鉄道模型制作報告
「旧型国電 東海道山陽緩行線(II)」その12
金属車体に床板受けを付ける

 金属車体はスペーサーを切除し、床板受けを無視して組み立てていた。その部分をプラ板で作り直し。下がスペーサーに代わるプラ板を貼り付け、上はさらに床板受けを取り付けたところ。何故こんな手間のかかることをしているかというと、この後の工程で床板止めがプラ用接着剤で固定できるようになる。

 分かりにくいので追加で説明をしておくと、「床板受け」は床板を組み込んだときの「上面」の位置決めになり、「床板止め」は床板の下側に付ける床板が落ちないようにするためのストッパーである(やっぱりわかりにくい説明)。
 ちなみに今まで金属車体には床板ストッパーを省略していた。車体寸法と床板サイズがギリギリで、摩擦力だけでも床板が外れることがなかったから。でもそれでいいのだろうか、と思って今回は付けることにしたので余計な工程が増えたのである。20:23 2023/08/20

床板の寸法調整

 101系用と平妻用の床板は、台車間隔がスケールよりやや長いので短縮加工を行う。3分割して真ん中を取り除き、両端を接着する。「真ん中」はおおよそ1〜2mm程度だ。上が未加工、下が加工済み。そんな細かい寸法に拘って何かメリットあるのか?と問われると……スケール通りかどうかはどうでもよくて、TNカプラー装着時の台車の回転スペースを確保するためにやっている。なので、台車カプラーの70系300番台ではこの加工は行っていない。台車カプラーの車でこれをやると、カプラーアームの延長加工が追加で必要になって面倒なことこの上ない。

補強

 床板はその名の通り板状で、接着剤で切断面を接着しただけでは強度的に心許ない。なのでプラ板で補強を入れる。上面はウェイトを入れる窪みを避けたこの位置に。下面は今まで中央部に入れていたのだが、よくよく考えると床下機器取り付け時にスペーサーを挟むので、今回はそのスペーサーを先に接着しておき補強を兼ねている(一つ上の写真参照)。

床板長調整兼TNカプラー用加工

 床板が少し短くなるので、延長して車体長に合うようにしなくてはならない。加えて、TNカプラーを取り付け部の高さ(床板の厚み)調整も必要になってくる。この時いつも悩むのが床板の反り。横から見ると「へ」の字状に緩やかに反っているため、床板の厚みだけを見た寸法にするとカプラーが垂れ下がった印象になってしまう。今回は元の床板より0.5mm程度凹んだ位置にTNカプラーが付くようにしてみた。写真は左が未加工状態、右が加工後である。

 今週もうちょっと作業が進むと思っていたのだが、「8両」作っているとちょっとした作業に結構な時間を取られてしまうことに気付いた。床板の加工もまだ必要分が終わっておらず、冒頭に書いたストッパーも実はまだ付けていない。振り返ると細かい作業を結構忘れていたりするので……鉄道模型制作報告は今まで「その11」が最多だったが、今日の「12」で更新。最終的に「14」ぐらいまで行くかもしれない。「14」の次に完成報告できればいいんだけどなあ。

(2023.08.20)
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