橘雪翼の、侃侃諤諤喧喧囂囂

平成22年4月下旬分

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平成22年4月30日

  珍しく4月漫画を4月中にやっちゃいます。いや、ホントはそれが理想なんだけど、いつの間にか翌月に持ち越しちゃうのが習慣になっちゃって……。

【新世紀エヴァンゲリオン】12巻(新刊):☆☆☆☆
  物語は旧劇場版(『ヱヴァ』と区別付けるために旧と呼称)部分へと突入。私が一番嫌いだったシーンもしっかり入っていました(苦笑)(*1) さて、テレビアニメ版及びその続きとなる旧劇場版ではあまり語られなかった『エヴァ』世界での人類の起源が語られている。それは同時に「使徒」が何者であるかの説明でもある。今までの『エヴァ』から私が推測していたのは――人類はいくつかの可能性のうちの1つ。使徒はその他の可能性であり、何らかの要因(セカンドインパクト?)で復活。アダムと融合することで人類を駆逐し、新たなる"人類"になろうとしている――まあ、大ハズレではないものの、12巻ではミサトの口から違う言葉も綴られる。地球に元から存在していた12の可能性。人はその中の1つではなく、「黒き月」と呼ばれる別の天体が衝突する際にもたされたもの。元から地球にあったアダムと他の11体の使徒(アダムを含め12体)。黒き月からやってきた、人類の始祖たるリリス。
  ところで、テレビ版〜旧劇場版と漫画版で使徒の数は全然違う。テレビ版〜旧劇場版では、使徒は人類全体を含めて18体(人類全体は1体としてカウント)。漫画版では、ミサトの発言によると13体(人類は使徒に入っていない)。劇中でエヴァが倒す使徒の数も大幅に減っていて、例えばD型装備で火口に突入するアレとかマギを侵食するアレとかは漫画版では出てこない(新劇場版では、時間の関係からかさらに削られている模様)。
  とまあ、いくつか分かったこともあるけれど、未だに謎なことも多い。次の13巻(使徒の数に合わせてここで終幕か? ちょっとページ数足りない気がするが)で全部分かるのか、依然謎のままで終わるのか。例えばロンギヌスの槍。「使うのが早すぎる」とか(後からだったらいいのか?)地下のリリスにブッ刺していた理由とかゲンドウの「我らの願いを妨げるロンギヌスの槍」とか。セカンドインパクトの原因のアダムの覚醒も、何故覚醒が始まったのか。人間が何かしたから起きたのか、ゼーレに何か狙いがあったのか、それともただ単に"その時"が来たからなのか。そもそも"眠って"いた理由は何なのか。人類はリリスがアダムと融合して生まれたのではないのか。セカンドピンパクとの際にリリスはどういう状態だったのか。実はどっかで明らかにされているのを見落としているだけかもしれないが(笑)

*1 部屋の中にいるネルフ職員に対し火炎放射器で攻撃するシーン。反吐が出そう、とはこのことだと思いました。

【範馬刃牙】23巻(新刊):☆☆☆
  「波斗山」……が笑える。どう表現すれば伝わるか分からないが、ともかくその小人物っぷりがいやはやなんとも。ちなみにこの漫画、某大国の大統領をモチーフとしたキャラクターなんてのも出てきたりするが、「波斗山」氏ほどは情けなくない(Jなんたらは若干あれだったかもしれないが)。これが何を意味するかは、名言は避けておくか。

【闇狩り師 キマイラ天龍変】1巻(既刊):☆☆☆★
  夢枕獏の小説、『闇狩り師』と『キマイラ』の世界は繋がっているという設定なのだが、そのスピンオフ作品?としてオリジナルストーリーの漫画が登場した。『闇狩り師』のほうは知らないのだが、多分そちらでの主人公九十九乱蔵が漫画でも主人公で、闘う相手が"キマイラ"であると、そういう解釈で良いのかな? 九十九乱蔵の弟、九十九三蔵がキマイラのほうで出てくる……のかな、最後にキマイラ読んでから随分経つのでちょっと忘れた。九十九なんとか蔵ってのは確かなのだが。で、まあ、漫画での九十九乱蔵を見て、イメージがまんま三蔵と合致するのがさすがと言うかなんというか。
  ところで、巻末にこの漫画を描くことになったエピソードが2ページで記されている。酒の席での夢枕獏との会話が"トントン拍子"に具体化してしまい、作者としては「酒の肴程度の話が現実になってしまった」と後悔に近いものがあるようで。その2ページのあとがき漫画の締めがこれまたよく、例のアノ人風に扮した編集者が「描かぬのか?」と問うと作者が「むむむ、か……描く」
「描こう」
「描こう」
なんかそういう事になった。
夢枕獏ファンだからこそ分かるこのオチ。そして「なんか」というちょっと投げ遣りな三文字が秀逸。「もーどーにでもなれ!」という作者の気持ちが伝わってくる(これで☆1ツ分ぐらいは評価増(笑))

