鉄道模型制作報告「70系300番台」その6

今週のハイライトはクハ76の前面加工

 今週の主な作業内容
(1) 妻板の加工(先週の続き)
(2) クハ76前面加工
(3) 側板加工

 写真はほぼ加工が終わったクハ76の前面。運行番号表示窓の黄色っぽいものは、光硬化パテで型取りしたパーツ。別々に塗装し、最終工程で接着する予定だ。

先週やり残していた部分

(1) 先週時間切れでできなかった妻板の加工。書き忘れていたような気がするのでここで話をしておくと、クハ76とモハ70のパンタ側には窓がないが、モハ70非パンタ側には窓がある。妻板は都合6枚加工することになるのだが、4枚は窓を埋めて、2枚はトミックスの分売パーツが入るように窓のサイズを調整する。当初は妻板用のガラスパーツをはめ込む予定だったが、実車写真を見ているとサイズが違うように感じた。念のため実車の寸法を比べたところ、やはりクモハ73とは違っているようで、結局妻面にも側面のパーツを使うことになった。

クハ76の前面加工に移る

(2-1) 今回側面が大掛かりな加工になっているが、やはりなんだかんだ言って一番大切なのはここ、先頭車の前面である。先述の通りグリーンマックスのクハ76の前面パーツを使うわけだが、ほとんどのモールドは削り落とすことになる。テールライトやステップといったものを削った後、手すりの穴開けをする。腰幕部の手すりは、関西地区特有の左右が繋がったタイプだ。手すりの別パーツ化をし始めたのは4年前に作ったクモニ83からだが、その動機になったのは今回作っている関西のクハ76のこの部位の手すりである。ってコレ、新潟色70系のトコでも言ってたわ。

位置決めは慎重に

(2-2) 左右繋がっているせいで手すりの足は4本。2本だと多少ズレても何とか入ってしまうのだが、4本はより厳しい精度が求められる。まあ、何だかんだで入ってくれるんですけどね。

前面窓ガラスは透明板からの削り出し

(2-3) 今回ほとんどの部位の窓はトミックスの分売パーツをはめ込むのだが、前面だけは透明板から削り出したものを使う。使う素材はエコーモデルの0.4mm板。GMキット付属の透明板よりも板厚があるので、固定時に断面へ接着剤が乗せやすい。

削り出してみたところ

(2-4) というわけで、窓ガラスパーツを削り出してはめ込んでみた。蛍光灯の光を反射させて撮ったが、4枚ともに反射させるのは難しくこんな写真になった。分かり辛いけど、光ってないところにもパーツが入ってます。

宇野・赤穂線の時にも載せたかな?

(2-5) 削り出した窓ガラスパーツは台紙に両面テープで固定して保管……「宇野・赤穂線」の時にも書いたような気がする。今回は4枚ともほぼ同じサイズなのでそこまで気にする必要はなさそうだが、左右で若干サイズが違う気がしているので、それだけは分かるようにしておいた。

細かな工夫

(2-6) 前面下部のステップは、タヴァサのエッチングパーツとGMの前面パーツとで若干角度が合わない。そこで前面パーツ側に少しだけ切れ目を入れておき、少しでも密着度を高めておく。接着強度も上がるのではないかと。

ヘッドライトの加工

(2-7) ヘッドライトもタヴァサのパーツに置き換える。ちなみにこのパーツ、そのままだとライトレンズが入らない。本体側の入り口を少しだけ丸ヤスリで削り広げておく必要がある(バリみたいなのが出ているのだろうか)。

運行番号表示

(2-8) 運行番号表示部も300番台で形状が違うので削り取り、「かまぼこ状」に切り出したt0.14プラ板を貼り付ける(左)。その後下部に重点を掛けるように斜めに削り込み、前面パーツと“一体化”させる(右)。あとははめ込むパーツ(カトーのクハ86 300の同部位を型取りしてコピー)に合わせて穴開けをする。

側面の加工に戻る

(3) 実際には接着剤の固着待ちなどの時間に進めた。側面の裏側の加工で、まずは窓周辺のパーツの厚みの調整。t0.3の2枚貼り合わせだとトミックスのパーツに対して厚みが不足するので、裏にt0.13を貼って調整する。t0.13は窓桟を作った時のプラ板と同じ厚みである。隙間時間で作業したのでまだ1両分しかできていない。他にも調整する箇所はいくつか残っているので、来週はその辺りがメインとなる予定だ(当初は先週やるつもりだったのだが、順序が逆転した)。

(2022.10.09)