橘雪翼の、侃侃諤諤喧喧囂囂

平成25年10月下旬分

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平成25年10月31日

月末です

  『閃の軌跡』、5章の(多分)ラストで詰まってます。ボスが強い。こうなった原因は分かっている。それまでの敵があんまり強くなかったんだねー。若干資金がカツカツなんで、武具をあんまりきっちり揃えてないんだよねー。それでも普通に進めてたんだけど、ボスがストーリー相応に強くなっちゃうと一段階弱い防具では対応しきれなくなってしまった。というわけで、今割と真面目に少し前のセーブデーターからのやり直しを検討中。前作とかでやってた必殺巣篭もり作戦(*1)もやりにくくなってるしなあ。

*1 全物理攻撃を一度だけ完璧に防いでくれる魔法がある(初代『空の軌跡』から存在。途中で名前と効果範囲?が変わった)。これを上手く利用してひたすら防御に徹し、CPを溜めつつATボーナスのクリティカルに合わせてSクラフトを撃って勝利を目指す戦法。前作ぐらいからある魔法反射も、今詰まってるボス戦ではかなり有効利用できそう。

  てなこともあって、それとは直接関係ないけど昨日更新サボっちまったぜ! では、いつもの。

【真・餓狼伝】1巻(既刊):☆☆☆☆
  夢枕獏の小説『餓狼伝』は二度ほど漫画化されているようだが、この『真・餓狼伝』は原作小説とは直接関係のないストーリーとなっている。漫画版『餓狼伝』には悪いイメージがあって『真〜』もパスしようかと思ったのだが、よくよく見てみると板垣恵介が関与していないようだし(*1)、本屋で手にとって見ると面白そうなのでとりあえず買ってみることにした。
  物語は前田光世(実在の人物)の回想という形で始まる。時代は明治。当時一大勢力を誇った講道館(柔道の流派、と考えてもらえば)に野試合を仕掛ける男がいた。丹波文吉、本作の主人公である。『餓狼伝』の丹波文七をもじった名前だろう。という具合に始まって、まあ何ていうか、とりあえず闘う漫画である。
  序盤ちょっと気になったのだが、ちょーっとばかし構成がヘタクソかな。第一話で前田光世がブラジルにいて、現地の人?と話をしているところから始まる。やがて回想という形で日本でのシーンに移るのだが……第二話のスタートが、第一話のラストからまた過去に遡る。連載で読んでいれば問題なかったのかもしれないけど、単行本で続けて読むと一瞬「あれ?」となる。まあ、些細な問題である。漫画を描いた野部優美という人は初めて聞く名前なのだが、なかなかの実力派じゃないだろうか。原作夢枕獏がどこまで関わっているのか分からないが、巻末のコメントを読む限り漫画家野部優美がかなり自由にやっている様子? 夢枕獏のコメントもややワンパターンでそろそろ飽きてきたが、この漫画が面白い、というあたりには賛同せざるを得ない。
  ところで全く関係ないが、外されたアゴを自分で戻した文吉。「お前……それ痛くないのか?」と驚く前田だが、このときの表情を見て何となく『ライジングサン』の新海班長を連想した。

*1 一時は『刃牙』シリーズを高く評価していたが、その末期や『餓狼伝』の途中から、そしてどこかで少し立ち読みした別の作品により、私の中の評価は地に墜ちた。

【サンセットローズ】2、3巻(既刊):☆☆☆★
  とりあえずまず苦情。米原さん、黒い悪魔Gをリアルに描くのはやめてもらえませんかね。大嫌いなんスよ……評価下げるぞ(だからそういう理由で上げ下げするなって)。リアルじゃなければいいのかというとそうでもないんだけど。
  というわけで、『ココ!』の続編漫画の続き。1巻の終わりで何かヤバそうなやつが出てきたけど、割とあっさり仲間になってしまう。『ココ!』にもキャプテンバーツを付け狙う敵が数名出てきたけど、あんな風な感じでずっといくのかと思ってたから意外。考えてみれば、『ココ!』は最初から頼れる仲間が集まっていた(番外編で、それぞれどんな風に仲間になっていったかが語られる)。一方でチェリーには、頼りない幼子(でも生意気)のサンしかいない。うん、とりあえずここは仲間集めからだな! というわけで、モーニング・グローリー(通称モーちゃん)がいきなり心強い味方になってくれる。で、本当にヤバいやつがいた。大海賊バグロス。名前がバルログ(*2)と似てるけど全然違う人物だからね。激道について色々と知ってるみたいで、後々まで面倒な敵となりそう。チェリーの幼馴染の女の子も狙ってるみたいだし。
  サンが持っていた「激動のしずく」にいきなり偽物疑惑? ストーリー的に偽物であるとは考えにくいので、今立てられる仮説は3つ。「激動のしずく」は複数ある。バグロスの持っていた極秘資料はそれのうちの1つについて言及していただけ。その二、その極秘資料が間違っている。最後、条件を満たすとサイズが変わる。三つ目が一番有力じゃないかと思ってて「もう一つのアイテム」に嵌めるには条件を満たしてしずくのサイズを大きくしなければならない、とかいう話になるんじゃないかと。「しずく」というだけあって、放置してると水分が蒸発して小さくなったのかも。

*2 格闘ゲームストリートファイターシリーズの登場人物。確かスペイン出身で、ナルシスト。仮面を被っていて、鉤爪を持っている。ダメージを受けると仮面が取れたり鉤爪が外れたりするというギミックも。

