平成22年2月28日
プロ野球オープン戦、阪神対オリックス。阪神先発藤川が初回に2ランを浴び、打線沈黙で完封負け。まあオープン戦なのでいいとして……問題なのはその報道記事。藤川のことを「藤川球」って表記してあるんだよね。なんで?
――藤川俊介が入ってきたからだろ? 白兎 「って、雪翼もこの前ネタにしてたじゃないか」
ちっちっち。それが違うんだな。藤川球児が契約更改したという報道記事にあった。表記名は藤川のままで行くと。本人の要望もあってのことらしい。今までずっと「藤川」だったのに、今更「藤川球」に変わるのは違和感がある、と。これで藤川球児が始終一軍と二軍を行ったり来たりの中途半端な選手ならともかく、チームの重要位置を担う守護神である。それも1年や2年でなく、ここ数年かなりの好成績を残している押しも押されもせぬ球界屈指のクローザー。その藤川球児が「表記名は藤川のままがいい」というのであれば、球団も受け入れるだろうしファンも納得だろう。ちなみに、過去に例のない話ではなく、他球団では何度かそういう事例があったらしい。というわけで、「藤川」は「藤川」のままで、新たに「藤川俊」が加わる形になるはず……なのに何故報道では「藤川球」? ただ、考えてみればこれ、"表記"名の問題であって"登録"名とは違う。藤川球児と球団側の話し合いでそうなったという報道があったのだが、ひょっとすると「甲子園球場のスコアボード」上での話なのかも? だから他球場へ行けば、ホーム側球団の都合で藤川球児も「藤川球」と表示されるのかもしれないし、新聞報道でも編集部の判断で「藤川球」にするのかもしれない。ただ、ユニフォームは「K.FUJIKAWA」ではなく「FUJIKAWA」のままらしい。甲子園球場のスコアボードは阪神球団だけの問題だが、ユニフォームはアウェイでも着るもの(もちろんアウェイ用だが、ホームとアウェイでアルファベット表記が変わることもないだろう)。阪神球団の勝手であれこれできるものでもなさそう。となるとやっぱり、ルールとしては(よく知らないけど)各球団は選手の登録名と表記名、両方をNPBに提出(登録)しているんじゃないだろうか? だとすれば「藤川」は「藤川」のまま、どこの球場に行ってもそう表記されるであろうし、そうなれば報道でも「藤川」とするべきだろう。なのに「藤川球」ってことは……? うーん、気になるなあ。
平成22年2月27日
昨日の画像で侃侃諤諤に書いた「DT12問題」の詳細。鉄道模型の台車なのだが……とりあえず今作っている新潟の車両に関しては関係がない。が、次の大糸線以降、阪和、片町、京阪神緩行線とこれに決着が付かない限り全く話が先に進まない……こともないかな? DT12というのは、旧型国電の一部で採用されていた電動車用の台車。戦前の40系、42系、51系の一部が該当するようだ。というわけで、DT12を履いた車両は今回の計画で作る車両の一大勢力となる。が、問題がある。問題があるから「DT12問題」などと仰々しい呼び方をしているわけで。DT12の前の台車であるDT11やDT10はグリーンマックスから発売されている。が、全然形が違うので話にならない。DT12の次のDT13は製品があり、なおかつ入手困難でもない。DT13はDT12とよく似ており、現時点では代用の有力候補。ところで、グリーンマックスのキットやカタログにはTR23型台車が指定されていたりする。TR23型台車は、先ほど書いた40系42系51系他の制御付随車及び付随車で使われていた台車で、DT12の非電動車用の台車とも言える。DT12とDT13でどう違うかと言うと、私が資料写真を見て感じた限りでは軸受の形状の差のようである。DT12は良く分からない?のだが、軸受の部分が角型をしているのに対してDT13ではコロ軸という丸い形をしている。同じDT12でも改良型はコロ軸らしいのだが……。一方のメーカーの代用指定のTR23はというと、軸受は同時代のものとあってDT12と同じ形状。しかしTR23は非電動車用の台車なので、上手く表現できないがブレーキシュー周囲のディティールが異なっている。というわけで以下のような考え方が出来る。メーカーとしては軸受の形状を優先し、TR23を指定。しかし、そこには目を瞑って電動車用の台車であることを優先してDT13で代用する。この二者択一が「DT12問題」であったりする。PS11のときに比べて幾分話が早いのだが……。 ちなみに、過去に私の知っている範囲でNゲージのDT12を製作したメーカーが1つ。リトルジャパンモデルスというメーカーだ。ある日突然(?)