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【ワンパンマン】 ウダウダと長ったらしかった怪人協会・ガロウ編が終わって新章?突入。前章の改変をやや引きずっているものの、原作味が戻ってきて普通に面白い。こんな風に続けばいいのだが、またどうせあの辺になったら無駄なバトルシーンが増えるんだろうな……(諦観)。
>「会っちゃいけない奴」
巻のサブタイトルにして35巻最初の話のタイトルでもあるが、末尾のシーンにも該当しそう。
>A級グリーン「家賃ゼロには裏があったんですねえ」
いや、普通に考えてあるだろ。もっと考えて人生送れよ。いやむしろ「家賃ゼロならマンションの護衛ぐらいはやりますか」ぐらいに思えよA級ヒーロー。
>後ろ車来てるって
原作のココ、めっちゃ笑った。俗称村田版(ここで感想書いてるもの)では……なんでだろ、コミカル感が足りない? リズム(コマ割り)が悪い?(リズムに乗って戦うフォルテのシーンなのに)
>(上の次のコマ)クラクション鳴らしたのにどかないから
クラクション鳴らしたからって人轢いていいわけねーだろB級ヒーローども。その前に人に対してクラクションを……いや、駐車場で戦おうとしてたフォルテとサイタマも大概か。そして“車に轢かれたぐらいで”ダウンするのは……現実世界に即すると普通だが、この漫画の世界観で言うと「弱い」。いや、一般人ならそれでいいんだけど、この人これでもA級ヒーローだからね。
【昴と彗星】 「すばるとすいせい」だと思ってたら「すばるとすばる」だった。読めねーよ。作中で登場人物本人が指摘している通りキラキラネーム……スバルだけにより一層キラキラしてる? でも「彗星」と「昴」って別物では? まあそこも含めてのキラキラか。
というわけで『頭文字D』の続編の『MFゴースト』のさらなる続編が始まった。っていうか作者考えろよ。『頭文字D』がらみで「彗星」と言えば「白い彗星」高橋涼介を連想するだろ。え? しない? うーん、どうなんだろ。時系列的には、『頭文字D』と『MFゴースト』の間には開きがあったが、今回は『MFゴースト』のすぐあとと言った感じ。舞台も「MFG」になるようだ。
話は秋名の幽霊騒ぎで始まるのだが、「ターボババア」とか言ってて集英社に怒られないのだろうか?(あんま詳しくないけどジャンプ漫画ネタだよね?) その辺はきちんと話通してるのかな。作者が何にハマったのか丸わかりだ。本作での正体は立体ホログラムか何かを高速ドローンで映し出したもの。やや現実離れしているが、『MFゴースト』で高速ドローン自体は出て来ているのでその延長上だろう。
【ゴールデンマン】 まだ巻数一桁だが、物語の全貌がかなり見えてきた。意外と早く完結しそう……とも思ったが、ネオヨークの方のメンバーが眠ったまま。作品的にはセロ対モロボシの戦いが最後になりそうだけど、今のこの流れでいきなりそこまで行くことはなさそう?(行ったとしても最終決着は付かなさそう) やっぱネオヨークの仲間が出てこないままのラストバトルは盛り上がりにかける。まずはその辺を何とかして、それからみんなの力を合わせて最終決戦へ、というのが王道ではあると思う(この漫画が王道を歩むかどうかは分からない)。
【デキる猫は今日も憂鬱】 作者さんよ、これ大丈夫? またアレじゃないの? 織塚部長の出番ないから拗ねちゃうんじゃない?
冒頭唐突な帰省で、「あれっ? また前の巻の内容忘れてる?」と焦った。前話と特に繋がりはなかった。この母親も出番がなかったら拗ねそうなタイプなので、こうやって登場させなきゃいけないのだろう(笑)
【タヌキとキツネ ゆるっと】 モノクロ版『タヌキとキツネ』。色が付いていなくても可愛さは変わらないのだが、気持ちうさぎさんの登場回数が減ったような気もする……うさぎさん白いからモノクロでも全く問題ないのに(?)。
【鉄血キュッヒェ】 元々連載を意識した作品じゃなかったそうで、そんなわけで2巻で完結。尻切れで終わるのかと思っていたけど、悪い意味で予想は裏切られていい締め方だった。仮にもう少し長く続けようとすると、兵站の破綻を上層部に訴え、戦争を終結させるというストーリーになっていたのかも。
【昭和のグラゼニ】 相変わらず「昭和のプロ野球史」でオリジナル要素が薄い(ないわけではない)。あと、登場人物の実名が使えないからか例えば「笠衣」のように漢字を入れ替えてるんだけど、「林小」はいくらなんでも厳しいだろ。「合落」も何か「合格」に見えちゃうし……。
【ブルーピリオド】 相変わらず読み始めると引き込まれて、気付くと1冊終わってる(が、重いのであまり読み返すことがなかったり)。芸術家とは何か、のところで私の考えと乖離があるのも相変わらず――私の考えが世間のそれと乖離してるだけですが(笑)
>ベアーマン教授
まさかとは思うが、『くま クマ 熊 ベアー』の……? いや、全然似てないけど(笑)
