2024年6月に読んだ漫画

タイトル巻数評価
< 新刊 >
  魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい? 12  ☆☆☆
  MFゴースト 20  ☆☆☆
  軍靴のバルツァー 18  ☆☆☆
< 既刊 >
  転生したらスライムだった件 24  ☆☆☆
  こちら葛飾区亀有公園前派出所 87  ☆☆★
  こちら葛飾区亀有公園前派出所 88  ☆☆★
  喰いタン(超合本) 2後半  ☆☆★
  ワンパンマン 19  ☆☆★
  Re:ゼロから始める異世界生活 第四章 聖域と強欲の魔女  ☆☆★
  チ。 ―地球の運動について―  ☆☆☆
  七つの大罪  ☆☆☆
  七つの大罪  ☆☆☆
  七つの大罪  ☆☆☆
  特攻事務員ミノワ  ☆☆
  坂道のアポロン  ☆☆☆
  2万光年翔んで新潟  ☆☆
  リコリス・リコイル  ☆☆☆

 

【魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?】
 小説第五巻中盤の内容に差し掛かっている。この章は黒花の初登場がメインの1つ……のはずなのだが、振り返ると小説の表紙にその姿はなく、コミックスでも同じ。黒花の正体を伏せるために目立たないようにした……といった意図があったのだろうか。多分そろそろ漫画版読者にもバレて来てる頃。っていうかバレてないと困るところか。
 地味に前から登場している魔術師(*1)が本巻でも1コマだけ出て来ている。初登場の夜会ではモブと見分けが付かないが、今回は「治癒魔法が得意」と特長が明言されている。小説版を読んだときはさらっと流していたところだが、漫画で絵が付くと「あっ、なるほど」と気が付くわけである。こういう楽しみ方は小説版を読んでから漫画を読んでいる身の特権。こういうのが好きだったら『転スラ』も『ここ俺』も小説版読んだらいいんだけど、それはそれで面倒に感じるんだよなあ。

*1 ネタバレになるので一応名前は伏せておく……んー、でも名前出したぐらいじゃネタバレにならないか。

【MFゴースト】
 啓介出てきたのって『MFゴースト』では初……ではないよな。前の時も思ったのだが、顔変わりすぎじゃないかな(涼介に比べりゃマシだが)。長編漫画で連載初期と後期で、何なら間に中期も含めて絵が違うというのは良くある話で珍しくもないが、なるほど時を置いての続編で絵柄が変わるのも十分あり得るパターンだ。カナタが藤原美佳に電話を掛けるシーンがあるが……単行本探すの面倒で確認してないが、美佳って『D』の最後の方で拓海が付き合ってたゴルファーの子だよな? やっぱり顔が変わりすぎてて判別が付かん!
 ぶっちゃけエンジェルのシーンは余分だと思っていたのだが、今回は栗原京子がスタッフの上原にキレる(演技?)ところがちょっと面白かった。で、恋が親公認でこのバイトしてるの謎だったんだが、その辺りでこの父親とは意見が合わんなー。コスプレ自体はいいとしてもこの露出度はいかんだろ。娘に、それも人前でカメラが映してるところでこんなカッコするのを容認するな! そいでもってこの衣装、史浩の趣味ってことになってるが、ちーがーうーだーろ? 作者ぁっ、お前の趣味だろ! 登場人物になすりつけてんじゃねえぞ!

【軍靴のバルツァー】
 急展開気味。教え子たちの危機に平静を失うバルツァーだが、この人ってこういうキャラだっけ……と思いつつ、漫画の主人公としては正解な反応。ここで「あいつらは尊い犠牲になってくれたのだ!」的な言動されるとこっちが反応に困る。といった変化はやはりバーゼルラントに来てから起きたもので、アウグストがズバッと指摘。さてこの後バルツァーはかつての姿に戻るのか?
 そしてリープクネヒト。この人の言動ってどこまでが本音でどこまでが作戦なのか。ヴァイセン側の捕虜になるが、ディートバルトを煽ったのは計算通りなのかうっかりミスなのか。一応「しまったつい本音が」という心の声が書いてあったけど、そのうっかりミスすらも上手く使ってる? しっかしそのディートバルトも煽り耐性ないなあ(笑) 熱血野郎としては嫌いじゃないし親近感も沸くとこだけど、日常生活送る上ではリープクネヒトみたいにズル賢く立ち回りたいかな。
 絶体絶命に見える展開だったが、最後に一筋の光明が。ここで思い出すのが、亡命政府を立ち上げるその直前のお話……そう、あのおばあちゃんの存在! こっちは裏工作しとくからね、みたいな感じで別行動を取っていたはず……その成果がこれなのかも?

