橘雪翼の、侃侃諤諤喧喧囂囂

2019年5月分

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2019年5月31日

春が過ぎて行く

  自分では面白いと思っても、時と場合によっては冗談として成立しないことがある。今日はそんな「橘ジョーク」の失敗作の話をしよう。

――「サンガリア」の社名って、「詩聖」杜甫の代表作『春望』から来てるんだって?






『春望』というのは「国破れて山河あり」で始まる、日本人の多くが授業で習ったであろう有名な五言律詩だ。この「山河あり」が「サンガリア」と似てるなあ、と思った。「山河あり→山河りあ→サンガリア」というわけ。我ながら面白いと思い、春の新作ジョークとして売り出すつもりだった。その前に、気になったことがあって調べてみた。
「サンガリアってどこの地名なんだろう?」
  結論から言うと、「サンガリア」で調べても日本人が思い浮かべるあの「サンガリア」しか出てこなかった。飲料メーカーの「サンガリア」だ。鉄道模型のショップ(メーカー)の「ポポンデッタ」は、パプアニューギニアの地名から来ている。同様に「サンガリア」も地名だと思ったのだが、どうやらあの「サンガリア」固有の名称のようだ。そうなるとこの「ジョーク」、ちょっと怪しくなってくる。さらに踏み込んで調べてみると、公式サイトに「杜甫」「国破れて山河あり」という語句がきっちり記されているではないか! 嘘から出たまこととはこのこと? 冗談ではなく本当に、「サンガリア」は『春望』の「山河あり」から来ていたのだ!
  ついでに言うと、この時初めてサンガリアが大阪の会社であることも知った。流石は大阪人、センスがイカしてるぜ!

  じゃ、いつもの。

【グラゼニ 〜東京ドーム編〜】5巻(既刊):☆☆☆☆
【グラゼニ 〜東京ドーム編〜】6巻(既刊):☆☆☆☆
  ちょうどこの2冊が「トミー・ジョン手術からの復帰編」といった感じ。怪我の回復よりも、夏之介の気持ちの面での不安要素を絡めるあたりがリアルなのか『グラゼニ』らしいのか。部分的には明るい材料も混ぜ、読者をやきもきさせながら、6巻ラストでついに怪我明け復帰登板は開幕3戦目の先発マウンド!
  現実世界では去年、大谷翔平が同手術を受け、今年は打者限定で試合に出ている。大谷の場合は二刀流だから今年もその雄姿を見ることができるわけだが……どう考えても現実と虚構が逆にしか思えない(笑) 現実は漫画より奇なり!

【聖闘士星矢】27巻(既刊):☆☆☆☆
【聖闘士星矢】28巻(既刊;完結):☆☆☆
  ハーデス編に入って、黄金聖闘士が活躍すると面白くて、主人公たち青銅聖闘士の場面になるとちょっと微妙になる、というのが続いたが……流石に大詰めに入ってそんなこともなくなった。紫龍が命と引き換えに冥闘士3人を倒そうとして“最期の必殺技”を放ったのに普通に生きているのはちょっと謎だが、死なれてもラストで5人揃わなくなってダメなので、これはこれで良しとしよう。
  27巻で相変わらずカバー絵が星矢の黄金聖衣姿なので「いい加減にしろよ〜(笑)」と思ってたら、再びそういうシーンがあってびっくり。しかしあっさりボロボロにされて二度びっくり。何のための黄金聖衣着用シーンだったんだ……。その後青銅聖衣が神聖衣化するという展開があって、「玩具会社が儲かりそう」と思ってしまった(おいこらそういう話をするんじゃない)。神聖衣を纏った星矢がタナトスに反撃して、アテナの聖衣を取り返しているが……微妙なところタナトスの手ごと大事な大事なアテナの聖衣も蹴ってませんかねえ?(笑)
  最終巻の評価が低めなのは、ラストがちょっと物足りなかったから。ハーデス神殿入ってから、それからアテナが聖衣を纏ってからのページ数が短く……ない? 嘆きの壁前後やタナトスとうだうだやってるページをもうちょいハーデスとの戦闘シーンに振り分けて欲しかった。ハーデスを倒してからのエンディングも性急で、ハーデスの最期のセリフによるとアテナたち一行は地上に還ることが叶わないようだが、結局どうなったか有耶無耶だ。ハーデスの言葉通りなら、地上は救えても一行は全滅の哀しいエンディングになる。それをぼかすためだったのかもしれないが、だったらそもそも論で全員地上に帰還できる結末にして欲しかった。そういや『聖闘士星矢』のスピンオフって、全部これより「前」の話で、この後の物語はない……んだよね? 確かにハーデス倒した後に次誰と戦うんだって話だが、ひょっとすると作者の見解が「全員死んだのでこの後の話はあり得ません」なのかもしれない。うーん、やっぱり何か悲しいなあ。
  伏線っぽいのがあったのにうやむやで「結局あれは何だったんだ?」というのがいくつかあったが、ネットに転がっている各種の「『聖闘士星矢』解説」を読むに、「この漫画ではよくあること」として深く考えない方がいいようだ。ラダマンティスのフィギュアのプレミアも謎だったが、どうやら見た目が三巨頭の中では一番カッコ良くて、尚且つシーンが多いせい?と解釈しておこう。
  とにもかくにも『聖闘士星矢』完結! いろいろと文句が言いたくなる?箇所もあるけど、名作には違いないね。あと、意外と早い段階で捨ててたけど、当時は小学生だったから仕方ないかな。

【冒険王ビィト】13巻(既刊):☆☆☆☆
  ついにビィト自身の才牙が発現する。にしてもゼノンと同じとは……と思ったけど、ゼノンと兄弟だからそれはそれでいいのか。そして他の4人の才牙の特性も併せ持つというとんでもない強力武器に……もう何でもありだな(笑)
  ザンガがバロンの肉体を乗っ取り、最期はバロンの肉体から離れて敗北する。敢えて悪役を演じ、坊やバロンを守るために。最終的にビィト戦士団も、バロンを「人に被害を成す魔人ではない」“認定”することで、止めを刺さずにサヨナラする。バロンが死ぬのは勿体ないよなあ……と思ってたから、読者の願いを汲むナイスな結末。八輝星争奪戦の問題が残りそうだけど、バロンが星を空に向かって投げ捨てた(ザンガに捧げた)から、七輝星ではなくなって……ということになるんだろうな。
  あまりにも内容が濃いから、次のヒスタリオ戦をどうするのかが気になる。順当に戦えば、ザンガバロンに圧倒されたヒスタリオが、ザンガバロンを圧倒したビィトに善戦するシーンは想像できない。というか、そうなったら冷める。ヒスタリオが卑劣な罠でも仕掛けて圧倒的不利な状況で戦う、とかにでもならない限り。ここはあっさりヒスタリオには負けていただいて、いよいよ本命のベルトーゼ戦へ突入して欲しい。それともう一つ。今のところゼノン戦士団は、ゼノンと思しき翼の騎士とクルスしか再登場していない。他の3人の生死……はまあ生きてるとして、感動の再開のシーンはどこにあるのか。最初は七輝星1人と戦う間に1人ずつ出てくる……というベタといえばベタな展開も予想していたのだが、いつもの通り外れた(笑) あ、そうか、「ヒスタリオの卑劣な罠」に残る仲間との再会が絡まるのかもしれないね。

【聖闘士星矢NEXT DIMENSION冥王神話】1巻(既刊):☆☆☆
  『聖闘士星矢』本編でも語られていた「243年前」の聖戦を描くスピンオフ的続編。主人公は本編でも出て来た老師こと童虎と元教皇のシオン……と思いきや、星矢の前世?っぽい天馬という新キャラクターが登場する。聖闘士になる経緯が本編とはまた違う……というか、そんなのでいいのかちょっと疑問に感じるのだが、「243年前」ということで制度他いろいろ違うと考えればむしろ自然かも。
  天馬を鍛えた水鏡先生というこれまた新キャラがキーになりそう。冥衣を纏って敵方として登場するのだが、“寝返った”理由は、星矢の親友アローンがハーデスに乗っ取られるのを見越して、何とかしようという作戦なのではないかと思ったり。
  最初に書くべきだったかもしれないが、謎のフルカラー。何故色を付けようと思ったのかは分からないが、作者の一つの試みというか、挑戦なのかな。

【聖闘士星矢THE LOST CANVAS冥王神話】1巻(既刊):☆☆☆
  こちらも同じく、『聖闘士星矢』の243年前の聖戦を描くスピンオフ。こちらは別の漫画家が描いている。スピンオフ作品というと、原作に寄せた絵にすることが多い……ような気がするのだが、『聖闘士星矢』に関しては完全に各漫画家オリジナルの絵柄で勝負している。この作品もあまり『聖闘士星矢』っぽくはない。もちろんだが、これが好き、という人もいるだろう。という書き方で分かると思うが、『聖闘士星矢』云々は抜きにして、絵そのものは嫌いではないがコマ割りとか構成とかがあまり好きじゃない。
  同じ243年前の聖戦でも、違った設定、展開になっている。黄金聖闘士の中から童虎とシオンがメインになりそうなのは同じだが、あくまで脇役扱い。主人公がテンマ(こちらはカタカナ表記)のウェートが大きく、テンマの親友アローンも、ハーデスとなるところは同じでも掘り下げ方はより深く感じる。また、テンマが聖闘士になる経緯はこちらの方がオリジナルに近く、そしてアテナともアローン同様幼馴染の関係で、「友」の結びつきを意識させる構成は今風だ。
  