【ヒツジの執事】(既刊):☆☆☆
  前から気になっていた4コマ漫画。ヒツジとシツジをかけたタイトルとなっている……が、実は連載時は『子うさぎ月暦』だったらしい。その辺何がどうなってそうなったかは分からないが、多分『ヒツジの執事』で良いと思う。ギャグ漫画なので(?)評価甘めだけど、面白い部分とちょっとイマイチな部分が混在。全体的に面白ければ「☆☆☆☆★」ぐらいは行ってたと思うのだが……。

【そして船は行く完全版】3巻(新刊):☆☆☆
  全然覚えてない分却って楽しめる、ということにしておこう。感想としては特に書くこともない。適度にギャグが散りばめられていて面白い、というぐらいで。

【のだめカンタービレ】24巻(新刊):☆★
  番外編第一弾。ということで日本に帰ってきて若干懐かしいキャラクターとかが出てきて、やや面白かった時代の『のだカン』に戻りつつある……のだが、正直母と姉が読みたいと言ってないければ買ってない漫画だなあ。

【高校球児ザワさん】1巻(既刊):☆☆☆
  ザワさんについての考察(1巻)
・左打ち(スイッチの可能性がなくはないが)
・右投げで、ピッチャーも出来る
・視力は良くない
・57kg……体重減ったのを気にしている
・6個だが8個が理想
・人の顔を覚えるのが苦手、かも
・「澤」の字に拘りがある
・日践学院硬式野球部唯一の女子

【バクマン。】8巻(新刊):☆☆☆
  よそーどーりシュージン浮気疑惑でひと悶着。そしていろいろあっていろいろなのだが、今月のMVPはこちら
――描きたいものが 描かせてもらえない
  これは 自分に才能が無いと 自ら認めている事だ
才能があれば、描きたいものを描けば面白いものが出来上がるはずだ、という意味の編集長のお言葉。っていうかこの漫画編集長で持ってるよな。陰の主人公だぜ。これだけで「☆★」分ぐらいは……って、それがなかったら残りは「☆★」ぐらいの評価しかないのかこの漫画?(笑) そして一番のダメ男はやはりこちら。中井某。あんたそりゃーダメですってば。

―番外編―
【英雄伝説 空の軌跡】第7、8話(Webコミック):☆★
  GW進行で4月中に2話掲載されたのでまとめて。何か、一度高評価付けたけど……その後は再び低空飛行に突入。オリビエが出てきてちったあマシになるかと期待はしていたのだが……。ただただゲームのストーリーをなぞっているだけで、面白い漫画を描こう!という意思が感じられない……

【イース】第5話(Webコミック)☆★
  こちらもイマイチな展開。アクションシーンが増えてきたのだが、ここにきて「画が拙い」というのがちょっと大きな弱点になりつつあるかもしれない。

【ほびこヤード】RMM6月号:☆☆
  やられた! 1ヶ月置いてからシールネタに舞い戻ってきたぜ!!! しかし……最後のオチが訳分からん!! というかオチとして弱すぎ。あー、もー、何ていうか、同じ鉄道模型雑誌である「とれいん」の方を『きんぐおぶほびい』目当てで買ってしまいそうだぜ!!!

