2023年9月に読んだ漫画

タイトル巻数評価
< 新刊 >
  新米オッサン冒険者、最強パーティに
  死ぬほど鍛えられて無敵になる。
10  ☆☆☆
  SPY×FAMILY 14  ☆☆☆
  ドラゴンクエスト ダイの大冒険 勇者アバンと獄炎の魔王 11  ☆☆☆★
  ミラーマン2D  ☆☆★
  ここは俺に任せて先に行けと言ってから
  10年がたったら伝説になっていた。
15  ☆☆☆
  転生したらスライムだった件 27  ☆☆★
  デキる猫は今日も憂鬱 10  ☆☆☆
  ベー革  ☆☆
  ドラハチ  ☆☆☆
  リコリス・リコイル  ☆☆★
  おんなのこのまゆ 昭和式メイド閑話抄  ☆☆☆
  毎日がんばっていきる、えらい  ☆☆☆★
  東島丹三郎は仮面ライダーになりたい 15  ☆☆★
< 既刊 >
  転スラ日記  ☆☆☆
  こちら葛飾区亀有公園前派出所 93  ☆☆★
  こちら葛飾区亀有公園前派出所 94  ☆☆★
  ワンパンマン 22  ☆☆★
  七つの大罪 16  ☆☆☆
  七つの大罪 17  ☆☆☆
  七つの大罪 18  ☆☆☆
  坂道のアポロン  ☆☆☆
  BLOODY MONDAY Season2 絶望の匣  ☆☆★
  BLOODY MONDAY Season2 絶望の匣  ☆☆★
  BLOODY MONDAY Season2 絶望の匣  ☆☆★
  王様の仕立て屋〜サルト・フィニート〜 28  ☆☆★
  烏は主を選ばない  ☆☆☆
  うちの小さな女中さん  ☆☆☆
  定額制夫のこづかい万歳 月額2万千円の金欠ライフ  ☆☆☆

 

【新米オッサン冒険者、最強パーティに死ぬほど鍛えられて無敵になる。】
 任務先でまたしてもリックに遭遇したアンジェリカ。放った言葉が、「貴方世界中に何百人もいるんじゃありませんの?」。要は「こんなに毎度毎度あちこちで遭遇するのは偶然にしてもおかしい」ということなのだが、それを「同じ人が何人もいるからこうやって度々顔を合わせることになるのでは?」という表現に持って行くセンスがいい。
 漫画とかでよくある記憶喪失回で、リーネットは精神状態が子どもに戻ってしまう。いろいろ面白いが、まず身体能力がそのままなことに驚くアンジェリカ……いや、体はそのままなんだから当然では? ちょっと迂闊すぎるわ。リックはおじさん呼ばわりされて傷付くが……子どもからすれば30歳は立派なおじさん。そんな当たり前のことにショックを受けるな!と言いたいところだが、そういやリックはリーネットに惚れてるんだった……ならばしょうがないな。

【SPY×FAMILY】
 まさかのヘンリー・ヘンダーソンの過去編スタート。私が「『SPY×FAMILY』の中では割と好きな方のキャラ」と書いたから作者のサービスか?(ンなわけない) もしかして世間では人気あるとか?(でも某所では「寮長の過去編やって誰が喜ぶんだ?」って反応だったようだ) 普通に考えて「作者がやりたかった話」なんだろう。

【ドラゴンクエスト ダイの大冒険 勇者アバンと獄炎の魔王】
 魔王ハドラーを倒し、世界に平和が……訪れるはずだったが、“共通の敵を失った”人類は次に同じ人類を敵として動き始める。「魔王を倒した後」の話というのは、最近の作品で良く見るパターンながら、魔王を倒す課程もこなした上でそこに踏み込めるのは本作ならでは。
 という辺りは、もしかすると続編が決定したが故のプロット変更かもしれない。物語的にこの11巻で完結になると思っていたが、人気が出たお陰で第二部「先生編」のスタートが決定したらしい。まさかの嬉しい誤算。少し間が空いてしまうようだが、それでも数ヶ月のことのようなので、来年の中頃にはアバン先生の新しい物語に触れることができそうだ!