  『聖闘士星矢』スピンオフ2作品に関してまとめてると、本編読んだ直後なせいか……何だか「違う」気がして燃えてくるものがない。『聖闘士星矢』最終巻で張った伏線を何年か越しで回収するスピンオフだが、リアルタイムで追ってないせいかも??? 今ここで即座に切って捨てるのは勿体ない感じもするので、しばらく置いといて、気が向いた時に2巻以降を買っていこうかと思う。その日が来るまで静かに眠っていてくれ。

【僕のヒーローアカデミア】23巻(新刊):☆☆☆
  ワン・フォー・オールが歴代継承者の個性を受け継ぐってことは、今緑谷君の中には複数の個性が眠っているわけだ。何だか『冒険王ビィト』を連想させる。『ビィト』は、第一話が『武装錬金』の同じく第一話に影響を与えたかもしれないと思っている。もし『ヒロアカ』のこれもそうだったとしたら、『ビィト』はアイディアの宝庫だ(笑) そのビィトは自身の才牙を発現させたが、私の考える『ヒロアカ』の「こうなったら熱いなあ」という展開は、緑谷君が実は無個性じゃなく、ピンチの場面で異常なまでに遅かった自身の個性が発現する……というもの。“本家”(笑)でそういう展開になっているので、誰もが考えることなのかもしれない。
  諸々あって今回の単行本はわずか2日で甥っ子の元へと帰らぬ旅に出てしまった(大袈裟な)。というわけで1回しか読めてないのだが、話の展開はそれなりに面白い部分もあったけど、いつも通り構成とかコマ割りとかがなーんか私の感性には合わない。なんでかなー。あと思ったのが、今更だが、読んだ漫画全部の感想をこうしていちいち書く必要はないような気がしてきた。次回からもっともっと簡潔にあっさり済ませるかもしれない。

【MF GOHST】5巻(新刊):☆☆☆★
  足回りを強化して臨む第二戦。『D』の旧キャラ(あんま覚えてないけどそのはず)が出て来て、ハチロクのチューンナップをする。曰く「足回りのチューンだけでも速くなる」。車のことは良く分からないけど、つまりはノーマルに近い状態だとエンジンの能力をフルに活かせなくて、足回りをチューンすることでエンジンの性能が遺憾なく発揮できるということなのかな?
  そのハチロクのシェイクダウンに付き合ってギブアップする緒方。『D』にも何回かあったシーンだが、しげのはどうしても助手席の人間を困らせたいのかな(笑) ちなみに『D』では思い出すだけでも5回あった。池谷先輩が2回、イツキがリアシートで1回、名前忘れたけど先輩と彼女乗せて先輩がダウン(なつきはむしろ喜んでた)、拓海パパのハンドルでガソリンスタンドの店長が1回。凄腕の走り屋は驚きこそすれど参ったすることはなくて、秋山は冷静にエンジン換装後のハチロクの不備を見抜き、ゴッドハンドとの対戦後修理兼チューニングしたときの史浩は「ここが秋名で運転しているのが藤原だと念仏のように唱えていないと神経がもたない」といいつつも、Dのダウンヒルエースの実力を分析していた。『MFG』も連載が続けばきっと犠牲者が増えていくのだろう……あ、でもどうせ彼女乗せるときはすんげー丁寧なドライビングするんだぜ(笑)
  前回きのこだったのに今回たけのこになってる……。しかも箱だけじゃなくて箱裏も妙にリアル。しげの、広告料いくらもらったんだ? 先生怒らないから正直に言いなさい(笑) ってか、明治もいっそのこと漫画界とコラボ?っぽくしたら面白いのにな。各漫画家に、「自分の好きな方を漫画内で登場させてください」みたいな。作品によっては登場させようがないけど(『宗桂』のような時代物やお菓子食べるようなシーンのない『聖闘士星矢』、各種転生モノなど)、現代ものであれば大体行けそう。あ、料理漫画はキツいか?(笑)

【DRAGON QUEST -ダイの大冒険-】1巻(既刊):☆☆☆★
【DRAGON QUEST -ダイの大冒険-】2巻(既刊):☆☆☆★
【DRAGON QUEST -ダイの大冒険-】3巻(既刊):☆☆☆★
【DRAGON QUEST -ダイの大冒険-】4巻(既刊):☆☆☆★
  説明不要の名作。ちなみに私は『ドラクエ』より『FF』派である……が、これが連載されていた頃、私はまだ小中学生で親にゲームを許可されていなかったので、「派」は全く関係なかったり。連載当時の週刊少年ジャンプは毎週読んでいたが、あまり『ダイの大冒険』は読んでいなかった。「懐かしの漫画」という意味では『ドラゴンボール』や『聖闘士星矢』に近いものがあるけど、『聖闘士星矢』よりも読んでないのは確実で、星評価は付けていきます。
  いきなりアバン先生“死”んでてびっくりした。実は生きているんだけど、「あれで生きてるのはいくらなんでも無理があるだろう」と今でも語り草になっているようだ。その後数多の漫画家が真似した?「死亡詐欺」の元祖かもしれない。でもまあ、ゲームだとメガンテした後でも教会か何かで生き返れるんでしょ?(ゲーム脳)
  クロコダイルの寝返り。「敵の時はやたら強いくせに味方になると途端弱くなる」代表格のキャラみたいな話を聞いたような気がするのだが、そんなこと全然なかった。4巻時点ではこの人……このワニさんいなかったら漫画が終わってる。主人公の敗北って形で。そもそも、敵の時にでもそこまでえげつなくなかったような気がする……?(笑)
  ヒュンケル。このキャラはほぼほぼ記憶になかった。溶岩に飲まれてそれっきりになったからかなあ……と思ったら、ばっちりフレイザードの結界を破壊する手助けに来てくれた。この後どうなるんだろう? 先生との再会のシーンは是非見てみたい。そういうシーンが「ある」と信じて楽しみにしていよう。
  ポップ。『ビィト』ではキッスがそのポジションを継承する。え? イケメン度合いが全然違うって? それは言ってはいけない(笑) 多分ポップもいろいろと男を見せるシーンがある……きっとあるよね?
  龍の紋章。これまた最序盤から出てきて意外だった。先述の通り連載当時は飛ばし読みだったからなあ。そんなわけだから、ダイの父親が敵方のバランであることが判明したシーンもちらっと読んで「おおー、そうなんだー」と驚いたのだが、4巻で既にそれを匂わすシーンがあった。にしても、そこでのハドラーとバランのセリフがなーんか不自然(笑) 「それとも何か、私がダイと顔を会わせてはマズい理由でもあるのかね?」って、それほとんど気付いてるじゃん(笑)
  ダイとレオナ。ダイはレオナのことを「マァムより性格キツいかも」といい、レオナはレオナでダイのことを「背が低いのが難点だけどそれなりに勇者してる」と、言葉だけ聞けば厳しい評価。仲良しだな(笑)
  フレイザード。親切にも凍らされたレオナ姫の生命が危ないことを一行に知らせてくれる。まあもちろん、人質なんだからダイたちを倒すまでに死なれては困るんだけど、「もって明日日没まで」とか正確に言う必要はどこにもない。準備させる余裕を与えないためにも「今すぐにでも来ないとやべーぞ」でいいのに。
フレイザード「どうしよう、姫さんやべぇぞ(おろおろ)あいつら馬鹿じゃねえの! 凍らされて人間の体力がそんなに持つわけがないだろ(ぷんぷん)くそっ、早く来て助けてやれよっ!(イライラ)」
実は内心こんな感じだったらかわいいのだが(笑) 
  余談その1、値段の話。『聖闘士星矢』は400円だったのに『ダイの大冒険』は660円ぐらいする。高いなあ……と思ったのだが、電子版のベースが『ダイ』は文庫版で『星矢』がジャンプコミックス版、という違いから来ているようだ。文庫版の方がページ数が多い分巻数も少なく、『ダイ』の場合JC版全38巻、文庫版全22巻という具合で、合計金額はあまり変わらない。それに伴って判明したのが、読み終える時期に大きな計算違いがあったこと。前にも少し書いたかもしれないのだが、全38巻で計算していたので1年半ぐらいの期間を想定していた。実際は全22巻なので、大幅に短縮される。遅くとも今年度中に、ポイント還元率アップセール次第では年内に終わるかもしれない。
  余談その2。『聖闘士星矢』は何故かタブレットではページが小さくしか表示されなかったので、パソコンで読むしかなかった。この『ダイの大冒険』でも同様の症状が(苦笑) なんとなく予想はしてたけどね。この他、『ヴァン・ヘルシング』もアウトで、共通点は集英社の漫画であること。集英社全てがダメということはなく、『ビィト』や『ブンゴ』、『もののがたり』はノープロブレム。推測だが、集英社の一定以上昔の漫画はこの現象が出るのだろう。そしてタブレット、パソコン共通の現象で、ページ送りの際にスクロールが入り時間がかかる(他のは一瞬でぱっと切り替わる)。集英社が悪いのかヨドバシの閲覧ソフトが悪いのか、相性の問題なのだろうか。こういうのは電子版のデメリットだなあ。

【私の少年】6巻(新刊):☆☆
  読むのがだるくなってきた。この巻でラストにする。

【鉄鍋のジャン!!2nd】5巻(新刊):☆☆
  残念ながら期待していたような起死回生のスーパークッキングはなかった。初代『鉄鍋のジャン!』が言わば「レジェンド」だったので我慢して買い続けて来たけど、そろそろ限界。特に今回は、料理してるシーン(もしくは試食)が少なすぎるような気がする……。っていうか、3組同時に料理させちゃあいかんだろ。どのキャラが何やってんのか全く頭に入ってこなかった。

