今日D810で撮影してみたもの



本日、D810にて撮影しました

  今日、ちょっとしたものを撮影していた。その写真の一部をお見せする。


「嘘つけ! 東海道本線に103系の7連はもう走ってないし、今頃桜咲いてるわけがないし、207系が何で旧色なんだ!」


って言われそうなんですが、正真正銘、今日撮った写真です。









フィルムを撮影したわけです

  もちろんタイムマシンなんて非現実的な手段を使ったわけではなく、フィルムを撮影しただけ。103系や桜と環状線や207系の旧色の「現物」を撮影しただなんて言ってない。性格悪いなあって? 昔からじゃないですか(笑) 最近だと今年の4月1日に「D810を買ったぞ!」ってねえ。嘘はついてないよ嘘は。
  さて、使ったブツの説明と行こう。メーカーはケンコーで、製品名は本体に書いてあるのによると「DUPLICATOR SX35」(以下、デュプリケーター)。フィルムを複製するためのアイテムで、マクロレンズの先端にフィルムホルダーを保持するパーツが付いていると考えて良いだろう。今もあるのかと調べてみると、やはり生産中止のようである。この製品の後継?として「スライドデジコピア」というものもあったようだが、そちらも今は売られていない模様。スライドデジコピアはAPS-Cフォーマットのレンズ交換式カメラを使い、フィルムをデジタル化することを想定した製品のようだ。私が持っているフィルム時代のデュプリケーターは、もちろん35ミリ判が前提。APS-Cフォーマットのカメラを使うと中央部をトリミングすることになる。そう、それが長い間のネックだった。
  かつて、フィルムをデジタル化するのにスキャナーを使っていた。普通のフラッドヘッドではなく、フィルム専用の。ミノルタ製品で、おそらく今はドライバーも対応していないだろうし、パソコンにSCSIポートもない(初代のPCからして後付けSCSIボードだったような記憶が……)。新たに買う案もあったが、フィルムスキャナーは読み取りに時間がかかるのが面倒である。フィルムの複製を目的に買ったデュプリケーターだが、あまり使わずしまい込まれたままになっていた。何年か前のある日、久しぶりにその存在を思い出して「これを使ったら簡単にデジタル化できるやん?」と舞い上がったものの、速攻で却下された。そう、当時は35ミリ判フルサイズのデジタルカメラを持っていなかったのだ。そして再びしまい込まれて今年に入る。D810を買ったときにはそんなことすっかり忘れていたのだが、昨日防湿庫を整理したついでに懐かしい写真を引っ張り出して、眺めているうちに(*1)コイツのことを思い出したのだ。
  当時のメインカメラがαだったため、デュプリケーターのマウントアダプターはαマウントしかなかったのだが、このアダプターは安価なもの。迷いも躊躇いもなくぽちっと某ヨから始まる家電量販店で注文、そして今日届いた。速いなあ。便利な世の中になったなあ。

*1 ツイッター参照

いろんなメーカーの製品が……

  ところで、このプロジェクトに関わっているカメラメーカーの数が結構多い。まずカメラ本体のニコン。それから先述の通りデュプリケーターがケンコー製品。フィルムはフジフィルムだし(あとライトボックスもフジ)、スライド確認用に使っているルーペはペンタックス(現リコーペンタックス)だ。忘れちゃいけないのが、撮影した画像を記録するメモリーカード。もちろんサンディスクだ。ついでに、最初の3枚はD810だが、そのD810を写しているのはソニーα77で、レンズ先端にはマルミの保護フィルターが付いている(笑) 作業していて、カメラを三脚に固定した方が良さそうなので今後はベルボンが追加されるかもしれない。今回は手元にあったライトボックスを光源としたが三脚固定となるとLEDライトの方が使いやすそうなので、LPLも内定。いや、いろんなメーカーがあって助かりますわ(笑)

  そういう目で見ていると、最初の3枚はどことなく“古い”感じがするかもしれない。フィルムで見ているとそこまでフィルムっぽくないのだが(いや、フィルムそのものなのだが)、撮影するといかにもという雰囲気を纏ってしまう。一応パソコンで少し階調などは補正しているのだが、技術が足りないのとモニターがあまりきっちりしていないので、かなりいい加減である。どこでそうなるのか分からないのだが、これをやるときのカメラの設定はしっかり考えた方がいいかもしれない。とりあえず今日のところは、お試しの面もあってJPEGでしか記録していないのだが、調整し倒すつもりならRAWで撮った方がいいのかも? フィルムで撮った写真がD810を経てアクティブDライティングできるとなるとかなり熱い展開。フィルムにどこまで写っているのか?という面白いテーマでもある。ただ、D810での撮影は快適かと言うとそうでもなく。ピント合わせはしにくく(もちろんMF)、そもそも撮影対象の写真がきっちりピント合っているのかどうかが怪しい。フォーカスエイドは上手く作動せず、途中からライブビューの画像拡大も使った。フィルムホルダーをマウントする箇所が、トリミングを想定してか上下にも動くのだが、ここを最大限に動かすとフィルムのコマ番号を確認する窓が撮影範囲に入ることに気付いた。この番号だけはどのコマであってもきっちりと写っているので、ここでピントを合わせればいいという結論に。まあ何ていうか、全体的にピントは怪しかったかな……。
  ライブビューで撮るとなるとα77の方が操作しやすかったりする。比較する相手が悪いとはいえ、これはD810の数少ない?欠点。D810にそれは求めていないので私の場合問題ないのだが。とは言え、フィルムのデジタル化を今後も進めるつもりならちょっと考えないといけない。これはやはりα99IIを買う流れか???

(2016.11.13)

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