手前:鉄道コレクション 奥:クロスポイント
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手前が、本日発売された鉄道コレクションの阪急810系で、奥が以前に発売されていたクロスポイントの810系である。一番大きな違いは何と言っても色。古い時代の車輌故に正確な色を記録した写真が残っていない。そのため実物を見たことがない私にはどちらが正しいのか分からない。クロスポイントの製品はキットとしての発売であったが、塗装済みという形態であったので、これがメーカーの想定した色ということになる。この色はおそらく、同社の親会社と言えるグリーンマックスの鉄道カラー「阪急マルーン」そのものではないかと思われる。対してクロスポイントは、赤味が強く明るい。以前発売された阪急920系の鉄道コレクションと似た色をしており、両方共に阪急電鉄が発売元であることを考えると、鉄道コレクションの方がこの時代の阪急電車の色をより正確に表現しているのではないかと思われる。一部でクロスポイントの810系が酷評されているのだが、塗装済みの色合いが現在の阪急電車と変わらないものになっているのがその原因かもしれない。 |
前面を比較してみる
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画像では分かりにくいが、クロスポイントの方が一回り大きい。色の影響も若干あるかもしれないが、クロスポイント製品の方が若干横長に見えなくもない。前面の造形は鉄道コレクションの方が若干シャープに見える。屋根周りの軍配はクロスポイント。別パーツが多く立体的に仕上がるのに対して、鉄道コレクションはパーツの点数も少なく、一体で整形されている分見栄えがしない。おまけにパンタグラフも安い玩具のようなヘナチョコパンタしか乗っていない。ま、そこはそれ、トミックスのパンタグラフを装着してやると印象がぐっと変わるだろう。さて、ここでも色の違いがあるが、実車キットの指定どおりのグレーモノトーン……ではなかったようである。色に関して言えば鉄道コレクションの方が忠実と考えて良さそうだ。 |
最後に車体長の比較
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車体に関しては一回り大きな印象のあるクロスポイント製品だが、車体長は鉄道コレクションの方が長い。実車は約19メートルの車体を持つが、この19メートルと言う長さは日本の鉄道では異端。私鉄なら18メートルが多く、国鉄/JRは20メートルが多い。クロスポイントはグリーンマックス製品の部品を活用して製品コストを下げるために……この810系を18メートルとして設計したようだ。よって長さは鉄道コレクションの方が忠実だろう。 (2008.10.11)
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