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2025年10月中旬〜12月に読んだ小説
【Re:ゼロから始める異世界生活 短編集13】
どちらかというといつも短編集は義務感で読んでいる。本編に関係してくる内容もあるので押さえているのだが、小説を読むのは(例えそれがライトノベルであっても)体力を使うので、そのリソースは出来れば本筋の方に注ぎたいところだ。でも今回は、まあまあ普通に本編同様に面白かった。
・エミリアの話
・レムの話
・ハインケルの話
の三篇で、エミリアは『Re:ゼロ』の始まる直前ぐらいの、レムは第七〜八?章の本編では語られていないレム視点、最後のハインケルはもっともっと昔の若かりし頃の……いやまだハインケル若かったな。今何歳かはっきり覚えてないけど40歳ぐらい? だったらまだまだ現役、若いよね!(と言って剣聖カシウス・ブライトに同意を求める(*1))
*1 『空の軌跡』冒頭で娘にロートル扱いされて「俺はまだ45歳だ! バリバリの現役だ!」みたいに反論するシーンがある。
ま、それはさておき。本編があんな状態でハインケルの話――ルアンナとの出会いの物語を持ってくるなんて作者性格悪いぜ。ハインケルが何に代えてもルアンナを目覚めさせたいと思う気持ちが良く分かる。分かるが本編の行動はやっぱり「コイツ何しとんねん」としか思えなくて(*2)……作者は読者にどういう気持ちで『Re:ゼロ』を楽しんで欲しいの!?
*2 モチのロンで一番「コイツ何しとんねん」はアルデバランなのだが。
【デート・ア・ライブ4 五河シスター】
3巻からの続きで、精霊化?した琴里の力を戻す(士道が封印する)という話になる。そんなもん単刀直入に士道がキスして終わりでは?と思ったのにデートでデレさせる(これまで出てきた精霊と同じ対応)という展開になり、私にありがちな「ここまでの物語をよく理解していない」がまたしても発動してしまったのかと不安になった。ちゃんと最後にオチ?があってホッとしたよ。ここまでの物語を――「よく」かどうかは分からないけど――最低限この先も読み進めるにあたって問題ない程度には理解できていたようだ。そのあたりで令音がミスを謝っていたが、琴里が大好きなおにーちゃんとデートしたかった、ということにすればかなり丸く収まる。ま、どちらかというと、簡単に終わらせてしまうと話が作れないという作者側の都合……それを言うと何もかもがおしまいなんだけどね!
【才女のお世話11
高嶺の花だらけな名門校で、学院一のお嬢様(生活能力皆無)を陰ながらお世話することになりました】
最初はごく普通のラブコメとして読み始めた本作だが、想定外にいろいろなテーマを放り込まれるので油断できない。今回も社会に生きる人間として考えさせられる話だった。とは言えあくまでライトノベル。重くなりすぎないところで上手く切り上げて「続く」。
というわけでこの巻の見所は、劇の役作りを口実に家での「本性」と学院での「演技」を突然誰に相談することもなく入れ替えた雛子に振り回される伊月及び此花家の面々の狼狽っぷりである(長くて読み辛い説明)。最初は普段の精神的な負担が、演劇の練習を引き金として噴出したのかと思われたが、最後は伊月が意図的なものだと看破する。さっすがずっと雛子の傍にいて雛子のことをずっと見てきただけのことはあるね! いやでも、「大人モード」で伊月に迫って来る雛子の破壊力は凄まじかった。こんなんズルいよ。前にも似たようなことを書いた記憶があるが、このシーンをフルカラーイラストにしてグッズとして売ってくれないかなあ!?
【一生働きたくない俺が、クラスメイトの大人気アイドルに懐かれたら8
国民的美少女アイドルたちと温泉旅行に行ってきます】
前半と後半で全く別の話で、中編が2つ収録されてると言った感じ。前半はいつもの延長上でこれと言ったところはない。ポイントは後半だ。新キャラが面白い。前に出てきたライバルの2人組と同系統かと一瞬思ったのだが、全くの別路線だった(当たり前だ、そんな芸のないことをプロの作家が書くわけがない……?)。そこで思い出したが、あの2人はあの後再登場してないよね? あんまりガッツリ出て来られてもアレだけど、全く出てこないとなると「評判が悪かったからなかったことにしよう」じゃないかと邪推したり……。
さて今回の新キャラ柴又早苗(サナ)。大阪弁ではないのだがボケの切れ味がとんでもなく大阪人。某才女をお世話するライトノベルを書いてる人はおそらく大阪人なのだが(堺市出身?)、もしかしてこっちも関西出身だったりする?と疑うぐらいのノリ。いやでも今まで7巻ままでで一切そんな様子なかったし、アシスタントの仕事か? いやいや漫画じゃあるまいしアシスタントはいないか。まあとにかく、優秀な関西人の参謀を見つけた可能性はある。ちなみにだが、ボケだけでは諸々成立しない。だから状況に応じて大阪人はボケとツッコミを一人でこなすのだが、本作ではきちんとりんたろー君がツッコミを入れる。このツッコミ力の高さを見ると主人公にも大阪人疑惑が浮上する? 「黙れ(凛)」「あだっ!(サナ)」というやりとりに、その次の行を見ることなくサナにチョップを入れた凛太郎の姿が脳裏に浮かんだ。これは作者が上手いのか、それともただ単に私が漫画の読み過ぎなのか……。
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今回も「いつものメンツ」。夢枕獏や米澤穂信がいないのでオール・ラノベだ。カラス、カラスと連呼してた去年が懐かしい。めっちゃ細かいことを書いておくと、掲載順は「読み終えた順番」で、10月下旬発売の『Re:ゼロ』が「10月中旬」のトップバッターを飾った理由は、「中旬」から読み始めていた『デアラ』が早速失速したからである。当初のハマリ方だと『Re:ゼロ』(3章ぐらいまで)や『八咫烏』シリーズみたいな爆速が予想されたのだが。まあゆっくりボチボチ読み進めていきますよ。
年末年始のスケジュールのせいで感想文がかなり遅くなってしまった。今回の4冊の後さらに2冊を読み終え、今は2冊が同時進行気味になっている。サイト更新を4冊ずつで区切らなければいけないということもないのだが、文章量が増えるし長期的に見ると更新回数が稼げないのでいつも通りとしておく。
(2026.01.22)
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