旧国大糸線第二弾の諸々

クモハ12の2基のパンタグラフ

  クモハ12のパンタグラフ、左が集電用(つまり普通の)パンタグラフ、右が霜取り用である。霜取り用パンタグラフには電気配線が必要でなく、作用管と呼ばれる管のみが取り付けられている。集電用パンタグラフからは普通に各種配管が伸びる。私が参考にした実車写真では、手前側の配管の伸び方がやや独特で、そのせいでステップの位置がずれていたような印象を受けた。それが正しいのかどうか分からないけれど、私が思う通りに作ってある。
  ちなみにこの車輌、「Nゲージハイパーモデリング 2」という本に作例が載っている。私が見た少ない実車写真から読み取れなかった部分は、その大先輩の作例を参考に仕上げてある。

クモハ43810 低屋根部

  大糸線第一弾のときにも低屋根クモハ43を作っている。あのときはバルクで買って来た(多分)GMの身延線セット用の屋根をそのまま使っていた。今回は同じクモハ43でも違うクモハ43なのでその部品が使いにくいと見て、自分で屋根を削り取ってプラ板で低屋根部分を作り直した。尤も実車の寸法はほぼ同じはずで、GMがきちんと模型を作っていれば今回も流用できたはずなのだが……。
  これまた先輩モデラーによると、実車の低屋根部は色が違っていたらしい。というわけで私も色を変えてみた……が何か変。まあそのうち見慣れるだろうけど。使った色はGMのダークグレー。隣の暗い部分と見比べると随分明るいので、経験者にはねずみ1号あたりに見えるかもしれないが、隣が暗いので明るく見えるだけ。上に乗っているパンタグラフやランボード、配管の色指しに使っている色がねずみ1号なので、それよりはわずかに暗いのが分かってもらえると思う。

裏側を削って肉厚を減らしてみた

  以前肉厚を削るとか言って何か実験工作をしていたが、それの実践例。GMのクモハ51、クハ68キットは窓部裏の凹みがないために他の旧国キットと比べると窓部の段差が目立ったのだが、そこを掘り込んで他車と同レベルになるようにしてみた。効果は……あるにはある、と言っておこう。
  全く関係のない話だが、この車輌に動力(鉄道コレクション用)を組み込んである。前回の11両中にも2両、動力車を用意してあるので、これで全体を3列車に分割して走らせることが出来る。尤も、同時に大糸線の車輌ばかり3列車走らせることはないだろうけど。

というわけで追加の5両完成

  以上、新たに大糸線の旧国に5両加わった。ひとまずこれにて大糸線の計画は完了である。というか、大糸線はそもそも第二弾の計画なんてなかったはずなんだがな。そして完了と言いつつも、標記が黒文字だった時代のも何両か作りたいと思っている。クモユニ用の黒標記が用意できたら是非作りたい。クモユニだけだと寂しいので、その後に……必要最小限となる4両ぐらいかな。既に作ってあるものから何両か、塗装やり直しの上で黒標記化すると言う手もあるけれど。

(2011.09.29)

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