【タヌキとキツネ】6巻(新刊):☆☆☆☆
  キツネがスズメさんとちゅんちゅんしている話、キツネの表情が逆のような気も。普段のキツネだったら、タヌキが混ざりに来て「ちゅんちゅん」言ってたら眉間にしわを寄せそうな。余談だが、本物のキツネはスズメを捕食しそう。余談だが、うちの家のぬいぐるみのキツネ(『タヌキとキツネ』のではなく、やまね工房のキツネ)の上にもぬいぐるみのスズメが置いてあったりする。
  最後の話がどう考えても最終回っぽい雰囲気なのだが、現状調べてみても真偽のほどは分からない。最終巻とはどこにも出てこなかったので続くと思いたいが……。ネタを出し尽くしてしまったのかもしれないけれど、それならそれでしばらく休止するなり刊行ペースを落としても全然構わないので、ゆっくり続けて欲しいところだ。

【ドラゴンボール】完全版25巻(既刊)
  遂にその姿を現した究極の人造人間・セル。登場前は不気味な存在で、実際のデザインは人間っぽさのない気持ち悪い生命体。にしても、人造人間編は最終標的が次々と切り替わる。最初は19号20号が“件の”仇敵かと思われたのに、トランクスが再び未来からやってきて「こいつらは……誰だ?」となる。真の脅威である17号、18号が登場したと思ったら、更なる強敵が控えていた。かなり手の込んだシナリオだ。
  セルの語る誕生秘話の中に聞き逃せないセリフがあった。「トランクスの細胞も集めても良かったのだが、サイヤ人はすでに十分だった」――使わなかったのならそこに言及しなければ良かったのに、変なこと言うから矛盾が生じた(笑) さて、どうしてトランクスがサイヤ人だと分かったのでしょう? セルが生まれた時点では、トランクスがベジータの血を引いているというのは明らかというか当然のことなのだが、細胞を集めていた時点でのトランクスは、未来から過去に来た人物で謎の存在だったはず。確かにフリーザを倒すときに超サイヤ人化していたが、この時点ではドクター・ゲロ及びそのコンピューターは超サイヤ人化の事実を知らず、変身しても未知の現象でそれをサイヤ人だと認識するには無理がある。というか、超サイヤ人化したトランクスを見ればむしろこう考えるべきではないだろうか。「よく分からんが、むっちゃ強くなったし、とりあえず細胞は入手しておこう」と。このコンピューター、セルを生み出したのを見るとかなり優秀なはずなのに、肝心なところが抜けている。
  とダメ出ししといてなのだが、実は違うのではないか、とも。漫画本編のセルは、悟空が心臓病で死亡し、17号と18号が暴れまわった世界からやってきた。その世界では未来からトランクスがやってくることはなく、地球に襲来したフリーザは悟空に倒されていたはず。さて、いつトランクスの細胞を採取するチャンスがあったのでしょう? 実はセルがパラレルワールド(漫画の世界)の未来から純粋に時を遡ってやってきた……というのもあり得ない。この後トランクスとクリリンがセルの研究施設を破壊するからだ。それに、こちら世界では最終的に17号や18号は生きている。と考えていくと、シンプルに「細胞の収集云々の解説はセルの勘違い」ではないかと。ロボットはフリーザ襲来の時にトランクスには遭遇しておらず、細胞を収集するチャンスそのものがなかった。セルは本来の世界での情報収集中に、トランクスが過去に戻ってフリーザを倒したことを知る。一方で自身の体にトランクスの細胞が使われていないことを疑問に思ったが、「サイヤ人の細胞は悟空とベジータで十分だよな」と勝手に結論付けた――ぐらいじゃないかと想像できる。
  もう1つ謎が残っている。セルが来た時のタイムマシンの設定だ。トランクスがやったそのままとセルは言うが、だとすればその年月がよく分からない。トランクスが最初に来た時よりさらに1年も前ということなのだが、そんなに戻って何をしようとしていたのか。細かいことを言うと、セルが来たのは「4年前」のハズなのだが、ピッコロとセルの会話によると「この3年間は地中にいた」らしい。あとの1年は何をしていたのだろう? ま、これは、シンプルな数字のミスだろうからほっとく。で、タイムマシンの設定。やっぱりこれはトランクスじゃなくてセルが設定し直したとしか思えない。成体になるために必要な時間を逆算し、17号18号が動き出すタイミングに合わせた。ピッコロに聞かれて「さあな」と答えたのは、自身を卵の状態に戻すときに記憶の一部(直前の記憶?)があやふやになってしまったから? ま、もちろん、鳥山明が最初からセルに「成体になるのにかかる時間を逆算しただけのことだよ」と言わせておくのが一番スマートだったとは思うが。
  太陽拳に驚くピッコロ。クリリンの説明通りの技なのだが、天津飯以外が使ったのは多分この時点では悟空とクリリン各1度。悟空は対ベジータ戦でこのときピッコロは死亡。クリリンはナメック星でドリリアから逃げるときに。やはりピッコロは死亡していた。なるほど、天津飯以外が使えることを知らなくてもしょうがないわけだ。
  17号、18号がセルのことを知らなかった……のは不思議ではない。完成するのはもっと後のことだし、そもそも16号のこともよく知らなかった。自分たち以外のことは興味がなかったか情報をインプットされていなかったか。セルもまた16号のことを知らなかった。それ自体はいいのだが、この反応は妙。ちょっと驚きすぎ。完全体に必要な17号と18号のことしか知らなかった、と考えるのが合理的なのだが、16号以前のことも「よーわからんけど何体か人造人間がいた」ぐらいの認識はあってもいいはず。一目で「多分そのうちの1体」で片付けていいはずなのに、その結論に至るまでに3コマもかけている。その16号は想定外の力を持ち、セルと互角に戦った。この「セルの誤算」を強調するためのシーンだったのかもしれないが。そういえば、トランクスも16号の存在を知らなかった。同じ世界からやってきたセルだが、やはりあちらの世界には16号はいなかった(失敗作として処分された後だった)、ということで辻褄が合う。要は、16号が残っていたのはセルが過去の世界にやってきたことにより起きた変化の一部だ。という点で見れば、16号がストーリーの核になる重要な役割を担っていても面白そうなのだが、記憶によるとそこまでの存在ではなかったはず。ちょい残念。
  瞬間移動に驚くセル。まあセルは驚くだろうなあ。だが、その前のシーンで亀仙人も驚いている。じっちゃんボケた? 悟空が漫画中で初めて瞬間移動したとき、亀仙人のサングラス拝借してた。さてはクリリン、あの後きちんと説明しなかったな?(笑)
  天津飯。完全に戦力外と思いきや、新気功砲でごく一時的とは言え17号を吸収したセルの足止めに成功する。これ、17号吸収前だったら割といいダメージを与えられてたんじゃないか? 震えて見てるだけだったけど、ピッコロがやられそうなタイミングで撃っておくべきだったな。
  扉絵コレクションのところに8号が描かれている。当時はココ見てなかったな……。作者はきちんと覚えていたのか。セルを21号と呼称しなかったのは、ゲロの死後に完成したことや、あと何体人造人間を作ることになるか分からないから、コードネーム的に「セル」と呼んでいたものがそのまま名前になった……という感じの理由だろうか。それはそうと、『超』でも相変わらず17号と18号は17号18号と呼ばれている。ゲロも死んだんだし、もうちょい気の利いた名前を名乗ったりしようとか考えなかったのかな……。あと、当時気にしなかったけど今気になったのが、16号が失敗作である理由。17号18号と同じで言うこと聞かなかったのかな? そんなに暴れるタイプじゃないようだが……。

【るろうに剣心―明治剣客浪漫譚―】完全版17巻(既刊):☆☆☆★
  前半部は「決戦前夜」みたいな雰囲気で、様々な方面から各キャラクターの様子が描かれるが……ほとんど覚えがなかった(笑) 「一番好きな漫画」ではあるが、全体を通すとかなり好き嫌いがはっきりしていて、何度も読み返してしっかり覚えているところとあまり回数を読まずに記憶に残ってないところのムラがあるようだ。
  外印の夷腕坊を「人形遊び」呼ばわりする剣心。ひょっとこの「大道芸」といい、意外と辛辣というか、挑発するが上手い(笑)
  あまりこの辺の話は感想があまりない……この後の展開が展開だけにね。

  4月の『正直不動産』に続き、5月は『私の少年』と『ジャン!!2nd』に別れを告げることになった。新刊を買っていく漫画としては、今年から『宗桂』『ファブル』が増え、上手く行けば『ビィト』もレギュラーに加わることになる。連休中に買った『マコさん』もあるし、『猫猫』もすぐに最新刊に追い付く見通しだ。その代わり、というわけでもないのだが、こうした状況下ではイマイチ評価の続く漫画への風当たりが強くなるのは自然な流れ。『ジャン!!2nd』は、“初代”がレジェンド級だっただけに粘れるだけ粘るつもりだったのだが、思ったより粘れなかった(笑)ちなみに、『惑わない星』の新刊は買ってない。去年の新刊の時に「続きはもういいや」と書いたような記憶があり、その通りにした。
  6月は『冒険王ビィト』『ザ・ファブル』『Q.E.D.iff ―証明終了―』『C.M.B. 森羅博物館の事件目録』『あおざくら 防衛大学校物語』『BUNGO―ブンゴ―』『凍牌 -ミナゴロシ篇-』『ライジングサンR』。『ファブル』の表紙が既にネットに出ているのだが、ちょい気になることが。17巻と構図が同じ……17巻の表紙は最新18巻の表紙をトリミングしたものと思われる。何故こんなことをしたのか。完結が近いのかと勘繰ってしまう。ただ単に「忙しいから楽をした」だけだったら良いのだが……。既刊シリーズはいつもの完全版2つに、『グラゼニ』『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』を各2冊ずつ。両『猫猫』、『あまんちゅ』はいずれも1冊ずつにする予定。多少余談だが、6月に小学館版『猫猫』の5巻が出る模様。話の展開だけでなく刊行ペースもこっちの方が速い? だとしたら小学館版一本に絞るべきかなあ、とか考えてみたり。まあ、とりあえず次は両方買ってみる。

