|
1年を振り返って〜漫画他編〜
「今年読んだ中で一番面白かった漫画」は、今年は2部門に分ける。まず「瞬間最大風力部門」から。
『追放されるたびにスキルを手に入れた俺が、100の異世界で2周目無双』第4巻
選出の理由となったシーンは、主人公エドを追ってヒロインのティアが時空を超えてやって来るところ。異世界転生系の物語で十分考えられる展開だが(『Re:ゼロ』でこの類の最終回を妄想してみたり)、私の知る範囲内では初登場。作画担当の画力と相まって非常に印象的なシーンに仕上がっている。ぶっちゃけこの続きでこれ以上のものは望めそうにないが、このシーンの“思い出”だけで当分楽しめそうだ。勇者アレクシスや僧侶ゴンゾが再登場する展開もあるんじゃないかと期待している。
次に作品別部門だ。
『黄泉のツガイ』
『ハガレン』作者荒川弘の新作。『ハガレン』も面白かったが、お気に入り度はそこまで高くない。それゆえ『黄泉ツガ』もそこまで大きな期待は寄せていなかった。ところがどっこい、2巻あたりから評価急上昇。どこがいいのか言葉にするのが難しいが、キャラも良ければ話のテンポもいい。おまけに作者とギャグセンスも合うようで、今思うと『ハガレン』や『銀の匙』で響いて来なかったのか不思議なぐらいだ。11巻まで出ているが、現状私が読んだのは5巻まで。「あとしばらくの間、毎月『黄泉ツガ』が読める」と思うとテンションが上がって来る。
「最優秀」ほどではないが高評価の「敢闘賞」、まずはここから。
『七つの大罪』
『黙示録の四騎士』
去年最優秀賞を逃した『七つの大罪』だが、本年も一歩届かない評価に落ち着いた。去年も今年も対抗馬が強すぎて、時期が悪かったとしか言いようがない。間の悪さもさることながら、エンディングで有無を言わせなかったのも悪い。続編『黙示録の四騎士』への繋ぎが前提にあったと考えるとマシだが、ちょっともやもやしたまま終わったからねえ。『黙四』もスタートダッシュは期待してたより良かったが、伸びが「最優秀賞」にするには物足りなかった。
『追放された転生重騎士はゲーム知識で無双する』
『レッドブルー』
どちらも元はアプリで読んでいて単行本購入に“昇格”したもの。前者はつまらなくなったら読むのを辞めようと思っていたのに、いつまで経っても続きが楽しみなので単行本を買うことになった。後者はもうちょっと早くに買うつもりにしていたのだが、他の作品でオーバーフローしたので後回しになっていた。どちらも期待……をいくらか上回る面白さで、来年以降も楽しみにしている。
『ひねくれ騎士とふわふわ姫様』
新たにミニチュアハウスという趣味が加わった私にタイムリーな漫画である一方、それ以上のものではないと思っていた。ところが読み返してみると主人公と姫様を巡る人間模様が面白い。雰囲気的に長期連載にはならないかもしれないが、最後まできっちり描き切って欲しい。
途中で“さよなら”した漫画は2つ。
『ぐらんぶる』
『東島丹三郎』
ぐらんぶるは一度保留者名簿入りし、復活したものの再抹消。やっぱネタ切れですね。『東島丹三郎』は何だかよく分からない勢いにしてやられていたが、そろそろ息切れしてきた。
この中に『怪獣8号』も入る予定だったが、ギリギリのタイミングで完結したので最後の1冊を買うことにした。最初は面白かったんだけどね……。展開遅くていいから、もっと全体的に各キャラクターの見せ場となるエピソードが欲しかった。
今年買った新刊漫画は88冊(終盤の「○月の新刊」グループを除く)。月平均にすると7冊を超え、いい感じになってきた。読むのを辞めた漫画、完結漫画はあるが、新刊戦力の増強が大きいので来年はかなりの冊数増を見込んでいる。そろそろ新規開拓の手を緩めても良さそうではあるが、目下読んでみたい漫画が結構ある。当面の既刊漫画は月10冊前後――を意識するわけではないが、結果としてそれぐらいになりそうだ。
アニメのお話。映画『バンパイアハンターD』のBD化は、ゲーム部門の『空の軌跡』リメイクと甲乙付け難い今年のビッグニュースだ。今から25年も前の作品で、リマスター版が欲しいと思いつつ諦めの領域に入っていた。聞くところによると芸人?のマフィア梶田とか言う人が「名作だよ」と紹介したところから話が進んだらしい。この人、ドール関係でアゾンインターナショナルとも組んでたし侮れないな(いや、別に侮ってたわけじゃないけど)。これでねんどろいどが出てくれれば最高なのだが、流石にそこまでは行かないか。
今年見た新作アニメは2本。『おそ松さん』第4期。これは……まあ、うん。3期どころか2期の時点で苦しかったので、よく続編作れたなあ、と。おまけに最終話を“落とす”始松で、総集編改め「葬醜変」でお茶を濁していた。真の最終回はいつになったら放送されるのかねえ? アンテナ感度あんまり良くないから見逃しちゃうかも。
もう1つは『銀河特急 ミルキー☆サブウェイ』。YouTubeで公開された1話3分半程度のショートストーリーだが、キャラクターがわちゃわちゃ動いて楽しかった。来年映画になるらしく、興味はあるが「見に行くのが面倒だ」とインドア派の橘雪翼は億劫がっている。
私が読んでいるor好きな作品で今年アニメ化が発表されたのは、『ここ俺』『黄泉ツガ』『才女のお世話』『鉄鍋のジャン!』の4つ。このうち『ここ俺』と『才女のお世話』はそのうちアニメ化されるだろうと思っていたので驚きではないのだが、『ジャン』が意外過ぎる。いや、単純な面白さで言えば『ジャン』は私の中で殿堂入りだから不思議はない。ただね、アニメにするにはね、ちょっと奇抜というか過激というか「放映していいのかな?」というシーンが、それも1つや2つだけじゃなくて……なんかいろいろとマイルド化されそうな気がするねえ。いつも言っているが、私としてはアニメそのものよりグッズ展開に期待している。特にねんどろいどが欲しいね!
小説は、去年終盤ハマった『八咫烏』シリーズが最新刊に追い付いた。完結まであと1冊か2冊といったところか。結末ではどんな真実が明かされるのか、とてもとてもとてもとても気になる。いつものメンツ(夢枕獏、『Re:ゼロ』、『魔奴愛』、『くま』、「挿絵みわべさくら」シリーズ)はいつも通り。後半に入ってからは二次元の嫁方面から『デート・ア・ライブ』を読み始めた。冊数が多いので全部読むかどうかは分からないが、今のところ「結構面白い」。
―――――
振り返って……みるまでもなく、今年も楽しい一年だった。特に一時期「面白いのがない」とこぼしていた漫画がV字回復。アニメはまあ割とどうでもいいとして、小説も堅調だ。なんのかんので毎年“新しい出会い”があるので、来年もどんな作品に巡り合えるか楽しみにしておこう。
(2025.12.25)
|