【黙示録の四騎士】 武闘会の類になるとちょっとイマイチ。話が進んでる感じがしないんだよね……一説によると作者が楽できるから武闘大会が開かれるんだって。まあさすがにだらだらと長くは続けなくて、合間合間でしっかり話は進んでるんだけど。あと、記憶喪失の展開もよく見る気がして……。「タントリス」って名前もどうかと思うぞ。『昭和のグラゼニ』かっつうの(笑)
【王様の仕立て屋〜サルトリア・ナポレターナ〜】 リゾート地での装いがテーマ。一生めっちゃ縁が無さそうな話。まあ縁のあるなしで言えば、今月読んだ漫画全部一生死ぬほど縁がなさそうなものばかりだが……あー、野球だけちょっと掠ってるか(『グラゼニ』、『天プラ』)。次点で芸術(『ブルピ』)。うん、おしゃれしてリゾート地で寛ぐのも全くないでもないな。
【レッドブルー】 何のかんので鉢屋って青葉のこと気に入ってそう。それはともかく山元戦に入るわけだが、その流れが面白過ぎる。鉢屋とは対照的に青葉のことが明確に嫌いな棚城会長。しかしあれだ、床屋でこの男は何を切ってもらっていたんだ?(ツルッツルなのに……何がツルツルかはここでは明言しない) 鉢屋が青葉とのスパー中に怪我したって報告を受けて興奮し、こめかみのあたりを切っただけじゃねえか。
【追放された転生重騎士はゲーム知識で無双する】 14巻で出てきた錬金術師がクラン「魔銀の笛」の長。いや、ああいう形で出てきたし、表紙にもなってるので「魔銀の笛」の錬金術師ってコイツのことなんだろうなーとは思って読んでたんだけど、組織のトップというのは意表を突かれた。そしてヒーツ伯爵の子どもであることも判明……ヒーツのキナ臭度が一気にアップした。
そしていつもの4人組を結成。ケルトがまた例の顔芸を披露してくれる。ホントこいつ味があって憎めないな。初回登場時のアレは何だったんだ……ギャップ萌え狙いか?(笑)
【灼熱カバディ】 ここで突然だが、正直あんまりカバディやってみたくないなあ、というポイントがある。それは怪我しそうなところだ。相手への接触が足でも構わない、ということは蹴り技っぽいのが飛んでくるというところでもあり、一歩間違えたら結構痛そう。攻撃時に守備に捕まると引き倒されるわけで、これもまあまあ危ない。勿論のことながら相手にダメージを与えることが目的ではないので、格闘技とかよりよっぽど大丈夫なんだろうけど……でもあんまりやりたくない。実際にやってみたらどんな感じなんだろう?という興味はあるんだけどね。
【黄泉のツガイ】 何でかは知らんがとにかく面白い。月2冊ペースで進めとくべきだったか……。
2巻で影森家を襲ったのはアスマの伯父の手下のようだが、「祈祷師」とか言う男の属する田寺勢もやっぱりユルの「封」狙いのよう。あとユルアサの両親の件も現時点ではよく分かっておらず、第三の敵勢力もありそう。ちなみにだが、私は最近よく“騙される”ので疑心暗鬼になっているのだが、再び田寺リュウをマークしている。先代の腹違いの子、ケンが出て来て、生死不明の先代がうんたらかんたらという話になる。ここで田寺リュウが先代本人という可能性を考えてみた。変装かツガイの能力かで若作りし、その他のあれこれのやりとりはすべてブラフ。「先代が生きている」という話になったのは、ケンが持っていた銀行の通帳を数年ぶりに記帳した結果“判明”したことだが、その作業をしたのがリュウなんだよねー。もしリュウが黒幕であれば、ユルの良き理解者を装い、ユルの命を狙う勢力から体を張って守っていれば、最終的にユルが自分をかばって“代わりに死んでくれる”……というシナリオを描いているのでは?
【紫雲寺家の子供たち】 超大金持ちなんだし遭難とかは専門家に任せるべきでは……。少なくとも新単独で行くべきじゃあなかっただろ。二重遭難のリスクが高すぎる。おまけに人一人負ぶって下山するし……この山、待兼山(*1)とかじゃなくて富士山の頂上付近だよな? 帰りの車も長女万里が運転してるし――ま、そういうこと言うと漫画のストーリーが成立しなくなるのだが。元々この家、超大金持ちの割には使用人とかの影が薄い? あともう1点だけ。その車の中で皆さんシートベルトしてるように見えないのが気になる(だからもういいって)。
*1 大阪にある山で、標高77.3mらしい。競走馬「マチカネタンホイザ」の名前の元でもある。
【ラージャ】 商人ザムランとの交渉に入るとこ、かなり無理筋に見える。ザムランが商売してるところに(カウティリヤの手下である)チャンドラとナジームが乱入したわけだが、それをカウティリヤが諫めたところでどうしてザムランがカウティリヤの話を聞く方向性になるのか。どう考えてもブチ切れ・賠償案件にしかならないのでは。ザムランが「金さえ儲かれば何でもいいタイプの異常者」ということなのだろうけど、それ言い出すとこの作品全員ちょっと狂ってる気もする……。
目的のために躊躇なく女装したカウティリヤ。ここでちょっと思い出したのが『空の軌跡』で、副主人公のヨシュアは『FC(the 1st)』の範囲内で2度女装した。いずれも嫌々なのだが、一度目はともかく二度目は手段を選んでいる場合ではなかったので、ちょっとプロ意識に欠けていたかも。カウティリヤを見習うんだ!