【転生したらスライムだった件】
 いろいろと新キャラが出てくる巻。前半で気になるのはダグリュールの息子たち。現在の魔王は8人。リムルを除く7人のうち、人となりや過去がまだよく分かってないのがダグリュールとディーノの2人だった。先にダグリュールの掘り下げが始まりそう。
 前巻の流れで行くと、娘の存在を知ったハクロウが狼狽える姿が楽しみだったのだが……驚いていた様子はあるもののすんなり受け入れるというか、潔いというか、男前というか。
 アダルマンが地下迷宮のボス役に落ち着きそう。七曜もいなくなったことだしこの人再転生か何かで人の姿に戻りそうと予想してたんだけど、今後もずっとアンデッドのままなのかな。
 さて、この巻のハイライトはやはり閃光の勇者マサユキだろうか。前にも名前だけ出てきてた……っけ? どの辺りかあまり良く覚えてないけど、自由学園の子どもたちの話のとこか? ミリムが言ってたのによると「勇者を名乗ると因果が巡る」だっけ? なんかすげー巡り方をしてるような気がするんだけど。そしてリムルは「魔王との会談やヒナタとの決闘に比べて深刻な事態じゃない」と思うわけだが……これってフラグだよな? 深刻な事態を引き起こすんだよな? じゃないとこの章、“目玉”がないまま平穏に話が終わってしまうよ!

【こちら葛飾区亀有公園前派出所】
 車のロボット刑事の話のオチで江崎教授が「うーむ持ち主に似てしまった」と言っているが、両津がロボットの持ち主ってことになっちゃうけどいいんですかね? というか、直前の「両津はどこにいる!」は大原部長似では……。
 “レンズ付きフィルム”の話はよく覚えている。今だったらカメラ好きだから覚えているのは納得なのだが、当時の私はまだ目覚めていなかったはず。その頃から素質があったということだろうか。 19:25 2024/06/30

【チ。 ―地球の運動について―】
 新章、おそらく最終章が始まる。新しい登場人物は新しい価値観とでも言うべきものを引っ提げて登場した。結末にどういう影響をもたらすのか興味深いところ。最後のページでは満を持してヨレンタが姿を現す。多分きっとこの物語のラストは、彼女(とその父親も?)が主役となって幕を引くのだろう。
 あ、今更の「ところで」なのだが……私はこの漫画を読んで特に宗教観とか語るつもりはありません。地/天動説については大昔(旧侃侃諤諤)で何か話をしたような記憶もあるんだけど、あれはまたあれで違う話だし。ところで最近気付いたんだけど、もしかすると世間って「天動説(地球が動かない)」の支持率高いかも? この話はまたいずれ別のところで。

【七つの大罪】
 5人目のゴウセルが合流……なのだが、メンバーも彼の素顔を知らなかった? ずっと鎧を着ていて……とのことだが、兜も外さなかったのか(どこかの作品のアルデバランさん?)。いやそもそも体格が。というわけで王国が作った手配書の顔イラストは、現時点で5人中3人が別人という役立たず(キングは間違ってはいないのだが)。残りの2人やいかに?
 キャラの名前がイマイチ覚えきれてない。聖騎士がね……兜と素顔と2種類(?)覚えなきゃいけないし、途中一気に出てきた気がする。一度振り返って自分用のメモ作んなきゃいけないかもしれない。そもそもなんだけど、主人公のメリオダスからして怪しい。「メダリオス」とか「メリダオス」とか間違えそうになる。「メリオダス」で検索すると『七つの大罪』しか出て来ないので、作者の完全オリジナルネーム?