【真・餓狼伝】2巻(新刊):☆☆☆★
  丹波文吉の過去が語られる。文吉のネーミングは、『餓狼伝』の文七になぞらえただけかと思っていたら、文吉の過去(というか父親の思い)も込められているのかもしれない。といったあたりも含めて、現在と過去を行ったり来たり……の構成が、読みづらい所までは行かないにせよ、夢枕獏原作だなあと思わせる(もっとも、漫画のプロットをどこまでやってるのかは分からないが)。文吉がなぜ武を目指したか、というあたりは語られるのだが、未だに何故講道館を狙うかは出てこない。丹水流が衰退したのが相手にあると思ったのなら、それはただの逆恨みだしなあ。前田光世と立ち会う際に流儀じゃなくて父親の個人名を出してることも含めて、その線はなさそう。次の3巻で決着が付いて、そしてその辺りが語られるのだろう。その後の話で、意識が朦朧とする中、前田が脳裏に浮かべた顔が仲間のものではなく嘉納治五郎だった、というあたりに関しても何か描写があるといいなあ。ところでこの漫画、前田光世の回想として語られてるけど、主人公としては丹波文吉? だとすれば、前田対文吉の戦いが終わったらその後どーする予定なのかね? まさか3巻ぐらいであっさり終わるとか??? 

【サンセットローズ】4巻(新刊):☆☆☆
答えが速攻出てきて、仮説その三が正解。ただし「条件」がめちゃめちゃ簡単。右に回すとデカくなる、逆に回すと小さくなる……ってそんなんでいいの? 条件を満たすためにまた頑張って旅に出たりするんじゃないの?
  というあたりも含めて、若干話がトントン拍子すぎて却って微妙になりつつあるかも。冒険のワクワクドキドキ感に乏しい? 巨大イカを倒すところも地味〜に思えて何か「あっそ」ぐらいの感想しか出てこない。何かインパクトか意外性のある展開が欲しいねえ。最後の最後のコマ、レンジア兄弟の船の底に括りつけてあるヌシの巨大なガイコツとかね(っていうかこれ、常にぶら下げて航行してんのかいな。いくら骨が軽いとは言えこれだけデカいと船が沈みそうだし、余計なエネルギー使ってそう。それにどこかでぶつけて難破、そうでなくても落としてそうなのだが)。そのレンジア兄弟がひたすら後味を悪くしている、ってのもマイナス要因かも。
  ところで、そのバグロスが呼び寄せた「レンジアブラザーズ」というのが最初、

レンジ……電子レンジ?
アブラ……油? 電子レンジが油で汚れてる?
ザーズ……?????

という具合に見えて3回ぐらい読み返してしまった。レンジア兄弟ね。もう少しネーミングに気を遣え! 

【鋼鉄奇士シュヴァリオン】2巻(新刊):☆☆☆☆
  レッド(烈人)、シュヴァリオンから元に戻れない……じゃなくて戻らなかったのね。なるほど、これは上手いというか面白い展開。ただこれ、病院で救急体制整えた上で元に戻り、即治療開始……じゃだめだったんかな? あ、そうか、ヒーローが素顔を明かしちゃいけないのか。でもそうだとしてもドン・ミレニアムに何か相談しろよなー。ダメージを分散させつつ烈人を元に戻そうとして失敗するミレニアムも何かマヌケだし。そういや1巻の最後でも「あれ? 一人足りない?」とかおっちょこちょいなこと言ってたし。諸悪の根源を倒したからって気が抜けすぎじゃないだろうか(笑)

【Q.E.D.証明終了】46巻(新刊):☆☆☆☆
  うわ……なんかとても深いこと書いてあるんですが。落語の師匠曰く「人が幸福を得るには2つのスイッチがある。1つは自分で押せるが、もう1つは誰かに押してもらわないといけない。誰かに押してもらうスイッチは幸福度が高く、一度押してもらうととめどなく押してもらいたくなる。だからついつい人は自分を売ってまでそのスイッチを押してもらおうとする」――長くてゴメンね――「舞台に上げていいものと上げてはいけないものはきちんと分けておかなきゃいけない。上げていいものが芸なんだ」。これ、連載誌への掲載がいつ頃だったのか分からないけど、世間を騒がせているツイッター問題の前だとすると見事としか言いようがない(後だったとしても的確な指摘だ)。ツイッターでバカやらかした連中はつまり、「人に押してもらうスイッチ(リツイートとかふぁぼとか)」を押してももらわんがためにやっちゃいけないこと(舞台に上げちゃならんもの)をやっちゃった、というわけだ。
  私もこうして侃侃諤諤という形で世界に何か発信しているわけで(ページアクセス数が極小ですが(笑))、やっぱ気を付けなきゃいけないねー。

【C.M.B.森羅博物館の事件目録】24巻(新刊):☆☆☆
  謎の『M.A.U.』とかいう漫画が巻末に付いてた。何コレ(笑) ボツネタをマウにやらせてみた? いつもより各話ページ数が多かったから、3話+オマケの構成にしたのか?(普段は4話) と思ったらマウ主人公の回も他と同じぐらいのページ数だった。
  宝石盗難事件。ホンモノの上にガラス化バーを付けてニセモノっぽくして云々かんぬんというところなのだが……流石にガラスのカバー付けたら大きさが変りすぎてバレないか? カバーがダイヤモンドにぴったりフィットしないと中でカタカタしそうだから、上手いこと作るのもかなり難しそう。犯人が最初から分かっているタイプの物語……と見せかけて真犯人(というか黒幕)が浮かび上がる構成はなかなか良かったが、宝石を盗み出すトリックだけがどうしても気になってしっくり来なかった。
  『レース』。サントリーニ島での物語。皆さんご存知かと思うけど、青と白の綺麗な場所です。漫画はカラーじゃないのが残念。そういや『Q.E.D.』も『C.M.B.』もあんまりカラーっぽいページがないね(単行本でモノクロ化されても、カラーページは「あ、ここ掲載誌ではカラーだったんだな」って分かる)。