(2019-41 05-08)


2019年5月28日

7世代目になるらしい

  何もわざわざiPod touch買わなくとも、使ってないスマホをミュージックプレイヤーとして使えばいいのではないか。実はiPod touchを買う計画を最初に立ち上げた時から私の中にあった意見である。そして新型iPod touchが発表されないので、計画を変更して節約路線を本格検討し始めた。まず、アンドロイドの良さそうな音楽再生ソフトを探すところから。iTunesと同期できるっものがあれば全てそれで解決(iPod touchの出る幕はほぼなくなる)なのだが、流石に存在しないようだ。Apple Musicというのならあるのだが、よく知らないけど定額制の有料サービス? そういうのは好きじゃないので却下。一応普通の音楽プレイヤーはいくつかあるようだが……正直どれがいいのか良く分からん。どうせタダなので片っ端からダウンロードして使ってみればいいのだが、その手間すら面倒と思う私。レビューや「お勧め」の中から良さそうなのをちょっと使ってみて、悪くないのでコレで行こうかな、というものは発見できた。次に問題となるのがストレージ。私の「使っていないスマホ」の容量は32GBで、現役時代はmicroSDカードで補っていた。そのmicroSDカードはそのまま現行のスマホに刺さっていて、そして他に余っているmicroSDカードはない。買い足す必要があるのだが……
  ここで余談。いつものサンディスク製のmcroSDカードを買おうと通販サイトで見ている最中、愛用しているExtreme ProシリーズのSDカードがモデルチェンジされているのを発見。私が現在使用している全てのデジタルカメラに差し込んでいるのは、書き込みが最大90MB/s、読み出し最大95MB/sというスペックなのだが、最新のは読み出しが170MB/sと大幅にアップしている。書き込みは多分“現状維持”で、ここが速くなればとっても嬉しいのだが、多分そこが速くなるとカードの値段が相当アップするような気がするので、現状そこまで不満を抱えていないので贅沢は言わないことにしよう。読み出しだけが速くなってもあまり意味はない……こともなく、パソコンへのコピーの時間短縮が期待できる。尤もリーダー側がボトルネックになるかもしれない……ま、ともかく、試しに1枚買ってみる予定。
  というおまけがあって、iPod touchを諦めてスマホで代用するというプランがいよいよ実行間際に……なったところで、本日、待望の第7世代iPod touchが発表されたようだ。何だよこのタイミングで来るのかよー(笑) 不買運動撤回を撤回しようかと思っていた矢先にこれされると、やっぱり撤回の撤回を撤回して(ややこしい)iPod touch買おうかなーって気になってしまう。此度のモデルは、32GB、128GB、256GBの3種類が出るらしく、相変わらず64GBモデルがないことに悪意を感じるようなどうせ128GB買うから関係ないような。128GBに関して言えば(多分)お値段据え置き。前モデルが叩き売りされない限りは、順当に新しい物を買うのが賢いだろう。
  てなわけで、一度心が揺らいだだけに迷ってます。いくらポイントで買うからとは言え、そのポイントはお金に近い価値を持つことを忘れてはならない。例の「還元率の高い物を買う時に貯め、低い物で放出する」を徹底するのは難しいけど、現状貯まっているポイントの大きな原動力となった買い物は、他店と比べてそこまでシビアな価格差だったことがない。もしもiPod touchに使わないなら、余剰戦力になるので何かしらの機会にある程度使ってしまって問題ない。だから、ポイントのことは一旦忘れて、純粋に「欲しいのか欲しくないのか」「iPod touchにするのか手持ちのスマホで済ませて“節約”するべきなのか」の判断になる。見た目にはねー、安物スマホとは違ってカッコいいんだけど、外装にそのお金を支払うのか?ってなるとノーということになるんだよねー。iPod touchを買って一番便利なのは、iTunesと同期できること。あと、後輩にお勧めされたゲームができるというメリットも(アンドロイド版もあるが、うちのスマホはバージョンが低くて対応していない)。いつも何かしら悩んでばかりだが、またまた新しい種が撒かれてしまった(苦笑)

(2019-40 05-07)


2019年5月25日

まだ続くよ

  脳震盪起こしそうなぐらい脳が震えた(苦笑)
  というわけで『Re:ゼロ』8巻読了。本当は昨日読み終えてこれ書いたんだけど、うっかり上げるの忘れてた(汗) 書き直すのも面倒なので、一部「昨日」の話が混じってるけどそのまま行きます。
  ここまでやっといてまたループとか、一瞬正気を疑った。8巻で終わらないのか……ちょうどいい感じで5月の終わりを迎えられると思って読んでたのに! 思わず某サイトで何巻まで読んだら区切りいいのか確認したもうたわ! 次の、9巻で、今度こそ、ようやく、この章が、終わる! 長ぇ! 長えよ!
  ネットの海を徘徊しているといろいろと情報を拾ってしまうのだが、何故かペテルギウス・ロマネコンティはそこそこ人気のあるキャラクターのようだ。既に知ってる人からすれば「何故か」ではないのだろうけど、現状8巻読み終わっただけの私には「何故か」なのである。8巻でこの章のラストだと思ってたから、8巻でその秘密が明らかになるかと思ってたのに、裏切られた気持ちでいっぱいだ。私が勝手に期待していただけなんだけど。……はぁ、こんなことなら今日『キマイラ20 曼陀羅変』のついでに9巻も買ったのになあ。また買いに行かなきゃなのか。面倒だなあ。
  まあね、正直ね、序盤でペテルギウス死んだ時点で何か怪しいなーとは思ってたんだよ。これ、キャラは立ってても人気出るキャラじゃない。だから、ヴィルヘルムやフェリスが死亡認定しているのは、逆にペテルギウスが生きているもしくは生き返る伏線かと思ったのだが、大外れだった。ある意味生きていたわけだけど、“2人目”以降の『怠惰』はペテルギウスではあるが人気キャラのペテルギウスではない。最初の肉体が死んだ時点で――現実世界のペテルギウス人気と照らし合わせて「まだ続く」ことを予見すべきだったのだ。死んだ人間は生き返らない、のが普通だが、この小説内には例外がある。「時が巻き戻る」ことを付帯条件としてスバルは死んでも生き返る。それと同時に、ループの間に死んだ人物もまた“生き返る”。レムは何度か死んだが、これにより今でも生きている。レミリアやラムもまた然り。そして今回は――ペテルギウス・ロマネコンティが(小説内での)最初の肉体で復活する。9巻でいよいよ、ペテルギウスの全てが明らかにされることを楽しみにしていよう。
  とりあえず『キマイラ』読んで、『Re:ゼロ』はまた来月に回しますかね!

(2019-39 05-06)


2019年5月21日

四面楚歌・ナツキスバル

  白鯨戦。その結果は、ナツキスバルに“味方はいない”ということを白日の下に晒すことになった。

レム(本当は元気だけど、死にそうな顔してたらスバルくんが優しくしてくれそう)
フェリス(レムはピンピンしてるけど、面白そうだからこのまま黙って見てるにゃ)

こうしてレムにまんまと乗せられたスバルは、迂闊にもレムに責任を取らされることになったのである。合掌(笑)
  いやこれ真面目な話、名実ともに本作メインヒロインだわ。1巻の「予告」は真実だった! 世間の人気がレムに集中するのも至極納得。銀髪のハーフエルフ? そういや今日びあんま聞かねえなあ(酷い)。このまんまお乗り換えしても誰も怒らないと思うよスバルくん。少なくとも7巻時点では、ね。多分エミリアも今は王選で忙しくてスバルのことは忘れてると思うから、八方丸く収まりそう(酷い)。
  白鯨退治に7巻をほぼ丸々投入。表紙はヴィルヘルムさんで、主役級のスポットライトを浴びることに。にしても結局良く分からなかった白鯨の能力。それに喰われると、「誰かが被害に遭ったけど、誰が被害に遭ったのかは忘れてしまう」というやや苦しい設定になっていた模様。小隊の人数を15で統一して、減った分だけ「誰だか記憶はないけど、15より少ないということは犠牲者がいるのだろう」という曖昧?な被害状況のチェック。その程度には「記憶に残る」のであれば、前回私が指摘した「過去の討伐が失敗に終わった事実が残ること」に関しての矛盾はない。がしかし、やはり、ヴェルヘルムの妻にして剣聖テレシアの記憶が残っているのが……どういうことなんでしょうね。
  フリューゲルの大樹。ただのランドマークとして存在するのかと思ったら、最終的に白鯨退治に活躍する。ここは上手い。「樹を植えた以外に何をしたのか分かってない偉人」であるフリューゲル。中盤以降でその偉業が判明し、物語に密接に関係してきそうな予感はするのだが、ハイ今ここで私がこう書いたからその可能性は消滅しました(笑) フリューゲルさんごめんなさい(笑) あと、幹に誰かの名前が彫ってあったらしいが、多分これはまだこちらの世界の文字が満足に読めないスバルくんだから誰だか分らなかっただけで、これまた何かしらの伏線になっているような……今ここで私がその可能性を消滅させました(笑) こうやっていろいろ潰して、最後に残った私の思いもよらないラストがこの小説の感動のエンディングです。名付けて「橘雪翼の剃刀」!(*1) ま、現実には文庫本にして12冊は続きが出ているわけで、ひょっとしたら1つぐらいは予想当たってても良いんじゃないかなーって思ったり。全外しは逆に凄いぜ。
  スバルの携帯電話。「ミーティア」ということになっているが、さてこの「ミーティア」という単語。特に深く考えていなかったのだが、先日『冒険王ビィト』を読んでいて、天空王バロンが「ミーティアルウィング」とかいう最終兵器を使って初めて「流星」という意味であることを知った。というか、綴りは「meteor」、FFでお馴染み「メテオ」の読み方違いだったんだね。話を戻してスバルくんの携帯電話。使わないから電源を切っていたようだが……それを考慮しても電池長持ち? 転生直前に充電してあったんだね、きっと。スマートフォンじゃなく携帯電話だから成せる業。とは言え、私の感覚だと携帯電話は充電なしで10日待ち受けできるけど、世間一般ではもっと頻繁に充電するものだったのではないだろうか。さてはこれ、達平君(作者)の携帯電話は私と同じ「鳴らない、電話」だったのだろう(*2)。読者に突っ込まれても、「通話、メール、インターネットしなければ1週間は大丈夫です!」って胸を張って言えるに違いない。私も保証しよう。
  ユリウス。騎士という立場では今回の作戦に参加するのはマズいので、「ユーリ」と名乗りユリウスとは別人ということにする。スバルが「ユリウス」と呼んでも、それをお茶目な感じで訂正。真面目な話をしている最中に水を差された感じがして、スバルが「今はどっちでもいいだろ!」と怒るのだが、「普段から徹底しておくのが、大事なところでボロを出さない秘訣だよ」という説得力のある反論にぐうの音も出ない(笑)――のは読者の私の話で、スバルはすかさず「じゃあ騎士のカッコしてくんなよ! ツメが甘えぞ!」と構えを崩さない。まあ仲の良ろしいことで(笑)
  白鯨退治もスバルにとっちゃあ大事の前の小事。ここからがいよいよ本番。魔女教信者ペテルギウスとその一味と相対すべく、8巻へ続く。