【デッドマン・ワンダーランド】 「起承転結」という言葉通り、お手本のような「転」を入れてきた。星評価は先月と同じだが、最終章に向けてちょっと期待が膨らんできた。
【まおゆう魔王勇者】 そう言えばこの作品、最初の方では馬鈴薯がどうのこうの言ってたよなあ。あの頃はこんなに重いストーリーだとは全然想像していなかった。というわけで、こちらもクライマックスが近付いてきた。真の黒幕が判明?し、物語の終着点らしきものも見えてきた。何か不穏な単語が並んでいる気がするのだが、最後は綺麗にまとめて欲しいなあ。
【ビッグオーダー】 一言で説明すると能力バトルもの(雑な説明)。現代日本を舞台とした「オーダー」と呼ばれる特殊能力がうんたらかんたら。最序盤は期待外れだな……と思って読んでいたのだが、黒幕とも言えそうな主人公の父親(?)が出て来てからは少し上昇カーブ。ネガティブな要因を挙げておくと、主人公の魅力がイマイチ伝わってこないのと、「オーダー」発動時にもうちょっと分かりやすいエフェクトとかがあった方が良かった気がする。
読んでてふと絵に見覚えがあるな、と思った。『未来日記』と思って調べるとビンゴ。ちなみに『未来日記』は無料版か何かで1巻か1話読んだ程度……何でそんだけしか知らないのに絵柄覚えてるんだよ。ヒロインがよく似たタイプだからか?
【天のプラタナス】 これ何年ごろの漫画だっけ? 今だと確実に燃えそうな発言が……。あと守備妨害ってわざとじゃなければ許されるんだっけ? 打者走者は1塁まではラインの外側を走るのが基本のはずで、完全にラインの内側にいる野手の足を掬うようなスライディングは普通にアウトのような気がするのだけれど? 打撃妨害は問答無用で取られるのに……。あ、でも、ちょっと前の高校野球で一塁手の足蹴ったやつがおったな。あれは元からアウトのタイミングだったような記憶もあるが。
今回読んだところは、前半は前回書いた通りに「試合に入ると面白くない」だったのだが、相手監督の息子の神谷有が出てきた辺りで風向きが変わった。何だよ面白い試合描けるじゃん。まあどっちかというと話が主人公サイドから相手チーム主軸になっちゃったけど。「控え選手のボイコット→出場選手が負傷し没収試合(出場可能な選手が9人を下回った)→になりかけたところで、主人公チームの天木監督が「最終回まできちんと試合をしたい」と訴える→交代で退いていた及川が特例で再度出場」という横紙破り。高校野球かつ漫画ならではの無茶と言える。そしてもう二度と見ることのできない展開だろう。
とまあ、いろいろあって4回戦突破。全くの偶然だが、先月に引き続きちょうどキリのいいところまで進んだ。さて次は誰が浜鹿のコーチにやってくるのかな? 神谷有か及川あたりが本命……「及川:神谷=7:3」ぐらいの可能性かな。いや、いっそのことパターンを変えて「両方」ってのも面白そうだ。
>1イニング20球を超えると
これはプロ野球関連の記事でも読んだことがある……のだが、私がまだプロ野球をしっかり見ていた頃に観察した限りでは、20球前後を境に打たれやすくなるとは感じなかった。もちろん私のはサンプル数が少ないので信頼性に欠ける。きちんと調査したらそういう傾向が出てくるのだろう。
>神谷有
キャラデザが……『空の軌跡』のアルバ教授とか『鉄鍋のジャン!』の伍行壊を思わせる。それはともかく、全く親父に似てないぞ(笑)
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新刊は8冊。『頭文字D』の続編の『MFゴースト』の続編の『昴と彗星』がスタート。あまり期待はしていない(爆) 完結したと思われていた『タヌキとキツネ』は別形式で続きが出た。一方で、『鉄血キュッヒェ』が久しぶりの単行本にして早くも完結。新刊戦力的にはトントン、かな?
既刊は、中期で端数が出ていた作品の9月10月の新刊を2冊追加(あと2冊あって、それらは来月に)。お盆枠で採用となったものの“冊数調整”で後回しになっていた『ラージャ』をスタート……したんだけど、この作品次の3巻で完結したっぽい。多分打ち切りだな……。
Kindleシリーズは各タイトル次でラストになる。今月来月の2分割、GW頃から2冊ずつ読んできたもの、いろいろあるが共通点は「来月完結」。全体として私の期待を下回っているが(厳しく言えば購入価格なりの内容)、終わりよければすべてよし、で、最後の最後に最後の期待を寄せておこう。
(2025.11.30)
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