鉄道模型制作報告
「旧国 阪和・片町線(III)」その4
モハ30、サハ57妻面

 キットの40系妻面は、戸袋窓がHゴム化されている。いつも「連結面で目立たないから」とそのままにすることが多いが、今回は気が向いたので木枠窓に戻してみた。

「サロ45+サハ48」キットのクハ47用前面

 クハ47改造のクハ79を作るかどうか迷っていたのだが、勢いで手を付けてみることになった。部品を加工していて「あ、これは無理だわ」となれば諦めて別の候補を探すつもり。尤も過去に何度かやったことのある4扉改造に、少しイレギュラーな先頭車化改造と前面加工が付いてくるだけなので、仕上がりのレベルを求めなければ何とでもなるだろう。
 ベースにするのはGMの「サロ45+サハ48」キットのサハ48。クハ47キットは元クハ58なので形態が異なる。クハ47を作るためのパーツは一通り付属していて、まずは前面の加工に取り掛かることにした。

とりあえず削ったり窓を木枠に戻したり

 キットのパーツが具体的にクハ47の何番を意識したものか分からないが、今回制作したい車両には不要なモールドがあったので削って平らにした。ただ削り落とすだけなら楽勝なのだが、胴受けの固定金具だけは使える(そして削ってしまうと再生が難しい)ので綺麗に残すのに神経を使った。また、前面窓が木枠のままだった066を作ることにしたので、元の窓枠を削って木枠に戻す作業もしている。他、前面雨樋が真っ直ぐなタイプだったので、とりあえず平たく削っている。まだ厳密に寸法は出ていないのだが、この段階できっちり出しておくか、「ロの字型」に組んでから側板に合わせて削るかは思案中。
 ちなみに胴受けの固定具の箇所だが、従来のTNカプラーだと幅が広く寸法が合わないのだが、最近の幅が狭くなったタイプだとばっちり。幅狭タイプに旧国用のはないが、そこは部品のコンバートで何とかする。このクハ79の前面に他車を繋ぐことはないと思うんだけど、他車との仕様統一と、そもそも旧国用のいいダミーカプラーがあるのかというあたりでTNカプラーを使うことにする。
 この車両を制作するにあたって、前面中央下の大きなステップをどうするかが悩みどころだった。タヴァサのカタログ(昔のRMMのおまけ冊子)を見ていると使えそうなパーツを発見し、現物を持っていたので説明書を確認すると……そのものずばり「クハ47用」と書いてあった。さっすがタヴァサさんだぜ!

 クハ47は3扉化でクハ68になった車両もあり、新潟で運用されていたようだ。「旧型国電 新潟 第二期」で作りたいと思っている。大糸線用にサロ45が欲しくて「サロ45+サハ48」セットを買ったときはサハが余ると思っていたのだが、現在は需要が入れ替わってサロが余りそう。サロ45は私の守備範囲だと大糸線のみだが、サハ48はそのまま宇野・赤穂線に、改造で今回のクハ79と将来的に新潟クハ68、合計3両必要という具合だ。この2両がセット販売になっている理由は、両者ともに両側面・両妻面が同一形態で(*1)、1ランナーにそれぞれの片側が成型されていて、2ランナー使って各1両作る設計だからだ。従ってGMストアに行ってサハのランナーだけ買って来る、という手段も取れない。サロが2両も余ってしまうのは何か勿体ないので、1両は横須賀色に塗って大糸線への転属直後にしようかと思っている。あと1両は、フリーランスでいい案が思い付けばそれで、出なければ仕方がないので余らせよう。

*1 厳密には違うのかもしれないが、少なくともGMエコノミーキットレベルでは同じ。

(2024.09.15)
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