  今月は予定4冊で購入は倍の8冊。このうち、『船は行く』は認識していたものの、予定表に載っておらず、公式サイトでも発売日が明記されていたわけではないので延期の可能性も視野に入っていた。が、無事発売。今月買った"初物"は『闇狩り師』に、『ヒツ執』、そして『ザワさん』……いずれもまあまあ及第点。先月の『めだか組』と合わせて最近高打率なのでちょっと嬉しい(『闇狩り師』:ゴロ安打、『ヒツ執』:内野安打、『ザワさん』:ライナー性安打、『めだか組』:フェンス直撃の長打、ぐらいかな)。一時期、新しく買ってみたタイトルがことごとく不発で困っていたのが嘘のようだ(一時期は三振とボテゴロを連発って感じだったかな)。
  5月は予定が久々に多くて(タイトルは短縮形で)、『闇狩り師』(いきなり2巻で終わってしまうらしいが)、『義経 源平の合戦』、『BM2 絶望ノ匣』、『兎』、『ムダヅモ無き改革』、『弟子ケン』、『パタリロ』、『餓狼伝』、『王様の仕立て屋』。しかしあれだな、どうしてレア物は同じ月に固まるかね。分散してくれたら毎月楽しくていいのに。


平成22年4月29日

  本屋にて。明日発売のジャンプコミックスが、1タイトルだけ「4/28発売」としてフライングで店頭に並んでいた。いや、別に私は集英社の人間じゃないからそれ自体は全然構わない。でも、どうしてそれだけを先に売るかなあ。『バクマン。』もさっさと並べておけよ。
  Mr.カラーの「真・溶媒液」を買ってきた。ちなみに今、うっかり「培養液」と打ち込みそうになっていたことは特に秘密にする理由もないのでばらしてしまう。使ってみるとなかなか良好。こってりしていた塗料がきっちりとなめらかさらさらになった。ひょっとして以前、ちょっとマズいことになっていたガイアカラーの白の塗料もこれで溶かしたら何とかなるかも? スチロール樹脂(GMキット等で使われているプラスティックだ)を溶かしてしまう、ということなので、試しに原液を余ったランナーに塗ってみた。もうすんごいね。ドロドロに崩れちゃったよ

白兎 「いつもいつも思うんだが、どうして雪翼はそこでそういうウソをつくかなあ?」

ドロドロに、ということもないが……やはり表面が少し侵されている感じはある。爪で引っかいてみると傷も付く感じ。もっとも、シンナーというのは多少なりとも樹脂を溶かす性質がある、はずなので特に驚くことでもない。それに、原液を被塗装物に塗り付けることもないだろうし、使用量を守って使えば問題ないだろう。そこからさらに調色し、普通のシンナーで薄めたものを色のチェックのために塗装してみたのだが、特に問題になるようなこともなかった。というわけでこれ、使えそうなアイテムである。

〜旧国大糸線製作日誌〜
・"青22号"の調色
(結局前の秩父1000系用とほぼ同じ色に? 塗料ビン一杯に色が出来てしまった)
・カプラーの検討
(さてどうしたものか……)


平成22年4月28日

  某信金の窓口が全員阪神タイガースの縦縞シャツ着てた。何ていうか、何と言おうか、何とかしろよ。
  『電車でGO!』の最新作がDSで発売されるらしい。以前に『FINAL』と称してシリーズ完結したが、今回は山手線100周年ということで"特別"編という名目で新作が登場する。山手線が100周年でも私には特に感慨深いものも何もないが(敢えて言うならゲーム中に103系が登場するようだが)、ちょっと目を惹くものが。これまでの『電車でGO!』の一番リアルでないポイントは、走行距離が短縮されていたところにある。というのも、リアルな距離をそのまま再現してしまうと、駅間が長くなりすぎていろいろと問題が出てくる。ゲーム容量の面もあるだろうし、プレイ時間が長くなりすぎるという点も弱点となってくる。というわけだが、今回は駅間の短い山手線ということもあってか、実距離モードも搭載されるようである。もっとも、実距離でダイヤ通り山手線を走ると確か1時間ぐらいかかるはずだが……。関西系の路線でこのモード搭載して発売してくれないかなあ? さらに欲を言えば、PS3でグラフィックをリアルにして……値段は多少高くなっても構わない! まあ、望みは薄いだろうなあ。
  以前、エッフェル塔を作ったり飛行機を作ったりしていた。エアロベース、という和歌山の模型メーカーのエッチングキットを組み立てたものだ。組み立てやすさに配慮されたかなり出来のいいキットである。そのエアロベース、最近新製品を作らないなあ……と思ってみていたら、どうやら静岡ホビーショー限定ながら、何か作るらしい。何かというと……自転車。しかもNゲージやZゲージサイズの。3台100円らしいのだが、100台セットもあってそちらはたったの1000円。100台も何するのかという問題については、駅前放置自転車を再現してくれ、ということらしい。いくらレイアウトはリアルに、といってもそんな嫌な物を手間暇かけてやらないでもいいじゃないか(笑) どうやらショー限定らしいので……ショー限定でなくてもそうだが、残念ながら私は買おうと思いません。仕方がないから、たまには既発売の何か買って来て組み立てようかなあ。

