IC2000の真実

つまり、こういうことです

  でかいのとちいさいのと……通称HOとNです。大きい方のHOは11月18日に買ったもの。その日の侃侃諤諤では「買いに行ったけど売ってなかったので中古を」という表現になっていたはず。「新品がなかったので中古を我慢した」というのは、間違ってはいないが一番肝心なところが抜けている。「Nゲージの新品がなかったので中古のHOを買った」がより正確を期した表現になる。ま、意図的に重要部分を隠したんだけどね! でも俺ぁちゃんと書いたぜ? 「ROCO社の製品を」ってなぁ! ROCOは今N作ってないらしいし、ROCOのIC2000はHOしかない!

  ――ンなもん誰が分かるか!!!

で、小さい方のNゲージはHOBBY TRAINというメーカー。日本のカトーと連携しているようなしてないような、そこんところよく分からない。今回のIC2000も一応、ホビーセンターカトーが輸入していて、他の製品の取り扱いとかその他提携の関係を伺わせるのだが、IC2000についてはカトー製品じゃないと断りがあったように結構酷い製品だった(苦笑)

”先頭車”――運転室付き2等車(Bt)

  運転室を備えた2等客車。前にも説明したが、IC2000自体は動力を持つ車両がなく、電気機関車Re460に牽いてもらって、もしくは押してもらって走行する。それで最高時速200kmで走行するものだから、日本で慣れた身としては驚きである。
  Nは2両購入。1両は増結できるように小加工してある。HOはもちろん1両だけ。尚、画像キャプションのカッコ内のアルファベットは車両記号である。

何の変哲もない2等車(B)

  ごく普通の2等車。日本で言うところの普通車。実車はIC2000中もっとも数が多い車両らしい。1編成中にも一番たくさん連結されることが多いようで、模型でも真っ先に売り切れる(印象のある)人気車両?である。
  私は運よく3両(N)購入できた。その気になれば4〜5両行けたかもしれないが、HOBBY TRAIN製品のクオリティがアレなので自重した。HOは2両所有。ナンバー違いが2両生産されたらしく、前オーナーが各1両ずつ揃えたようである。

ビッフェを備えたビストロ(WRB)

  日本では食堂車の数が随分と減ってしまったが、ヨーロッパでは優等列車に連結されていることが多いようだ。IC2000では2階が食堂車、1階がビッフェという車両もあるようだが、模型は1階がビッフェで……2階は2等客室なのかな? 詳細は忘れたけどそういう感じの車両となっている。画像は編集の際に赤が汚くなってしまったけど、模型は綺麗に印刷されてます。奥のドアが赤く塗られていないが、食材を搬入したりスタッフが出入りするのに使われているようで「客扱いしていません」という印なのだろう。
  NもHOも各1両。Nは生産ロットが違うらしくて、白い部分の白さが他車と違ってしまっている。Bt車もこの後のA車も、各1両だけこの車両と同じように色が揃っていない。こういうところがメーカーの印象を悪くしている。

一等車(A)

  日本で言うところのグリーン車?となる一等車。ドアの上に黄色の帯が入っていて、「二等車じゃないですよ、一等車ですよ」という目印になっている……のかな? 二等車と比べて若干窓の間隔が違ったりして、座席間がゆったり取られていることを窺わせる。
  模型はNが3両、HOが1両。Nは3両も買うつもりは最初なかったのだが、B(二等車)が手に入りにくそうだったので、「編成の水増し」要員として多めに買ったのだ。Bが追加で2両買えると分かっていれば2両だけで良かったのだが……まあ、いつものアレである。「買わずに後悔するより買って後悔しろ」を忠実に行動に移しただけだ。

荷物室付き一等車(AD)

  荷物室を備えた一等車。基本的にこの車両の荷物室側に機関車Re460が連結されることになり、IC2000の編成に必要不可欠な存在となっている。こちらもビストロと同じく片側のドアが白いままで、こちらで荷物を運び入れるようだ。荷物の出し入れを目的としているためかドア幅も広い。
  模型はNが2両、HOは1両。Nを2両購入したのは、最初に書いたBt車の前にさらに増結した編成を再現したかったので。だからBt車も2両というわけだ。

  IC2000の編成は、
Bt + B(2〜4両) + WRB + A(2〜3両) + AD + Re460
を基本として、ビッフェ/食堂車がなかったり、Btの前にさらに「Bt〜AD」を繋いだりといった感じのようだ。EW-IVという一階建ての客車が増結されることもあるようで、Btの前だったりRe460の続きに連結されていたりで、これまた「模」える編成である。一番面白かったのはは、Bt車が故障か何かで数が足りなかったせいか、B車の前にADを繋ぎ、そこにEW-IVのBt車を連結していた。B車から直接繋がないのは、貫通路の高さが合わず、なおかつIC2000の貫通扉にロック機能がないために客が誤って転落する恐れがあったためであろう(ADの荷物室側は貫通扉が埋められている――というか荷物室なのでそもそも客が来ないのだろう)。

  当然だが、HOのほうが出来も良く、カッコ良く、大きいので迫力もある。けれども、走らせるスペースや単価の問題もあってHOでは長編成が組めない(中古で安かったけどあんまり出回ってないし、安いのもその店が意図的に安めに値付けしていたお陰らしい)。動画サイトで走る姿を見てカッコいいと感じたので、やっぱり模型もガンガン走らせたい。となると、模型単体としてカッコいいHOよりは目一杯走らせられるN! だったのだが、そのNできちんと編成が組めるだけのものがどこにも売っていなかったので、諦めて「あまり走らせられない」HOの中古を買ったわけ。ところが後日、再入荷なのか在庫が整理しきれてなかったのか何なのか分からないけど店頭に並んでいて、

  ――いやっほぅぅぅぅ!!!

という感じで買って来たのである。話が長くなったけど、これがテンションが異常に高かった理由の全てです。ちなみに、台車が車体と干渉しやすかったり、カプラーの調子が悪かったり、さっき書いたように色が不揃いだったり……と問題点は多いです(苦笑) でも調整したら一応ちゃんと走るようになったし、色も走らせれば気にならないや! 観賞用には幸いにしてHOがあるしね!

(2011.12.28)

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