【ライジングサン】4巻(新刊):☆☆☆☆
  前巻は比較的区切りのいいところで終わっていたが、4巻はその話の締めみたいな部分で始まる。続いて外出が許可された日(休日みたいなもん?)の話。街へ出ると遊んでる大学生がいて、「好きで自衛隊を選んだとは言え、自由が少なくて人生に一度きりの青春が謳歌できない」云々という流れになる。そういや『閃の軌跡』も舞台が士官学校で、完全な休日というのは少なそうなのだが……何かノビノビとしているというか、青春は謳歌している。まあ、どちらかと言うとファンタジーの世界だからリアルではないかな。そして次巻へと続く夜間訓練。装備に指定されていない懐中電灯持って行こうとして見つかって怒られて罰として腕立て伏せ……の流れが漫画でありがちな様式美? そして、主人公甲斐のバディでありながら今のところ打ち解ける気配を見せない来嶋。そこに何か変化の兆しがありそうな終わり方。最初はばらばらでも、何かを通して打ち解けていくってのも『閃の軌跡』と一緒だね(笑)

  『百鬼夜行抄』は正式?に購読漫画リストから落とすことにした。でも買う漫画リストには入れる必要があるといういつもの謎理論(母と長姉が読みたいらしい)。そして、『サンセットローズ』に続き『真・餓狼伝』がリスト入り。急にチャンピオン勢が強化された。そんなわけで、今月は予定より増えて9冊(『百鬼夜行抄』除く)。
  来月は、予定分が9冊。最近新たにレギュラー入りした『サンセットローズ』と『真・餓狼伝』に両方新刊が出るため、いきなりの底上げ(*2)。とは言え、それがなくても7冊。ここ最近ではかなり多い。『サンレッド』も来月出ることでちょっと惜しいと思ったが、今月発売の『ライジングサン』。1ヶ月遅かったら、タイトルに「太陽」を冠する3つの漫画が同月に揃ったのに!(笑) あとの6冊は、『パタリロ!』『頭文字D』『遮那王 義経 源平の合戦』『はじめの一歩』『凍牌〜人柱篇〜』『OL進化論』。『頭文字D』はもちろん最終巻……のハズなのだが、「(完)」マークがなかった。まさかまだもう1冊あるのか? で、他にも買うかどうか検討に値する漫画が3冊もある。『さよならソルシエ』『岸辺露伴は動かない』『すずめの唄』。『ソルシエ』は、以前買ってみたゴッホをテーマとした漫画。可もなく不可もなくで続きは買わない予定だったのだが、2巻で完結するらしく、だったら最後まで読んでもいいかなと翻意。次、もうジョジョシリーズはいいやと思ってるんだけど、露伴ものは買ってもいいかなと思わなくもない。最後、『すずめの唄』は『凍牌』の作者の新作。相変わらずギャンブル物なんだろうなーと思ったら……麻雀ギャグに挑戦したそうな。以前、『バクト』がはずれだったので『凍牌』『ライオン』以外は無視するつもりだったんだけど、橘雪翼は割とギャグ漫画が好きなものでただいま検討中(笑) 以上、もしも全部買うと12冊……いつ以来だよ、10冊超えるのは。そしてこれだけあるせいか、上旬から下旬まで発売時期がばらけているのもポイント高いね(笑)

*2 とは言うものの……『サンセットローズ』は5巻次第で読むのやめてしまうかも。最近自分でようやく分かってきたのが、評価の「☆☆☆」と「☆☆☆★」の間が基準ラインになるかも。「☆☆☆★」は及第点。「☆☆☆」は、即やめることはないが続くと(もしくは浅い巻だと)危険。


平成25年10月29日

寒くなって早速

  ……ちょっと風邪気味。喉に違和感が。昨日の夕方あたりからだったんだけど、温かくして寝たのにちょっとイマイチ。むしろ、昨晩温かくして寝たからこの程度で済んでいるのかも(普段のパターンだと、今日一日中喉が痛くて苦しんでたかも)。当初の予定では地元のバッティングセンターに行く予定だったのだが、もちろん中止。今月は地元へは一回しか行けなかったなあ。


平成25年10月28日

弱メンタル

  ちょっとイマイチな出来事があって、別のところで要らないことしてしまって。その後投球練習してたら、その気持ちを引き摺っていたようで最近ほとんどなかった暴投が2回。う〜ん、絶対に投手に向かない性格してる。なる予定はないからいいんだけど。