〜旧国大糸線製作日誌〜
・最終チェックを経て

  ついに塗装工程突入

したのはいいのだが、青の塗料の関係でプライマーと下塗りのみ。青の塗料ビンを発見したのだが、残量がわずかで11両塗るには心許ない――けど、どうせ調色しなおすのでそれは大した問題ではない。が、ベースにするには量が少なすぎるので、どうせならと最初から作業することに。しかしながら、青22号やスカイブルーといった元になる塗料が……やや乾燥気味。今までならシンナー注いで溶かして使っていたのだが、メーカーによると
「塗料としての性能は落ちてしまう」
らしい。その乾燥した塗料のためのシンナーが新製品として発売されたらしいので、それを手に入れてこようと思う。まあ何ていうか、そんなことするよりも素直に新しい塗料買って来た方が、大して手間も掛からずコストもあまり変わらずでいいような気がするが。エコじゃない、物は大切にしろ、と言われるかもしれないけど、その製品(真・溶媒液、というらしい)は若干プラを溶かしやすいらしいので……下手に使って今までに作ったものがおじゃんにすると、そっちのほうがいろいろ勿体無いからね。


平成22年4月27日

  液晶テレビの値段が下がってきたと思ったら、次は3Dテレビの時代だとか。これ、去年に大型テレビを買っちゃって、今悶絶してる人もいるんだろうなあ。ご愁傷様、と言っておこう。ちなみに当家にはテレビがありません。購入予定もありません。だから一連の動きはかんっぺきに対岸の火事。少し前に「若者のテレビ離れ」とかいう記事を読んだことがあるけれど、そうです、私もテレビから離れているのです(離れてどれだけ経つのやら……野球が観れないのだけが唯一の心残り)。
  減ってた体重は無事復活。嬉しいやら寂しいやらやっぱりちょっとピンチかもしれないと焦ってみるべきなのやら。この前家で、ご飯大盛によそったら姉にめっちゃ怒られた。後でおかわりすればいい話でしょ!って。
  筋肉痛が3日になっても治ってないというのはいかがなものか。太ももがまだちびっと痛い……。日曜日(翌日)は階段の昇り降りすら億劫だった。筋肉痛2日目で何とか走れる程度にまで快復したけれど。

〜旧国大糸線製作日誌〜
・各種小パーツ取り付け
(後回しにしてたものとか、付けるの忘れてたものとか)
・クハ68001をブラスクリーンにどぼん
(そろそろブラスクリーンも新しくしなきゃ)

  あと3日しかない。だから月内の完成は諦めた。車体色の青22号、前に秩父1000系を塗った時のものをベースに調色しようと思ってたのに、その秩父1000用に調色したものが行方不明に。また一から作り直しかなあ……。


