今回作っている19両中、4両を占めるスハ32
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今回同時に19両製作しているわけだが、そのうち4両がスハ32という車輌になる。奥の車両には屋根を被せてみた。いつもなら屋根を塗装前に固定してしまうのだが、今回はマスキングをサボりたいという怠け心から塗装後に接着することにした。その屋根に黒い筋が入っている。これは何かと言うと、屋根がそのままではわずかに長すぎた。よって一旦ノコギリで切断し再接着。これでノコの刃の分だけ縮む。そのままだと継ぎ目が出るので、"黒い瞬間接着剤"(というそのまんまの商品名のマテリアルが販売されている)で埋めてヤスリで仕上げてある。マニ36も同形態の車両なのだが(実車がスハ32改造であるため)、こちらもきっちり同寸法だったので屋根が少し長かった。というわけで同じ手法で縮めてある。 |
ネジと車軸の場所が重なってしまった
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ネジ止めの位置はいつも気を使う。大体は台車のセンターと振れ止め(台車が回り過ぎないようにするためのストッパー)の間に持ってくるのだが、今回は台車の後ろ側にしようと思った。それが間違いの第一歩。今回は同時に、台車の固定位置を後ろに少しずらすことにした。ここまで説明すれば何が起きたか分かってもらえると思うが、車軸とネジの位置が重なってしまったのだ。辛うじてドライバーを斜めにしてネジを締めたり緩めたりは出来る程度の位置関係だが、設計ミスであることには違いない。これをやってしまったために、この後に作る車両をツメ式に変更したのである。もちろん、次の車両から位置関係に気を配ってネジの位置を決定すれば済む話ではあるが、気分の問題……かな? |
トミックス製完成品のスハ32(右)との比較
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さて、先月の終わりぐらいだったかにトミックスから完成品のスハ32が発売された。トミックスのスハ32も買ったが、グリーンマックスのキットのスハ32も作っているわけである。トミックスのスハ32(に限らずここ1年内の旧型客車シリーズ)の評価は、ある一点を許容できるかどうかで大きく変わってくる。それはドアの深さ。旧型客車の特徴の一つとして、現代の車両よりもドアが奥まった位置に取り付けられているという点が挙げられる。そのドアの位置が、ここ最近に発売されたトミックスの旧型客車ではかなり浅くなっている。これは、ドアのバリエーションを気軽に楽しめるドア交換システムと、トミックス製品のウリであるオプションのTNカプラーの2つが関係してくる(と思われる;以下は推測の話である)。おそらく片方だけであればクリアできた問題だが、二匹の兎を追ってしまったために三匹目の兎を逃してしまった感じ。ドアの位置を深くするということは、ドアの部位の車体幅が狭まることを意味する。しかしオプションのTNカプラーに対応するためには、車体幅をある程度確保しておかなくてはならない。これがまず第1点。次にドア交換システム。ドアを別パーツ化したために、ドアを支えるための板が一枚必要になった。ドア部位の車体幅からすれば余分な板厚が入り込むことになったわけである。この2つのギミックのせいで車体幅に余裕がなくなり、ドアの深さが犠牲になってしまった。一応、ドアを支えるための板を切除して、ドアをその位置に押し込むという加工を行えば何とかなるようではあるが……。 |
貫通扉のドアがないスハ32形
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車両間を行き来するために作られているのが"貫通扉"であるが、スハ32形にはその貫通扉のドアがない。ドアがないのに貫通"扉"と呼ぶのは間違っているかもしれないが、他に呼び方を知らないので"貫通扉"と呼ばせてもらう。まあ別に、貫通扉にドアがないのはそんなにおかしいことではない。普段はこの車両の隣にも別の車両が繋がれていて、さらに車両間を幌で覆ってあるのでお客さんが転落することはまずない。実は現代の車両もモノによっては扉がなかったりする。で、この画像で問題にしたいのはそこではない。 (2009.07.24)
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