ついに橘雪翼の家に、カールツァイスの銘が入ったレンズがやってきた。あ、ソニーのコンパクトデジカメにもカールツァイスのレンズが入ってたっけな。まさかPS2のピックアップレンズがカールツァイスってことはないよな? というわけで言い直そう。ついにαとカールツァイスの銘両方が入ったレンズがやってきた。その名は「Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM 」。本編で散々話題に出し、友人からは「欲しいなら買えよ」という男らしいお言葉を頂き、多分その他の侃侃諤諤の読者の皆様方には「またかよ……」と呆れられていた、そのレンズである。カメラファンの一部は、カールツァイスを神格化する傾向にある。私にしてみればそこまでのものはないのだが……αレンズでそれが楽しめると言うのならまた別の感情を持つ。コニカミノルタではまず有り得なかったコラボレーション。にしても……ミノルタ時代はライカと提携し、ソニーに移行してからはカールツァイスですか。何かものすごく贅沢な感じを受けるのは私だけ?(笑) まあライカと提携したと言っても、ライカレンズが一眼レフで楽しめたわけじゃないしね。あくまでライカMマウントのレンジファインダーカメラ。あ、そうそう、世界でライカ以外にライカMマウントの正確な図面を持ってるのはミノルタだけっていう話を聞いたことがあるんだけど(聞いた当時はまだミノルタ単独でした)、あれって今はどうなってるんだろう? そこもソニーに譲渡されたとなると……その気になれば、ソニーがライカMマウントのレンジファインダーカメラ(当然デジタルで)を作って、そこにライカMマウントのカールツァイスレンズを用意するなんて豪華な取り合わせも? ま、私は今更レンジファインダーカメラには行きませんが。 ――話がずれてませんか? というわけで、ついに"純正"の大口径標準ズームレンズを手に入れた。今まで持っていたのはトキナーという会社の型落ち品(買った当時から型落ちで、型落ちだったから安かった)を使っていた。もちろん当時から純正品が欲しかったんだけど……当時のミノルタの純正品がね。大きな声では言えないけどちょっと魅力に欠ける商品でね(大きな声では言えないから太字にして書いてみました)。そんなわけで、超音波モーター駆動(SSM仕様)のリニューアル品が出ると発表されたときは喜んで、発売される日を楽しみにしていたんだよ。ところが発売されたのは、サンニッパ(300mmF2.8)と大口径望遠ズームだけ。大口径望遠ズームは、それで東海道線の103系の最後を撮るんだ!というコンセプトの元買ったんだけど、サンニッパはさすがに手が届かなかった。中古だけど純正品を持っていたので、さすがに買い換える必要もなかったが。でも新サンニッパのMTF曲線のグラフ、しびれたなあ。まあ、他社のサンニッパのMTF曲線のグラフ見たことないけど。というか、私が持ってる旧モデルのグラフもみたことがないし。ひょっとしたらサンニッパのMTF曲線ってそんなものなのかもしれない。まあいいや、どんどん話がずれている。標準域の大口径ズームが何故か発売されなかったんだよ。何が理由か忘れたけど、っていうか知らないけど、結局ミノルタの名前が残っている間にはそれが発売されなかった。ところがソニーになって、カールツァイスの銘が入ったけど(「けど」?)ようやく実現した。ようやく魅力のある純正品の大口径標準ズームが発売された。本音を言うと、純正だろうがサードパーティだろうが大して変わらない……解像度とか云々よりは撮影者のハートと技術が大切だろ! でもね……欲しいんですよ。まあ欲しいから買ったんだけど。一度カールツァイスとやらの実力も見てみたかったしね。最初は85ミリとか135ミリとかが魅力に写ってたんだけど、やっぱり使用頻度で行くと標準域のやつがね。85ミリはミノルタのを2本持ってるし(敬虔なミノルタ信者は2本持ってるものなのです。敬虔なるα信者はカールツァイスの3本目も行くのです)、135は今でも私の目に魅力に映っているよ。 ――また話がずれてきてない?
とまあ言うものの、望遠ズームはあっさり買ったのに標準ズームはかなり悩んだ。ま、当時はカメラに命と金を懸けていたからなあ……。そういうわけで、お気に入りのカメラ、α-9に装着してばしばし撮りまくります! フィルム、α-9、カールツァイスのレンズ、で撮影できる贅沢が味わえるのは今だけだ!
(2008.11.07)
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