>「お前一人で我々の相手を?」
>「いいえ二人です」
倒れたディアンヌを護るために同じ聖騎士たちの前に立ち塞がったハウザー。聖騎士長(名前分からん)の問いかけにハウザーに代わってハウザーの横に立ったギーラが答える。この漫画読んでる人の多くはきっとそうだろうけど、こういうの大好きだよね!

【特攻事務員ミノワ】
 1巻よりは面白かったかな……。

【坂道のアポロン】
 こういう作品ではよくあることだが、少し会話が足りないんじゃないかと。友だち同士ぶつかり合ったり笑いあったりしながら分かり合っていく様子を描こうとすれば、途中で多少の無理は生じるものだけど。

【2万光年翔んで新潟】
 『翔んで埼玉』で有名な(『パタリロ!』の方が有名だが)魔夜峰央の短編集。表題作の『2万光年翔んで新潟』は発表当初は『目玉のマッちゃん』だったらしい。そんなわけだから(?)『翔んで埼玉』と話の関連性はない。
 『パタリロ!』は間違いなく傑作中の傑作、私の中でも殿堂入りなのだが「但し途中まで」という注意書きが必要だ。何年頃、と明記するのは難しいが、ある頃急激に絵も話も“劣化”した。この1冊の一部は全盛期の頃の作品で、一部は劣化後のものと思われる。ただ、頃合いとしては全盛期のハズだが面白いかというと……。作者自身も最後のインタビューで、「いろいろ描いたけど残ったのは『パタリロ!』だけ」と冷静な自己分析を行っているが、そういうことなのかもしれない。いや『アスタロト』も『トラウマ!』も面白かったよ? 『ラシャーヌ』もうちの家族の中では評判いいし。
 さて、そのインタビューのところで新潟に「黒埼」という地名があることを知った。新潟で「くろさき」となると黒碕薫を連想する。『るろうに剣心』和月伸宏の伴侶であり、和月伸宏作品の脚本も務める。和月は新潟出身で、作品の登場人物の名前に新潟の地名を使うことも多い。黒碕もその一環か?と思われたが、「さき」の漢字が違うし黒碕薫自体は横浜出身らしいし結婚前から「黒崎」名で活動していたらしいし(途中で漢字を変更らしいが、いずれも新潟の地名「黒埼」ではない)、ただの偶然なのだろう。

【リコリス・リコイル】
 1巻では「ふーん」ぐらいの感想だったけど、2巻後半でバチバチの展開になって面白くなってきた。続きが楽しみになってきたけど、あんまりハマりすぎるとそれはそれでちょっと負けた気分になるのでお手柔らかにお願いしたいところ(謎の発言で今月の漫画感想文を締める)。

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 先月とうって変わって今月はサボり気味? ま、通常運行だとこんなもんでしょ。
 5月31日に『狐のお嫁ちゃんと息子ちゃん』の新刊が発売されていた。発売されないと新刊情報が出て来ず、しかも月の末日に発売されると侃侃諤諤での対処が難しくなる。と言いつつ、6月の新刊は少ないから6月に読む分としてはちょうどいい……と思ったりもしたのだが、この作品飽きて来てるし、最近読み返さないしで「もういいか」ということになった。こういうのを縁の切れ目と言うのだろう。
 てなわけで新刊は3冊のみ。『魔奴愛』はアクスタ付き限定版を買ったので漫画版『魔奴愛』としては初の紙版購入。今後どうするかというと電子版に戻すし、この12巻も8月の例のあれのときに電子版を買っておくつもりである。
 既刊には『逃げ上手の若君』が入る予定だったが、GW枠で最終検討した結果落選、代わりに『リコリス・リコイル』が繰り上げ?されることになった。他、“端数”で残っていた『Re:ゼロ4章』を消化し、『ミノワ』は既刊がこれでラスト(続刊はなさそうで、仮にあっても買わなさそう)、『翔んで新潟』は短編集、この3つは来月別のものに置き換わる。

(2024.06.30)
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