ワールド工芸のクモヤ22001のキットを完成させた
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侃侃諤諤本編でも話題にした、ワールド工芸のクモヤ22001が完成した。製品はコンテナ試験車仕様と晩年の配給車仕様があるようだが、組み立てたのは前者。実車は、東海道新幹線にコンテナ列車を走らせる計画のもと試験的に2両が改造された。ご存知東海道新幹線にはコンテナ列車など走っておらず、つまり計画は頓挫した。その後、クモヤ22000は配給車に再改造され、001は工場の入れ換え車として使われたらしい。現在走っているスーパーレールカーゴのご先祖様と言えなくもないが、多分血の繋がりはあまりない。 |
反対側は坊主頭みたいな印象を受ける?
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キットは000と001から選択して組めるように各種パーツが何通りか入っている。私は説明書が001ベースであったこと、奇数車であること、それから晩年関西(高槻)で使われたという3つの理由で001を選択(000は関東・大宮で余生を過ごしたらしい)。これも侃侃諤諤本編で書いたが、特徴ある前面塗装は、前面パーツを2枚に分けることで手軽に再現できるようになっている。つまり、地の部分を黄色に塗った後、V字縞模様にエッチングされたもう1枚の前面パーツをぶどう色2号に塗ってから張り付けるという仕組みである。ぶどう色2号と黄色の間に金属板1枚分の段差が出来てしまうが、少し離れてみればそんなに目立たない。配管やライト周りなど複雑に入り乱れているので、マスキングの面倒さを考えるとこっちの方が却ってあっさりすっきり仕上がるのかもしれない。 |
コンテナを載せてみた
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説明書には「KATOのコキ5000型が搭載できます」とか書いてあったんだが、「コキ5000型に付属のコンテナが搭載できます」の間違いじゃないだろうか。コンテナ車ごと載せてどうする。それはともかく、私はKATOのコキ5000を持ってない。称号改正されるまえのチキ5000ならあるんだが……載ってるコンテナは同じなの? 違うの? よく分からないけど、とりあえず「たから号」セットのチキ5000からコンテナを3個拝借してクモヤ22001に載せてみた。うん、独特なスタイルでカッコいい。この車両は17メートル級なので3個しか搭載できないわけだが、20メートル級の車両を改造していれば4個載せられたんだろうか。暇と気力があったらフリーランスで20メートル級の”クモヤ22001”を作ってみるのも楽しいかもしれない。 |
荷台はこんな感じ
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ワールド工芸の説明書は誤植が多いような印象がある。さっきの「コキ5000型が搭載できます」もそうなのだが、組み立て部分の書き間違いが結構ある。ワールド工芸のホームページを見ると、頻繁に訂正のお知らせが更新されている。先のデキ3のキットも、タップを立てる対象が間違えて記載されていた。最初はパーツのミスかと思って結構焦った。パーツのミスだとすればパーツ交換を購入店経由で頼まないといけないわけだが、買ってから結構な時間が経ってたので顔馴染みの店で買った分はともかく、量販店で買った1台は面倒だなあと(何せ全部で3台買ったからね)。説明書読み込んで、現物と照らし合わせてじっくり考えた結果、単純に説明書のミスだと気付けたからいいようなもんの……。そしてこのクモヤ22001はネジの寸法が違っていた。指定どおりの長さのネジを使うと台車が上手く組めない。ネジが長すぎて車輪に当たってしまうのだ。仕方ないので1ミリ短いネジを使うわけだが、そうすると他の場所で長いネジに代用できる場所を探さないといけない。幸いにしてネジは汎用品としてストックを持っているので、不都合が生じたらそっちを回そうと思っていた。が、結局それも説明書の記載ミスだった。説明書の組み立てには3ミリ長のネジが8本使われているのだが、パーツリスト及び実際に入っていたのは6本。こういうのはドキっとするから、説明書はちゃんとチェックしてから出荷して欲しいよ。 (2012.01.16)
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