鉄コレ第25弾クハ25、元阪和鉄道の車両だ(後は以前GMキットから作ったクモハ51073)
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社形、とも呼ばれる買収国電の元私鉄車輛たち。その中でも元阪和鉄道の車両は旧型国電に準じた車体ナンバーを付けられ、名前の変わった“生まれ故郷”である国鉄阪和線を中心に活躍した。鉄道趣味界の中でも地味な部類に入る旧型車両の、その中でもかなりマイナーな部類に入るこの車両が、まさかプラ製“完成品”モデルとしてこの世に出る日が来ようとは予想だにしなかった。形式はクモハ20とクハ25の2形式に集約されたが、元の車両はそれよりも多岐に渡っており、今回製品化されたのはクモハ2形態(1種はシークレット)とクハ1形態のみ。今後のバリエーション展開が非常に楽しみである。
というわけで、手に入れた中から1両だけ、クハ25の改装工事を施してみた。私が以前から作っている旧型国電シリーズと仕様を揃えるための工作だ。もちろん、去年の終わりごろにようやく“実用化”したライト点灯化も行っている。
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<ビフォー アフター>
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工作の内容としては主に、
(1)塗装のやり直し
(2)各種パーツの交換、別パーツ化、追加
(3)ライトユニットの組み込み
の3つ。
(1)塗装のやり直し
車体色に文句はなかったのだが、“透け感”を抑えるべくグレー(ねずみ色1号)を下地に全体を塗り直している。また、屋根は濃い自家調色の「旧国屋根グレー」を使用。以前、リトルジャパン製のクモハ40の時はボディと屋根を別々に塗るだけだったが、雨樋の部分の車体色が悪目立ちすることが分かったので、今回はボディの雨樋上面も同じグレーで塗装している(雨樋がこの色かどうかって言われると違うんだろうけど)。
(2)各種パーツの交換、別パーツ化、追加
屋根上から順番に、ベンチレーターは一旦外したところボロボロになったので、新しい部品に交換(トミックスの72系73形用で、多分元パーツと同じ)。取り付け穴がきつかったので少し広げている。ステップは元部品を接着剤で強固に固定した後に削り、隙間をパテ埋めして平滑にした上でタヴァサのパーツを取り付け。調べていると屋上ステップのない車両も結構あったようで、2両目のクハ25はそのタイプにしようかと考えている。ヘッドライトはカトーの飯田線旧国シリーズのAssyパーツ。信号炎管(同じくカトーのAssyパーツ)も追加している。車体では、前面はめ込み窓ガラスを自作。ワイパーはタヴァサのパーツを使ったが、実車のワイパーは心持ち小さ目な気もする。テールライトは、ライト点灯化のために開口して、銀河モデルのテールライトレンズをはめ込み。ここは最初から穴開けてあっても良かったんじゃないですかねトミーテックさん? ライト本体には手を付けていない。また、ライトユニット組み込み等に関係して、邪魔になる側面ガラスを適宜切除している。下回りは、TNカプラーを床板の穴にそのままはめ込み。車体に組み込む時に若干当たるようなので、車体側を少し薄く削っている。例によって連結器周りのパーツも付けたかったのだが……配管以外はパーツのストックが足りなかったので、また気が向いたときに量産しておかないといけない。
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今回大きく違うのは、ライトスイッチの存在
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今回必須だったのがライトスイッチの取り付け。阪急5100系や103系東海道山陽緩行仕様とは違って、先頭にも中間にも入る旧型国電の先頭車にはライト点灯化にスイッチが欠かせない。ライトスイッチ自体は以前から完成品や、完成品に準ずる車両へは組み込んだことがあり、特に扱いが難しいこともないので悩むことはないのだが、問題は設置場所。グリーンマックスの完成品のようなライトスイッチを操作するためにいちいち下回りを外す方法はスマートではない。分解せずに操作できる場所はないのか?と車両をぐるぐるとあらゆる方角から見ていて発見したのが、ボディと床板の隙間。この隙間にスイッチのノブが頭を出していれば、細い棒を差し込んでオンオフを切り替えることができそう……というわけでスイッチの設置場所がここに決定した。床板やシートの一部を切除する必要はあったが、作業自体は簡単に、そしてスマートに?ライトスイッチを組み込むことが出来た。これの応用で動力ユニットにも組み込めたらいいんだけど、次の課題はそこになるかな。
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テールライト点灯状況
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もちろんだが、テールライトも点灯する。例によってNDフィルターを挟んでいるのだが(ヘッドライトも今回はNDフィルターで減光)、やっぱり値の大きい抵抗買って来なきゃいけないなあ。それとは関係ないが、撮影時にクモハのパンタをあげるのを忘れてるね……締まらない(苦笑) 他の阪和線車両のヘッドライト点灯化加工がまだなので、走らせるとなるとクハ25ばっかりが先頭に来そう(笑) 順次やらなきゃなーとは思うものの、他の車両も作りたいし、時間が足りないよー(苦笑)
なお、鉄コレの台車は車輪をはめやすくするためか、軸受けの部分に切り込みが入っている。はめやすい、イコール外れやすいということでもあり、困ったことに作業中何度も車輪(と、集電用パーツ)が脱落した。今後に向けて、何か対策を考えたいところだ。
(2018.02.03)
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