【ミラーマン2D 】
 買い続けるかどうか悩みながらの第5巻。途中まではやめるつもりだったのだが、生まれて初めて?来た水族館で目を輝かせてる鏡京太郎を見たら「6巻も楽しみにしてるよ」としか言えなくなっちゃったよ。

【ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年がたったら伝説になっていた。】
 なんかここに来ていろいろと情報量が増えてぐちゃぐちゃしてきたが、最後はやはりいつものアレに落ち付く。原作はアルラウネ抜きでどうやって話を進めていたんだ?
 というわけで次回の感想予告。「原作はアルラウネ抜きでどうやって話を進めていたんだ!」

【転生したらスライムだった件】
 先月あたりにマサユキ編がイマイチと書いたが……ダンジョンがうんたらかんたらもイマイチだなあ。そろそろロッゾ一族とかいうのと本格的にやり合う話を読んでみたい。

【デキる猫は今日も憂鬱】
 仁科さん、諭吉が本物の猫であることに気付く。ずっと気付かないまま話進めていくのかと思っていたので意外だった。「普通〜だよね?」を連発している仁科さん、「普通」はそれで間違いないのだが残念ながらあなたが今いるその世界は漫画なんスよ……(って俺も漫画の登場人物に何を話しかけてるんだ)。

【ベー革】
 ういっす。ここから「ペー(スボール)革(命)」が始まるのかもしれないけど、ここまで来るのに6冊はちとページ数使いすぎたな。後は好きにやっとくれ。

【ドラハチ】
 敵チームの捕手からバッティングの極意的なものを盗み見るのかと思ったら、直接教えを請うのが何とも本作らしいというか。そのロペスとの寿司屋でのワンシーン。3人いるのに運ばれてきた寿司が2人前なのは謎(どこ見てんねん)。いやしかし、イクラ美味そう。黒金君も口に運ぶが、作者もイクラ好きなんだろうか。
 野球的には奇をてらったところもなく普通。

【リコリス・リコイル】
 今更だが、この世界観で不殺はちょっと無理があるんじゃないかと思ってる。じゃあバンバン殺しまくるのが好みかと言われるとそれも「う〜ん」だしなあ。なんかいい落としどころなかったんだろうか。

【おんなのこのまゆ 昭和式メイド閑話抄】
 耀一郎が渡そうとした給金の額が気になるところ。1年分渡そうとするあたりは世間知らず常識知らずで“らしい”部分だからいいとして、繭がビビるほどの金額は果たしていくらだったのか。ちらっと見えた封筒の中身はざっと100枚といったところか。100万円なら1年間分としては安すぎるが、もちろん時代が時代なので万札であるはずがない。仮に壹圓札だったとして、じゃあ当時の一円が今のいくらぐらいに相当するのか? そういう歴史的知識を持ち合わせないのでまるで分からない。と書いてて分かった。これ、不毛な考察だ。いくらかわかんないけどとにかく「よーいちろーはまゆにとんでもない金額を渡そうとした」ということで一件落着! っていうかその当時の女中の給料の平均的なところを巻末付録で解説してくれたらいいのに。

【毎日がんばっていきる、えらい】
 『毎日がんばってはたらく、えらい』のもずく氏の2冊目の単行本。前回は「毎日頑張って働いてないやつがそれ読むのかよ」と突っ込まれたのだが、今回は「生きる」なので大丈夫……のはず! 前にも書いたかもしれないけど、もずく氏のツイッターはこっそりチェックしていて、きっかけは「おススメ」で表示された漫画に強く共感を覚えたから。どんな話というと、夢の中で旅行の準備をしていて、4コマ目で「サラダの材料」って言いながらスーツケースにレタスとトマト(だったと思う)を詰めていた。夢の中ってこういう変な行動取りがちだよね。起きて「あれは何だったんだ……」と悩むレベルの。こんな話他人とはしないから私だけなのかも……と思ってた時期もあるのだが、私だけではなかったようだ(と書いたが、最初に「私だけではない」ことを知ったのは『アタゴオルは猫の森』のエピソード。さらに他にも、某スピンオフ漫画の班長でもそういう一幕があった)。で、冒頭のところに「1冊目で出し切ったからもうネタがない」「いやでも、2冊目出せるなら頑張って絞り出すぞ」的なことが書かれていたのだが、私が読むきっかけになった夢の話は入っていなかった。うーん、実のところあまり反応がよくないエピソードだったのか……?