平成25年10月27日

Mr.セメントS

  しばらく前にグリーンマックス系列の公式ブログに苦言を呈したことがある。エコノミーキット組み立て記事で、仕上げの窓セルを接着するのに流し込み接着剤を使っていて、「そんなもんで接着できるわけがないぞ」と。GMの公式ページでもカタログでもゴム系接着剤が推奨されている(他、両面テープという手もアリ)。ところが今月発売されたRMMを見て驚いた。窓セルを接着してしまえる流し込み接着剤が存在するらしい。以前話題にしたときに「流し込みタイプの瞬間接着剤なら接着できるかもしれないが」と発言したが、瞬間接着剤ではなく、きちんとした(?)プラスチック用の接着剤である。
  GSIクレオスのMr.セメントS、という接着剤がそれだ。RMMの記事によると、ケーディーカプラーのカプラーポケットにも使えるらしく、その記述を見る限りABS系も接着可能なのだろうか。接着剤のラベルには「スチロール樹脂用」と書かれているのに、実際はもっと効果を発揮するという変な商品だ。まあともかく、私は猜疑心の強い生き物なので、RMMの記事も間違っているのかもしれないと思って試してみることにした。結果は……くっ付いた。余っていた窓セル2枚を、半分ぐらい重ねてMr.セメントSを流し込んでみる。十秒ぐらい待ってから重ねてないところを持って捻ってみると……剥がれない。きちんとくっ付いている。多分力任せに捻るともげる感じで取れるだろうけど、そんなレベルで話をしたらまともに接着できる接着剤を探すほうが難しい(笑) いやこれは完敗。窓セル同士がくっ付くということは、窓セルとGMキットで使われる素材も接着可能だろう。GMブログもRMMも嘘はついていなかったということになる。
  「嘘はついていなかった」――この表現に引っ掛かる印象を受けた人もいるだろう。私は、接着可能であってもこの接着剤をキット組み立ての最終段階、窓セルの接着を使うことに対しては疑問を感じる。「できる」ことであってもそれをするのが「最善」かどうかはまた別問題なのだ。まず最初に、RMMの記事に「平面性が落ちる場合もあったので注意」とあった。私が実験した限りではあまり問題はなさそうだったのだが、溶着する以上そういう可能性もあるだろう。窓セルは窓ガラスを表現するために使うものだから、平面性が落ちるのは少々まずい。第二に、流しすぎて塗装面にはみ出すとせっかく塗った塗料を侵食してしまう。流し込む量に常に細心の注意を払う必要があり、あまり適した接着剤とは言えないのではないか。ゴム系接着剤はこの点優れていて、流れて行かないし、ハミ出してもほぼ塗装面に悪影響がない(チューブからそのまま大量にどばっと出すとまた話は違ってくるが)。そして最後。何らかの理由で再塗装する時、窓セルは剥がす必要がある。ゴム系接着剤で貼り付けたのなら比較的簡単に剥がせるが、溶着してしまうとそうもいかない。先ほど書いたようにちょっとやそっと捻るぐらいでは剥がれてくれないので、剥がした後はボロボロだろう。窓セルは比較的容易に予備が手に入るからいいとしても、車体側がどうなるか。プラスチックキットの多くは窓の部分を薄く仕上げているから(段差を極力小さくするため)、溶着された窓セルが外れる頃には窓周囲もボロボロなんじゃないだろうか。もっとも、一度作ったものを再塗装する必要がどの程度あるのかというと疑問符が付くが(私は……2回ぐらいあったかな。GMのエコノミーキットは比較的安価なので、余程の理由がない限り一から作った方が気分的に楽。入手困難が理由で2度ほど再利用したのだが)。
  利用価値がないわけではない。テストで接着してみたものを見ると、接着剤が流れた部分の透明性には特に問題が見られなかった。なので、上手く接着すれば、窓セルを使ってはめ込み窓ガラスっぽいものが簡単に作れるかもしれない。その場合、重ねた窓セルにいかに均一に接着剤を流し込むかが肝となりそうだ。またそのうちに研究してみよう。
  余談。RMMにも臭いがきついとあったのだが……買うときから既にシンナー臭がぷんぷん。帰りの電車でも、ビニール袋から何か臭ってるような気がして……じゃなくて確実に臭っていて、隣の人に不快な思いをさせてないか冷や冷やした。家に帰って蓋をきつく締めたら臭いは漏れてこなくなったのだが……これ、出荷時に蓋をもっときちんと締めておいて欲しいなあ。


平成25年10月26日

子猫は可愛い

  先日からお見せしているうちの猫(*1)。彼らの罪は重い。何せこの橘雪翼に「子猫は可愛い」という認識を植えつけたのだから。ネットで画像を探すと、いやほんとにもうみんなアップしすぎ、可愛いのを。猫好きの気持ちも分かるわ。でもね、子猫はすぐに成長してしまって子猫じゃなくなるんだよ。うちの猫(*1)見ててよーく分かった。一生子猫のままの猫がいたら飼ってもいいんだけどねー。いやその、自然の摂理に反してることは重々承知だけどね。
  てなわけで、猫シリーズの続きです。そろそろ子猫の写真も尽きてきた。あと1回か2回分かな。

