函館市電8000形・橘雪翼のどうでもいいコダワリ

カトー、ユニトラム上で記念撮影

  先日完成させたグレイスモデルの「函館市電8000形」の、組み立てにあたって私がちょっと加えた隠し味?的なもののお話をしよう。
  と切り出しておいていきなり違う話。この写真の撮影はカトー、ユニトラム上で行っている。ハイカラ号と阪堺160形を制作した時に、「そういや路面電車用の線路がないな……」と思って新たに導入したのである。私はトミックス贔屓なのだが、路面線に関してはカトーに軍配が上がったのである(でも結構高いんだよなあ、これ)。ちなみに、先日の写真にも写りこんでいたが、青いコンビニが好きというわけではない。もうひとつのコンビニも持っているはずなのだが、現在行方不明につき選択肢がない。他のストラクチャーは……左の方に見えるのはトミックスの「ペンション」、中央がカトージオタウンの何とか造りの家。こんな場所にペンションがあるのはおかしいが、適度に味付けしてやると何かのお店風に見えそうだ、ということで購入したもの。しかしながら、その「味付け」は未施工でいつやるかの目処も立ってない(苦笑)

さてさて、突如実車写真

  私が11年前に撮影した写真。この8004は、現在では広告主が変わり、塗装も違ったものになっているようだ。さて、車両の正面左側(写真では右側)の「2」と書かれた看板、それから、人間の顔で例えると「こめかみ」の部分に注目して欲しい……と言ってもこの画像じゃ分かりづらいので、次にアップにしたものを用意した。

注目部分

  「2」と書かれた看板、縦のサイズは窓ガラスの下辺に届くぐらいまである。模型ではデカールで表現するようになっているのだが、8000形の運転台窓は一段窪んでいるのでそのまま貼り付けるとおかしなことになる。ここんところ、何とか表現してみたいと思った。それから「こめかみ」の部分、どうやらアンテナか何かのようだが、突起がある。模型では再現されておらず、また、塗装によっては目立たないのだが、標準色の場合は帯にかかる形になるようでちょっとしたアクセントになりそうだ。

というわけで頑張ってみたが……

  まず、看板は一旦厚さ0.1mmのプラペーパー(最近再販されたタミヤの模型用素材)に貼ることで解決……したものの、デカールそのものの印刷の縦サイズが妥協したものだったので、私もそれに合わせて妥協。本当はもう一声欲しかったところで、そのうち気が向けばデカール自作で作り直そうと思っている。アンテナっぽいものは、同じく0.1mmプラペーパーを細切りにして少量のゴム系接着剤で貼り付け、それっぽく見せかけてある。このアンテナ、8009と8010はどうやら両側にあるようだが、8005は左側(この写真の側)にしかなかったようだ。制作時は分からなかったので両方に付けておいたため、3日前に私が完成報告した時のの写真をよーく見れば本来ない側にも付いているのが分かると思う。まあ、誰もそんなところ気にしないよね。というか、よく分からんくせに変にコダワリ見せて要らん物を取り付ける……これぞ蛇足ってやつだ。

8009の側面LED表示部(工作中)

  8009と8010は、正面と側面の行き先表示にLEDが使われている。正面はどうやらサイズ不変のようだが、側面は小さくなっており、このキットは8004?〜8008を基準にしているので何とかしなくてはいけない。手軽なのは「全部埋めて上からデカール貼り付け」なのだが、どうしても一段凹ませた状態にしたかったので約半分埋めた。一旦0.2mmのプラペーパー(同じく最近再販されたタミヤ製品)で幅を詰め、端部のRを表現するために小さく三角形に切ったものを隅に貼りつける。そのままだと「R」が直線になってしまうので、デザインナイフの先で軽く整形……綺麗なRにはならないが、サイズがサイズだしそれっぽく見えるよ(多分)。

8009の側面LED表示部(完成後)

  上の写真の完成後の状態。微妙に怪しくもあるが、離れて見れば十分それっぽく見える(多分)。

なんだか8009の写真ばっかなので8005

  何となく8005の側面写真。鉄道コレクション用動力を組み込んでいるが、そのままだと真鍮色のフライホイールが悪目立ちする……と思ったので、黒く塗ったプラ板を貼りつけて隠してある。実は集電板も角度によっては気になるので、もうちょっと思い切って目隠し板を作っておくべきだったかも。もしくは、乗客がいるかのようなものを印刷して貼り付けるとか……。
   動力化のためには仕方ないとは言え、車両の中身が真っ黒な塊に占領されてしまうのはちょっと残念でもある。昔のNゲージ車両はだいたいこんな感じだったようだが、時代が進むにつれ窓下の高さに収まる動力ユニットが主流になってきた。ただ、どちらかというと路面電車や小型車両はまだブラックアウトしているものが多いような気がする。いつか、路面電車でも室内が見通せるような小型の動力ユニットが開発される日が来るのだろうか。

塗装時に……

  今回、屋根は別々に塗装してゴム系接着剤で固定している。理由は……パンタグラフで妥協して、先に屋根に固定してしまったから。屋根を塗装前に固定すると、同時にパンタグラフまで車体に付いて回るので、マスキングやら何やらしているうちに折ってしまう危険性が高かった。それに、後からパンタグラフのいい部品が手に入ったら取り替えようと思っている。車体に完全固定してしまうと、パンタグラフの交換作業が難しくなってしまう(ゴム系だと後から引き剥がせる)。
  そんなわけで、塗装時の持ち手をどうやって車体に取り付けるかを考える必要が出てきた。車体を観察していて至った結論がこちら。件の屋根を乗せるリブのところに隙間があり、厚さ0.5mmのプラ板を噛ませてやるといい感じで「梁」が出来そう。後はその「梁」にネジ穴を開けて、いつも使っている5mm角棒に固定すればいい。この梁を車体に固定してしまえればベストだったのだが、残念ながら梁と屋根が当たるので不可。屋根の当たる部分だけ削れば良かったのかもしれないけれど……幸い思ったよりがっちりとホールドできそうだったので、差し込むだけにした。今思えば、万一の脱落に備えてゴム系接着剤で仮止めしておくのが良かったかも。

見つかった8005の写真

  昨日、侃侃諤諤本編で「8005の写真はない」というようなことを書いたが、今日あらためてよーく見てみると写っていた。それがこれ、である。手前の車に隠れてナンバーが見えないが、側面を拡大すると辛うじて8005であることが分かった。

8005……だよね?

  これは、8005にしか見えないよね。少なくとも8007以外の他の車両の写真とは塗装が異なっていて、数字も流石に8007には見えない。というわけで、模型に付けたナンバーの車両の写真があったので嬉しい……ような、こんな中途半端な写真だったらどっちでもいいような(笑) 調子に乗って後に8009となる810の写真も探したが、こちらは見つからなかった。
  調べて見ると、8004とは違って8005は今もこの塗装で走っているみたい(窓に貼ってある文字は撤去?)。広告塗装ではあるものの、デザインはシンプルかつ落ち着いていい感じ。再現するにしてもロゴ類以外は普通の塗装で出来そう。どうせ8005を作るなら広告塗装にした方が良かったかな。

(2013.08.13)

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