クモハ40のキットを発売して一部のファンを賑わせた。続編として平妻クモハ40やクモハ42などを発売し、さらなる後続に期待を寄せたのだが……現状では旧型国電シリーズはそこまでで止まっている。ベースキット社という系列?なのかどうかよく分からないけど、別ブランド?で名鉄車両を展開し始めて国鉄型はぱったり止まってしまった。一応その後、2種類ほど客車も作ったのだが……電車は2形式4種の発売に留まっている。ともあれ、そのクモハ40他に付属していたのがDT12型台車である。これが単品で手に入れば話が一番早く簡単に結末を迎えるのだが、そんなものはおそらくない。あったとしてもとうの昔に売り切れているだろうなあ。しかし翻って考えてみると、昔から40系42系51系のキットを製造販売しているグリーンマックスが作っておくべきものだったようにも思える。PS11についてもそう。まあもっとも、それらが設計された時期はそこまで要求されてなかった時代だったのかもしれないけれど……。 いつもは資料がないと適当に流す私だが、なまじ資料があるだけに拘ってしまう。PS11もそう。知らなければPS13を載せて満足していたはずなのに、知ってしまったからにはもう後戻りできない。知らぬが仏、知ったが地獄。さてさて、他に一応手に入らないこともないDT12台車があるにはある。鉄道コレクション用動力ユニット、20メートル級Bタイプの台車枠としてDT12、DT13、DT17の3種がセットにされている。ついでに言うと、DT17もこれまた頭を悩ませる問題で……でも両数が少ないこともあって、割と簡単に決着が付いてしまっている。さて、台車枠としてDT12が付属している。問題は動力を買わないとそれが手に入らないと言うことで、さすがにDT12台車枠のためにいちいち動力を買うのもコストパフォーマンスの面で問題がありすぎる。が、実は同じ動力を使ってもDT12台車枠を使わない車両は結構ある。今作っている70系もそうだし、去年の終わりに作った2編成の70系はいずれも同製品を使いながらDT12台車枠は余らせている。さらには、過去に作った80系、当時はまだ20メートル級がなかったので17メートル級を延長加工して使っているのだが、動力部分だけあって素人工作では耐久面と性能面で不安が残る。いっそのこと20メートル級動力にアップデートしてしまえば……これぞ一石二鳥? そうやって捻出していけば、そもそも動力化する予定なのでそのまま台車枠を使える車両があることも踏まえ、何とか必要数が捻出できそうな雰囲気もある。のだが……まだ問題がある。台車枠はあくまで台車枠であって台車でない。台車枠を台車として使うには、何らかの内枠が必要になってくる。これを自作できればまだ問題が少ないのだが、残念ながら素人工作ではいろいろと難しい部分がある。実は、豊富な種類を誇る鉄道コレクション動力付属の台車枠を、非動力車用の台車として使うためのパーツがとあるメーカーから発売されている。そのメーカーは、自社製品のキットのために何種類かの台車を販売しているのだが、プラスティック整形のグリーンマックス製品とは違った金属製。内枠に台車枠を張り合わせる構造になっていて、ちょうどそこから台車枠を省いたものが販売されているのである。しかしながら……若干市場在庫が安定していないようで、一応店に足を運ぶたびにチェックはしているのだが目撃したのは1回か2回。買ったのは2個か3個だけ。今回の計画をサポートするには残念なことに足りない。 そういうわけで現状……DT13で代用と言うのが最有力。鉄道コレクションの台車枠に別メーカーの内枠パーツという組み合わせが一番理想的なのだが、部品が売ってないでは諦めるよりほかない。計画の第二陣、大糸線を作っている間に再生産してくれたら万々歳なのだが……そのメーカーの動向を見ていると、あまり頻繁に追加生産を行うところでもないようで。強引に行くなら、同社のDT15やDT17を買ってきて、付属の台車枠を見捨てて鉄道コレクション用のDT12を張り付けるという作戦もあるが……勿体無い話だしねえ。無難なのは暫定的にDT13を採用し、内枠パーツが再生産されたら置き換えを検討するという路線かねえ。
平成22年2月26日
ぬぅ……テンションが上がらぬ。 進んではいるんだけど……
平成22年2月25日
久々に写真を撮った。親の家の庭のいつものところに福寿草が咲いたからなのだが、毎年毎年撮っているのでそろそろ飽きてきた。変わり映えもしない。しかーし! その変わり映えのしないものを如何に気持ち新たに撮るか、それもまた写真修行の一環であろう!