*1 元ネタは「オッカムの剃刀」。推理小説で知った。
*2 元ネタはTVアニメ版『エヴァ』の第参話タイトル。

(2019-38 05-05)


2019年5月16日

7巻突入

  こんばんは、「Re460から始める欧州型鉄道模型生活」を楽しんでいる橘雪翼です。

E・M・T!

  さて、どうでもいい話は置いといて本題に入ろう。ライトノベル『Re:ゼロから始める異世界生活』の5巻の感想を……書くつもりだったのに、早くも6巻読み終えてしまった(笑) 一部書き直しを強いられたので大変。油断してると7巻も読み終わって永久ループに突入しかねない。にしても、漫画は自重してひと月に同一タイトル2冊までを原則にしているのに、小説だからってこんなにポンポン買っていいのかね。

*2 『Re:ゼロ』の冊数は有限なので永久にはループしない。

  相変わらずスバルくんがアレなのだが、冷静に考えるとスバルくんもただの(元?)高校生。非実在青少年というと、ついつい燈馬想くんとか近藤勇美くんとかを連想してしまうが、漫画の人物と比較してはいけない(そうか?)。主人公はそんな感じでイマイチだが、話の進行は先が気になって仕方がない。色々な謎が複雑に絡み合っていて……作者に上手く乗せられてる感じがし始めている(笑) これってちゃんと納得できる形で終わるんだろうね? 某福音なアニメのああいう感じで終わったらタダでは済まさんぞ(笑)
  6巻終了時点で非常に気になるポイントはコチラ。新登場の魔女教信者のペテルギウス・ロマネコンティ。そしてプリシアの付き人?アルの本名がアルデバランであることが判明(特急快速って言ってたのに日本人じゃなかったのか?)。我らがスバルくんと合わせて、3人とも天体に関係する名前である。さらにアルの新情報として、ラムレムに関する発言から見るに、鬼の村を滅ぼした一件に何か関わっていそうな雰囲気。アルもまた「魔女がらみ」の可能性が浮上、だとすればこれも3人の共通項目となる。スバルくんとアルは「転生者」だが、そうするとペテルギウスもまた転生者なのではないか、と睨んでいる。作者のミスリードかもしれないが。 また、ペテルギウスは「見えざる手」という特殊能力を持っていたが、これがスバルの「死に戻り」に相当するものだと考えると、アルもまだ見せていない(見せる場が今のところなかった)転生時に得た何かの力を持っている可能性が高い。という、私のこの読みは果たして当たりか、例によって外れるのか。
  白鯨の謎。スバルが初遭遇した時の展開によると、白鯨に食べられた者はこの世に最初からいなかったことになるようである。ではなぜ――白鯨の被害者が人々の記憶から消えるのであれば、「白鯨の被害者はいない」はず。見た目には怖ろしいが「被害の出ていない」存在がここまで脅威に感じられているのは何故か。作者のミスのような気はするが、後で何か素晴らしい秘密が明かされるかもしれないので期待もしておこう。

――って最初は書いてたんだけど、6巻ラストで物語構成上の白鯨の使い道が判明したので、後々の展開に存在感を示すものにはならなさそう。やっぱ作者の設定ミス……か?
  ここからは、多分小説のストーリーに直接関係しない疑問。スバルは死んで、いくらかの時を遡って復活する。さて、スバルが死亡した後の世界はどうなるのだろう? パラレルワールドとして残るのか、それともスバルが死んだその瞬間消滅もしくは時間が巻き戻されるのか。といったところで思い出すのが、『All You Need Is Kill』。前にも書いたが、「死に戻り」と思わせておいて、「戻る」条件が「主人公の死」ではないことが終盤判明する。もしかすると、スバルの戻る条件も他にある……という可能性は否定できない。だとすれば、スバルはかなりの幸運で何度も生き返っていることになるが(笑)
  てなわけで7巻に突入。スバルくん、はったりも交えつつ失敗を糧に前に進んで行きます。


*1 「E・M・T!」(ヨーロッパ型・マジ・高ぇ!)

  ついでだから、「Re460から始める欧州型鉄道模型生活」に関してもうちょい突っ込んでみよう。再現する列車は「オリオン」(ペテルギウスはオリオン座の1等星)。Re460に引き続き「タウルス」(アルデバランはタウルス(=おうし座)の1等星)のコレクションは必須。スバルは何かあるかな……
  ……あ。「スバル」っておうし座がらみなのか。さっきの予想、早くも外した予感がする。

(2019-37 05-04)


2019年5月12日

0勝1敗

  今日は、ヨドバシドットコムの電子書籍ポイント還元率アップセールで買った漫画の感想文を。毎月買っている既刊シリーズや新刊の一部もセール中に購入したが、今日載せるのはそれらを除いた分である。冊数が23とかなり多く、感想文を書くのも編集するのも大変……何かおかしな文章があっても「推敲途中なのを忘れてそのままにしちゃったんだな」ぐらいの生暖かい目で見てくれれば幸いデス。

「――橘雪翼、アナタ『怠惰』デスね?」

【亜人ちゃんは語りたい】2巻(既刊):☆☆☆★
【亜人ちゃんは語りたい】3巻(既刊):☆☆☆★
  以前、無料版の1巻を読んだ後に「思ってたのと違ってた」と書いたが、どう違っていたのか。タイトルと表紙を見て、もうちょいファンタジー寄りの作品なのかな、と思っていた。ファンタジーの世界で、普通の人間以外の亜人がたくさんいて……と、そういう感じの。この作品はそうではなく、普通の現代社会が舞台で、稀に生まれて来る亜人がいて、過去には紆余曲折があったようだが現在では社会的にそこそこ認知されている、という感じ。主人公は高校教師の高橋。亜人に学術的な面からの興味があったが、肝心の亜人になかなか会えず……だったのにある年、いきなり学校に4人の亜人がやって来た、というオープニング。亜人たちがどんな気持ちで現代社会に生きているのか、という話に混じってラブコメ的な要素も。
  今まで読んだ漫画のパターンで行くと、話が進んでいくうちに登場する亜人の数や種類がどんどん増えて行く……となりがちなのだが、3巻時点では1巻登場の4人に絞られ、それぞれの個性が掘り下げられていく。私の予想がまたしても外れた感じになる(笑) が、これは高く評価したい。あまりキャラクターの数を増やされるより、1人1人をしっかり描写するのはこの作品の雰囲気に合っていると思う(6巻以降の単行本表紙を見るに、やっぱり増えるようではあるが)。あと、1冊に1回ぐらいある洒落の利いたオチも好き。2、3巻ではなく1巻になるが、デュラハンの話で「(先生の)首が飛ぶ」は秀逸。各話このレベルのオチが付いていたら「☆」が1個増えていたのだが、流石に毎回は思いつかなかったようだ。ちと残念だが、たまにあるからこそ面白いのかもしれない。

【ブサメンガチファイター】1巻(既刊):☆☆☆
  タイトルにその文字がないが、今大流行の「転生モノ」の1つ。この手のはよくあるのがステータスやらスキルやらレベルの概念、そしてそれらを表示する「画面」や「天の声」。これって「異世界」に転生したというよりは「ゲームの中」に転生したと言った方が正確な気がする。でもそういうのを気にしちゃあいかんのだろうなあ。
  本作は主人公がバッドステータスと引き換えに天文学的なパラメーター値を手に入れ云々という作品。主人公のモノローグがやたら多く、「絶対神」の称号を得てしまったが故に物語は淡々と進んでいく。パーティーメンバーのうちの1人と主人公が、どうやら元の世界で面識があったようで、転生モノにしては珍しい元世界の存在が転生後の世界に影響してくる……のかな? まあ『転ヤム』も結末でそういうのがあったから、最近はそういうパターンもあるのかもしれない。

  以上3冊がセール第一日目に買った分。第一弾はセールで何買うかしっかり考えていなかったので、「とりあえず」なため冊数が少ない。『亜人ちゃんは語りたい』が2冊なのは、例の空いた枠への充当として考えていたから。『ブサメンガチファイター』は、優先順位としてはそんなに高くはなかったのだが、何故か1巻だけ半額になっていたので半額のうちにと買ってみた。さて、次からが“本番”の第二弾。

