【ブサメンガチファイターSSS】 以前読んでた完結漫画(打ち切り気味)が、おそらくアニメ化ということで限定?復活した模様(巻数が「上」なので、あったとしても「上中下」。順当なところで「上下」の2冊だろう)。6月にコミックス出てたことに7月に入ってから気付いたので、慌ててゆっくり購入してみた。
なんか記憶が抜け落ちているせいかもしれないけれど、「そんな設定あったっけ?」が「転生時に三大欲求を封印したプレイヤーは神になる」的なもの。しげるの「絶対神」もそれほど「絶対」でもないなのかなあ、と。そもそも封印の仕方が雑で、女性に触れただけで爆散するあたり「神」にしては脆い気が……チェーンソー一発でばらばらになるやつのこと(*1)を思い出した。
誠司の妹を自称するリーズが実はAIだったという意外な展開。前作が連載されていたときって(現実世界で)AIはあったとしても理論段階レベルだったはずだから、これは時間を経て続編が作られた故の追加設定かも?
*1 ゲームボーイのRPG『魔界塔士Sa・Ga』のラストボスの話である。あれは正攻法で倒せない時の救済措置だったのか、「神」と「紙」をかけたギャグだったのか(容量の都合で漢字が使えず、「神」ではなく「かみ」だったような記憶も……)。
【サネカの嫁入り】 怖い系の神様かと思っていた犬神が特に争うことなく“無事パーティーメンバーに加入”する。私にとっては『サネカ』の最初の分岐点で良い方向に進んでくれた。
というところに始まって2巻も増える家族たち。1巻で動物の神様的なことを書いたが……どうやらそもそもナラが樹木の神様で、動物形態を取っていただけだった。次に登場するヒスイは元動物でない上に動物にもならない。思いっきり嘘書いちゃった(テヘペ)。こういうところアプリで読むと雑になっちゃうんだよねー(責任転嫁)。でも『赤猫』はしっかりきちんと読んでいるのだが……いや『赤猫』だけが特別なのかも(他のラインナップを見渡しながら)。
夫婦になったのは言わば“事故”であるとことあるたびにエクスキューズするサネカと竜彦だが、最早照れ隠しにしか見えないぐらいで順調順調(何が?)。2巻最後で過去に行くが、そこでの道久と神々様とのあれこれもなかなか見ていて楽しい。多分話の流れ的に過去の物語はこれだけになると思うけど、もしかしてこの作品が人気作になったらスピンオフで若かりし頃の道久主人公の話の可能性も……? 作者よ、頑張れ!
【ひねくれ騎士とふわふわ姫様 古城暮らしと小さなおうち】 ふと思ったのだが、この作品の登場人物は全体的に王女様に対して気安過ぎないだろうか。そもそものルークスからしてそうなのだが、ルークスは王女様の恋人というか3巻からは婚約者なのでいいとする。
3巻は人間の話メインで、あまり妖精さんの家づくりをしなかったなあ、と。そう言えば私も最近ミニチュアハウス作ってない……模型が忙しいから(言い訳)。
【TSUYOSHI 誰も勝てない、アイツには】 はー、なるほど、反社会勢力扱いねえ。とことんツヨシが不幸になって俺も悲しいぞ。しかしこれ、事情をしっかり話せば少しはチャンスありそうだけど……その辺に期待しておこう。
【いびってこない義母と義姉】 正直に言おう。本作生徒会長と『才女のお世話』の生徒会長とが部分的にごっちゃになっていた!(刊行ペースがそう大して変わんないのも一因?) こっちの生徒会長は犬と遊んでるときの笑顔がいい笑顔過ぎる。世間は今空前の猫ブームだが、本作に登場する愛玩動物は犬。舞台設定から考えるに猫より犬の方が多い時代だからかもしれないが、もしかすると作者が犬派という可能性も? 時代の話をすると、美冶の「肩の強さ」に驚く生徒会長御厨定だが「肩が強い」という言い回しが果たしてこの頃あったのか?(笑) 肩が強いって野球用語……だよね? 他では使わないよね? その辺気にし出すと、美冶の“ピッチングフォーム”が思いっきり野球のそれなのも不自然だが(笑)
【ワンパンマン】 毎回書いてる気がするけど毎回同じ感想しか出てこない。ダラダラダラダラと長すぎる。見開きページ多用し過ぎてワンパターンだし。いっそのことタイトルを「ワンパターンマン」に変えるか? ともかく32巻ラストでやっとサイタマ対ガロウまで来た。33巻で少しは鬱憤が晴れるといいのだが。
【黙示録の四騎士】 せっかくリネオスに着いたと思ったのに、落ち着く間もなく戦闘に次ぐ戦闘。挙句の果てにはアーサー・ペンドラゴンが自ら乗り込んできた。という感じでずっと戦ってるので、ちょっと単調に感じた。
四騎士の全容がはっきりしたのだが、主人公パーシバル以外は前作主要登場人物からなる夫婦(?)の子どもたちで占められている。『七つの大罪』続編と考えると妥当なところだが、主人公一新するならこの辺にも変化が欲しかったような気もする。とは言え、この後面白くなれば些細な問題でしかない。というわけで作者、期待してるぞ!
