鉄道模型制作報告
「80系関西急電 1954」その6
運行番号表示窓とヘッドライト

 悩んだ結果、運行番号表示窓はそのまま開口するだけにした。はめ込むパーツにちょっとした工夫はしてみるつもり。パーツは例によっておゆまると光硬化パテを利用したコピー品を用意する予定で、ここに写っているもの(左側)は前回の残り(予備)である(だから既に色が塗られている)。
 ヘッドライトはいつもの通り、タヴァサのパーツに交換するため穴を開けておいた。

妻面……の前に配管で悩んだ

 妻面窓は一次型が再現されているが、その後の80系は二段窓に変更されている。というわけで妻面も加工する必要があるのだが、その前に悩みが。これまでの80系関西急電のパンタグラフ周りの配管は、母線と空気作用管のみで作成している。古い写真を見ていると、戦前型旧国の原形に近い状態のものにはその2つしか確認できず、避雷器やパンタ鍵外し線といったものは戦後の更新工事の際に追加されたものではないか……と推測している。80系も当初は母線と空気作用管のみだったのではないか……と思ってそんな風に作った。その場合、屋根の配管は全て削って付け直すのだが、妻面に関してはサハ用の配管なしを使う(写真右)。今回もその予定だったのだが……別件で資料写真を見ていて、パンタ付近に避雷器があるようにも見えてきた。如何せんはっきりした写真ではないので何とも言えない。さらに資料を捲っていると、「昭和28年」のキャプションが付いた戦前型にはっきりと避雷器の存在が認められる。「昭和25年(26だったかも)」の写真にはないので、この間に取り付けられるようになったのか???(*1)
 というわけで、今回作っているのは1954年製……昭和29年なので、避雷器付きで作ることにした。配管は元のモールドを最大限活用するので、妻面も配管付き……左のものを使うことになった。

*1 別の資料によると、戦前型の製造時は「避雷器」を床下に付けていたらしい。「屋根上に設置されるようになった」のが昭和26〜27年頃ではないか、という意味で捉えて欲しい。ちなみにだが、「避雷針」ではなく「避雷器」なので高い位置に付ける必要はないのだろう。屋根上だったとしても上昇時のパンタグラフより低い位置にあるし。

妻面加工

 というわけで、妻面の窓部分を削り拡げ、そしてウィンドヘッダーを付ける。80系100番台の時と同様の加工だが、100番台はここのシル、ヘッダーがないことに気付かず付け直してしまった

 今週はちょっと集中力が弱くて思ったより作業が進められず、自分としては不満というか反省である。

(2025.10.12)
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