――……
やっぱり変わり映えせんなぁ。 とりあえず、久々に現像から上がってきたフィルム(もちろんフィルムだぜ!!!!!)を見て、腕があんまり落ちてないようなので一安心。もっとも、落ちるほどの写真の腕前など持ち合わせてなかったがな!
平成22年2月24日
某Jから始まる家電量販店のWeb通販店舗には、各部門のスタッフによるブログがある。以前見たとき、その中でもカメラのブログが担当者の文章力が相当酷かった。何と言うか……小学生レベル? 「〜ですが、〜ですが、」というようなつなぎや主語述語の不整合、読点が多すぎてなおかつ一文一文が長すぎたり(だから読点が多くなって主語と述語の関係がおかしくなったりする)。多分Web店舗の最高責任者は、ブログまではきっちりチェックしてなかったんだろうなあ……。内部のことは良くわからないけど、多分各部門のスタッフ数もあまり多くなくて、それで誰からも指摘が入らずにそんな文章を垂れ流していた、と。それでも最低でも2人はいたようで、でも両方文章力がないってどういうことですか(笑) 片方は若干マシなんだけど、それでも店の体裁を考えるとブログを書かないほうが良いと思われるレベル。そう思っていたら、Web店舗のリニューアルと共にカメラ部門のブログが消えてしまっていた(笑) いや、リニューアルされたのは半年ぐらいは前のことなんだけどね。久々に「あれはどうなったんだろう?」と思ってページをクリックしていたらないことに気付いた。 友人がサイトの日記で愚痴をこぼしていた。新人だったかの文章力が酷いって。それこそ小学生レベルって表現してあったかなあ。その人は活字嫌いで文章をほとんど読まないとか。それが納得できるぐらいの文章力らしい(笑) いや、傍で聞いている分には笑い話なんだけど、友人にしてみればそんな人間が同じ部署にいるわけだからね。頭が痛いと書いていた。別にその友人が件の某Jから始まる家電量販店のWeb通販部門を担当しているわけではないのだが、かつてカメラ部門でブログを書いていたお二方も文章を読むことが嫌いだったのだろうか?と思い出した次第である。
鉄道模型製作は亀のようにとろとろとしか進まない。もしくは牛の歩みのように……かたつむりでもいいかな? いや、兎好きとしては亀をあっという間に抜き去るスピードで製作したいのだが。もちろん完成手前で寝てしまうなんてこともなく……むしろ完成手前まで来るとテンションが上がって加速するんだけどね。今日も作業台の前に長時間いたわりにはパーツを2つ付けただけという……せめて3つは付けたいよね。 白兎 「2つも3つも大して変わらんだろ!」 3月中旬ぐらいに新潟の8両が完成しているといいなあ。
平成22年2月23日
昨日は日付に2が5つ並ぶとかで、記念入場券の販売が盛り上がっていたらしい。が――橘雪翼はそれには全く興味がありません。7年ぐらい前までなら買いに行ってたかもしれんが。後輩からもメールが来ましたが、ややそっけない返信になってしまったかも。で、今日は2月23日なので関西JR系鉄道ファンにとっては「新快速の日」もしくは「関空快速の日」――すんません、数日前にてきとーにでっち上げました。現在新快速及び関空快速には「223系」電車が使われているので、2.23の並びの本日はそれらの日なのです。それで何かをしたりとかはありませんが。日本で3人ぐらいいるかなあ〜。今日は223系の日だーって言ってるの。ま、日付が並んだ切符を買って嬉しいかという話ですが、私は興味がないってことで。
