「70系300番台 阪和線色」完成
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![]() 「70系300番台 阪和線色」完成
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「70系300番台 阪和線色」が完成した。3年ほど前に作った横須賀色のカラーバリエーションとも言えるが、制作過程が大きく異なる。横須賀色は側面をプラ板から作ったが、今回は素直?に全体がGMキットをベースとしている。「素直に」とは書いたが、モハ70をクハ76の切り継ぎで作るいつもの独自手順は踏んでいる。プラ板とGMキットベースの2つの制作方法は、構想段階で「一長一短」になりそうと感じていた。今回実際に作り終えてみてその思いは変わらなかった。もし、もう一度300番台を作るとなればどっちを選ぶかはかなり悩むところだろう。 |
![]() クハ76 313
(画像をクリックすると大きな画像が表示されます) ![]() クハ76 314
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一応番号付きで紹介しているが、非特定ナンバーである。ジャンパ線の有無で奇数偶数向きにはなっているが、実車は両渡りの共通構造で、模型も最後に取り付けたジャンパ線/栓受けの部品以外は同一設計である。
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![]() モハ70 309
(画像をクリックすると大きな画像が表示されます) ![]() モハ70 310
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中間車のモハ70。やはり非特定ナンバーであり、模型では動力ユニットの有無の違いがある。その他に個体差(加工精度の拙さから来るもの)以外の差異はない。ちなみに顕著な個体差として、切り継ぎ加工の際に発生した車体長0.3〜0.5mm程度のズレがある。 |
![]() クハ前面
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今回作った2両と、参考までに横須賀色の奇数向きクハを並べてみた。運行番号窓は、実車写真を見ると実に微妙な形状をしており、小判型か角丸の四角形か判別が付きにくい。前回は後者と判断したのだが、今回は小判型で作っている。また、前回は運転室窓上の通風孔蓋を見落としていた。Hゴムの色は、前回はグレーで今回は黒としている。実車写真を見ると両方あったようだが、時代による差異なのか個体差なのかはよく分からない。中央の偶数向きに連結するクハは、(ジャンパ線がなく)栓受けだけを表現している。ここは今までだとカトーのAssyパーツ(ジャンパ線に付いてくる部品)を使っていたが、あまり実感的な形状ではない。そこで今回は、GMキットの余り前面から削ぎ取ったものを取り付けてみた。こっちの方が良さそうなので今後採用したいし、以前の作品もこちらに交換したい。ところが、余り部品を以前の整理の際にかなり捨ててしまったようで、数が足りるかどうか微妙。そんなにごっそり捨てた記憶もないので、どこかの箱からひょっこり見つかることに期待したい。
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![]() モハ連結面
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モハの妻面は、切り継ぎ加工の関係もあって出自が異なるパーツを使っている。元のモールドはあらかた削ったし、両面で窓や配管、梯子の有無などがあってその違いが目立たない……と自分で思うことにしている。 |
![]() 今回手を抜いたところ
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70系は0番台と300番台で窓の位置が微妙に違う。真面目にやるなら修正すべきところだが、これまたあまり目立たないだろうと手抜きでそのままになっている。正しい寸法の横須賀(右)と一番違いが目立つ車端部で比較してみたが、ほとんど分からない……はず。 |
![]() 阪和線の70系はまずは300番台が完了
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阪和線の70系は、0番台300番台それぞれの阪和色横須賀色、という4本を計画していて、まず先に300番台が完了ということになった。“後半”となる0番台のうち、阪和色は初期の塗り分けにするか横須賀色と同じ塗り分けにするかが悩みどころ。好みでは横須賀色と同じ塗り分けだが、初期の方が違いを出せるのも確か。両方作るのは正直面倒くさい。現在の計画では6周目でも70系阪和線を作る予定だが、この問題を先送りにすべく横須賀色から制作することになりそう。 (2025.08.09)
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