"粗製濫造"モード(4)〜持病再発〜

下回り作るのにもひと手間かかる旧客シリーズ

  グリーンマックスの旧型客車シリーズは、他のキットと大きく違う特徴がある。電車キットの床下機器がまとまって成型されているのに対し、旧型客車の床下機器は実物に倣って部品が一つずつ分かれている。電車キットの場合、床下機器は床板の所定の箇所に2つ(車両の両側)取り付けたら作業完了。に対し、旧型客車の場合は一つ一つ丁寧に場所を確認しながら取り付けないといけない。形式によって微妙に異なる機器配置に対応し、さらには立体感もあってリアルな反面面倒でもある。特に今回は……まとめて19両製作しているので、1両1両10分で済む作業であっても全体では3時間超に及ぶわけだ。作っても作ってもキリがない。作りすぎ?(某A法律事務所のCM風に/私は未年生まれだし)

例によってベンチレーターは100個以上

  このネタは既に3回目(笑) それが分かっていて敢えてやるのが橘クォリティ。今回もベンチレーターは19両分で150個。それにクーラーが8個。屋根上に載る機器類だけで158個である。しかしこれ、確か日曜日に塗装したはずなのに、他の作業が忙しくて屋根に取り付けるところまでなかなか進まない。なお、屋上機器も大量だが、上の作業で取り付ける床下機器のパーツも余裕で100を越えている……はず。

  隣に写っているビンとスポンジ(黒くて丸いの)とホースの出ている物体はまた明日にでも。

19両もあるとインレタ貼りも大仕事。特に"持病再発"とあって頭が痛い

  車両のナンバーはインスタントレタリングを貼り付ける。19両分あると(以下略)なのだが、最近グリーンマックスがインレタをリニューアルしてくれてまだ作業が楽になった。10年も前のグリーンマックスのインレタは貼り付けにくいことこの上なくて、本来仕上げの段階の楽しいはずの作業なのに苦痛の方が大きかった。あまりにも苦痛なので私はナンバーを入れないようにしていたぐらいだ。で、そのインレタ貼りをしていて"持病"が再発した。持病というのは画像を見てもらえれば分かるとおり、塗装が剥がれる現象である。以前よくやっていて、最近治ったと思っていて油断していた……。原因は良く分からないが、塗装前の車体洗浄が不十分か、車体洗浄の際の中性洗剤が残ってしまっていたか。19両貼るうちに合計4〜5両これをやってしまったのだが、インレタを貼る箇所だけでこれだけ。とすれば、車体全体を考えるともっと塗膜の弱い部分があると考えて然るべきか……。今更どうしようもないので、タッチアップで誤魔化してある。

  タッチアップと言っても、1アウトかノーアウトで外野フライ(以下略)

塗装が剥がれるとインレタの方にくっ付いてしまう

  これは上の画像の茶色の車両の剥がれた部分。こんな風にインレタのフィルムに持っていかれてしまうわけだ。左の「2」の数字の部分は、また別の車両の剥がれた塗料だ。

タッチアップで修正

  筆塗りで剥がれた部分に修正を加え、もう一度インレタの貼り付けにチャレンジ。さすがにもう剥がれない? でも実はちょっとドキドキの作業。同じ塗料を使っているのだが、どうしてもツヤが変わってしまって跡が残る。ただ、この後でクリアーを吹くのでかなり分かりにくくなるはず……? 茶色の車両は少々分かりやすく残るのだが、青色の車両は比較的修正跡が目立たなく仕上がった。

(2009.07.29)

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