2024年8月に読んだ漫画

タイトル巻数評価
< 新刊 >
  くま クマ 熊 ベアー 12  ☆☆☆
  ゴールデンマン  ☆☆☆
  マヌケなFPSプレイヤーが異世界へ落ちた場合  ☆☆☆★
  Q.E.D.iff ―証明終了― 28  ☆☆☆
  ないない堂 〜タヌキ和尚の禍事帖〜  ☆☆★
  TSUYOSHI 誰も勝てない、アイツには 23  ☆☆☆
< 既刊 >
  転生したらスライムだった件 26  ☆☆★
  こちら葛飾区亀有公園前派出所 91  ☆☆★
  こちら葛飾区亀有公園前派出所 92  ☆☆★
  喰いタン(超合本) 3後/完  ☆☆★
  ワンパンマン 21  ☆☆☆
  チ。 ―地球の運動について― 8/完  ☆☆★
  七つの大罪 13  ☆☆☆
  七つの大罪 14  ☆☆☆
  七つの大罪 15  ☆☆☆
  悪友の俺がポンコツ騎士を見てられないんだが、
  どう世話を焼きゃいい? 〜まどめ外伝〜
 ☆☆☆
  超絶変身!! アースカイザー 2/完  ☆☆
  坂道のアポロン  ☆☆☆
  リコリス・リコイル  ☆☆★
  王様の仕立て屋〜サルト・フィニート〜 27  ☆☆★

 

【くま クマ 熊 ベアー】
 あとがきで!
 せるげいさんが!
 マレーグマに!

 食べられない!!!

 という驚愕の新パターンで締めくくられた『くま』コミカライズ12巻。食べなかったのは「真面目な話だったので」とのことだが、そもそもマレーグマ氏がセリフ喋ったのも初めてじゃないかなあ?
 前半はショートケーキ編。小説で読んでてあまり意識しなかったが、そうかゼレフさんはここで初登場するのか。いや、登場してたのかもしれないけど、ユナと対面するのが初めて? 続く話でゼレフがキーマンになる布石になっていたようである(ネタバレ;単行本には入らなかっけど、ウェブ連載ではそこまで進んでいる)。
 後半でシーリン・ミサの誕生日会編に入るのだが、アニメ第二期はこの話まで進んだ。随分遅れを取っているが、急いで雑になるよりゆっくりでも丁寧に描写して欲しい。あと、アニメでは省略された私が好きだったところも省かず描いてもらいたいところだ。
 再びあとがきの話に戻る。あとがきタイトルのところの「イタリアミラノに行ってきたよ」の「イタリ」あたりの文字が細くて「例」に見え、「例のミラノに行ってきたよ」に空目してしまった。イタリアではアニメが先行していて、その後書籍の1、2巻が発売されたらしく云々。この「1、2巻」が小説なのか漫画版なのかよく分からないが、原作者くまなのせんせーの代わりにせるげいせんせーが行ってきたとのことなので、小説版なのだろう。くまなのせんせーは海外が怖いらしいが、共感するぜ。

【ゴールデンマン】
 思ってたよりモロボシの正体にガシガシと「?」を突き付けていく展開。さてモロボシは一体何者なのだろうか? 花魁トルーパーの反応からするにヴィランの一人のようでもあるが、この世界、ヴィラン側をまとめる組織はなさそうだし、ヴィラン同士で連携取ってる様子も今のところない。だとすればどういう接点があったのか。ヴィランの一人というよりはヴィランの関係者?

【マヌケなFPSプレイヤーが異世界へ落ちた場合】
 実に4年ぶりとなる新刊で、侃侃諤諤に新刊として登場するのは初となる。ウェブ連載が恐ろしくゆっくりになってしまったので、特に迷宮の話が終わったところではこのまま打ち切りかと冷や冷やしたものだ。原作者あとがきによると、一応この後も続ける意思がスタッフ一同にあるようなので一安心……とまではいかないので、なんとか連載ペースを上げる方向で頑張って欲しい。これまさか、アシスタントなしで作者一人で描いてるとかなのかな???
 山茶花の皆がシュバルツ分の報酬を提供した場面――これ確認したけど原作にはなかった。小説書籍版ではもしかしたら追加されてるのかもしれないが。シュバルツに報奨金が出ないことを知って自分の分をあげようとするミーチェ、フラウが「それはダメ」と言い、メンバー4人が「みんなで出し合いましょう」とそれぞれが金貨(?)を手にしている。こういうの大好き。
 シュバルツの変装として「シャフト」登場。私が原作読んでイメージしてたのと全然違う(笑) もっと世界観に溶け込ませたものを想像していたのだが、結構メカメカしい。尤も原作でもそういう記述あったのかもしれないけど……その辺の単語の知識がないので、上手いこと自分の中で出力できていなかった(?) ケプラーマスクとかなんとか書いてあったっけな。