猫画像パート6

*1 うちの(庭に勝手に遊びに来る野良)猫


平成25年10月25日

『万能探偵Q IV』読了

  第四巻読み終えました。本の中身とは全く関係ないけど、読みやすい文章を書くのも作家の技術というか、売れる本を書くコツかねえ。私の場合、読み終わらないと次を買わないので(普通そうだろ)、興味を持って買ったはいいけどなかなか読み進まない……なんてことになると売り上げに繋がらない。買って、さっと読んでしまって、さあ続きを……となると、とりあえず既刊があるうちはどんどん売れるわけだ。筆が遅くて売る本がないとそれも効果が薄いが、この作者は新刊を結構なペースで出しているので問題ないだろう。森博嗣も筆が速いが、私の読むのが追い付けなくて買わなくなってしまったからなあ(苦笑)
  二巻の末尾あたりにシリーズ全体の概要?みたいなのが出ていたが、評価が高いのが後半に集まっていたような気がする。という先入観があるのかないのか分からないが、四巻も三巻同様小粒かもしれない。冒頭に作者から説明があって、別シリーズの主人公が登場する旨が書かれている。作者としては「嵯峨先生が犯人なわけない」と思わせたかったのかもしれないが、これ、その別シリーズを読んだ熱心な読者なら一瞬で偽者だって気づいたんじゃないのかなあ?(それとも偽者と思われないように記述していたのか?) ちなみに私は、序盤で声を荒げるシーンで違和感があり、ホテルでの放火で「嵯峨しかおらんやん」と思ったのだが、他シリーズの主人公犯人にするわけないし……と考えながら結末を楽しみに読み進めていった。
  四巻で一番面白いのは、莉子が仕掛けた罠だろう。暗号解読のためには五十音をどの文字に割り当てたかの暗号表を手に入れるしかない。だったら五十音全部入った文字列を犯人同士でやりとりさせればいい。それも、解読の際に分かりやすくなる形で。というわけで取った手段が住所。それが同時に犯人をおびき寄せる餌にもなるという一石二鳥の罠。にしても、五十音の「を」以外が全部入った住所があるだなんてね……って思ったものの冷静に考えて調べてみると、架空の住所かよ!(苦笑) 多分あれだ。物語中で莉子が「捜査員が全員で探してくれたの」と言っているが、おそらく作者(と編集の人たちも?)、頑張って探したけど見つからなかったんだろうなあ。だから最終的に作らざるを得なかった(首都圏に11箇所あった、とか書いてるけど、1つもなかったんじゃないかな)。まあなんていうか、ご苦労さん。五巻も楽しみにしているよ。


平成25年10月24日

上下関係

  上書きと下書きって、対義語のように見えるけど全然違う言葉だなあ。


平成25年10月23日

『閃の軌跡』ただいま第4章

  多分多くのゲーマー諸氏よりもはるかにゆっくりすすめております。あと少しで発売一ヶ月だけど、まだ半分過ぎたあたり〜2/3ぐらい?なのでかなりゆっくり……ペースかと。ロード時間が長いんだけど、そろそろ慣れてきた。恐るべし。
  侃侃諤諤で話題にするのは2回目? 前に何書いたかイマイチ覚えてないや(←じゃあ過去ログ見て確認しろよ)。前にも書いたはずだけど、オーブメントとクオーツシステムがかなり変わったので、以前なら結構気を遣っていたクオーツのセッティングがかなりテキトーになってしまった。割と序盤から「レア」クオーツとして、アーツクオーツにステータスアップがくっついたものが登場し、ノーマルのクオーツの出番が徐々に狭まってる感じがする。主人公達の拠点?であるトリスタにある、質屋に特定アイテムを持って行けばそれなりにレアクオーツも手に入るしね。まあでも、ステータスアップも微々たるもので、3章の途中ぐらいからそれすら気にしなくなっているような。8個まとめて攻撃力アップのステータス補正の入ったレアクオーツ嵌めたらそれなりに違ってくるんだろうけど、相手に状態異常を与える「〜刃」「〜牙」系の方が実用的だしね。今回はATボーナスに「ゼロアーツ」(って表現したらいいのかな)ってのが加わった。アーツ(他作品で言うところの魔法)は、EPを消費して詠唱時間を経由して発動させるものだけれど、「ゼロアーツ」のATボーナスがあればその両方を「0」にできる。どんな強力なアーツであってもEPを消費することなく即時発動できるので……各キャラ普段は使わなくても何かしら強力アーツが使えるようにしておくと、たまにちょっと嬉しい気分になれる。というわけで、1個は強力アーツに割り当てるので、ステータスアップもあまり気にかけてないのが現状。実は戦闘の難易度が下がってるのかも? それよりもプレイスタイルを変えたかもしれないのがCP関連。基本的なところは何ら変わってないのだが、前作よりもクラフトを連発しているような気がする。というのも、CPの供給源が増えたのだ。フィールドアタックを仕掛けて、敵モンスターが気絶した状態で戦闘を開始すると戦闘開始時にCPが10回復する。さらに、主人公を含めて複数人のクラフトで味方キャラクターのCPをいくらか回復させることが出来る。さらにリンクシステム。今回は武器に属性(斬、突、射、剛、の打撃の属性だ)が設定されていて、相手に対する有効属性で攻撃した場合に一定確率で「崩し」が発生する。この時にタイミング良くボタンを押すと(といっても、かなり余裕を持って押せるぐらい受付時間は長い)、リンクしている味方が追撃するという仕組み。軌跡シリーズはどんな形であれ攻撃がヒットすればCPが回復するにようになっていたが、今回のリンクシステムの追撃でもその伝統を踏襲。リンクは常に一対一だが戦闘中手軽に変えられるので、CPが減った味方に集中的にリンクを切り替えて行けば追撃による攻撃の機会が増える。さらに、主人公リィンの初期装備であるマスタークオーツ「フォース」は、敵に止めを刺すとCPが5回復(初期)してくれるので、何だかんだでCPは溜まった状態を維持しやすいのである。さらに現在、フォースのレベルが4まで上がっていて、止めを刺すと20も回復するから……Sクラフトを使った後、次に使えるようになる(CPが溜まって100以上になる)までが一瞬だったりする。いやーこれは今までにないプレイ感覚だ。
  前にも書いたかもしれないが、ストーリーは……軌跡シリーズで度々存在感だけを主張していたエレボニア帝国がついにその舞台となった。主人公たちは士官学校に入学。普通のクラスではなく、新設された特殊なクラスに所属し、普通科とは違った形の授業も受けつつ……という内容。各章の構成は(今のところ)「授業(ほぼ見てるだけのイベント)→自由行動日(前作みたいにクエストなどがある)→実技テスト(戦闘チュートリアル……要素があったのは最序盤だけ?)→特別実習(クラスが2つの班に分かれ、帝国などの様々な都市へ。クエスト他、物語の重要な進展がある)」といった内容。学園モノといった雰囲気はあるものの、特別実習では『空の軌跡』のような感覚で各地方を巡る楽しみがある。
  キャラクター雑感。