平成22年4月26日

  世間では「食べるラー油」とかいうのが人気らしい。ご飯にぶっ掛けるだけでおかず要らずとか。しかしその「食べるラー油」というフレーズを聞いて連想するのは、やはり『鉄鍋のジャン!』だろう。中華料理の漫画なのだが、過去にも紹介したとおり破天荒な主人公がぶっ飛んだ料理を作るという内容である。その主人公、秋山醤が第二回料理大会の課題で作ったラー油が「飲めるラー油」。毒々しい?までの辛そうな色をしているのに、辛くない……いや、辛いことには辛いのだが(以下漫画なのでよく分からないが)。という、漫画に出てきたそれじゃないか、と私は実際食べたことがないので知らないけど、連想させたのが「食べるラー油」なのである。
  で、全く関係のない方向に話が進むが。その、『鉄鍋のジャン!』に出てくる湯水スグルというキャラクターがいる。湯水グループという大財閥の御曹司で、頭はいい(16歳で大検に合格している)のだが完全なおぼっちゃん気質。『鉄鍋のジャン!』に出てくるからには料理が出来る人物なのだが、醤(ジャン)に料理勝負を持ち掛けて惨敗。物語中盤〜後半に出てきたただのやられ役――だと多くの読者は思っていたに違いない。ひょっとしたら作者もそういう予定だったかもしれない。が、何故かこの脇役、同漫画中では破格の待遇を得ることになった。それが件の調味料対決の最中なのだが、その前にもう一人紹介しておこう。小此木タカオ、物語の中心となる五番町飯店――日本一の中華料理屋という設定である――の見習いである。店は日本一なのだが、この小此木クン、どうも料理が出来ない。そのせいもあって先輩たちにどやされる毎日。でもとあるきっかけで、他の料理人全てを目の敵にしているジャンが唯一心を許す存在となった。多分秋山醤生涯唯一の友だちである。というわけで、料理は出来ないけど目立つキャラクターでもある。ところが、この小此木タカオ、どうして料理人を目指すようになったのか、とか家族構成とか私生活とかまーったく漫画では描写されない。ジャンはもちろん、一番のライバルである五番町キリコ、それからジャンやキリコの祖父なんかの過去のストーリーはそれなりに出てくるのに、小此木タカオは実はかなり謎に包まれたキャラクターなのである。脇役ならそれも已む無し、なのだが、冷静に考えるとジャンとキリコの次に主役を張ってるキャラクターなのだ。作者に何か考えがあって、でもそれを入れる展開が最後まで訪れなかっただけなのかもしれないが……。で、湯水スグルに話が戻る。小此木クンにすらなかった過去のエピソード、それが何故かスグルにはある。しかも、ただのボンボン、当初はいわゆる"やられ役"として登場しただけと思われていたスグル。執事の刈衣花梨(スグルから見て数歳年上の女性)にべたべたの甘えん坊だと思われていたスグル(ちなみに、『鉄鍋のジャン!R』で何故か仮面を被って"甘えん坊将軍"という偽名で登場している)。そういう姿からは全く想像できない立派なエピソードが、件の調味料対決編の間に挟まるのである。大会ではそこで敗退するのだが、負け方もかなりスグルへの同情を誘う負け方。味は勝っていたのにその他の要素で点差が付いてしまったというもの。しかもその先、勝ち進むとジャンやキリコ、そして中国からの刺客、百蘭王(パイランワン)こと黄蘭青という主役級同士の対決に突入する。どう考えても本来脇役のスグルに見せ場はなく、その手前で舞台を降りた方が形の良い去り方であることは間違いない。何故作者がこうも脇役湯水スグルに肩入れしたのか、不思議でならない。話の行きがかり上なのか……。よく聞く話で、漫画(や小説)を描いていると「キャラクターが勝手に動き出して、作者自身思いもよらなかった展開になることがある」らしい。『パタリロ!』に出てくるマライヒもそうで、本来数話出てきた後死ぬ予定だったらしい。が、あれよあれよで主要登場人物の一人として、『パタリロ!』に欠かせぬキャラクターになっている。極端な話、彼がいなければ『パタリロ!』はもっと早くに連載を終えて、そしてアニメ化もされていなかった可能性もある。ということで……それほどではないにせよ、湯水スグルも気が付いたらそうなっていたという部類なんだろうか?

〜旧国大糸線製作日誌〜
* クモハ54101
・ベンチレーター台座接着
(接着してから思ったのだが、後から微調整できるように塗装後にゴム系接着剤取り付けにした方が良かったかも?)
・幌受け接着
(今回自作したパーツの中では一番自慢したい出来栄えかも)
* その他
・渡り板製作
(結局0.14ミリ厚のプラ板で作ることにした)


