鉄道模型制作報告
「旧国 阪和・片町線(III)」その5
クハ79066の側面加工

 クハ47改造クハ79の作業を進めて行く。今週は側面の加工だ。クハ47改造というのは実車の話であり、今回の模型ではサハ48から改造するためまず乗務員扉の設置から始め、その後に実車同様の4扉への増設加工を行った。

乗務員扉周り

 キットに付属するクハ47化パーツは額縁表現がないので不採用とした。あったとしても、リベットのある車体の切り継ぎが難しいので敬遠していた可能性がある。窓を一部塞ぎ、タヴァサの乗務員扉パーツより一回り大きく開口し、t0.13のプラ板で額縁表現をした。扉パーツは後からまとめて入れるので一旦ここで止めて次へ移る。
 ところで、キット付属のクハ化パーツは、前面パーツの特徴から言って「47051」が該当するようだ。身延線で使用された車両で、こちらはサハ48改造のクハ47だったらしい。乗務員扉周りも額縁表現なしで正解のようだ。

増設された扉の戸袋窓……はまだ穴開け前

 4扉化加工は概ねどの車両も窓配置の変更が伴う。今回は図面を見て確認したところ、クハ47改造のクハ79は変更箇所が少ない。増設された扉の戸袋窓となる700mm窓が両面合わせて4枚だけで済む。また、戸袋窓となるので、今回で言うとモハ30のような2段加工をしなくてもいい。窓自体は二段窓なのだが、段差を付けなくていいので楽な方法が取れる。今週はまだ「準備工作」で止まっており、窓の開口は来週のお仕事だ。
 今週最も手間だったのは増設扉の穴開け。GMキットは寸法が怪しいので、実車の図面から数字を拾いつつ、GMキットに合わせたアレンジが必要となる。大まかな位置を出した後、タヴァサの扉パーツを当ててバランスを見ながら少しずつ削り拡げて行った。実際のところ、0.2〜0.3mmぐらいだったらズレたところで分からないんだけどね。

 クハ79でまだ残っている悩みが手すり。前面窓枠部にある手すりは寸法ギリギリなので取り付けられるのかどうか不明。挑戦したいが失敗したらどうしよう? それから乗務員扉脇の手すりもちょっと様相が違うので、今回は適したサイズのエッチングパーツを探して来ることになりそう。いいのがなければいつものランナー引き伸ばし線ベタ付けで誤魔化すことになる。

(2024.09.22)
   TOP PAGE 侃侃諤諤 橘発の夜行鈍行