【麻雀放浪記2020】上巻(既刊):☆☆★
  麻雀好きの中では聖典?レベルで崇め奉られている『麻雀放浪記』をベースにした新作。戦後まもなくの時代、九蓮宝燈をアガった哲也が雷に打たれ、現代日本(タイトルの通り2020年)へとタイムスリップする。面白いのは、2020年の日本が戦後であるという設定。漫画の世界では再び戦争があって、2020年の3月3日に終戦を迎えて……どうも町の様子を見るに敗戦というわけでもなければ第三次世界大戦規模の大きな戦争でもなかったよう。そのあたりはあまり詳しく語られていないが、ともかく東京五輪は中止。代わりに世界で大流行中の麻雀の大会をやろう!という流れになる。
  『麻雀放浪記』をベースにした漫画作品は数多くあるが、その中では麻雀中の描写が少ないと思われる。麻雀そのものよりは、それを取り巻く人物模様に重きを置いた作品。それ自体は弱点ではないのだが……何かあっさりしすぎていて「コレジャナイ」感が強い。当初上下巻まとめて買うつもりだったのだが、念のため上だけにしておいて良かったと思う。下巻は、一応記憶には留めるけど、当面買うことはない。

【テロール教授の怪しい授業】1巻(既刊):☆☆☆
  何故カルトや怪しい宗教にハマる学生がいるのか?というテーマの漫画。試し読みの1話がちょっとツボだった。ある大学1年生が怪しい団体に目を付けられたところを、テロール教授(この人も大概怪しい風体をしている)に助けられる。良かったらウチのゼミに来マせんかー?と誘われてゼミに行く。この時点で読者の多くはこう思うはずだ。あんな出来事があったばっかりなのに「テロール教授」のことは疑わないんだ、と。同じようにして集められた学生に対し、テロール教授は一喝。「このテロリストどもめ!」。アホだとは思うけどテロリスト呼ばわりはまた違うんじゃないの?と思いながらページをめくると、テロリストは人の言うことを鵜呑みにする主体性のない人間がなるものだ……という感じに続いていく。こりゃ面白そうだ。
  というわけで、買ってみた。なるほどそうだなと思う点もあるのだが、ちょっと読むのが面倒で続きが出ても買うことはなさそう。

【女装コスプレイヤーと弟】1巻(既刊):☆☆★
  多分去年ぐらいにツイッター上で公開され、バズった漫画(タイトルは、私の記憶が確かならば少しだけ変わっている)。主人公の父親がフランス人女性と再婚し、唐突に小学生ぐらい?の義弟ができるという(漫画では)よくあるスタート。(漫画でなくても)ありがちなことだが、フランス人の義弟君は日本語が話せずコミュニケーションは絶望、そして主人公は何故かかなり敵視されている。主人公は女装コスプレという(漫画では)ごく一般的な趣味があり(尚念のため描いておくが主人公は男)、女装コスプレすると美人になるというのも(漫画では)珍しくないことだ。そしてこれまた(漫画では)よくある展開で、主人公の女装コスプレを見てしまった義弟君は何か勘違いして一目惚れしてしまう。普通の漫画だと、主人公と義弟君は言語コミュニケーションが取れないけど、読者にはフランス語のセリフが和訳されている(日本語が縦書きで仏語が横書き、とか)ものだが、この漫画はスパルタでガッチガチのフランス語。リアルに「ごめんちょっと何言ってるのか分からない」――んだけど、表情と仕草で概ね言いたいことが分かるのが本作の秀逸なところ。そもそも義弟君のセリフは多くないかつ長くないんだけどね。故に根性出せば和訳できなくもなさそうだが、面倒なのでやろうと全く思わなかった。そんな中、単行本判で和訳が入ってると聞いて、思い切って1冊買ってみた。思ったのと違うセリフも多かったが、まあ大体こんなものかな。一つ「え? なにそれ?(笑)」だったのが「ボクのキャベツちゃん」。意味不明。フランスではそう表現するのかあ。
  ツイッター上のは笑いながら読んでたけど、正直なところ単行本買ったのはちょっと血迷ってたと思う。33%還元の魔力恐るべし。しかもよく見たら試し読み版とかあるし、そっちで済ませておけば良かったかなあ。

【マコちゃんは死んでも自立しない】1巻(既刊):☆☆☆☆★
  一言で表現するとラブコメ。二言で表現しようとしても「ラブコメ」の一言で終わる……あ、四コマ漫画って説明を追加したほうがいいかな。
  主人公の遠野隣(とおのりん)は高校生活スタートにあたって上京し、下宿生活を始めた。同居人がいて、大家の孫で大学生の女の子、栗橋真子……いやいやいや、その設定いろいろ無理があるでしょ(笑) 2人ともめちゃめちゃピュアで、両想いなのだがお互い気付いていない。メインの四コマ部分はリン視点で語られ、一見して年上の余裕に翻弄されるリンだが……各話最終ページは高鳴る鼓動を抑えきれないマコの胸中が描写される。このときのマコさんの照れ顔は反則であり、おそらくこの漫画の一番の見せ場であると思われる。
  マガジンポケットで長らくスルーしていたのだが、ある日読んでみるとなかなかツボ。ちなみに初めて読んだ最新話でいきなりネタバレ(自己責任)を喰らってしまった(笑) この手の漫画は完結間際になるまでずっと両片思いが続くものが多い印象なのだが、最新話では交際状態になっていた。まさかこの後すぐ終わんないよね?
  え? 何? ここにネタバレ書くなって? 侃侃諤諤読んだ人も道連れだよ(黒い笑い) まあ、ここ読んでる人の絶対数が少ない&&読漫画感想文きちんとチェックしてる人いない説&&&ここ見て読んでみようとする事例がきっとないから大丈夫。
  まあそんなわけで、純粋なラブコメは久しぶり……と言うか、純粋なラブコメ漫画って買うの初かもしれん。読んでて実に恥ずかしいのだが、以前どこかに書いた共感性羞恥とはまた違うからね……あ、いや、一緒なのか? 恥ずかしいの中身が違うからセーフ!

【薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜】1巻(既刊):☆☆☆☆
  この漫画に興味を持つのにちょっとした出来事がある。例によって「無料お試し版」を読もうとしたのだが、何故かダウンロードできない。商品ページには「○月○日まで」とあったのに(以前のことなので具体的な日付は覚えていない)、読もうとすると「期限がすぎています」と表示されるのだ。そんなんされたら余計に中身が気になるやんけ!(笑)
  という巧妙なマーケティング(笑)に負けて買ってしまった。物語は、人攫いに遭って後宮に売られた薬屋の猫猫を主人公とするお話。もちろん買った側は猫猫が薬屋であることを知らなかったのだが、ひょんなことでそれが露見して(露見というか、猫猫が黙ってられない性格だったのが災い?して)、その後重用される?という流れ。宦官の壬氏もいい味出していて、後宮の責任者という立場から猫猫の活躍する舞台を整えつつ、自身のキャラクターで猫猫の魅力を引き立てている。
  というわけで、やや買わされた感はあるものの、望外の“当たり”だった。

【あまんちゅ!】2巻(既刊):☆☆☆★
  俗称「汚くない『ぐらんぶる』」(笑) 『ぐらんぶる』側が“公式”に「汚い『あまんちゅ』」って言ってたから、多分これで合ってるはず(笑)
  ダイビングの漫画。作者は『ARIA』で有名な人。『ARIA』は読んでみたことがあるのだが、あまり肌に合わなかったので『あまんちゅ!』もスルーしていた。ところが試し読み1巻を読んでみると「意外と悪くない」。『ARIA』では気になったデフォルメ顔が、『あまんちゅ!』では逆に“合っている”。というのが私の評。話の中身は、『ARIA』で築いた定評に恥じないもの。当面『ARIA』に“戻る”ことは考えていないが、とりあえず本作は引き続き読んでみようと思う。

  以上が第二弾。コンセプトとしては「気になる漫画を試し読み感覚で」。買う以上はそれなりに期待していたわけだが、思ったよりも外した感じ――元から無謀なやつもあったが。あと、当初は『ここは今から倫理です。』の1巻も買う予定だったが、試し読み無料版があったので中止。ツボにはまれば買いなおすことも視野に入れていたのだが、今回は保留になった。決して悪くはなかったので、またそのうちに買うだろう。ここまでが4月で、第三弾は5月に入ってから。

【転生したら剣でした】1巻(既刊):☆☆☆
【転生したら剣でした】2巻(既刊):☆☆☆
  タイトルの通り、転生モノである。転生先は剣なのだが、剣は無生物であり、「転生とは何か」を世に深く問う作品……ではないので勘違いしないで欲しい。そんなこと深く考え込んでしまうのは世の中広しと言えど私ぐらいなものだろう(笑)
  どうでもいいので本題に移ろう。ウェブ掲載で長らく読んでいたのだが、サイト改編?でまた序盤からのスタートに戻ってしまった。続きが読みたいのに! あと、序盤も一通り読み返したいので、今回がちょうどいい機会と買ってみた。タイトル通り、転生してファンタジー世界で剣に“生まれ変わった”主人公。剣だけど自分で動くことができて、周囲の魔物を狩りながらパワーアップ。余裕ぶっこいてたら刺さっちゃいけない場所に刺さっちゃって、たまたま通りがかった魔物に襲われた猫耳の奴隷の女の子に引っこ抜かれて、魔物を倒して……というスタート。主人公の剣とこの猫耳の女の子、フランを中心に物語が進んで行く。この後は大体の転生モノのパターンを踏襲? 主人公の剣の力が強く、フラン本人も強くなろうとする努力はするものの、特に大きな山場とかはなく順調に話が進んで行く。ま、こういうのにありがちで、もうちょい差別化が図られてもいいような気はする。画が上手い漫画家にとっては、予め人気が出ている原作小説のコミカライズの話が舞い込んできたら大変な幸運なのだろうけど。
  連載形式で読んでいると続きが楽しみなのに、単行本で読むと(一度読んだところの復習ってのはあるかもしれないけど)何かちょっと微妙。うーん、こんなんだったかなあ。こんなんだったけど。決して悪くはないんだけど何か物足りない。