>今日食べる予定のアイスを買ったら冷蔵庫に今日が賞味期限のシュークリームが
いやそれ気付いただけ良かったやん。最初の方で賞味期限切れた鰹の刺身を発見した話があったよね? と思ったらまさかの結局アイスも食べてしまうパターン……! 私も「今日食べるつもり」で買ったもの賞味期限の都合で優先順位後回しにしてしまうこともあるが……いや確かに結局両方食べることもあるな。いいんだよ、頑張って生きてるんだから時々はそういうことがあっても!

【転スラ日記】
 ミリムの話が中心。しかし1巻でもそうだったが、農業や食べ物の話が多いような……。
 クソ真面目なゲルドが何か好き。

>カリュプディス
やっぱり言いにくいよね! 覚えにくいよね! 異論・反論は認めんぞ! リムル様だってこの通りなんだから!!!

【ワンパンマン】
 相変わらず進行がトロい。比較のために原作をちょっと見返したのだが、数コマで終わってるような場面に何話もかけているようで……そりゃ進まんわ。でも、ゾンビマンのところだけは面白かったから良しとするか。

【七つの大罪】
 少し前から闘級とかいう概念が出てきている。『ドラゴンボール』で言うところの戦闘力にあたるもので、本作らしい味付けもなされている。「十戒」と対抗するための指針として味方戦力の「闘級」を足し算で比較するマーリンだが……数字の合計でいいの? 仮にだが、強さが「1万」の敵が1人いたとする。100の味方を200人集めて勝てるだろうか。私には勝てるイメージが全くない。1万の敵に対して100を何人集めてもダメージ通りそうになく、逆に相手の攻撃一発で十人単位が吹き飛んであっという間に全滅しそう。烏合の衆で数字上2倍にするより、7千ぐらいのと4千ぐらいの精鋭2人で戦った方が勝機があるのでは? ま、私のイメージなんだけどね。
 まだ七つの大罪最後のエスカノールが出てこない。前にネットで無料になってた時にその辺りまで読んでいるのだが、意外と大量に読ませてもらっていたようだ。今回27巻まで単行本を買って、その際に表紙を見たが、20巻でエスカノールが出てくる。表紙ネタバレを回避しているとすれば19巻という可能性も? ここまで散々己の記憶力のザルさを痛感していたが、ここまでたくさん読んでたんだから、話をよく覚えていなくても仕方がないよね!

【坂道のアポロン】
 物語は順調に終盤に向かって……のところにまた爆弾投げ込んできたな。千太郎の父親も気になるところだが、よくよく考えると主人公の方の家族も抱えてるもんあるんだよな。

【BLOODY MONDAY Season2】
 繰り返すが、藤丸パパちょっと動揺が顔と行動に出すぎでは。むしろこれに気付いていなかったとしたらアレクセイちょっとマヌケでは……。気付いた上で信頼してるフリして泳がせてたってのはありそうか。使えるところまでは使う、みたいな。
 そして突如始まる藤丸のラブストーリー? そこだけなんか温度差があるぞ。緊張感溢れる展開に気の抜けるシーンを挟むんじゃない!(笑)
 話し戻して高木竜之介。死んだと見せかけて実は生きてるパターンないかな。死んだと見せかけるメリットは2つ。魔弾の射手に対する何らかのブラフ。もう1つは遥に腎臓移植を受け入れさせるため。後者は何もこのタイミングで……ってのはあるけど、父親の思いってのがあるのかもしれない。どの道大怪我でしばらく戦線離脱となれば、移植手術しても戦力的には問題ないし。藤丸にも秘密なのは「敵を騙すならまず味方から」ってことで。ま、来月を楽しみにしている。余談だが3巻の登場人物紹介で遥の病気が「肝臓」になってる。