先日ちょっと友人をからかった文章を書いたが、ちょっと詳細?が足りなかったような気もする。「律」というのは、最近人気絶頂の漫画もしくはアニメーション『けいおん!』に出てくるキャラクター。「〜は俺の嫁!」という表現は、ここ数年ぐらい?でその手の人たちが自分の嗜好を表すのに使い出したセリフ。古くは「〜萌え」と言っていたものの最新形態か。ちなみに鉄研の後輩が新しい用法を見出し、「SREは俺の嫁」(SRE:スノーラビットエクスプレス。北越急行の車両で、JR西日本の681系、683系の専用仕様)と"宣言"している。で、「律」というのは先日の場合「田中井律」という女の子なのだが、別の漫画に同名の男性がいたのを思い出した。『百鬼夜行抄』という伝奇ものの漫画の主人公、フルネームは「飯嶋律」なのだがフルはあんまり関係ない。何巻かで名前が物語のちょっとしたキーになる。とある登場人物が名前だけを見て、別の女の子を「飯嶋律」だと勘違いしていろいろ起きるのだが、詳しくは忘れた(おい) 世の中男性にも女性にも用いられる名前があるが、「律」もまた男女共用(って表現は適切じゃないか)。 話はいつもの通り明後日の方向に進む。とある先輩がネット上でのハンドルネームで「ritsuka」という名前を使っている。女の子っぽい名前だが、れっきとしたむさ苦しい男である。で、後輩とチャットでやり取りしているときに、わざとこのritsuka先輩のことを「りっちゃん」と表記してみると、後輩の反応は「りっちゃん……田中井律?」――予想通りというか期待通りの反応である(笑) そして続いて「赤城博士も"りっちゃん"でしたね」と。おお、そんなのもいたなあ(赤城博士:『エヴァ』の技術者。フルネームは赤城リツコで、親友?葛城ミサトがプライベートで"りっちゃん"と呼ぶシーンがある)。 さて話を戻して『けいおん!』。3巻が発売された日に画像で侃侃諤諤にて「掛け替えカバー」をお披露目したが、件の京都の友人はこれについて冗談半分?半分は真面目?に「3巻の表紙をわざわざ別のものに替えるだなんて信じられない!」と言っていた。3巻の表紙は……そういや田中井律だったなあ。表紙が別のキャラクターで、掛け替えカバーが律だったらアニメショップで並ぶ!と宣言していたような気もするが、果たしてどこまで本気なんだろう? さらには、DVDを買おうとしたが2話しか収録されてないのにあの値段はない!と怒っていた。確かに……最後に私が買ったアニメのDVDというと『ウサビッチ』だが、13話収録で3000円しないのに、2話収録で5000円以上する『けいおん!』のコストパフォーマンスの悪さは火を見るより ――『ウサビッチ』は1話1話がとても短いデス。 ブルーレイディスクに至ってはほぼ8000円。アニメファンも大変ですね。ま、鉄道模型も外部の人間からすれば「何でこんな値段するの!?」という品物なのに、何の疑問も抱かずに買っている私が言うのもナンですが。そういや京都の友人、それも言ってたなあ。Nゲージと同等の精巧さで、走行を考えない代わりに値段が安めのディスプレイモデルを作ると言う発想はないのか?と。詳細は省くが、私もこれに同意。車や飛行機の模型は動かないものがほとんど(動くものはラジコンといって別ジャンルかも)。一方鉄道模型は動くのが大前提。しかし、動かす前提が犠牲を強いている部分があるのも事実。マスト・モータライズの考えから脱却して、動かないけどN(もしくはHO)で犠牲になっている部分もリアルに作った模型、そんなのがあって良いのではないか。
平成22年2月22日
最近写真撮ってねえなぁ 現在アメリカでカメラショー?が行われているらしい。「PMA 2010」というのかな? さて、我等がαシリーズを受け継いだソニーはというと………………ミラーレス一眼カメラを発表したらしい。しかもαのブランド名で。まだ開発段階で、具体的な機種名とかは出てないんだけど……そんなことしている暇があったら一眼レフのαをだな以下略。モックアップ(商品イメージを掴んでもらうための実物大の模型とでも言えばいいだろうか?)を見る限りではデザインもイマイチ。こんなの売れるのか? で、一眼レフのαはどうなっているのかというと、年内投入予定でα700の後継モデルと思しきのが1つ、エントリー機?と思しきのが1つ。まだ機種名も決まっておらず……って、まだまだ出てくるのが先になるってことだよね? 歩みが遅いなァ。AVCHDk記録が出来るって書いてあるんだけど……これって動画? ようやく搭載? 全く、動きが遅いよなァ。レンズはというと、カールツァイスブランドで24mmF2、Gレンズとして500mmF4の2本が発表された。