【エンバンメイズ】3巻(既刊):☆☆☆★
【エンバンメイズ】4巻(既刊):☆☆☆★
  裏社会の漫画で、ダーツがテーマになっているというのが目新しい。要は大金もしくは命とかを掛けてダーツで勝負するのだが、とりあえず主人公も対戦相手もダーツの腕前はピカ一。易々と狙ったところにダーツを投げ込み、普通のゲームであれば常に最高得点を何十何百回と続けても取り続ける。いつまで経っても試合が終わらないので、そこはゲームに追加ルールがあって普通じゃなくしてある。主人公烏丸徨は、その追加ルールをうまく利用して対戦相手を“迷路”に彷徨わせ、そして勝利する。タイトルの「メイズ」は主人公の通り名から来ているのだろう。「エンバン」……は何だろうね? 普通に円盤かなあ? ほら、ダーツの的って円盤じゃない?
  烏丸徨が仕掛ける心理的な罠、これが面白い。言ってみれば「デスゲーム」系の漫画に通じるものがある。というか、カテゴライズするとデスゲームそのものかもしれない。この手の漫画は続いていくうちにネタ切れ?して飽きてくるのだが、幸い6巻で完結するらしく、手を出しやすい。連休中に最後まで買うプランもあったのだが、正直に言うと後半それどころじゃなくて「忘れてた」。まあ、また次のセールの時にでも。

【ヴァン・ヘルシング】1巻(既刊):★
【ヴァン・ヘルシング】2巻(既刊):★
【ヴァン・ヘルシング】3巻(既刊;完結):★
  (ゲームじゃなく純粋に文字通りの)ヴァンパイアハンター系の漫画。但しシリアスじゃなく完全にギャグ。(Dじゃなく純粋に文字通りの)吸血鬼ハンターのギャグ漫画と言えば(吸血鬼が)すぐ死ぬのがあるが、あれとも系統が違う。本作は主人公がとにかくウザいのが問題作だ(日本語が変)。言っておくが、1巻の表紙は超カッコいい。以前にどこかで「素晴らしい画力の全てを無駄にするくだらなささ」みたいなキャッチコピーを見て、的確だと感心した記憶がある。表紙だけで漫画を買う人がどれだけいるのか分からないが、表紙だけを見て単行本を買った読者は、内容とのギャップの大きさに騙された気分になったことであろう。かくいう私は、これの1巻が発売された当時に本屋で見かけて、「面白そうだ買おう」となったのだが、横に置いてあった試し読みの小冊子、別名「書店の良心」を読んでそっと手に持った1冊を平積みに戻した。本当は叩きつけたい気分だったのだが、まだ買ってないし、何より書店の良心には報いなければいけない。
  長々と書いたが、要はダークホラーギャグ漫画(相当くだらない)だ。じゃあなぜ買ったのか説明せねばなるまい。あの日からかなりの時間を経て、ウェブで掲載されていたのを一通り読んだ。序盤はただただ腹の立つくだらなささにうんざりもしたが、中盤以降では光る展開もあり、最終的にネタとして持っておくのも悪くないかなあと思ったのだ。こういうセールの時じゃないと買う気はしなかったけどね。評価が最低だが、これはこの作品への畏敬を込めてのことだ。どう考えても作者はこの作品をくだらなさで売っている。そう、「つまらないが最高の賛辞」なのだ。

  以上が第三弾。3タイトルに集約されているが、いずれもある程度内容を知っていて、そしていずれ買おうと温めていたもの。特に『ヴァン・ヘルシング』はポイント還元率がアップしないと買う気になれなかった作品だ(笑) 第四弾は連休最終日に購入。「第二弾で面白かった作品」の続きとなる。

【マコさんは死んでも自立しない】2巻(既刊):☆☆☆★
【マコさんは死んでも自立しない】3巻(既刊):☆☆☆★
  困った、どうしよう。早くも若干飽きてきた……と思ったところで、4巻予告によるとリンが男を見せる時が来るようだ。2人が交際に入ればパターンも変わるだろうから、また少し楽しめそう?
  ところで、マガポケで最新の更新分を読もうとしてふと気付いた。『マコさん』の下にある『異常者の愛』、何か絵柄が似てるんですけどー?


――同じ作者だった

  ちょっとホラーぽいサスペンス物を書く作者と『マコさん』の作者が同じとは意外過ぎる。ちなみに『マコさん』も読んでいなかったが、『異常者の愛』も読んでいない。何が言いたいかというと、気付くのが遅くても仕方がなかったんだって言い訳してるだけです(笑)
  ところでその2。どうして「死んでも」なのか疑問が解き明かされた。マコさんが自立してしまうと、リンがお世話する必要がなくなり、そうなると“同棲生活”が終わってしまうのだ。

【あまんちゅ!】3巻(既刊):☆☆☆★
  どこかのダイビング漫画と違ってばっちりダイビングしてる(笑) にしても、主人公が泳げないとか……ダイビング漫画のテンプレートなんだろうか?(笑) ちなみに橘雪翼は一応泳げます(何のアピールだ)。
  あっという間に1冊読み終えて、最初は詐欺かと思った。ページ数少ないんじゃないか!?って(笑)

* クロールが出来ない。厳密には、クロールの最中に息継ぎが出来ないので、息が持つ短い距離しかクロールで泳げない。

【薬屋のひとりごと】2巻(既刊):☆☆☆☆
  読み始めてすぐのことだ。「あれ? これ見覚えあるぞ? 間違えて同じの買った? いやでも、それは販売サイト側で管理してくれてるはず……」と動揺が走る。でもそれは気のせいのようだった。2話目以降はきちんと読んだことのない話だった。1話目は試し読みか何かで読んだんだろうなあ……あんまりそんな記憶ないけど。ま、同じ漫画を2冊買ったわけじゃないからセーフ。にしても、カラーページなんてあったっけなあ? 
  園遊会で寒い思いをしないようにと、火で暖めた石を入れておくポケットを作った猫猫。周りの人間が押し寄せて猫猫にポケットを作ってくれと頼みに来るが……ええと、ただのポケットじゃないのかなあ? 裁縫できれば簡単に作れると思うのだが。宦官の2人が頼みに来るのはともかくとして、猫猫と同じ立場の侍女や、皇帝直属のお針子が来るというのはどうにも解せん(笑)
  猫猫の顔のそばかすが、化粧で書いたものであると発覚。身売りの区別云々のセリフは「?」だったが、次ページに解説のコマがあってそこで理解できる。ページ跨がないで欲しかった。そのセリフがあった前のところから2度、3度読み返してしまったではないか。
  先帝の妃が一度出家して、その後現帝の妃として戻ってくるという話は……史実はどうか知らないけど、この前まで読んでいた夢枕獏の小説『空海』で語られた楊貴妃の人生と一緒じゃないか。楊貴妃の話を元にしたのか、それとも当時の中国ではこういうのがよくあったのか。
  李白っていうから、私が唯一覚えている漢詩、『静夜思』の李白と何か関係あるのかと思ったけど、多分関係ないね。名前はそこから取ってるかもしれないけど。
  毒見役のお話。万が一に備えて猫猫が作った嘔吐薬、曰く「胃がひっくり返るほどよく吐ける」。壬氏が冷静に突っ込む。「そこまで行くともはや毒」――毒を以て毒を制するってやつですよ!(違)
  ところで鋭い人は「あれ? ひょっとしてこれはやっちゃったかな?」と気付いたかもしれない。


正解だ

私はやらかしてしまった。この作品、原作小説がある。そして何ともややこしいことに、時を同じくして2つのコミカライズがあるのだ。私はそれに気付かず、1巻は小学館の、そして2巻はスクエア・エニックスの漫画を買ってしまった。小学館版には『〜猫猫の後宮謎解き手帳〜』というサブタイトルが付いている。スクエニ版の2巻を読み終わってから「そういえばサブタイトルの有無はなんなんだろう?」と調べて初めて知った。ブックマークから辿れば防げた事故だが、今回は色々買っててブックマークがごちゃごちゃになり、そのせいで検索し直したせいでこんなことになってしまった。まあ、「買い間違えた」のはまだいい。読んでいる途中で気付かなかったのが不覚。違う作者が描いているのに、その違いに気付かなかった。普段、絵柄で作者を覚えてるって豪語してる割に大したことないね! 表紙の雰囲気が違うのはちょっと気になったけど、その時追究しておくべきだったか。震える声で言い訳しておくと、この十日間ほどで過去に例がないほど多種多様な漫画を買って読んだ。絵柄も決定的に違うわけでもなく、同じ『薬屋のひとりごと』と信じて疑わずに読んだのだから、区別できなかったとしてもしょうがないじゃないか! はい、言い訳かっこ悪いですね! 見苦しいですね!
  で、最大の問題はこの後だ。続きはどちらを買うのか。小学館版なのかスクエニ版なのか。答えはこの後すぐ。

* 気のせい:「同じ漫画じゃない」から気のせいですね
* 試し読みか何かで:正解は「同タイトルの別漫画で」
* 同じ漫画を2冊買ったわけじゃない:何せタイトルからして違うからね

