鉄道模型制作報告
「80系関西急電 1954」その4
ドアの台座

 ドアを抜いたところに、エッチングパーツ取り付けの台座となるものを付ける。ドアの固定はまた後日。

前面は……クハ76用!

 さて、前面の加工に移る。ここで使う前面は……キット付属のものではなくクハ76だ。なぜそんなことをするのか? 80系100番台のところでも書いたように、前面窓の大きさが、元木枠車と元からHゴムで製造された車両とで違うように見えるから。今回作る車両は元からHゴム窓だったので、ちょうど余っているからという理由もあり、クハ76前面パーツの出番となるわけだ。

クハ76の前面を作るにあたって問題となるところ

 クハ76の前面パーツはクハ86の前面と比べてやや細い気もするのだが、妻面と比較ではほぼ同じなので、屋根さえ何とかすれば上手くまとまると思う。もう一つのポイントが、クハ76は乗務員室の三角窓が側板側にあるのに対し、クハ86では前面に再現されている。この個所に隙間が出来るので、三角窓を作りつつプラ板で埋めてやらないといけない。多少面倒だが、まあこれも何とでもなるだろう。

裏側裾を削って、TNカプラーの逃げを作る

 よく忘れる前面裏側の裾削り(TNカプラーの逃げ)はよく忘れるので、真っ先に削っておく(左側)。今回のクハ86は片渡り構造なので片側だけでいいはずだが、何か見落としがあるかもしれないので一応左右両側削っておいた。

前面ガラス

 次に作業したのは前面窓ガラスの削り出し。実はこちらも忘れがち(実際忘れて箱組したことはないのだが、直前ギリギリまで忘れてたことはある)。使った素材はいつものエコーモデルのt0.4だ。今まで台紙に両面テープで貼り付けて保管することが多かったが、台紙ごとなくしそうになったことがあるので、今回はパーツケースの蓋の裏側に止めてみた。

手すり穴など

 忘れがちな作業が終わったので、いよいよ手すりの穴などを開けていく。今週も中途半端なところで時間切れ。

余談でヤスリホルダーの話

 長年使っているお手製ヤスリホルダーが破損したので修理した(左)。この自家製ヤスリホルダーは、タミヤの5ミリプラ角棒にt1.0のプラ板を貼り付けたもの。t1.0プラ板のところに両面テープで紙やすりを固定する。今回は摩耗したヤスリを剥がす際に、t1.0プラ板が割れてしまったので付け直したというわけだ。

長年使っているのでかなり摩耗している(右)

 写真右はこのサイズのものとしては初代で、作ってから15年ぐらいは経っている。今回修理した左のプラ板部分と見比べると、角が摩耗してかなり丸くなっている。
 今まで試行錯誤や用途別でいろいろなサイズのヤスリホルダーを作ったが、一番使うのはこのサイズだ。現在4本体制で、3本は600番を、残る1本に240番を付けて使っている。600番が3本あるのは、削る場所や工作ステップに応じて適した劣化度のヤスリを使うためである。240番のホルダーには、間違いを防ぐために赤線を入れている。

(2025.09.28)
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