"粗製濫造"モード(1)

一度にこんなに大量に作るのは久しぶり

  とりあえず塗装前の段階まで持ち込んだ車両たち。実に合計19両。こんなに大量の車両を一度に作るのは久しぶり。最近はせいぜい8両ぐらい?だったからなあ。記憶の糸を手繰っていくと、近鉄特急(12両)、113系及び115系(21?両)、丸の内線の赤いの(18両)あたりが10両オーバーを同時処理した例となる。あ、そうそう、今回作っているのが何か、というのをまだ説明していない。次の画像でどうぞ……

グリーンマックスの旧型客車のキットが3箱

  カテゴリーとしては「旧型客車」になる。旧型客車にも「○○系」という区分が一応存在するのだが、そのいくつかを取り合わせて合計19両になる。そして何故同時にこんだけ作ることになったのか。それを説明するのが上の画像。買ったままずっと放置していたので、そろそろ作ろうかな、と。たまたまそう思いついたので作り始めた次第。基本的に特に改造したりすることもなく、ひたすら無心にパーツを組み合わせて行っているだけなので、一種の"休憩"である。数ばっかりが稼げるので、少々自虐的に"粗製濫造モード"なんて言ったりしているわけである。
  ところで、下の青い車両が描かれている箱、2つ同じ物のように見える。見える、というか、ずばりそのもの2つ一緒のがあるんだけどね。これは多分……買った当時の状況を良く覚えていないんだけど、間違えて同じ物を2つ買ってしまった……んだと思う。「102」のセットには、オユ10、オユ12、オユ14、マニ35、マニ60が各1両ずつ入っている。「オユ」という形式の3つは全て郵便車両で、大昔郵便物は鉄道で運んでいたのだが、その郵便物を運ぶ車両である。で、これらの車両が2両ずつ欲しいものかというと……良く知らないので分からないけれど、1両ずつあれば十分なんじゃないかと。でもまあ、買ってしまったので組み立ててしまうことにした。
  また明日話をするが、これ以外にもスハ32が2両、マニ36、マニ37が各1両あって、それらも加えて合計19両になった。スハ32とマニ36は一番上の箱(107番)にも入っているが、こちらは意図的に重複させたものだ。

加工ポイント1

  先ほど「ひたすら無心にパーツを組み合わせ」とか「粗製濫造」とか自分で散々書いているが、一応自分なりの工夫?はしている。まず、グリーンマックスの車両は車高が少し高いので下げる加工。ボルスター部分を削って薄くするのだが、そうすると台車付属の取り付けピンが使えなくなる。そこでエバーグリーン(だったと思う)のパイプ材とカトーの台車取り付け用のネジを組み合わせて台車を取り付ける形に。画像中、白く見える円柱状のものがそれだ。ここに台車を通し、ネジで落ちないようにするわけだ。ついでに、トミックスの旧型客車と比べると台車間隔が広かったので、連結面間隔を縮める意味でもパイプ材を車両内側にずらして接着。どちらの寸法が実車どおりなのかは分からないが、大手完成品メーカーに合わせる形にした。車高を下げると台車のカプラーポケットが床板に干渉するため、その部分を切り取る。その部分に穴が開きっぱなしではマズいので、一段高い位置にプラ板を貼り付けて塞いでおいた(右の車両)。左の車両は、明日説明する車内仕切りパーツ側に塞ぎ板を接着するので、この状態ではぽっかりとした空間のままである。

ネジ止め改め……

  グリーンマックスのキットでは、ボディ本体と下回りの固定方法が特に考えられていない。きっちり組み立てれば床板がきっちりはまり、摩擦抵抗力で抜け落ちにくくは出来るのだが……。それでは不安定なので、一つの方法として考えたのがネジ止めに改良すること。4両のスハ32にはその加工を施したのだが、途中で気が変わってツメ方式に変更。画像中赤く囲った中にある白いものがそのツメで、床板側にもここに引っ掛かるよう加工を施した。ネジ式とツメ式とどちらが良いのか、まだ結論は出ていないが……簡単に整理してみると次のようになる。

 ◇ネジ式のメリット
・固定が確実
 ◇ネジ式のデメリット
・組み付け後の分解が面倒(ドライバーが必要)
・この先ネジが安定供給されるかどうかは不透明

 ◇ツメ式のメリット
・組み付け後の分解が気軽に出来る
・材料が一般的なもので済む
 ◇ツメ式のデメリット
・組み付け精度が甘いと床板が外れやすい

考えてみれば、完成後は床板を外す機会はそう多くはない。窓ガラスが外れたりするなどのトラブル時だけである。特にライトユニットを組み込んだりしないので、定期的なメンテナンスの必要もない。そう考えるとネジ式の方が……? ただ、ネジ式にすると、ウェイト(車両の重量をアップすると共に重心を下げ、安定走行に寄与する)がそのままでは使えなくなってしまう。車体側のネジを受ける梁がウェイトに干渉するためだ。というわけでこれまでウェイトを半分に切断して使っていたのだが、正直固い金属の塊であるウェイトを切断する作業は面倒。それを嫌ってツメ式に移行したという側面もある。一番いいのはネジ止め箇所をウェイトの位置から避けることなのだが……。なお、ネジ止め式にしてもツメ式にしても、加工の面倒さという意味では大差ない。

(2009.07.23)

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