客車でありながらパンタグラフを装備するオヤ36 2051
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ワールド工芸の「オヤ36 2051 架線観測車」を完成させた。実車については例によって省略。定期的にワールド工芸のキットが組みたくなるのだが、たまたま目に付いたものが軽い気持ちで作れそうだったので買ってみただけで、実車についてはほとんど全く何も知らないんです(暴露) オヤ36という形式と「架線観測車」という名のの通り、乗客を乗せて走るのではなく保線関係の車両である。屋根上で目立つドーム、ここから架線の状態を確認していたと思われる。こういった車両は営業列車のない夜間に走ることが多く、投光器も設置されている。架線の状態を見るだけならパンタグラフは要らないのではないか……とも思うが、実際にパンタグラフが接している状態で確認しなければ分からないこともあるのだろう。
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両側で異なるサイドビュー
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改造前の形式はオハ35。写真上側に示す面は元の車両ほぼそのままだが、反対側は一部の窓が埋められ、物々しいルーバーも設置されている。実車はこうした車両の例に漏れず、車内の座席が撤去され各種検測用の機器が置かれていたようだ。屋根は全体が低屋根化されているが、改造当初は両端のみの低屋根化で中央部は元のままだったらしい。このキットは晩年の姿が再現されている。
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モデルは末期の、屋根全体が低屋根化された姿だ
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投光器、アンテナ、ドーム、パンタグラフ……と制作過程で色々なものを乗せたが、中央部には何もせいかすっきりした印象を受ける。実際にはもう少しパンタグラフの配管があったと予想されるが、写真も資料もなく、金属車体に穴を開けるのも面倒なのでキットそのままの素組みで完成させた。一言で表現すると「手抜きした」である。
キットの説明書に従うのであれば、台車のカプラーは切り落とし、マグネマティックカプラーを取り付けることになるのだが、私は台車カプラーそのままにしてある。また、幌枠はカトーのAssyパーツの客車用を取り付けた。幌側の渡り板は切り落とそうと思っていたのだが、幌取り付け用の穴が目立つためにそのままにしている(1枚目写真参照)。ここはちょっと中途半端になってしまったと反省。
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オヤ36完成のためにパンタを供出したモハネ582
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ところで、先ほどから後ろでちらちら写っているモハネ582きたぐに色、これ何なのか説明しておく必要がある。キット指定のパンタグラフがトミックスの品番0234のPS16HGだった。見覚えのある型番のパンタグラフなのでストックがあるだろう、なくても何か他ので代用できるだろう……と思って完成間際まで深く考えてなかったのだが、いざ「最後にパンタグラフを付けるだけ」の段階になってストックも代用できるものもないことが判明した。品番0234って何に使われているパンタグラフなんだろう?と検索すると583系だった。そりゃストックないし代用できるパンタグラフもないわー。仕方がないので、パーツを新たに買って来るまで完成品モハネ582きたぐに色から拝借することに。キット完成の影の立役者(?)ということでさりげなく(?)出演させてみました。
(2019.04.25)
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