初応募してみました!

神戸新聞夕刊12月16日掲載 第1947回懸賞詰め将棋

  私が葉書に書いて送った答案は以下のもの
▲3一銀
△同玉
▲4二金
△2二玉
▲2一桂成
△1二玉
▲2四桂
△同歩
▲1三桂成
△同玉
▲1四香
まで十一手詰め

  最後の「まで○手詰め」って書かなきゃいけないんですかね? 書くのが礼儀のような、書かなくても間違いではないような。数学だとこういうのはお作法として「書く」というのがあるんですがね。
  この詰め将棋のヒントは「四手目からはやさしい」とか何とか。でも五手目以降も苦労したのですが(笑) 今回の問題は何と言っても初手が難しかった。銀打ち金打ちが詰みそうにもなく、かといって桂成は玉で角を取られて終わる。じゃあ、ということで2一角成が直感第一候補だった。同馬に3四桂からの詰みを目指す。ところがそこから詰まない。1一玉と逃げてくれれば、2一桂成、同玉に金打ちで終わる。だが、1一には逃げてくれまい。1二に逃げられて後続がない。そこで、1二玉のあと1一金でどうだろう? 同玉なら2一桂成と馬を取り、同玉、2二銀、3二玉、3三桂成、4一玉、4二桂成で詰む。だがしかしこれも、1一金には玉でなく馬で取られて終わってしまう。2一角成がいけないのか? さりとて他に手がない! と思っていたところに発見したのが3一銀。当初、角を取られて後が続かないと勘違いしていた。違うんだよ、3二玉の角取りには2二金で即詰む。桂馬の効きが4一にあるのを完璧に見落としていた。3一銀には同玉と取るしかない。そうなると次は4一角成と馬を作ってさぁ後は簡単な4手目以降だ!
  ――詰みません
馬を作れば後は楽ちん♪のはずだったのだが、敵の馬もいい場所にいてこれが詰まない。4一角成がだめなら4一桂成でどうだろう。って、4一桂成は角を今度こそ取られて続かなくなる。じゃあ4一金。これもだめ。桂成も金打も角を取られることでは一緒。不意を付いて2一角成?? 同馬で大したことありません。ようやく見つけた4二金。同玉は4一角成、同馬は2一角成でそれぞれ詰む。ということで玉は2二に逃げるしかない。ここからもまた長かった(とは言え、前の2手よりは簡単だったかな)。2一角成、同馬、3四桂は、さっきの検討に比べて持ち駒がなくなってるだけで大差ない。2一桂成も、さっきより角が取られないだけマシだが1二玉と逃げられてあまり効果がない。そもそも 持ち駒使い果たして後をどないせーっちゅうねん!と半ば逆切れしかかったときに、問題を見て早々に感じていた疑問を思い出した。1三にある敵方の香、これ何で香なの? 普通、ここにあるのは歩である。実戦ならば手順でここに香が来るのは不思議じゃないが、これは詰め将棋。こういう玉の逃げ道に蓋をする駒には歩が使われる。他の駒である場合は3通り考えられる。こちらの攻め手を妨害するために強力な駒にするか、角か桂の前に効かない駒をわざと置いてこちらの詰め手順をサポートするか、最後は「こちらが取って持ち駒として使う場合」だ。私は考えた。1三桂成、同玉……ああ、2三の歩がいなければ1四香と打てるな。でも、2三に歩がいるんだよな……これ、2一桂成、1二玉の後に2四桂と打てば、同歩が2四の逃げ道も塞いで一石二鳥??
  成るか捨てるかすると思っていた角が生のまま残ったのが意外。敵の馬も金も一切相手にしないで桂馬に香車を取って詰ますのが技ありといったところか。実戦だったら絶対3一銀同玉に4一角成って攻めてるよ。とまあそんな感じのことを答えが出るまでに考えた。 日曜日の夜に問題を見て(掲載は土曜の夕刊だが)、解けたのが火曜日。いやぁ〜、結構手間取った。五手目以降も難しく、でもそれ以上に初手、三手目は迷ったね。ある意味四手目からやさしくなるってのは間違っちゃいないかも。でも、ヒントになってないですよ九段!(笑)

注:あくまで私の解答なので、正解かどうかはまだ分かりません。

(2006.12.23)

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