懐中時計を新調した

↑左:古いの     右:新しいの↑

  普段持ち歩いている時計は懐中時計なのだが、買ってから随分長いこと酷使してボロボロになってきた。というわけで新しくすることにした。私はどこぞのブランドの高級時計なんぞには興味がなくて(そこにお金使うぐらいなら……言わなくても分かるよね?)、使っていた懐中時計がとても使いやすかったので同じものを買うことにした。元々高校時代に誕生日プレゼントとして買ってもらったもので、高校時代と言っても一年生の時だったか二年生の時だったかは忘れたが、最低でも15年は経っているということになる。懐中時計と言ってもいろいろあるが、”当時鉄ちゃんだった”私が欲しがったのはもちろん鉄道時計。運転士とか車掌が持っているのと同じモデル……がセイコーから発売されているのだ。一部のマニアは、実際に現場で使われたお古を好むようだが(裏に鉄道会社のマークが入っていたりする)、私は素直にピカピカの新品を手にして喜んでいた。最初の頃はコレクターズアイテム、観賞用、として扱っていたのだが、ある年の夏(翌年か?)、腕時計をしていると汗のせいで皮膚が不快だったために実用品として使用開始。その年と翌年ぐらいは夏場だけだったのだが、気が付けば年間通して使うようになっていた。

ヒビの入ったガラスカバー

  ずっと身に付けているといろいろトラブルもあって、落としたり、落としたり、落としたりしてガラスカバーにヒビが入ったりいろいろあった。一つ目のヒビは12時のところに入った小さなもの。次にやってしまったときは、1〜3時のところに盛大に行ってしまった。一度ヒビが入ると脆くなってどんどん……という展開を危惧したのだが、不思議なことにこうなってしまった後でも使用に関して不安を感じることはなかった。普通のガラスじゃなく、何かしら特殊な加工を施してあるのかもしれない。
  ところでこの画像、針がぶれて3本写っている。アナログ時計はモノによっては、電池がなくなってくるとそれを示すために秒針が2秒ごとに2秒ずつ「チチッ、チチッ」と動くようになる。その状態で撮影していて、タイミングが上手く合ったのでこのような映り方をした(露出ブラケット込みで2カット10枚ほど撮影したが、針が3本になったのはこの一枚のみ)。 実は買い替えを決意したのは、この時計を持ち出してから何度目かの電池切れの時を迎えたから。最初は電池交換のついでにガラスカバー他、外装部品の交換を頼む計画もあった。しかし(思ったとおり)新しいのを買うのと大差ないことが分かり、古いほうには引退してもらうことになった。

裏蓋も傷だらけ

  裏蓋もこの通り傷だらけで、長いこと共にしたことを示すかのようである。ポケットに家の鍵と一緒に入れていたので、それで触れ合っているうちにどんどん傷が入ってしまったのだろう。 買った際に付属していた紐も切れてしまったので、他の懐中時計のチェーンを付けていたのだが、それすらも壊れてしまった。もう1本チェーンを買ったのだが、これの取付金具がリングと相性悪く、リングの部分にも盛大に傷をつけることに。ガラスカバーも裏蓋もリングも、全部ボロボロになるまで使ったというわけである。
  新しく買った時計はもちろんまだピカピカだが、使っていくうちに一つ、また一つと傷が入っていくだろう。それでもまたボロボロになるまで使いたい。

(2012.04.09)

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