【Q.E.D.iff ―証明終了―】
 久しぶりに水原警部を見たような気がする。お話は燈馬君より水原さん中心で続く。大学進学へ向けて頑張っているようだ。ふと思ったのだが、高校卒業後燈馬君はどうするんだろう? 大学進学? 忘れちゃいけない、燈馬君は既に大学卒業してるんだよ。ま、論文騒動で院には行けてないわけだから、水原さんと一緒にアメリカ行って改めてマスターコースってのも考えられる話である。となると燈馬君もそれなりの準備が必要なはずで……いかに頭がいいとはいえ、数学の修士課程で学ぶのに3年間のブランクは小さくないはず。そもそも大学に入れてもらうためには試験にパスする必要がある。遊び歩いてるわけでもないから普段の“研究”で十分なのかもしれないが。何なら高校在学中の3年で修士クラスの論文も何本か書いてそう。

【TSUYOSHI 誰も勝てない、アイツには】
 えーっと。今やってるところが本作品の最終章だと思ってたら……完全に肩透かし食らった(苦笑)
 アメリカとの関係性は言わば『刃牙』の逆バージョン。『刃牙』は『刃牙』でこれどーなんだ?と思って読んでいたが、こっちはこっち「これどーなんだ?」。あと、言動がムカつく父親ではあるものの、一応息子のことは大事に思っているのかな? 襟首掴まれても銃を奪われても部下への指示は「撃つな」だし。言動は歪んでるけど、勇次郎よりはまともに見えなくもない?
 次巻以降、話の中心が主人公ツヨシに戻り、暴れるところが見れそうだから楽しみにしておこう。

【転生したらスライムだった件】
 勇者マサユキがらみはやっぱりなんていうか話的にイマイチ。次あたりで前に暗躍してた組織とやり合いそうな雰囲気もあるから次期待しとこう。ところで決勝戦の場面、マサユキの回想によるとお仲間のジウが「ライオンマスクなら危なかったけどゴブリンなら楽勝」と楽観していたようだが……? この発言、後半はともかく前半はどういうことだろう。マサユキの強さがハッタリってこの人は知ってるってことかな? マサユキが本物の勇者だと信じ込んでいたら、ライオンマスクカリオンぐらい余裕で勝てる思ってもおかしくなさそうなのに。何せ魔王リムルの討伐まで掲げていたんだからね。尤も、実際のマサユキは素のゴブタ相手でも全然ダメだから、知ってたらそこで「楽勝」という単語も出てこないか。

【こちら葛飾区亀有公園前派出所】
 海外のエッチな番組を受信するために奔走する両津。しかしこれ、情報の出所が中川なんだよな……お前なんでそんなこと知ってんだ。「マニアの友人が……」とか言ってたけど、それだけでそんなに詳しいことをよく覚えてるもんだ。そしてわざわざ両津に教えなくても。横で聞いてる麗子がドン引きしてるのだが(当たり前)、その対象は中川じゃなくて両津。両者に対して距離を取るべきだと思うのだが……。両津の執念が異常過ぎて相対的に中川は普通に見えるのか。

【喰いタン(超合本)】
 あまりにも唐突な最終回。一応作者もマンネリの自覚があったのか、話のパターンを増やそうと努力していた感じはあるが……まあしょうがないよね。むしろ主人公高野聖也のドカ喰いと食べ物のうんちくだけでよく16巻持たせたものだ。

【ワンパンマン】
 童帝が怪人アジトで奥の手を使うが……フェニックス男に指摘されるとおりに活動制限が厳しい。2分38秒てエヴァンゲリオンの内蔵電池より短いやん。っていうか作戦の要はワガンマの救助なんだから、戦闘用じゃなくて脱出に特化したメカ作っておけばいいものを。脱出専用ならもっと小型にできて電池の持ちも良くなりそうじゃん?

【チ。 ―地球の運動について―】
 ん? なんか最後は分からん終わり方したな。結局初期の登場人物全員死んじゃったし、最後アルベルトの回想の中で出てきたラファウも何だったのかよく分からんし。

【七つの大罪】
 ズコーッ!(ずっこける音) ホークの番外編は何やってん!?と言いたくなるぐらいホーク何もなかった! ま、あの状況から生きてたんだけどさ。っていうかエリザベスって女神族だったのか……いや実は、先日『七つの大罪』のフィギュアについて調べていたら「エリザベス 女神族Ver.」ってのを見てしまって「うわぁ、ネタバレ踏んでもた! もう調べるの控えよう!」ってなってたんだけど、こんな直近の話だったのか! 俺、一回読んでるやん! もしかしてこれ、「『七つの大罪』は途中まで読んだことある!(キリッ」って言えば言うほど「私の記憶力はザルです」って言ってるようなもんだな! いや、覚えてるところはしっかり覚えてるんだよ。まだ出てきていない七つの大罪最後の1人、エスカノールが○○の時だけ最強になるとかね……違ってたらどうしよう?(不安)(*1) ちなみに13巻読んだ時点では「ゴウセルが人形なことも覚えてる!(キリッ」って書く予定だったけど15巻でそこまで進んでしまった!