  第三弾までいろいろ買ってみたが、とりあえず第四弾で買った漫画から優先して行こうと。にしても、まさかこんな落とし穴が口をぽっかり開けて待ち受けていたなんてね(笑) この時に『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』も買っているのだが、『冒険王ビィト』の正当なる後継者(世間的には逆だが)なので、月末のいつもの方にて。本来はこれでオシマイのはずだったのだが、第五弾へ。セールの最終日が連休の最終日ではなくその翌日で、尚且つその日に『私の少年』が発売された。そのとき「ついでに」と3冊追加したのだ。

【あまんちゅ!】4巻(既刊):☆☆☆★
  ひょっとしてなのだが、主人公のあだ名、「てこ」の由来はこのときになって初めて説明があった?? 見落としてるだけ?
  この漫画の惜しいところ。猫が……あんま可愛くない。というか、これ猫なのかなあ? あんまり猫っぽくないビジュアル。独特のデフォルメ。

【薬屋のひとりごと】1巻(既刊):☆☆☆☆
  『猫猫の高級謎解き手帳』と付かない方の1巻。即ちスクエニ版……“間違えて買った”2巻の手前の1巻です。表紙イラストは透明感というか艶がある感じ。但し漫画の本編に入ると小学館版と似たような感じではないだろうか。似てる……似てるよね!(必死)
  小学館版と話の内容はほぼ同じ。細部が少しずつ違うが、大意に影響なし。こちらの2巻の1話が小学館版の1巻に入っていたように、話の進み方は少々違う。コミカライズに当たっての各作画担当の個性によるものだが、見比べてみると燃えた木簡の話が出てこない……あれはどうなるんだろうか。
  ところで、毒って少量ずつ摂取すると、慣れて強くなれるものなのだろうか。「漫画ではありがち」な話だが。ぱっと思いつくのでは『パタリロ!』のバンコラン(パタリロ国王は、元々の体質で普通の毒が利かないっていう設定だったはず)。まあ、チョコレートが媚薬として作用している時点でフィクションってことなのかな(その昔媚薬として用いられてた歴史はあるようだが、実際にはそんな効果はない(はず))。

【薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜】2巻(既刊):☆☆☆☆
  正解を言おう。「毒を食らわば皿まで」だ。こうなりゃ自棄で両方まとめて面倒見てやる! 某マコさんが言ったら某リンくんが「男らしい!」って感心しそうなセリフだ(謎)
  小学館版はスクエニ版より話の進みが早い。ということは、だ。今どちらも4巻まで出ているのだが、仮に今後同時に同じ数字の巻を買って行くと、スクエニ版はネタバレを喰らう形になる(笑) そこは自己責任だからいいとして、感想文は書き辛くなるかなあ、と。まあ、それも自己責任ですが(笑)
  どうでもいい話だが、両者の略名をどうしようか。元々は『薬屋の猫猫』と略す予定だったが、このパターンは小学館版にしか使えないし、両者を区別できない。サブタイトルのないスクエニ版を『薬屋』と呼ぶのも案だが、それだとそっけなさすぎる。ということで、『小学館の猫猫』と『スクエニの猫猫』にしてみる。スクエニの方はタイトルの原型を留めなくなるが、主人公が猫猫であることには変わりないのでこれで行こうと思う(笑)

  以上全12タイトル23冊(『猫猫』は2つに数える)。連休プラス2日間の12日間で、この23冊に加えていつもの面々や新刊、『ダイの大冒険』、試し読みの『倫理』を読んだので、1日あたりに直すと3冊以上――自分でやっといて何だが、大変だった。次からは自重する(苦笑) 漫画読みすぎでしばらく休みたい……というわけじゃないけど、珍しく小説(『Re:ゼロから始める異世界生活』)が割とハイペースで進んでいるのは多少影響があるのかも(5巻読了、昨日から読み始めた6巻も半分を軽く越えた)。この23冊は主に初めて買う漫画となるわけだが、全体通してみるとやや期待を下回る。最近“打率”が高めなので油断したのと、待望の還元率アップセールで勢いに任せきすぎたのとで、吟味に吟味を重ねる慎重さを欠いてしまった。でもまあ、実際読んでみないと分からないこともあるわけで、候補のリストがお掃除出来たのは良しとしよう。一先ず6月は、『あまんちゅ』、両『猫猫』の続きを買う予定だ(『マコさん』は現状3巻が最新)。

(2019-36 05-03)


2019年5月8日

共感するあれ

  甥っ子から借りたライトノベル、『Re:ゼロから始める異世界生活』の4巻を読み終えた。以前、漫画の感想文で、主人公が好きになれるかどうかが作品への評価に大きく影響する、というようなことを書いたような気がするようなしないような。下書き段階で消してたらすまん。昨年末の「今年読んだ漫画で良かったのもベスト5」のところで書いた気がするので、また後で自分でチェックしておきます(現状、過去ログを過去ログ置き場に整理してないので、読者の皆様は確認できませんすみません)。
  ――という前提条件があって話すと
現状ナツキ・スバルの評価は著しく低くなってしまう。4巻で決定的にダメだったシーンは、多分小説だからやや斜め読みすることで切り抜けられたのだが、もし漫画版で読んでいたら単行本を二階の窓から投げ捨てたくなるレベルだった。私が持つ、物語を読む上で非常に厄介なバッドステータス「共感性羞恥」というやつに引っ掛かりまくりだった。この「共感性羞恥」が厳密にこれがどういうものか分かってない可能性があるのだが、私は物語の中で登場人物が「恥ずかしい」と思っているシーンに対してはそこまで動揺することはない。苦手なのは、とても恥ずかしいことをしているのに本人がそうだと気付いていないシーン。スバルくん、君は王城で、“お偉いさん”がたくさん集まってる場所で、“部外者の身分”で、自分に注目が浴びるような言動が取れるね。空気読めないって自称してるけど、流石にこれは場違いにも程があるよ。
  その後スバルくんは騎士ユリウスに完膚なきまでにボコボコにされて(プロローグのシーンでもある)、エミリアたんに心配されて自分の心情を吐露したところ、エミリアの正論の前に完膚なきまでに叩きのめされて、もうどうしようもなくなるのであった。ソウイヤ今回死ニマセンデシタネ……いや、精神的には死んだか。
  そもそも論だが、エミリアとの約束を破って出歩いて王城にやってきて、あまつさえ王選に首を突っ込もうとするところが「ごめん、何したいのかちょっと分からない」。そりゃエミリアも呆れるわ。行動力がありすぎるのは分かっていたが、ここまでとは。確かにそうしないと物語が上手く回らないのはよく分かる。分かるがもうちょっと主人公の気持ちに共感できる物語の構成にして欲しかったかなあ。異世界に来て頼れるのものがなくて、唯一のスキル「死に戻り」のことを誰にも話せない、という辛さは理解できる。けどまあ、何て言うか……いささか頭の緩さが過ぎるのではないか。
  さて、甥っ子が買ったのはこの4巻まで。続きを読みたければ自分で買うしかない。5巻を買うのか? 答えは




買いました。

こういう流れで、「当然切るんだろうなあ」と思わせておいて逆を行くパターンは、今まで散々やったからお見通しでしたよね?(笑) 書いたことは概ね全部本当。一つ違うのは、「主人公は好きになれんが、話は面白い」という、冒頭に書いたパターンから大きく外れること。ま、たまには例外もあるさ。
  というわけで、読み終わって間もなく、確か『ヒロアカ』の最新刊と一緒に書店で買って来た。なお、小説は現状電子化を考えていない。家にあるモニターで漫画は読めても、小説読むのは辛いだろうから。漫画と違って小説は電車やバスの車中で読むことも多いので、普段持ち歩くデバイスの画面ではさらに絶望的である。ちなみに、さっき途中で話が出た漫画版は、もしも買うとしたら電子書籍になると思う。二階の窓から投げ捨てるって書いたけど、実際のところ電子版なのでそれが容易ではないことを付記しておく。

(2019-35 05-02)


2019年5月7日

新型出ないの?

  3月の買い物でヨドバシのポイントがかなり貯まった。その後の連休の電子書籍ポイントアップセールでさらに貯まった。そういう意味ではいつでもiPod touch購入計画を実行に移せる。なのに買えない。3月にネットで流れていた新型の噂が見事に外れ、今も何の音沙汰もないからだ。今買って、直後に新型が発表されると大変悔しい思いをすることになる、と思うと待ちの一手になってしまう。かと言って待ち続けるのも不毛。いつ折り合いを付けるのかが難しい。もちろんだが、新型が発表されたとしても、値段がかなり上がってしまうかもしれない。少々の値上げなら新しいのを買うが、例えば4万円を超えてくるとコストパフォーマンスに疑問を投げかけることになる。現時点では容量128GBのものを買う予定だが、新型が256GBと64GBの2モデルになる、とか言う話だって有り得る。
  というわけで現在は動きがあるのを注視している状態だが、何だかだんだんとiPod touchなくても生きていけるんじゃないかと思うと、新型が出たって買わなくていいんじゃないかという思いも生まれ始めている(笑) その場合どうするかというと、貯まったヨドバシのポイントの使い道を模索することになる(笑) ケチなので「還元率の高い商品を買う時に貯め、使うのは還元率が低い商品を買う時」に“原則として”定めているが、もしもiPod touch購入計画が中止となればその分のポイントが宙に浮く。ちょっと勿体ないので、その場合は割り切って10%還元の商品を買う時にも使って行くしかないか。ちなみに、以前カメラやレンズを買ってかなり貯まってしまった時は、結構なお値段のする保護フィルター(もちろん10%のポイント還元がある)に充当したことがあった。ちょっと勿体ない気もしたのだが、その場で判断したのではなく、銭勘定した上で買いに行ったので特に後悔とかはしていない。今回は……iPod touch買わないことになって別のものにポイントを充てると……まあでも、タムロンのズームもニコンのフィッシュアイも、そして電子書籍もどちらにせよ買っていたものだから、同じ運命を辿っていたかな。

(2019-34 05-01)


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