いずれもフルサイズ対応で、カールツァイスのはSSM表記があるが500ミリにはない。けれど、まさか500mmF4のスペックのレンズに超音波モーターが非対応ってことは今更ないだろうから、当然商品として登場する際には(表記はともかく)実装されてくるものと思われる。それとも超音波モーターを越えるレンズ駆動ユニットが搭載されるとか???(ないと思うが、あったらソニーすげー!ってことになる) というわけで(?)依然デジタル化の際には乗り換え案も健在。情報収集が欠かせない毎日が続く……ワケはないけど、ニコンに気になる新レンズが。スペックは16-35mmの広角ズーム、しかし開放F値が4と少し暗め。その代わり大きさ重さを抑えた持ち運びやすいレンズになっている(これでお値段もどどっと安ければいいのだが、そこまでは安くないのが多少残念。でもまあこんなものか)。これで70-200mmF4あたりが発売されたらニコンの魅力がぐぐっとアップするのだが、さて今後どうなるか。16-35が売れたら望遠側も発売されるかな? まあでも、実際にニコンに乗り換えるとするとボディが問題なんだよなあ。記録画素数で妥協するとD700。妥協しないのならD3sだけど、その場合死ぬ気で貯金しないといけない。あと、D3sに16-35mmF4を付けて撮影していると間違いなくアンバランスで周囲の目が冷たいのは確実。そう、ハードルがガンガン上がっちゃうんだよなあ。もっとも、乗り換えるのがまだ先と考えると……D700の上位クラスが出てくれていてもいいんじゃないかという期待感もある。目下急がない(デジタル化もソニーからニコンへの乗り換えも)、それだけが私にとって唯一有利な材料である。
平成22年2月21日
先日鉄道コレクション第11弾を1BOX10箱買ったわけだが……この手のアイテムの大体の慣習として、10種類なら1BOX買えば10種類が揃うように出来ている。が、通常版10種類以外に混入率の低いレアアイテムがあって、そちらが出ると通常の10種類のうちどれかが手に入らないことになる。どうやら鉄道コレクションの場合、特定のアイテムの代わりにレアが入るようで……レアアイテムより通常アイテムの方が人気が高かったりすると、開封販売をしているショップでの値段が結構高くなったりする。今回は伊予鉄道の増結用車両がレアアイテムとして設定されている。1BOX買った場合、レアが出てしまうと逆に通常アイテムの伊予鉄の電動制御車が手に入らず、結果(正規の)編成が組めないということが起きてしまう。で、私はそれにぶち当たりました(笑) レア、レアとは言うものの、4〜5箱に1つぐらい入っているようで、鉄道コレクションでレアを引くのは2回目。バスコレクションは初めて、そして現時点では一度だけの1BOX購入でレアアイテムを手にしている。 というわけで、開封販売をしている店に行ったら……やっぱりレアが出ると手に入らない伊予鉄の通常アイテムは売り切れ(他にも売り切れアイテムはあったけど)。GMキットからは一畑を組み、富士急行、琴電も作る予定ではあるが伊予鉄だけは(塗装が面倒なこともあって、あと馴染みもないので)作らない。だから一応鉄道コレクションのは押さえておきたいな……別にレアアイテムは要らないから、通常の2両編成は揃えたい。そんなささやかな願いすら天に届かんというのか! というわけで、開封販売の店での指名買いは諦めて、おとなしく普通に売られているものを買うことにした。 さて、某お店にて、2箱掴んでレジへ。店外に出て開封……両方違う。店に舞い戻りまた2箱持ってレジへ。実はその店、梱包が厳重で、メーカーの施したパッケージにさらに上からセロハンテープで巻いてある。屋外で道具も持たずに開封するのは結構面倒である。人の目もある。というわけでその2箱は開けずに帰った。が、帰って開けてがっくり。またはずれ。さてここで数学的考察。もしも、狙っているアイテムが1箱ごとに1/10の確率で出現するものとしよう。2箱買って出てこない確率は? (1-0.1)×(1-0.1)=0.81 81%である。