○ リィン・シュバルツァー
「リィン」という発音に微妙に馴染めないが、本作の主人公。何となく前作『零の軌跡』の主人公に似ているところもある。シリーズの伝統になりつつあるが、くさいセリフをさらりと言ってしまうあたりが本作の好き嫌いの分かれるところになるんじゃないだろうか(笑) 一応貴族の息子ということになっているが、義理の関係なので平民との中間といった感じになっている。本作の物語のテーマの一つが、舞台となっているエレボニア帝国の身分階級なので、そのあたりを前面に押し出すための設定だろう。武器は剣で、主人公らしく攻撃力も高め。クラフトは、これまた軌跡シリーズの伝統で、味方の攻撃力をアップさせる「激励」が最初から使える(CPを10回復する効果があり、自身にも及ぶので実質コストは安い。序盤は戦闘毎に使っていた)。最近覚えた「疾風」が、攻撃力高めな上に攻撃範囲が広いのでお気に入り。

○ エリゼ・シュバルツァー
いきなり非パーティキャラクター(爆) 某雑誌の掲載順だったり(さらに爆) リィンの義妹で、こちらは両親と血の繋がりがある正真正銘の貴族の子。どうやら義兄にぞっこんな様子……うーん、いいのか?(主人公がモテすぎな意味で) 『閃の軌跡』は最近のゲームなので、当然のように男性プレイヤー受けを狙ったかのような容姿、性格をしている。リィンのことを「お兄様」と呼んでいるので、そういうのが好きな人のハートをがっしり鷲掴みにしていることだろう。

○ アリサ・ラインフォルト
前作までにも名前が出ていた「ラインフォルト社」の会長の娘。多分世間(ネット)一般の言葉で言うと、これがツンデレという性格になるのだろう(良く分からないが)。物語最序盤で主人公とお約束みたいなイベントがあって、その後しばらく冷たくしていたが、途中で仲直りしてうんたらかんたら。こういうあたりは男性プレイヤー受けを狙いすぎててあまり好感が持てないぞ日本ファルコム! 得物は弓で、矢の残量を気にして補充をする素振りがないのはお約束。某チェリーさんみたいに弓に紐がついているようにも見えないし(また一部の人にしか分からないネタを……)。回復系クラフトが使えるが、何故かCPまで回復してくれるので便利なことこの上ない。但し自身には効果がないので、CPはともかくHP面でセルフサポートができないのは少々使い辛い。もう一つ、「炎傷」の状態異常を引き起こすクラフトもあって、堅いボスと戦うときは結構役に立った(今作、ボスの多くは状態異常を1ターンで回復してしまう。それでもまるで効かないのとは大きく違って、地道ではあっても「炎傷」で通常攻撃の何倍ものダメージが与えられるのは大きい……という戦闘もあった)

某雑誌ではこの後アリサの関係者が2人ほど出てくるけど省略。母親はともかくメイドがこれまた男性受けを狙ったとしか思えないデザインで……まあゲームにわざわざ登場さすぐらいだから美女美男になって当然か。

○ ラウラ・S・アルゼイド
大剣を振り回す長い髪の少女。ちなみに貴族の娘ということで、しゃべり方がいちいち大仰(笑) ストイックなタイプで、剣の路を極めようとしている(?)。攻撃力は特科クラス9名中最高で、HPも高いほう。エリオット(後述)あたりは男として泣くしかない。にしてもこれだけのサイズの剣、普段どうやって携行してるんだろう……学園内はともかく街中では目立って仕方がないぞ(ゲーム中では剣を仕舞うと何故か見えなくなる:他キャラも同様だが)。Sクラフトなどで入るカットインでは、後ろで束ねた髪がほとんど隠れてしまうために……過去作の某登場人物風に見えたり。表情の険しさがちょっと違うかな。キャラクター性能としては……攻撃力の代償か便利系クラフトはあまりないのだが、序盤は数少ないSクラフト持ちだったので頼りになった。

某雑誌ではラウラの父親の紹介も入ってるのだけど、4章現時点でまだ登場してないから省略。

○ マキアス・レーグニッツ
「レーグニッツ」という響きが貴族っぽいが、平民代表としていろいろ喋ってくれる。ガリ勉タイプだが、委員長(後述)に成績で勝てない。後述のユーシスと徹底的に険悪な雰囲気を醸し出すが、主人公の仲立ちで和解。現時点でも表面上は反りが合わないように見せかけているが、喧嘩するほど仲がいいって言うしね。武器は銃……散弾銃らしくて攻撃範囲が広い。序盤は使い勝手イマイチだなーって思ってたら、途中でHPとEPを回復するクラフトを習得して一気に変わった。今作ではレベルが上がってもEPが回復しない仕様に変わったので、EPの回復手段の重要度が上がっているのだ……もっとも、ダンジョンの入り口とボス戦直前にEP回復装置が完備されてるからなあ。

○ レーグニッツ帝都知事
ゲーム中に名前出てたような気がするんだけど、忘れたのでこういう形で(汗) マキアスの父親。某雑誌のイラスト見ると腹が黒いタイプなのだが、今のところゲーム中では気さくで人のいいおじさん。さて今後、どっちに転ぶのやら。

