プリンターとカメラ屋

プリントにもいろいろ違いが……

  左がうちのプリンター、キヤノン製iP4500でプリントしたもので、右がカメラ屋に頼んだもの。同じ画像ファイルからプリントしてもらっているのだが、明るさが違う。ま、そこはあまり問題じゃない……けど、これもまた問題だな。何故同じものからこうも違うプリントが出来るのか。家でのプリントは特に何も補正していないし、カメラ屋で頼んだものはごくわずかに補正が入っているっぽいが、それでもこんなに差は出ないような気がするのだが……。なお、露出を変えて撮影したものの中から、モニターで見たときに適正なものを選んでプリントに出している。但し、前にも言ったとおりキャリブレーションなどという高等技術は行ってないし(完全デジタル化するならやるべきだが)、よくよく考えるとうちのモニターは、やや輝度を落としているので見え方が違う可能性は高い。なお、カメラの背面液晶モニターで見てもまた印象が違うので、ここのあたりの統一も完全デジタル化に向けての克服すべき大きな問題点となる。
  さて、それよりも驚いたことがある。最初に家でプリントしたものを見ていれば、デジタルに切り替えようとは思っていなかった可能性が高いのだが……何となくではあるが、iP4500でプリントしたものは「いかにもデジタル!」っぽい絵作りなのだ。上の画像で判別できるかどうかは微妙なところだが、多分左のプリントの方がシャープに見えるだろう。そのシャープさが自然であれば別に構わないのだが、いかにもパソコンで処理しました風味のシャープさなのだ。悪く言えば、ピンボケ写真を画像処理でシャープネス上げて誤魔化しました、かのような雰囲気。最初に同じ画像を四つ切ワイドでカメラ屋で仕上げてもらって、それを見て「うわっ、デジタルってここまで来たのか。2400万画素は伊達じゃない!」と思った。フィルムとは違った雰囲気だが、決して悪いものではなく、素直に綺麗なプリントだと思ったのだ。しかし、最初に家でのプリントを見ていたら……私はデジタルにこんな印象を抱いてなかっただろう。「ああ、所詮デジタルはデジタルだな。シャープだけど、それだけだな」――多分、このプリントからはそんな感想しか出てこない。

再掲です

  これは先週にお見せした問題の画像である。明るさが右のカメラ屋でのプリントに近いが、それはプリントを撮影する時の露出云々が関係してくるのであまり比較しないで欲しい。この場でこんな形でお見せしても読者の皆様には分かり辛いのだが、私が実際にプリントを生で見た感想を記しておくと――カメラ屋のプリントでは、元画像のシャープなところはシャープなまま、ボケているところはボケてプリントされている。一方iP4500でのプリントは、車両の後ろの方の少しボケ始めている部分までシャープになっている。プリント段階で何らかの補正が入っていて、そしてそれが見苦しく感じるようだ。

  あまりプリンターの設定をいじったことがないので、どこで何をどう補正しているのか良く分からない。別カットで試しに1枚刷ってみて、さらにもう1枚、印刷設定のメニューの補正が入っていると見られる項目のチェックを外して印刷してみたのだが、そのカットでは違いが良く分からなかった。そしてその2枚は、やはりどことなく「いかにもデジタル」感の漂うプリントとなって私を悩ませている。

(2012.06.25)

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