鉄道模型制作報告
「80系関西急電 1954」その5
仮組でチェック

 これまでいろいろとややこしい作り方をして知ったことだが、GMキットは形式によって天地方向のサイズがまちまちである。今回もクハ76前面が80系キットとサイズが合わない可能性を考え、ボディを仮組して前面パーツとの整合性をチェックした。かなーり微妙なところだったが、組んだ後屋根回りが合わないと悲惨なので0.2mm嵩上げすることにした。0.2mm嵩上げするとその分前面のバランスが崩れそうだが……GMキットはどこかで寸法が誤魔化されてるような気がするので、今さらの話だ(禁句?)。
 ちなみに写真では前面パーツの嵩上げ加工が完了している。加工前を撮り忘れていた。さらに言うと、クハ86の側板とクハ76の前面を組み合わせるにあたって“足りなくなる”三角窓部分もでっち上げも完了している。ここ、クハ76の側板を切り継ぎした方が楽じゃないかとも思ったのだが、
・クハ76の乗務員扉上部の形状に文句がある
・クハ76の縦樋は細すぎる気がする
・運転室側の縦樋周辺にステップを付ける必要がある
・クハ86とクハ76で雨樋の形状が違う
・天地サイズの調整が必要になりそう
という感じで問題点が多く、却下された。

嵩上げ加工の様子

 嵩上げはシンプル。下面に少し大きめのプラ板を貼り、本体のラインに沿って削るだけ。
 連結器の逃げのためにかき取りがちょっと大きめで、狭めるかどうかは検討中。やった方がカッコよさそうではあるが、今まで無視してきた部分で今更感も強い。どうしようかなあ。ちなみに気になりだしたのは“前回”の70系300番台のときなのだが、後回しにしていたら忘れてそのまま工程を進めてしまって有耶無耶になった。

テールライト穴などを開口

 他、先週の段階では空いてなかったテールライトやワイパーパーツ用の穴を開口。ワイパーはこれまでの関西急電では省略していたので、今回も省略と思っていた。ところが今まで省略していた理由が「木枠窓では目立たない」だったことを思い出し、Hゴム窓となる今回は取り付ける。
 今悩んでいるのは運行番号窓。実車は周辺が僅かに出っ張っているのだが(平面を出すため?)、実車写真を見れば見るほど「僅か」なので、模型では何もしない方がリアルかもしれない。ここんところは多分100番台と同じだと思うのだが、私が作った100番台は見返すと少々やり過ぎな気がしている。

(2025.10.05)
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