阪急5100系原形仕様完成(続き)

画像は前回の再掲です
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  あらためて写真を撮ったので、前回の続きをお送りする。

今作5100系偶数車
前作5100形偶数車

  床下機器に注目して頂きたい。上の画像が今作の両側で、下が前作の両側を写したもの。前作もまあまあそれなりに健闘したとは思うのだが、やはり抵抗器の雰囲気が代用を匂わせるものである。3Dプリンターと設計者様様である。

今作5100系奇数車
前作5100系奇数車

  こちらは反対側の先頭車で、先ほどと同様。専用部品がないなか、割と頑張ったとは思うのだが以下略。グリーンマックスの床下機器もモノによっては超絶技巧?のディティールを誇っていたりするが、エコノミーキットにはほぼない(皆無かも?)のが残念。ちなみに、コンプレッサー(右向きの最前部にあるもの)の形状が違うのは、実車でも違うものが付いているからである。前作制作時に後輩にあれこれ訊ねるとそう教えてくれたので、そのアドバイス通りにした。

窓枠(左が今作で右が前作)

  床下機器をお見せした画像でもなんとなーく分かるかもしれないが、実は窓枠の太さが違って見える。今回は窓のテーパー(金型から抜きやすくするために付けられている勾配)を削ったため、こんな風な違いが現れるのである。全車両全部の窓に対してこれを行ったのだが、正直なところ面倒で疲れた。その分の効果はあったかないのか、完成した今でもあまりよく分からない。ちなみに、最近の旧国でも全部行っている作業である。

連結面間隔

  背景にカトーのケースを使ったのは失敗だったかもしれない。ちょっと見にくいが、連結面間隔は台車間隔を19メートル車体準拠に伸ばしたために広くなった。カトーカプラーを使って縮めてあるのだが、それでもこの程度開く。実寸で約7ミリ。実車は700ミリらしいので、Nゲージにすると4.7ミリと言ったところ。1.5倍はちょっと開きすぎたかな。

先頭車同士は少し縮まる

  ところでさっきから右側の車両の車高が低く見えるが、線路のセッティングが悪かったようだ。さて、先頭車同士の連結面間隔はこんな感じで、Nゲージとしては充分短い。

前作の連結面間隔

  参考までに、前作ではこんな感じだった。床板は床下機器取り付けのためにいじってあるが、台車間隔はほぼそのままなのでどノーマルで作ったとしてもこんな感じになるハズ。この間隔で幌枠を少し削って幌を取り付けたら完璧だったんじゃないか……と思わなくもない。こんなことで悩まなきゃいけないのも、全てエコノミーキットの車体長が2ミリ短いのが悪い。。

パンタグラフ周り

  パンタグラフ周りは前作を踏襲。パンタや屋上機器が並ぶ台は、屋根を切り欠いてプラ板をはめ込んで再現(キットにあるモニター屋根みたいなのを使うと、背が高くなりすぎる)。前作ではさぼった配管は、今回は雰囲気重視で作業してみた。但し、妻面は面倒だったのでキットそのまま。あと、パンタグラフはカトー製品を使っている。

前面どアップ(左が今作で右が前作)
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  正面から大写しに……左が今作で右が前作である(前作は都合により奇数車(*1))。幕が改造前と改造後なのでそもそもの印象が違うのだが、それに加えて窓周りの違いに気付いてもらえると嬉しい。先ほど書いたように窓のテーパーを削ったのだが、もちろん前面窓もその対象。削ると付属のはめ込み窓ガラス(といってもプラスチックだが)が全然合わなくなるので、アクリル板から削り出しではめ込み窓ガラスを作った。そもそもキット付属のパーツのクオリティが高いのかというとそうでもなくて……。結果、結構すっきりした出来になったんじゃないかと、今作のお気に入りポイントにもなっている(だから大画像も用意した……大きな画像にすると、自分で削り出した素材も隙間がバレバレになっちゃうんだけど)。

*1 前回のでバレているが、前作の偶数車はダミーカプラーを破損していて、そして修理していない。直すつもりだったのだが、作り直しが決定してしまったので放置されている……けど、前作は前作として残しておきたいから、それぐらいは直しておくべきだと思い直した。

今度は斜め上から
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  前回も似たような画像を掲載したけど、今回もまた再び。やはり見て欲しいポイントは窓周り。こちらも大きな画像を用意したけれど以下略(笑) なお、先頭部屋根に付くアンテナは、これまたGMキットの通りに付けると後方すぎる気がする。前作は屋根には穴を開けず、取り付けの突起を削ってゴム系接着剤でポン付け。今回は屋根端から2ミリの位置に穴を開けて取り付けた。が、こうして改めてみると、前作は台座を薄く削って接着しているなあ。言われてみれば、キットのアンテナパーツは台座が少し分厚い印象。ちょっとここはミスったかも?

  他。ダミーカプラーはGM完成品の阪急2800系用と思しきものを採用(バルクパーツとしていくつか買い込んであった)。他の連結器周りのあれこれは何もやっていないのだが、ちょっと寂しいのでまた後日作業しようと思っている。前面の幌枠と渡り板はMODEL524のパーツを使用。幌枠は金属地で無塗装だが、確か実車も窓サッシと若干違っていたはず……と言い出すと、側面ドアの銀色も窓枠と違うぞという話になってくるのだが。テールライトは銀河モデル。ヘッドライトは穴を開けた後にΦ0.75mmの光ファイバー線を差し込んでいる。
  キット組み立てに際しての私の思考には「世代」があって、これが最新世代の阪急電車第一号となった。前作としてお見せした5128F更新仕様も早いところ最新世代でのリニューアルと行きたいところだが、本編でもしつこく言っている通り最新世代になってからやけに時間がかかるようになってしまい、年内に再び阪急電車の番が回ってくることはないだろう(苦笑) 計画では5100系だけであと5〜6本は考えているのだが、全て完成する前にまた新世代になってしまいそうだ。

(2016.03.16)

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