○ ユーシス・アルバレア
いいとこ(貴族の中でも名門)のお坊ちゃんなのだが、どうやら母親が本妻じゃないらしくて、そのせいで父親から冷たくあしらわれているという何とも微妙に可哀想な立場。幸いにも腹違いの兄が出来た人物なのが救い。ええと、結構態度がでかいのだが、それでも憎めないヤツに仕上がっているのはゲーム開発陣の腕の良さということにしておこうか。武器は剣で……このゲーム剣使い多いな。ま、一番ベーシックな武器だからしゃーないか。クラフトでは、相手の行動順を遅らせるものを初期状態で習得していて、主人公リィンと合わせて「ずっとこっちのターン」を演出するのに一役かった。あと、序盤からSクラフトが使える数少ないメンバーだったので、ATボーナス横取りなどにも重宝した。

○ ルーファス・アルバレア
ユーシスの兄。かなり出来た人物。某雑誌には何やら書かれているが、今のところあまりそれが表立って問題になってないので言及はやめておく。あー、特に書くことないなあ。ユーシスお兄さんと仲良くて良かったね、ぐらいかな。

○ エリオット・クレイグ
クレイグって聞くとブラゼルを連想するが、何の関係もなさすぎる。どう見ても戦闘に向かなさそうな優しそうな少年。4章で姉の存在が判明したが、弟にべったりしすぎ。『零』の某主人公といい全く……。音楽家を目指していたが、父親の圧力?で士官学校へ入ることに。武器は杖で、どちらかというと後衛タイプ。クラフトに防御力アップと「徐々に回復」効果を同時に与えるものがあり、序盤は戦闘が始まれば“とりあえず”だった。自分にも効果があるのでかなり磐石。

○ エマ・ミルスティン
委員長。あんまりにも安直すぎるネーミングなので、ゲームを知らない皆さんは「エマ」っていう言葉から受けるイメージの女の子をそのまんま想像したらいいんじゃないかな。こっそり猫を“飼ってる”ようなのだが、本人もその猫も大きな秘密を抱えているご様子。4章時点では一番秘密が多いかも。エリオットと同じく杖を武器として戦うんだけど、若干性能が違うらしい。エリオットと同じく「ディフェクター」というクラフトが使えるのだが、全く同名同効果のクラフトがパーティーメンバー内にあるのはシリーズ初かも……? あと、回復クラフトもイメージ通り備えているのだが、何故か自分は対象に取れない。微妙に使い勝手が悪いが、相手に攻撃されるような前に出るなということか。

○ フィー・クラウゼル
短髪で猫みたいな雰囲気?の少女。元猟兵団所属という異色中の異色な経歴を持つ。軌跡シリーズやってると猟兵団にいいイメージがないけど、それも関係して途中ラウラとも険悪な雰囲気になる。これまた二人の仲を取り持つのは主人公の役目なんだなあ。他のメンバーに「なんとかしてくれ」と言われたリィンは「何で俺が?(苦笑)」みたいな反応をするのだが、そりゃ主人公だから仕方ないよね(笑) 武器は短剣?に銃みたいなのが合体した変わったものを持つ。クラフトを見ると攻撃特化型で前衛タイプなのだが、打たれ弱いという豪鬼みたいな一面も(キャラクターの雰囲気は全然違うけど(笑))。武器の銃の部分を通常攻撃では使わないのが致命的だな。フィールドではめっちゃ役に立つのだが。元猟兵団所属なせいか、最初期状態からSクラフトが使えるのが強みだったが、みんな使えるようになった今となってはてんてんてん。否、実は攻撃範囲が広いので、よりまとめてやっつけたいときはやっぱり役に立つ。

○ ガイウス・ウォーゼル
ガイウスというと『TOX』のガイアスを連想しちゃうが……大まかなところで似てなくもないかも。ともかく、頼れる兄貴分キャラクター。『空』で言うところのアガット、『零』で言うところのランディ。クラフトに自分のHPと引き換えにCPを増加させるものがある、という伝統をきっちり守っている(笑) 帝国とも関係の深い遊牧民族で、留学生という立ち位置。これまた帝国の貴族平民の話にずばっと斬り込む発言があったり、テーマに沿って生まれたキャラクター設定かもしれない。そういうあたりも含め、性格、ゲーム中の性能ともに「兄貴分」で表現できそう(笑) 武器は槍で、リーチが長い。例によって物理攻撃特化型。

○ サラ・バレスタイン
バレスタインというと(そろそろしつこいぞ(*1))。特科クラスの教官。女性ではあるものの、酒にだらしなかったりちょいとちゃらんぽらんな性格をしている。ゲーム中、本人のいないところで特科クラスの面々が「あれに彼氏などいるのか?」「顔がいいのは認めるが、あの性格だからなあ」なんて会話を交わす。主人公が止めを刺して「みんな好き勝手言ってるな……ま、俺も同感なんだが」――おいおいやばいって、絶対どこかで聞き耳立てられてるぞ(笑) 戦闘力が凄まじいという設定で、途中成り行きで戦うことになったリィン、マキアス、ユーシスの3人は軽く一蹴されてしまう(2周目以降何とかして勝てたりするのかな?)。その過去が4章で明らかにされた。元遊撃士、それもA級。なるほどな、そう来たか。つまりこれは、後半であの2人が登場して云々という展開も期待していいんだな? 現時点ではパーティーキャラクターには加わらないのだが、序章(時系列としては後々の出来事)では行動を共にしていたので、後で一時的にせよ戦闘メンバーに入ることもあるのかな?

