当面のボスキャラ

でーん。パッケージからして威風堂々

  キングスホビー製52系流電セット。ええと、パッケージには「飯田線 クモハ52 狭窓4連(スカ色) ボディキット」って書かれてますな。ま、細かいことはどうでもよろし。参考までに52系は先頭車のクモハ52だけ。間に2両、サハ48という中間車が入っているのだがこれらは別系列。ただ、扉配置とか窓間隔とかが似ているために、この編成はマニアに人気があったらしい。あ、念のため、今は走ってません。クモハ52は他にグリーンマックスからキットが発売されている。ま、グリーンマックスのキットなんて(以下略) 作ったことがないのでいい製品なのかどうかそもそも知らないし。あとマイクロエースからも出ているが、言わずもがな。クモハ52は元々、関西圏での快速(急行だったかも?)に使うために作られた形式で、先頭車は6両。中間車もあるのだけれど、何両あるのかしらない。4両編成だったと記憶しているので、まあ順当に行けば中間車も6両だろう。最初の2両の窓が、このキットのプロトタイプになっていて狭い。残りの4両は広くなっている。グリーンマックスのキットは広窓で、マイクロエースの完成品は狭窓である。マイクロ製品は2種類出ていて、関西で走っていた時期と飯田線で走っていた末期の姿と。後者はこのキングスのキットと完全に被ることになる。まあ、手持ちのマイクロ製品(関西時代)も久々に見てみると決定的に悪いわけではないのだが、やはり決定的に納得の行かない部分もあるわけで……。
  このキット、侃侃諤諤本編で一度述べられたように非常に高価である。といっても、金属製キットの相場としては滅茶苦茶な値段ではない。ま、ごく普通の価格帯と言えよう。無論、プラスティックのキットで慣れた我が身としては、組み立て時にビビって手が震えるのに十分な数字が値札に並んでいる。値段が高いだけあって箱も立派な化粧箱。もうこれだけで恐れ多くて手に取るのが躊躇われる。そのまま店に置いといてもらおうかと思ったほどだ。当然だがいろいろ理由があってそんなこともできない(笑) そういうわけで恐れ多くも引き取ってきたのである。

開封すると手ごわい金属パーツの山

  いつものことだが能書きが長くなってしまった。さて、箱を開けてみよう。画像では既に広げてあるが、箱にきっちりと数々の金属片が詰め込まれている。ほとんど金属。金属でないのは一部のプラスティックパーツと塩ビ板にインスタントレタリング、それから緩衝材(いわゆるプチプチ)に仕切りの厚紙と説明書、部品が入ったプラケースとビニール袋だけだ(笑) 私が過去に作ったことのあるキットの中でもトップの金属率である。
  ――あ
正真正銘100%金属の飛行機模型の存在を忘れているなぁ(苦笑) あと、自由形機関車の数々もパッケージに入っている部品としては100%金属だったような。
  ――それはさておき!
昨日お見せした、ハンダ付け第一号の車両は屋根と床板がプラスティックだった。今回は同じメーカーの製品ながら、そういう妥協点のないオール金属(に近い)仕様なのだ。

こんな風に車両ごとに袋に入っている。

  なお、4両入っていて、各車両部品が紛らわしい、ので、こんな風に袋ごとに車両形式名が入っている。なかなかに親切。こう書くとどこかに親切じゃないメーカーがあるように聞こえるが、モゴモゴモゴ……。あそこのメーカーのキットは、ものによってはそもそも部品リストすら入ってなかったような気がするなぁ……。

で、これが多分難関となる理由

  で、このキット、先述の屋根と床板がプラスティックの昨日見せたやつとどこが違うか。それはこの部品である。部品と言うか、これが一番主となる重要パーツである。緩衝材(いわゆるプチプチ←説明がくどい)にくるまれていて分かりにくいので……

プチプチ包装を外してみました

  これが2両分。なぜこんなに立体的な部品なのかと言うと、これ1つ1つが1両の側板〜屋根〜側板を構成しているから。今まで側板を組み立てて、妻板と合わせてロの字型にして、最後に屋根を乗っけていた。ところがこれは両側板と屋根が繋がっている。組み立てがよりシビア。組み立て途中に不注意があると、屋根より向こう側に粗相をきたしてしまう可能性があるからね。それからキットの説明書によると、折り曲げに不備があったらユーザーの手で直せとある。もし私の買ったやつに不備があると……直すのは難しいぞ〜。なお、これはまだ簡単な方である。
  ――何故ならば
メーカーサイドで真鍮板を曲げて屋根のカーブを出していてくれているから。もっとコアなキットは、一枚の真鍮板から屋根のカーブをユーザーの手で曲げて再現しなくてはいけないのだ。まーもっとも、最近のキットは割と親切で折り曲げ済みのことが多いんだけどね。
  ――どうしよう
どうしても欲しい形式が、一枚板から立体化しなきゃいけない構成のキットとして発売されたら。というか、実は一つ狙ってるやつがあって、それは完全な一枚板のキットらしい……くわばらくわばら。

ではまた、組み立てる日までさようなら

  というわけで、組み立てを開始するその日まで箱に収めて保管しておこう。再び箱が開かれる日は……それは明日なのか10年後なのか永久に来ないのか、それは私の知ったこっちゃない(笑)











  というのは半分本当で半分は嘘。最初キットを買ってきた日は、難しそうなキットに尻込みしていた。しかし昨日、同じメーカーの車両を1両組み上げて勇気がわいてきた。説明書を見るとワクワクしてきた。正直なところ早く手をつけてみたくてしょうがない。ただ、はやる気持ちを抑えないことには先を急いで何かミスをしそうである。だから数日は置くことにした。数日のつもりが気付いたら数年になってる可能性はあるが(笑) 今回のキットには問題の雨どいは存在しない。いや、あるにはあるのだが、雨どいを取り付ける工程はない。いや、グレードアップを目指すなら別売り部品を買って来てその作業をすることもできるのだが、私はもちろんやらない(笑) 多分、今持てる技術を発揮できれば何の問題もなく完成させられるはず。あ、訂正、大きな問題もなく完成させられるような気がするなぁ。

(2007.06.04)

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