で、今気付いたけど、前面窓のピラーは逆に銀であるべきなのに模グレー一色になってしまっている。ここは銀色を塗るべきだったね。あと、連結面貫通扉に幌を取り付けたかったのだが、手持ちの部品では足りなかったのでひとまず保留にしてある。

(2009.07.05)

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