当初は「GW枠」を作るつもりがなかったのだが、今回は既刊追っ掛け中に新刊が出た『ぐらんぶる』、『ベー革』の最新刊の“処理”のついでに、中期(5〜8月)に読む予定の既刊の最終チェック及び同後期(9〜12月)の先行チェックも兼ねることにした。そうこうしている最中に、新刊にプラスワンが加わった。
【ぐらんぶる】 何か気付けばすっげえ路線変更してるようにも見える。こんなにラブコメ方面全開だっけ? まあラブコメって言うにはあまりにも物騒なんだけどさ。結局千紗が伊織のことどう思ってんのかってのは74、75頁の見開きがファイナルアンサーってことでいいのかな? その辺りはっきりしちゃうと漫画としての終わりが見えてきそうなのだが……22巻ってことはそろそろ頃合いなのかもしれない。
【ベー革】 前の巻から始まった光桐学院戦が、この5巻1冊丸々使ってもまだ終わらない。展開が遅すぎる。まだ5巻だぜ? 物語まだ序盤なんじゃないの? 最初のうちはテンポよくポンポン行って欲しい。
【ゴールデンマン】 珍しく5月に発刊される漫画を全数チェックをしていて、気になったので調べてみたところ面白そうだった。これが何巻か出てる漫画だったら「夏にでも」となるところ、1巻だったので買ってみることにした。原作者ペトス、作画恵広史、どちらも見たことのある名前。ペトスは『亜人ちゃんは語りたい』の作者で、恵広史は『BLOODY MONDAY』の作画担当だ。
舞台設定としてはアメコミ風のヒーローもの。物語は病院の一室から始まる。いつものように人助けをしたヒーロー・ゴールデンマン。火災の起きた廃工場に取り残された子どもを助けに入ったゴールデンマンは、しかし救助の後に再び燃え盛る工場内へ消えて行った。次に出てきたのはゴールデンマンのスーツを着た謎の男。彼は記憶喪失に陥っていた。ゴールデンマンは行方不明となり、舞台のネオヨーク市はヴィラン(敵)の脅威に晒される。ゴールデンマンのサポーターたちは、ずば抜けた身体能力を持つ記憶喪失の男に「キミがゴールデンマンだ」と嘘を教え、急場を凌ぐことにする。
ヒーローものではあるが、どちらかというとミステリー。なぜゴールデンマンは火災現場に戻ったのか。その後どこへ消えてしまったのか。主人公となる記憶喪失の男は何者なのか。そしてゴールデンマンをサポートするスタッフたちは、いつまでこの嘘を押し通せるのか。
という感じでなかなか面白かった。思わぬ掘り出し物になった。
【逃げ上手の若君】 『殺せんせー』で有名な松井優征の新作。名前は聞いていたし、1巻は試し読みで読んだことがあったのだが、今回本格採用を検討するために2巻に踏み込んでみた。
試し読みで1巻を読んだのは確か2度ほどあったはずだが……急に自信なくなってきた。1巻の内容が、出だしの部分ぐらいしか思い出せない――というあたりが全てを物語っているのだろう。「読んだけど印象に残らなかった」ということだ。1巻からの繋がりが不明瞭なまま2巻を読んだが、それが一切気にならないぐらい興味が湧いてこない。少年漫画だからそれがあるべき姿なのだが、対象年齢が思いっきり年少向けのような気がして肌に合わない。
【龍とカメレオン】 前にツイッターで1話?を読んでみた漫画。面白そうだったので、まずは「GW枠」で1巻を読んでみることにした。
人気漫画家と嫌われ者のアシスタントの中身が事故で入れ替わる……というありがちなオープニング。嫌われ者アシスタントの深山忍は、どんな漫画家のタッチも“コピー”できるため、入れ替わっても人気漫画の連載が(少なくとも表向きは)続行できる。人気漫画家花神臥龍は、この人はこの人で熱い男なので、深山忍として“花神臥龍”を超える漫画を描いてやろうと息巻く。
舞台設定とかキャラとか画の迫力とか、そういったあたりはハイレベルなのだが、ちょっと波長とでもいうべきものが微妙に合わないかなあ。決定的にダメというわけでもないので、“次回以降”にまた検討しよう。
【リコリス・リコイル】 去年だったかにアニメをやっていた作品。後輩がハマったらしく、おススメされたのでとりあえず1巻を読んでみることにした。結論から言えば「可もなく不可もなく」。殺し屋組織に属する女の子2人が主役の、俗に言う「キャッキャウフフ」ものにこの後なっていくんだろうなあ。一応そういうのは『ごちうさ』とか『まちマドまぞく』とか読んでるけど、橘雪翼はどっちかっつっとボーイ・ミーツ・ガール系の方がお好きなようで(『魔奴愛』とか『イケナイ教』とかね)。ま、でも、とりあえず読んでみることにする。1巻のラストも続きが気になるし。
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中期の候補が『逃げ上手』と、買う予定だったけど3巻まで無料試し読み版があったためにそちらで済ませた『坂道のアポロン』(本頁ではな内容に触れない)。『龍カメ』と『リコリコ』は後期の候補だった。読んでみた結果、中期候補から『坂道のアポロン』が残り、後期候補から『リコリコ』を繰り上げることにした。もう一つの後期候補『龍カメ』は、このまま後期分として残るかどうか微妙なところ。ただ、『リコリコ』と比べて特に劣るというわけでもない。中期に『リコリコ』読むことにした理由は、後輩お勧めだし一応読んどくかあ、ぐらいのもの。その程度の動機で読むんだったら『龍カメ』も続き読んでみたい気がする。ま、いずれにせよ最終決定は8月に持ち越しだ。8月までに面白そうな漫画わんさか出てきたら弾き飛ばされてもしょうがないしね。そしてそんな簡単に面白そうな漫画が見つかるならこんなに苦労していない。
準新刊の『ベー革』は……本当は最後通告のつもりで買ったんだけど、まだ判断付かず。ここで切るのは後ろ髪がツンツンして気持ち良くない。かといって6巻読んだらそれはそれでまた続きが気になりそうで……とりあえず最新刊まで来たので、続きは続きの発売が決まる頃にもう一度考えよう。
本頁のタイトルが「GW“期”に」となっているが、『ゴールデンマン』の発売は5月7日……GW終わってからだったので、こういう曖昧な表現にしてみた。
(2024.05.11)
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