鉄道模型制作報告 「旧型国電 42系原形 第二期」その1
「アリス紅茶店」が少し長引いたせいでほぼ4月スタートとなった。次に作るのは「42系原形 第二期」だ。「第一期」(当時は「第○期」という表現をしていなかったが)ではモハ43を2両(奇数向き偶数向き各1両)、クロハ59、クハ58、の合計4両を制作した。今回はモハ43の2両とクハ58は同様で、半室二等車にサロハ46、さらにモハ42を2両作る予定にしている。モハ43とクハ58は第一期と少し形態の異なる昭和9年製を、モハ42のうちの1両は「2、4、6」のパンタグラフ搭載位置が逆向きの車両にする。
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何と言っても面倒なサロハ
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まずは一番面倒なサロハ46から着手する。第一期でも面倒なクロハ59から着手したのだが、窓配置をいじっている途中でテンションが切れて長期放置することとなった。同じ轍を踏まないよう気を付けたい(めっちゃ面倒な作り方をした70系300番台とか80系100番台とかが無事に完成しているので大丈夫だと思いたい)。
サロハ46はGMキットにはない中間車となるため、切り継ぎで先頭車の側板を中間車化する必要がある。これが「宇野・赤穂線」で作ったサハ58であれば普通に切り継げばいい。しかしサロハ46の場合、二等室側のドア位置がズレている。クロハ59は加工でドア位置をズラしたのだが、リベット表現で苦労した。何とかキットのモールドを活かした切り継ぎが出来ないものかと足りない頭を悩ませて……面倒な方法を考案した。その面倒な方法、文章で表現するのはかなり難解で(橘雪翼は国語力が低いので尚更)、図面を用意しようかとも思ったのだがそれも面倒だったので詳細は省略することにした。すまん!
一応書いておくと
・サハ58の場合は、運転室部分を反対側の側板の連結面側と切り継ぎ
・今回は同じ側の側板の連結面側と切り継ぐ
・継ぐ際には、車端側を車体中央、車体中央側を車端側に――つまり「逆」にする(*1)
・以上の工程を寸法を調整したうえで行うと、でドア位置がズレた中間車体が作れる
・戦前型旧国特有の車体形状の関係で、「*1」の工程でそれなりの加工が発生する
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側板の切り継ぎの様子
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とにかく、2両分の側板から必要な部分を切り出してきて、各所調整の上切り継ぐこととなった。
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お次は窓の加工
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両面の側板が1枚に繋がったら、600mm窓が連続する部分のうち二等室となるところを切り落とす。ここに合計6枚の700mm窓を新設するわけだ。
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なんやかんやで今週はここまで
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写真はうっかり左右が入れ替わってしまったが、プラ板を貼って白くなった部分に「700mm×2」を3組作ることになる。切り継ぎで面倒なことをしたおかげで、ドアの前後の「700mm×2」の窓はそのまま活かせるのが密かな自慢である。ちなみに「第一期」ではこの辺りで制作がストップした。
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合間にモハ42も進行中
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接着剤の固着待ちなどの間に、モハ42の作業も少し進めた。サロハで余った側板から運転室部分を切り出し、別の車体に繋げて両運転台化する。こちらは単純な作業だ。
ところで、「第一期」で大変な間違いをしていることに気付いた。車体色、この時代はぶどう色1号なのに同2号を塗ってしまった。幸い(?)私が作ったぶどう色2号の中では暗めに色が出ているので、「これがうちのぶどう色1号」と誤魔化すことにする。
(2024.04.07)
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