平成22年4月25日

  主に下半身が筋肉痛。今日はバット振れません。走れません。DDRも出来ません。
  先日、詰め将棋の調子が悪いと書いたけれど……いや、最近、手があまり見えなくて困る。何と言うか、詰め将棋(や本将棋もそうだし、多分囲碁も一緒)では、理論とか抜きにして閃きのように"手が見える"ものなのである。経験の蓄積で怪しいポイントに敏感になるというか、上手くは説明しにくいけどそういうものなのである。特に詰め将棋の場合は顕著で、何せそれが詰むように作られているので詰むことを前提に考えれば「あ、ここしかないな」というのが分かるのである。ところが最近、そのポイントが見え辛い。先日、答案すら出せなかった問題では、5手目の金の打ち捨てが見えなかった。もう完璧に、そこが目に入らなかったというか。答えを見れば一目瞭然というか、配置してある攻め方の駒を見れば次はそこぐらいしかない、というポイントだったのに。で、その次の週の問題。そのときもまた手が一つ見えてなかった。しかもヒントにまでちゃんと書いてあるのに! なまじ別の詰め将棋らしい手を発見したために、そっちに固執してしまった。飛車を打って次の手で捨てる。その後馬と香のコンビネーションで玉を仕留める!というシナリオだったのだが、詰みませんでした(苦笑) 何とか悩んだ結果に答えは出せたものの、調子の悪さを実感する今日この頃である。そして最新の問題もまた……って、まだ懸賞の応募までに期間があるから、あまりここで問題の内容について書くのはマズいかな(汗) 実は書き始めてたんだけど、ちょっと問題ありそうなので消しました。まあ、何ていうか、素っ頓狂?な手を考えて袋小路にはまりかけていたのですよ。

〜旧国大糸線製作日誌〜
* クモハ51025
・下回りを留めるリブを加工
(動力とトレーラー床下とが容易に交換しやすいよう)
・屋根を接合
(上記のリブの加工のために、外した状態で置いておいた)
・ベンチレーター位置の割り出し
(多分キット通り作ると位置が間違っている)
・ヘッドライト、屋上ステップの取り付け工事
(他車と同様)
* クモハ54101
・ベンチレーター台座を自作
(部品買ってきたのだが、どうも大きさが違う……)

  いっぱい作業したように見えるけど、実はそれほどでもない。ベンチレーターの配置と台座の寸法で悩んでいたので、あまり進んでないのが実情……。ちなみに、前に作った新潟色のクハ68028(原形車)のベンチレーター配置もかなり怪しいような……。台座と書いたほうは、クモハ54101がかつて仙石線にいたことに起因する。この時代の旧型国電のほとんどには、丸い、グローブ型ベンチレーターというものが付いていたのだが、理由は知らないけど仙石線では別のタイプに換装されていた。それが大糸線に配置転換になったのだが、その際にベンチレーターはそのままとされた。というわけでこの車だけ別のものを搭載するのだが、その仙石線で載せ替えられたとき、グローブ型ベンチレーターの穴を塞ぐための板が付けられた(台座って呼んでるけど、目的からして多分ただの板じゃないかと)。最初は自作の方針だったけど、サイズや配置も良く分からないので、サードパーティのパーツを使うことにした。の・だ・が、資料としてアテにしているサイトの写真と見比べるとどうも整合性が取れない。さらに検索かまして先日発見した実車写真が決定打で、パーツのサイズが間違っているとの結論に達した。ので、結局当初の方針に戻って自作することに。二度手間というか、パーツ代損したというか、なんとも複雑な気分である。


平成22年4月24日

  今日は久々にバスケに行って来た。この日のために日々こっそりと走っていたのだが……やはり走り込みが足りないようで途中でガス欠。途中でわき腹が痛くなった(確か脾臓)。普段は満塁ホームラン打つ練習がメインだからなあ(*1)。

*1 ホームラン打った後は全力で走る必要がない、という意味も含みである。

〜旧国大糸線製作日誌〜
・屋上ステップ及びヘッドライト取り付け準備工事
(あともう少し)