*1 ちなみに「○○」が伏字なのは新月か満月かどっちか覚えてないからです(ザル記憶力)。

【悪友の俺がポンコツ騎士を見てられないんだが、
  どう世話を焼きゃいい? 〜まどめ外伝〜】
 バルバロスとウェパルがガチでやり合う。曰く「恋バナでキレる男と恋バナでなぜかぶん殴られた男の戦い」らしいが、言うほど「なぜか」だろうか? これは明白な

  事 実 陳 列 罪

ではないだろうか?

>愚妹がいつもお世話になっております
レイチェルの兄、リチャードのセリフ。普通「愚妹」は謙遜であるのだが……本作においては……その、なんて言うか……。しかしあれだな、小説本編を見る限りリチャードってキリってしてるけど、こちらスピンオフでは朱に巻き込まれて若干赤くなってるような気がする。

>アンドレアルフス
に関して「あれっ?」と思ったがそうだった。漫画版本編ではまだ出て来てない要素だからスピンオフで明らかにするわけにはいかないよな。っていうか、この段階では本人以外は誰も知らないからこの処理で正解? ついでに言うとアスモデウスも微妙にシルエット気味なのは漫画本編で未登場だから? そう考えるとウェパルがこれだけ出て来て喋ってるのは大サービスなんだな。

 本来このスピンオフはここで終わる予定だったらしい……私もそんな風に聞いていた。それが普通に続いたので、どうせいつもの私の記憶違いだろう、そう思っていた。ところが今回は正解で、元々終わるはずだったが人気出たので急遽“続き”もやることになったんだって。原理的には原作が18巻まで出ているのでいっぱい描けそうだけど、流石にコミカライズ本編のやってないところまでは進めないよなあ? というわけで、4巻あたりで一時中断し、コミカライズが進行したらスピンオフも復活!みたいな感じになりそう。

【超絶変身!! アースカイザー】
 アースカイザー以外にも平和を守るヒーローがいる、ということで出てくる「ガンボール3」だが……サンレッド以上のチンピラ集団。くぼたまこと作品にしてはまたどギツイ組織だなあって思ったら正義側なのかよ(苦笑)
 肝心のアースカイザーが一切出て来ないことを含めくぼたまことらしい作品ではあった。だがしかしやっぱり、1話ぐらいはアースカイザー見たかったな……。いちおう「ハイガワ編」でチラッと出てくるけど、1巻表紙と見比べると肩のアーマーのデザイン違うし別の人だよなあ?

【坂道のアポロン】
 本編はこれで2/3が終了。淳一は百合香を連れて東京へ行ってしまうが、これがこの2人の行き着くところとなるのか。あと3冊と考えると、残り頁は主人公薫と千太郎と律子の三角関係に費やされる? 尤もこれ、ここまで来ると三角とは言えないかも。薫と律子の両片想いってやつ。はじき出される千太郎が可哀想な気もするので、やっぱりもう少し三角形のまま、どうにか納得の行く形で解いてもらいたい。

【王様の仕立て屋〜サルト・フィニート〜】
 昔読んでた漫画。今回“復活”したわけだが、そもそもなぜ読むのを辞めたか? 多分当時こんな風に書いたはず――着るために服があるんじゃなく人間が服に着られるために存在している。その続きを買ったわけだから当然傾向は変わらず。とは言え、久しぶりに読んだせいかまあ普通に楽しめた。キャラは好きなんだけど、正直な話服のうんちくに入るとほとんど読み飛ばしてます。っていうか文字数が多すぎる。3行ぐらいにまとめらんない?

―――――
 今月の新刊は6冊。発売日もまあまあばらけていい感じ。お盆枠の関係で8月に限っては後半に固まっててくれた方が嬉しかったりするんだけどね(どこまで我儘やねん)。
 既刊は中期終了ということもあり今月でラストなのが多い。『転スラ』と『リコリコ』、お盆枠込みで『悪ポン』が最新刊に追い付き、『喰いタン』と『チ。』、『アースカイザー』が完結となった。9月からの後期は半数が入れ替わる感じ。あ、今度も月15冊と多めになっております。今月入れ替わりで入ってきたのは『王様の仕立て屋』の続き。最初のシリーズ『〜サルト・フィニート〜』は26巻までと最終32巻を買っている。間の買ってない5冊を年内いっぱいで埋める予定だ。

(2024.08.31)
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