さて、はずれだったのでさらに2箱買う。このとき欲しいアイテムが出てこない確率は? (1-0.1)×(1-0.1)×(1-0.1)×(1-0.1)=0.6561 とするのは間違いである。これは4箱一気に買って狙ったものが出ないときの確率である。既に2箱開けてはずれだと確定しているため、さらに次の2箱を買った場合は以下の確率になる。 (1-0.1)×(1-0.1)=0.81 そう、やはり81%なのである。これが条件付確率の考えである。既に最初の2箱でハズレが出るということが起こってしまっているので、それがはずれだろうがあたりだろうが次の2箱の確率には影響を及ぼさないのである(最初に「1箱ごとに」確率を仮定したため、それぞれが独立した事象になっている)。 しかしこれは、今回の私の悲劇を現す的確な計算とは言えない。何故ならば、鉄道コレクションの箱に入っているアイテムは、完全ランダムではないからだ。今日の話ではレアアイテムがないものとして考え、さらに多くの場合そうであることから「1BOX10箱を買えば全種類揃う」という仮定をする。に加えて、お店はBOXに入っている箱を他のBOXと混ぜたりしていないものと考える。この条件下では何が違うかというと……例えば、最初に1箱買って目的のものと違うものが出てきたとしよう。次に同じBOXから1箱買って目的のものが出る確率は、1/10ではなく1/9にアップする。1BOX10箱の中に必ず1つ目的のものが入っているのだから、1箱買って残りが9箱になっているならば、次に1箱買うときに引き当てる確率は1/9であることは自明である。さらにそこでも外れてしまい、もう1箱挑戦するならば1/8、さらに続けると1/7……と確率は上がっていき、最後には必ず引き当てることが出来る。これが完全ランダム1/10との大きな違いである。世の中の人は確率10%の事象を10回繰り返せば必ず一回は当たると思っている人がいるが、それは違う。しかし、10個の中に1つ入っているならば、10回繰り返せば必ず当たる。しかしそれは確率10%ではないことを覚えておくといいだろう。 さて、私は2箱買って両方ハズレだった。これがどういう確率で起きるかというと、結論から言うと80%である。直感的な当たる確率は20%なのだから、はずれる可能性は80%である。この直感は「確率10%の事象を2回」のときには当たらないが、今回は当てはまる。正確な計算方法は 9/10 × 8/9 = 8/10 (= 4/5) ここからは分数の方が扱いやすいので分数で表現する。さて、さらに2箱買ってもまだ当たらない確率は? 7/8 × 6/7 = 6/8 (= 3/4) 小数に直すと0.75、25%の確率で引き当てる。またはずれてしまってさらにもう2箱行くと…… 5/6 × 4/5 = 4/6 (= 2/3) 約67%。外れる可能性がだんだん減ってきた。さらにはずれてしつこく2箱買うと50%。最初と比べるとずいぶん分のいい賭けになってくる。しかしこれ、その日諦めてまた別の日に、また新しいBOXから挑戦するとなると……再び20%からやり直しになるのである。これは非常に手痛い。あの日もう少し粘っていれば、はずれをさんざん引いて確率の上がったBOXで挑戦できたのに、日と店をあらためたが故に一からやり直さなくてはいけないのである。既に4箱買ってしまっているので、また最初から挑戦してまた4箱買ったとすると合計8箱買ったことになる。それでも当たりを引かなかった場合にまた2箱買えば、最初から1BOX買ったのと変わらない出費になってしまう。に加えて、その場合はそれで狙っていたアイテムが必ず出るとも限らない。1BOX買っていれば、再度レアアイテムを引かない限りは必ず目的のものを手にしていたのに……。分の悪いことをやってしまったと、今猛烈に反省しているような、もうこれ以上深追いするのはやめたほうがいいかと熟慮しているような……でもどうせ、また買っちまうんだろうなあ。
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