  うわー、書いてたら長くなったよ……。まあ主要人物はこれで終わりかな。オリビエについても何か書きたかったけど。ともかく、時間もないので今日はこの辺で。

*1 最初「ウラディミール・バレンティン」のつもりだったけど、よくよく考えると『Y's』のどこかにバレスタイン城ってなかったっけ。


平成25年10月22日

湯豆腐おいしかったー

  母のお供で、京都で行われた時代祭りを見に行ってきた。最前列だったけど、正直なところ……猫に小判? 歴史にもっと興味を持っていれば面白かったのかもしれないけれど、残念ながら私はそこのところは手薄だからなあ。そういえば『Q.E.D.』も『カンナ』も、衣装やら武具やらに関してはあんまり言及してないね。唯一“判った”のは刀の差す向き(上下)ぐらいか(*1)。
  見終わった後は南禅寺で遅い昼食。久々の湯豆腐はおいしかった。

*1 大昔は、月で使う表現を借りると“下弦”になるように差していたが、いつだったからは“上弦”になった。この方が刀を抜きやすいらしい(あるいは、抜いた後構えに入りやすい、だったか)。『遮那王義経』か『山賊王』のあとがきに書いてあったような気がする。


平成25年10月21日

『カンナ 鎌倉の血陣』読了したの忘れそうになってた

  というわけで今日から『万能鑑定士QIV』を読み始めてます。



  ……で終わらせると(主に白兎くんから)苦情が来るので本の簡単な感想を。
  今回のテーマは鎌倉。もちろん「鎌倉幕府」。ところで最近、教科書には鎌倉幕府成立が1192年とは書いてないらしい。諸説ある、みたいな書き方になってるのかな。どこかの本でもそれを読んだことがあって、まあ一つのゼネレーションギャップみたいな感じで紹介されていたりもする。私の疑問としては、「鎌倉幕府」って何?ということ。私が受験期に読んだとある本では「鎌倉時代に鎌倉幕府という言葉はなかった」という説明があった。幕府という言い方が、後から歴史を振り返るにあたって作られた言葉で、当時は幕府という言葉はなかったということだ。となると、まず大切になるのが「幕府」という言葉の意味である。数学で言えば定義である。それを決めないことには「鎌倉幕府の成立は1185年だ!」「いや1192年だ!」という論争をしていても噛み合わないだけ。良く知らないのだが、源頼朝が征夷大将軍に任命されたのが1192年? 古くからある「いい国つくろう」はこれが基になっている。幕府は3つあったが、室町、江戸ともに成立年は征夷大将軍が幕府成立の基準になっている――で正しい? 正しいとすれば、鎌倉幕府も頼朝が征夷大将軍になった年とすべきじゃないだろうか。最近になっていろいろと言われている1185年他は、頼朝が実質的な日本の政治的トップに立ったのがいつか、という問題である。幕府という言葉の意味をどうするかにもよるが、少なくとも私が習った範囲では確か「征夷大将軍を最高責任者とする武家政権」みたいな感じだったから、やはり鎌倉幕府の成立は頼朝が征夷大将軍になった1192年のまま動かないのでは。もし、鎌倉幕府の成立がそれより前という具合にしたいのであれば、幕府の定義そのものを変えなくては整合性が取れない。少なくとも理系の私にはそうとしか見えない。定義変えずに鎌倉幕府の成立を1185年とかにするのであれば(実は頼朝は1185年に征夷大将軍になってました、なんてことがない限り)、歴史学者の思考回路そのものに疑問を感じずにはいられない。
  という話は今回の『カンナ』とはあまり関係がありません(爆) テーマは「何故3代で滅びたか」の方。物語中では現代でも“暗殺”めいたことが起き、その原因を紐解いていくと……実は頼朝のときも同じ理由だったんじゃないか、という流れ(あんまりはっきりした根拠は示されていないけど)。源氏というと、どうしても漫画『遮那王 義経』に見られるような歴史の勝者のイメージが強いが、やはり鎌倉幕府以降三代で滅びたことは忘れてはならないだろう。北条家の暗躍があったのは想像に難くないが、とすれば義経が追放されたのも頼朝の意向というよりは、北条家が警戒した末の結果なのかもしれない。
  で、『カンナ』シリーズとしては全9冊中の6冊目。そろそろ物語の中心部に戻って来てもいいんじゃないかと思うのだが……社伝を持って逃げ回っている?早乙女諒司は竜之介を助けるためにちょっと出てきただけで、相変わらず意図が読めない。竜之介に忠告するが、一見して物語の核心には関係がなさそうな竜之介、実は何かキーマンになるのか? それと、主人公甲斐の許婚の海棠聡美の祖父、鍬次郎が甲斐の潜在能力に言及している。どこかで作者が明言してあったと思うのだが、『カンナ』は『Q.E.D.』と比べるとファンタジー色があって、甲斐の本当の能力が少しずつ現れてくるとかなんとか(ちょいとうろ覚えなり)。期待して読んでいた割にはごく普通の一般人に毛が生えた程度(貴湖ちゃんの20分息を止めてられる、の方がよっぽど羨ましい能力だ(*1))。ファンタジー全開の物語に慣れているせいで感覚が麻痺しちゃってるのかな?
  ちょっと飽きてきたところなんだけど、残りはあと3冊。聡美対貴湖(?)の構図も明確になりつつあるので、ひょっとすると別の意味でも面白くなってくるかもしれない。

*1 この前寝起きに試してみたけど、私は完全安静という条件で110秒。もうちょい気合入れればギリギリ2分少しぐらいまで粘れるかな? でも完全安静時の話なので、少しでも余計に酸素使う運動したら1分ももたない気がする。


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