“スイス電機”――ワールド工芸ED12、完成!

ワールド工芸の国鉄ED12組み立てキットが完成した

  国鉄ED12は鉄道省時代にスイスから輸入された電気機関車で、2両が製造されて日本にやってきた。当初は1020形と呼ばれていたらしいが、称号改正によりED12となった。模型はワールド工芸の組み立てキットで、製品名が「ED12」なので(輸入当初と何かしらの外観の変化があったとすれば)国鉄時代の仕様ということだろう。実車は後に西武鉄道に譲渡されて、2号機(ED12 2)が現在も静態保存されているようだ。
  この時代の電気機関車にはあまり興味がないのだが、スイス産となれば……現在欧州型鉄道模型にハマっている身としては外せない(笑) 写真はバックにスイス本国で活躍した(している)電気機関車を2台ほど並べてみた。車体色がぶどう色1号なのでちょっと暗め。明るい塗装の西武鉄道時代のも一台作ろうかな?
  キットの構成としては概ねいつものワールド工芸製品だが、パンタグラフ付属なのが私の組み立てたことのある中では初めてのこと(*1)。おそらく既製品で代替できそうなものがないためで、もちろん自分で組み立てる。バネで上昇するようになっているが、折り畳んだ時の形状はイマイチ。スイス本国の電機とは違って直流機なので、両方上げておけばいいからあまり問題はないのだろうけど。車体は素組するとあまりにも腰が低すぎたので、0.5ミリ嵩上げしてある……というのはウソ。嵩上げした理由は次に記そう。

*1 銚子電鉄デキ3とか函館市電ハイカラ号は、パンタグラフじゃなくビューゲル及びポール
  ワールド工芸製品以外では、レールクラフト阿波座の阪堺電鉄モ161形でパンタ組み立ての経験がある

ライト点灯化に成功

  先日からいろいろとLEDの加工を実験したり練習したりしているのだが、ようやくライト点灯化の成功例第一弾ができた(マヤ20? あれは失敗例だ……(苦笑))。ヒサシから吊り下げる形でヘッドライトが位置しているので、これの裏側に極小のチップLED(1612か何か)を付ければイケるんじゃない?と思って作業開始。いざやってみると、そこにLEDを付けると配線が難しいので、車体内部にチップLEDを置き、光ファイバーで導光する形に変更。ところが、遮光ケースの設計をミスってしまったようで、車体と下回りを組み合わせようとすると“浮いて”しまう。下回りと車体を媒介する部品を固定するネジが当たっていたので、その部品をゴム系接着剤でイモ付けしてネジを撤去。それでも0.5ミリほど嵩上げせざるを得なかった。幸い、実車を見慣れてないせいであまり不自然に感じないのでしばらくはこのままにしておこう。またやる気が出たときに、遮光ケースを設計しなおしてちゃんとした車高で作り直そうと思う。
  なお、写真ではあまり明るく光っているように見えないが……その通り。これ以上パワーパックのボリューム上げると走行し始めちゃうんだ(苦笑) 走らせるとまあまあの明るさになります(贔屓目)。光量確保が次の課題かなあ。

(2014.07.04)

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