【王様の仕立て屋〜サルト・フィニート〜】
 1冊丸々過去編的な物。といってもサブキャラクターではなく主人公の。相変わらず服のうんちくはつまんないので読み飛ばしたが、その他の部分は面白かった。

【烏は主を選ばない】
 なんやかんやで若宮殿下の近習になることにした雪哉。朝廷の九分九厘が敵だと言う若宮殿下だが……いやホントどうやって生きてるのかが不思議。まあ敵勢力も全員が全員若宮暗殺派というわけでもないんだろうけど。というあたりで、物語の舞台設定と目標が見えてきた気がする。こっからがスタート。
 話は変わるが、先日本作品のアニメが放映されていたらしい。ちょっと気になることがあって調べていたら出てきたのだが、アニメの「エンドカード」をポストカードにしたものが限定販売されるらしい。水彩画風で(実際に水彩画なのかも)作品の雰囲気にマッチした……ってそりゃ小説のイラスト担当の人らしいから当たり前か。このポストカードセット、受注生産のようで締切が10月15日とのこと。ちょっと欲しいが現段階では本作をグッズ集めるほどに気に入るかどうかわからないので迷っている。あと1冊、3巻までの範囲で決断しなきゃならないので、こういう時は自分の読書(漫画)スタイルが恨めしい。

【うちの小さな女中さん】
>休日とはいったい何をすべき?
時代が時代……というか現代なら間違いなく「ワーカホリック」略して「ワーホリ」なのだが(なぜ略した)、昭和九年だと割と毎日働き詰めが当たり前だったのかもしれない。と考えると昔の人頑丈だったんだな。いや、頑丈じゃないと生きていけない時代だったのか。昔には昔の良さがあったのだろうけど、現代人の筆頭みたいな生き方している私にはちょっと無理だな。幼少期の昭和末期にすら戻りたいとは思わない。電車の資料集めに関してのみなら昭和九年、ぜひ遊びに行ってみたいけどね!

>砂糖を五杯(に怯えるハナちゃん)
お菓子作りあるある……らしい(私はお菓子を材料から作ったことがないので分からない)。なんかめっちゃ砂糖やら何やら入れるらしいので、作った人曰く「そら太るわ」らしい。

【定額制夫のこづかい万歳 月額2万千円の金欠ライフ】
 タイトルにあるように、月2万円少しのお小遣いでやりくりする作者のリアルドキュメンタリー。「鉄道模型がー」「フィギュアがー」「服がー」(*1)で一瞬にしてあるいはそれ以上をあっさり溶かしてしまう私がこの漫画を読むのも何だか皮肉な感じがするが、アプリで読んでて長くなってきたので、そろそろ応援の意味も込めて単行本を買おうかな、と。

>リズム風(扇風機)
 ここは奥さんに深く同意した。確かに使ったことない。厳密にはないことないが、一度使って「要らんな」という結論に達した。間違えてボタン押してしまった時にイライラするからむしろ付けてくれるな。

*1 自分のじゃなくてリリアたんのカワイイお洋服だよ。

―――――
 新刊なんと13冊! 全体的に見てレア度高い(刊行ペースの遅い)のが多いので、よくぞここまで固まったという気がする。来月以降の反動が怖いところだが、一応10月は大丈夫ぽい。いやむしろ、この2ヵ月で弾撃ち尽くして年末がヤバいパターンでは……。さて、毎度毎度続けるかどうかで悩んでいた『ミラーマン』と『ベー革』だが、コメントで分かる通り前者は続行、後者はこれで休止ということになった。一応は例の「保留者名簿行き」だが、復活の見通しはあまりない。
 既刊は後期に入り入れ替え多数……なのだが、8月に入れたワンクッションのせいで「続き」感が強い。名前が出てくるのが完全に初めてなのは『こづかい万歳』のみ。ちなみに、先月の例の30%でまとめて買ったときのお会計が確か「21,212円」。吉本先生のひと月のこづかい一瞬でなくなっちゃったよ。ま、ポイントが30%還元されてるんだけどな!

(2024.09.30)
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