鉄道模型制作報告「阪急3000系 3064F」その2

To車の元運転台部

 今週の作業内容は、
・窓の抜き勾配削り(先週からの続き)
・To車の元運転台部分の窓加工(先週からの続き)
・側板の余分な方向幕と側灯のモールドを削る
・方向幕取り付け(銀河モデルの「N-077」を使用)」
・To車用の前面加工

中間に入る前面パーツの加工

 写真を撮り忘れていたのだが、To車の前面パーツはこの後さらにヤスリ掛けで均してある。貫通扉は撤去されていたようだが、模型では「編成を組むと外からはほとんど見えないはずの場所」なので省略する。中間に入るTc、M'c車の幌は、上から幌枠を取り付ける予定なので段差だけ軽く削っておいた(この写真は加工前に撮影)。

方向幕にはちょっとしたトラップが

 3000系の一部編成は他の車両とは違う場所に方向幕が付いている。3064Fも該当編成なのだが、2090のみ方向幕取り付け時に別の編成に組み込まれていた関係か従来の車両と同じ場所になっている。即ち、2090だけはキットのモールドが活かせるのでうっかり削ってしまわないように注意が必要。
 この手のエッチングパーツを接着するときの「定跡」が、取り付け部に穴を開けておき、セロハンテープでパーツを仮固定して裏から瞬間接着剤を流す、というもの。実は私、昔からこの手法が苦手である。瞬間接着剤を流し過ぎて、セロハンテープが貼ってあるせいで毛細管現象が起き、広範囲を瞬間接着剤で浸してしまったことがあるからだ。以降は一発勝負の直付けで頑張っているのだが、成功率が低い。「瞬間」故に位置決めに失敗すると剥がしてやり直し。たまに固まるまでの短時間で位置の修正が出来たと思っても、後で剥がれることが多い。数年前に上手く行った手法が、流し込み接着剤で仮固定するというもの(予め穴を開けておいて、裏から瞬間接着剤を流すのはセロハンテープ法と同じ)。もちろんだが、プラスチック用の流し込み接着剤で金属パーツとプラパーツが接着できるわけはない。ところがやってみると、プラ側が溶けてエッチングパーツに密着するせいか、仮固定する程度には十分な強度が得られる。そうやって悠々と位置決めしてから、ゆっくりと瞬間接着剤を流し込むのだ。今回久しぶりに思い出したのでこの方法にしたところ、結果は上々だったので今後の標準にしようと思う。

前作の2090の方向幕

 先ほど書いた2090の方向幕は、前作を作るときは把握していなかったので今回の改良点……と思って確認したらきちんと押さえてあった(2090以外の7両はきちんと別の位置に方向幕を付けている)。全く記憶になかったので自分でも信じられない。

前作のTo車元運転台部分

 阪急キットには、6000系以降の運転室直後の窓用のパーツが付いている。運転台撤去車にも使えるパーツなのだが、何故だか天地方向がやや足りない。なので今回は自分で窓枠を作ってみた(1枚目の写真)。

(2022.02.06)

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