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2025年8月中旬〜10月初頭に読んだ小説
【魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?20】
主人公がほぼ出て来なかった……一応過去回想で出番があったが。ザガンをどう復活させるのか?のところで聖剣に封印され士天使、カマエルの過去の話が始まったり、囚われた黒花のところでアスモデウス(リリー)が魔術師になった経緯が語られたり。そんなわけで、「現在」の部分ではほとんど進展なし。ちょっとがっかりだが、リリーの過去を知れたのは良かったので、次巻に期待することにしよう。
【デート・ア・ライブ2 四糸乃パペット】
表紙の女の子の名前は「四糸乃」――精霊である。そして字面から何故か御庭番衆のお頭を連想する私。「四乃森蒼紫」と「四」「乃」が被ってるし、「紫」の下が「糸」であることも考慮に入れればかなり似ていると言える(似てるよね?(圧))。それだけではない。髪の色が「青(≒蒼)」だし、物語中出てきた「森ガール」という表現がダメ押し。私の中で彼女の必殺技は「回天剣舞・六連」に決まった(意味不明)。
さて、橘雪翼のいつもので行けば「パペットのうさぎさん可愛い〜グッズになってないのかなあ?(あったとしても古すぎて売り切れてるのでは?)」なのだが、残念ながらこのうさぎは……あまり好みじゃないかな。眼帯もイマイチデザインだし(とかいいつつ、『ごちうさ』の理世が作ったぬいぐるみのワイルドギースはいつか欲しいと思っている)。そしてパペットの喋り(四糸乃の腹話術)で連想するのはもちろんあれ、『彼方のアストラ』のフニシアが持つパペット「ビーゴ」だ。「パペットはこういう喋り方をする」というテンプレートでもあるのだろうか?
1巻の流れそのままのラブコメで、ヒロインが増える……まさかとは思うが、この調子で1巻に1人ずつ主人公士道を取り囲む女の子が増えていくんじゃないだろうな?(前にちょっと調べたところではやたらヒロインの数が多いので、さもありなんといったところか)。
最後の場面で見覚えのある名前の子が出て来たなあ(ついこの前買ったプライズフィギュア)、と思ったら別人だった。フィギュアの子は崇宮澪で、今回登場したのは崇宮真那。まあ多分、姉妹とかだろう。ちょっと調べようとしたのだが「ネタバレ注意」の文字が強めに強調されていたので(*1)、踏み込めなかった。しかし何より、それより注目なのは士道(の映像)を見て「兄様」と言ったところ。えっと、士道君には何人妹がいるのかな? そもそも苗字違うのだが? 真那の勘違い(兄様と士道がそっくりさん)という線もあるかも。
*1 馬から落馬するほど強めに書かれてた。
【俺がシフトの時だけバイト先の喫茶店に来る、クラスの美少女モデル様】
略して『俺シフ』と呼ぼうと思う。『クラなつ』の岸本和葉の新作で、挿絵がみわべさくらなので買う必要があった。『クラなつ』にはヒロインが3人いるが、それを1人に減らし、主人公は料理万能からコーヒー淹れるのが上手いバイト店員にクラスチェンジしたような、そんな感じ。あと、1巻にして早くも2人がお付き合いを始めるというスピード感も付け加えておこうか。『クラなつ』との差別化を図ろうとしているようにも見受けられるが、読み味はあまり変わらない。作者がコーヒー好きか、あるいはハマったから新作書く気になったんだろうなあ……と思いながら読んでたらあとがきにそう書いてありました。正直でよろしい!
『クラなつ』みたいなのがもう1作品増えてもなあ、という気はするが、まあとりあえず次の2巻(来年5月発売予定)は読んでみると思う。
【Re:ゼロから始める異世界生活42】
アル一味と全面衝突。戦闘描写が続くのだが、ここんところもうちょっと圧縮して完結に済ませられないんかねえ。もちろん減らしたページで話を進めてね、ってこと。
今回は再三に渡り「神様仏様オド・ラグナ様」というフレーズが出てくるが、これに違和感を抱いた。通常日本語で「神様仏様○○様」って言う時はあんまり真剣な場面じゃないような気がする。人を褒めたり頼みごとをするときなどに使われるが、どちらかというと砕けた印象を受ける。いや、それは違うな。「どちらかというと」じゃなく、どう考えても砕けた場面でしか使われない。作中では強力な「憂鬱」の魔女因子を使うため、代償を捧げるときに「神様仏様〜」と念じるわけだが、そもそもこの世界でに神様はともかく仏様の概念があるのか。代償を受け取るあるオド・ラグナ様は他所の神様や仏様と並べられて気分を害さないのか。
せっかくレムが復活したと思ったのに、今度はオットーが「暴食」の被害者に名を連ねた(結局フェルトはセーフだったんだよね?)。あのさ、もうそのパターンはお腹いっぱい。そろそろ、この章あたりで「暴食」関連の問題はすっきり片を付けて欲しい。作者がここで暴食の大罪司教を脱獄させたのは、その予定があるからだと期待している。
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大して期待していなかった『デート・ア・ライブ』がサクサク読めて面白い。紙書籍ではなく電子版を買っているのだが、例の30%還元の時に3冊買い、ひと月一冊という漫画と同じ手法で読むことにした。9月から12月まで4ヵ月あるのにどうして3冊なのか、という問いに対しては、1巻は面白かったが2巻以降つまらなくなる可能性を憂慮してリスクヘッジしたから、と答えておこう。
大失敗でした。
素直に4冊買っとくべきだった……多分12月はクリスマスの頃まで悶えてると思う(年末年始の30%還元が始まるまで)。既に今月分の3巻を読み終えており、続きが気になっているところ。早く11月にならないかなー。
というわけで次回の4冊は『デアラ』『Re:ゼロ短編』(今月終わり頃発売)『デアラ』『才女のお世話』(来月終わりに発売)となる予定。早くても2ヶ月後……なのだが、現在外出時に交通機関の中などで読む本がない。仕方がないので詰碁の本を持ち歩いているが、この状況を鑑みてそろそろ『ゆうえんち』の出番かなあとも思っている。
(2025.10.08)
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