  月内の完成を目指していたのだが、かなり赤に近い黄色ランプが灯っている(オレンジ色?)。


平成22年4月23日

  『英雄伝説VI 空の軌跡』の続編の情報が出てきた。『英雄伝説VII』は『零の軌跡』というサブタイトルになるらしい。でもって、気になるハードはPSP
  ――残念
RPGは腰を据えてやりたいので、できればパソコンか、もしくはPS3あたり。もしくはハードの普及度を考慮してPS2でお願いしたかったのだが。ま、持ってない上に買う気が全くないXbox360なんかになるよりはるかにマシだが。発売年月は、とりあえず2010年とだけ。つまり、一番遅いと12月31日なんて可能性すらあるわけだ。あー、待ち遠しい。それから、『空の軌跡』みたいに2部作(3作出たけど実質2部)になるのかどうか、という情報は皆無。別に2部作でも構わないけど、『空の軌跡』みたいに間が2年空くとかはやめて欲しい(私は3つとも出てから買ったのでダメージなかったが、リアルタイムでやってた人はそりゃもう、空白の期間が生き地獄だったと聞く)。
  パソコンで出るとなると、グラフィックボードにお金をかける予定だった。厳密には、発表されてから今のマシンに相当するものを組む予定だったけど、年始のああいう事情で前倒しになったわけね。でもまあ、もしもパソコンで、となっていれば新たにグラフィックボードを差す算段をしていたところ。今はマザーボードに載っているごく標準的?なスペックのものを使用しているが、解像度を上げると多分動きがカクカクになるので……実際なるかどうか試してないなあ。後で実験してみよう。ま、そんなわけだから、グラボ分のお金が浮いたと喜ぶべきなのだろうか。今そういうところで悩んでいる。
  もう一つ、7月に同じくPSPで発売が予定されている『Y's VS 空の軌跡』というタイトルもある。VSシリーズというと、カプコンの『MARVEL VS CAPCOM』や『SNK VS CAPCOM』、それから最新シリーズの『タツノコ VS CAPCOM』を連想する。それぞれ、アメコミキャラクターとカプコンキャラクターの出てくる格闘ゲーム、SNKとカプコンの同様のもの、タツノコとカプコンの同様のもの。カプコンの場合、他社とのコラボレーションだが、『Y's VS 空の軌跡』の場合は自社内で完結している。そして、内容は……? いわゆる格ゲーではないと思われるが、それでも格闘っぽくなりそうな雰囲気である。『DFF』っぽい感じかな?と推測しているが、実はあまり情報が出てきてないのが現状。一応今日、公式サイト内にページが出来ていたのだが、画面写真が小さくてよく分からん。ゲームシステムのページも未公開。そういった情報よりも早く初回購入特典が何であるか発表しているこのメーカーは何なんだろう。ま、はっきり言って、このゲームは『空の軌跡』と『Y's』が好きな人が買うものだろうから、内容はともかくオマケの方が情報として早いのも納得でき……るようなできないような。結論を言うと、『空の軌跡』にはハマったし、『Y's』は7で好きになったので、買わない理由も特に見当たらないのできっと買うだろう。願わくば『DFF』のように肌の合わないゲームでないことを祈る。

〜旧国大糸線製作日誌〜
・屋上ステップとヘッドライト取り付け加工(何両分か)
(位置決めに結構気を遣うぜ)


平成22年4月22日

  せっかく暖かくなってきたと思ったら、雨でまたしても冬?のような寒さに逆戻り。冬よりは若干マシか。それでも数日前の夜は、庭でバット振ってたら耳が冷えて頭痛がしてきた。何故か弱いんですよ、耳が寒さに。去年の暮れぐらいに耳当てを買ったんだけど、それで耳を保護していたらますます弱くなってしまったような……?
  体重が……また減ってた。先日が60.6kgで昨日の晩が60.2kg。何か病気ちゃうか?と自分でもちょっと心配になって来た。
  今年は阪神タイガース75周年記念だから、ということで、ラムちゃんとタイガースのコラボフィギュアが発売されるらしい。ラムちゃんってのは、『うる星やつら』のあのラムちゃんね。何故ラムちゃんとタイガースかというと、多分"虎"柄ビキニってのと、作者の高橋留美子が阪神タイガースファンだからってところから来ているのではないかと思われる。しっかしまあ、何でもかんでも商売に繋げるねえ〜。

〜旧国大糸線製作日誌〜
* クハ68001
・前面手すり等小パーツ取り付け
(ここは瞬間接着剤にて)
・屋根取り付け
(屋根は幅を詰めないと不恰好なので、たったこれだけの作業がかなり面倒)
・ヘッドライト、屋上ステップ取り付け
(実は他の車両のこの作業、まだ全くやってない)


