「前面扉(開)パーツ」をスノーラビット用に塗り替えてみた

カトーの683系用新パーツ「前面扉(開)」パーツを同社のスノーラビット用に塗り替えた

 先日カトーから「683系4000番台」が発売された。この際に話題となったのが、実車の先頭車同士の連結状態を再現するパーツが追加されたこと。実車では先頭車同士の連結の際、前面扉が左右に開き、中から貫通幌が出て来る構造となっている。模型では長らく省略されていた部分であるが、最近のトレンドでこうした「連結状態」を再現するパーツが製品に付属するようになってきた。車両本体の扉が動くわけではなく、上から開いた状態の扉をポン付けする簡単なものだが、なかなか見栄えがする。カトーは従来品を持っているユーザー向けに分売パーツとしても売り出してくれたので、多めに買って同社の「スノーラビットエクスプレス」用に帯の色を塗り替えてみた。

塗る前の準備で、元の帯(写真左)を削っておいた(右)

 681系及び683系のサンダーバードは「旧塗装」と「新塗装(リニューアル車)」があり、パーツも両方に対応するものが発売された。「スノーラビット」用に使ったのは、「帯」として塗られている箇所が同じ「旧塗装」用だ。写真左のように何本かの細い帯になっているので、これが段差として残ったり、また色むらの原因になりかねないので、私はひと手間かけて塗装前に削っておいた。
 色は調色するつもりだったのだが、以前に作った色から近いものを探したところ、近鉄3200系用の近鉄マルーンがドンピシャだった。ちなみに、私は681系2000番台も683系8000番台も同じ赤帯だと思っていたのだが、直前に681系2000番台はグレーであることに気付いて事なきを得た。681系用のグレーは、ガイアノーツの「ニュートラルグレーIII」に少し「ニュートラルグレーII」を混ぜて明るくしたものを塗ってある。
 このパーツ、幌と一体の土台パーツの左右に扉を取り付ける構造になっている。土台パーツは模型向けの構造であり、そして幌の色であるグレーの成形となっている。幌以外の部分を目立たないように黒で塗り潰すなどすればさらに実感的になりそうだが……私は今のところ手間を惜しんで何もしていない。1つ2つならまだしも、車両に付属の分も含めて全部で10セットぐらい買っちゃったからね……さすがにちょっと面倒すぎる。

(2022.08.27)