200円の……

MINOLTA DiMAGE A1 平成18年2月
100円ショップのクリアーケース。但し200円商品

  100円ショップに行くと最近、アクリル製のカバーが付いた小ぶりのコレクションケースが売られていたりする。現在食玩と呼ばれるコレクショングッズが流行りであるが、それを展示するケースにも需要があるらしい。その中でも少し大きめのは、価格を200円(税込み210円)として売られていたりする。私も食玩と呼ばれるジャンルのものは少なからず持っており、食玩でなくても飾れる小物には困らない。ところで、これはNゲージが入りそうだなぁとしばらく前に買ったもの。100円ショップのラインナップは「売り切れたら次回入荷未定」というものが多く、実際には一度しか入荷してないんじゃないかというものも多い。だから鉄則は、収納系やコレクションケース系のものは見たら多めに買っておくことである。収納ボックスやこうったコレクションケースは重ねて置けるものが多いが、別の規格のものに取って代わられるとそのメリットが活かせない。できれば5つ、最低でも3つ買っておくのが賢いやり方だろう。むろんピンポイントで「1つでいい」場合は別だが……。さて、私はこの200円のコレクションケースを3つ買った。そのうち2つにものを入れているが、目下最後の1つは買ったときのままである。先日、ぼけーっとそれを眺めていると……

MINOLTA DiMAGE A1 平成18年2月
参考対応品の中に見慣れた文字が

  展示できるものの目安がパッケージに書かれている。「お菓子のおまけフィギア」「ボトルキャップフィギア」「カプセル自販機フィギア」……フィギアばっかりだなぁ(笑) 「ミニチュアプラモデル」 ミニチュアじゃないプラモデルって何だ? アクセサリー、ミニカー……と来て次に書かれていたのが
  ――Nゲージ
断っておくが、Nゲージと書かれているからNゲージを飾ろうと思って買ったわけではない。Nゲージも飾れるかな?と思って買ったのである。それが、きちんと向こうの想定内の使い方だったとは……。
  にしても、Nゲージってそんなに一般的な言葉なんだろうか。ごく普通の100円ショップの商品である。間違っても鉄道模型専門店で見つけたわけではない。ごく普通の人がこのコレクションケースを手に取る。子どもとか主婦とか仕事帰りのサラリーマンとか。そういう人がこのケースの巻き紙の説明を見て、Nゲージという文字を見て、それで通じるのだろうか。ちょっと不思議な気がしたり。これは是非どこかで、「100人に聞きました」なんて企画をやって欲しい。推定10人ぐらいしか分からないと思う! そして5人ぐらい「エンゲージ?」と聞き間違えるに違いない(意味不明)。
  ああでも、こういうケースを手にとって見る人はコレクション系のものに興味がある人だから、Nゲージぐらい知っているかなぁ。

MINOLTA DiMAGE A1 平成18年2月
で、こんな感じに飾っています

  さて、先日完成した一畑電鉄、元京王仲間ということで富士急行1000系と一緒に飾られております。これ以外にもコレクションボックスはあるのだけれど、2両連結して置けるほどの長さがなかった。それであらためてこのちょっと横幅の長いものを買ってきたのである。ひな壇になっていて奥が見やすいというのもなかなか良い。二段だけだけど、却ってそれが小ぶりでよい。また二段しかないので小さいケースだけれどもNゲージの車両がゆったり置ける。以前買った三段のものがあるのだが、やや奥行きが狭くて車両を置きにくいという難点があった。
  展示できるものの参考欄に「Nゲージ」とあったわけだが、Nゲージといってもピンからキリまで。どういう意味でピンキリかというと、この一畑と富士急の場合は車両の長さが短く、かつ2両でまとまる。新幹線の場合はこの車両の1.2〜1.3倍ぐらいの長さがあり、フル編成だとそれが16両である。もちろん全部並べておく必要はないだろうけど、でもやっぱり"電車"なら2両ぐらいは繋げて飾りたいところだ。ところが、この短めの車両たちでも2両並べると前後方向に余裕は大きくない。ちょうど今日、これの前にお見せした国鉄70系電車だったりすると本当に余裕がなくギリギリの長さである。入るのは入るが、やはり美しく展示したいと思えば若干の余裕は欲しいところ。そんなわけで「Nゲージ」を飾る場合は種類が大変限られてしまうと思った次第。蒸気機関車あたりを中央に"でーん"と置く分には何の問題もないが。

(2006.02.09)

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