平成22年4月21日

  今日は負けたけど昨日は勝った阪神タイガース。昨日のヒーローは狩野。捕手だけど城島がいるため、打力を活かしての一軍定着を狙う今シーズン。出番が少なく実戦感覚を養うため、それから投手を多めに入れておきたいという首脳陣の方針により二軍落ち。しかしご存知、金本が先発メンバーから外れると、外野手で起用という"無茶振り"(某新聞)により一軍昇格、そしてスタメン起用となった。その試合でチャンスに三点本塁打を放つ活躍っぷり。スポーツ紙はもちろん、そうでない新聞のスポーツ面の一番見出しを勝ち取った。しかも神戸新聞は特集ページにまで狩野の文字が。

〜旧国大糸線製作日誌〜
* クハ68001
・半田付け作業(多分)完了
(前面ステップ、手すりは瞬間接着剤で取り付けることにしよう)

  昨日側板完了って言ってたけど、全然完了してなかった。側面手すりがまだな上に、乗務員扉が付いてなかった。何を思って完了したと思ったのか……。それから今日、前面妻面と側板の接合まで終わらせたのだが、側板のフチを丸めるのを忘れていた……。実車は車端部が丸く加工されている。というわけで模型でも再現しようと説明書には書かれている。のだが……エッチングキットの場合、板厚が薄いので充分な丸みが得られないような気がする。まあ、だからといって丸め加工を忘れたことの言い訳にはならないのだが。あと、丸められないのはただ単に私の技術が足りないせいだという説も。旧国は、戦前型と戦後型の一部で角が丸い。GMキットではきっちりこの点については再現されている。
  旧国製作に入ってから、明らかに製作スピードが落ちているのだが……去年末の70系新潟4連と今年に入ってからの新潟8両はただ単にサボっていただけ。しかし大糸線に入ってからはそれなりに本腰入れているつもり……なのだが、作業再開から1ヶ月以上経つのにまだ完成まで二歩三歩手前の状態。何故か。それは加工箇所が多すぎるからである。ほとんど全車、何かしらディティールアップなり実車に即した加工なりをしている。過去、量産粗製乱造していた時期というのは、キットを買って来たらひたすらパーツを切り離して接着していくという作業をしていたわけだ。しかし今は、パーツを切り離した後……窓が違うだのドアがどうだので何日も加工に費やしている。そりゃあ完成しないわけだ。自分が選んだ道なので悔いはない。むしろ過去に培った技術でもって自分の納得の行くよう作りこめる喜びを感じていると言っていい。が、計画の軌道修正はすべきだと思っている。次、大糸線が終わったら、阪和線と片町線の車両を作る予定だ。これ、「と」がかなり余分。一気に阪和線「と」片町線を作る予定だったのだ。しかも阪和線1編成片町線1編成ではない。何故かあれもこれもと悪い癖がでて、気付けばそれぞれ3編成ずつぐらい組める両数になっていた。今計画書を見ると27両。MT比をチェックするとまさしく「各3編成」だった。で、今作っている大糸線の数は11。その11両に1ヶ月以上掛かっている。27両作るとなると、一体どれだけの間車両が完成しないのだろう? 単純計算すると3ヶ月は「ひたすらグレーのプラスティックや真鍮板と格闘している」状態が続くに違いない。
  ――無理
自分のテンションを考えると、そんなに長い間何も完成させずにいられるはずがない。多分途中で嫌になって投げ出してしまうだろう。となると、やはり何分割かにするしかないのか……。参考までに、京阪神緩行線も20両越えの計画である。しかも追加で認証された関西急電他計画もあって、そちらも余裕で20両オーバー。「あんたバカぁ?」(某映画で姓が変わった人風に)と問われれば喜んで「Yes!Yes!Yes!Yes!Yes!」(某オラオラされちゃったスタンド使い風に)と答えよう。ご利用は計画的に、じゃなくて、模型製作は計画的に。ってことで、分割払い、じゃなくて分割製作することになりそうだ。何を最初に作って何を後回しにするか、これまた悩ましい選択である。差し当たって、大糸線を完成させないことには話が進まんのだが。

白兎 「ところで雪翼」
雪翼 「ん? 何だ?」
白兎 「画像で〜はかなり強引だな(一刀両断)」
雪翼 「いやあ、見た時"今日はコレだ!"と思って……」


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