そのうちの1人のガウェイン。マーリンとエスカノールの血を引いてそうなのだがどうやった? エスカノール生き返らせた、よりはマーリンが死者の世界に行ってきた方が“それっぽい”気がする。
>ナシエンス
オマケページで女性疑惑……というか確定で良さそう。定番ではあるが、なぜこれをオマケページで?
>ペリオ
聖騎士になってて驚く。しかもちゃんと強い!? ゴウセルはこのことを知っているのだろうか。おまけでいいので、この辺りが語られることがあればぜひ読みたい。
>ランスがトリスに「お前まだパパ上ママ上呼びなのか」
8巻表紙めくったところのおまけ。パパ上ママ上と聞くと某イケナイ漫画を思い出す。それはさておき「パパママ」だと幼児っぽいが「上」を付けると若干緩和され……ないかなやっぱり。
【王様の仕立て屋〜サルトリア・ナポレターナ〜】 例のジョジョの人再登場。リッカルドとの対決はさながら「問題児頂上決戦」といったところか。しかし改めて思うのだが、いくら同じ出版社とは言え(もしかして掲載誌も一緒?)こんなにジョジョっぽいキャラ出して怒られないのかな? 見た目はもちろんのこと、セリフとか言動もきっちりそれっぽいので、俗に言うリスペクトはしっかりあるんだけど。ちなみに私は嫌いじゃないです。
【レッドブルー】 そうか、青葉負けるのか……どうやら私がアプリで読んでいたのは根嶋戦の途中までだったみたい。とてつもなく中途半端なところで読むのやめた俺(「これはきちんと単行本で読もう!」と決めたからアプリをやめたのだが)。少なくとも本人は拳心への挑戦がはるか遠くへ行ってしまったとMMAを辞めることも視野に入っているようだが、気持ちをもう一度奮い立たせるのは仲間(岩瀬)かライバル(鉢屋)か。時和の試合が始まったけど、まあ漫画の展開的にはこの試合の観戦がきっかけにはならんよな。
【追放された転生重騎士はゲーム知識で無双する】 こうして通しで読んでみてようやく理解したのだが、カロスが黒幕であると結論付けたのは……「スキル<第六感>を持っているかのように振る舞っていた」じゃなくて「スキル<第六感>を持っているのに哀哭するトラペゾヘドロンに気付かないわけがない」だったのか。アプリで読んだときは勘違いしていた。というわけで、人格者で善き冒険者と思っていたカロスが敵だった。良くあるどんでん返しと言ってしまえばそれまでだが、ちょっと残念。
戻って10巻ハーデン侯爵との対面シーン。エルマは疑いの眼差しを向けられて狼狽するが、侯爵は「誰にでも隠し事の1つや2つあるもの」と笑い飛ばす。侯爵はエルマを揺さぶったのかな。なんかそれらしい言い訳が出てきたら「怪しい」とするつもりのところ、エルマが「自分が疑われることが想定外だった」みたいな反応だったので一先ずはシロと判断したのかも。
>カバー下
最初の頃はカバーのモノクロ絵だったが、途中の巻からちょっとしたお遊びに変わっている。ハーデン侯爵が表紙の10巻は侯爵が「吾輩でごめんねえ」とおどけている。イザベラの失言を咎めなかったりと、何かとこの人は気さくだ。
【戦隊レッド 異世界で冒険者になる】 レッドの異世界転生のメカニズムが明らかになる? ゼツエンダーや魔王といったあたりやレッドの力についても判明するが、冷静に考えると元の世界でレッドは「死亡した」ことになるのか(相打ちとかいう表現で、死んだとは明言されてなかったような)。さらにレッドも、ゼツエンダーを殺したことになる。ヒーローもので主人公が直接敵ボスの命を奪うというのは珍しいかも?(まあ私はヒーローものをほとんど知らないのですが)
魔王復活まで秒読みっぽくなってきて、一気に最終章突入という雰囲気も感じられる。「最新刊に追い付いたと思ったら最終巻だった」というパターンが有るかも……?
【ホテルメッツァペウラへようこそ】 アキ! お前が犯人か!(アキが兄に代わってジュンに大量の贈り物を持ってきた件の裏話)。何かこの兄にしてこの弟あり、って感じもするが、どうしてこの兄さんこんな弟がいるのに自殺しようとしてたのか。
ファビーの同僚のイルッカがクスタについて愚痴るが、そりゃあ娘に接近する男の腕にこーんな入れ墨入ってたら怖い顔されるわ。と思ったけどよくよく考えたらジュンの背中も大概だった。でもファビーがジュンに椅子を贈った時に不穏なオーラだしてたし、メッツァペウラの一員としては認めても娘の恋人として認めるかはまた別の話になりそう(但し現時点で当人たちにそういう気はないみたい)。
【廻天のアルバス】 アルバスに大魔法「廻天(リヴォルヴ)」を授けたのは過去の勇者? 「廻天」を使い過ぎると起きる弊害をアルバスに語るが、もしかすると自身がその犠牲者なのかもしれない。漫画の時間軸ではまだ1巻末での一度しか使われていない「廻天」、2巻と3巻前半の雰囲気を見てこの周回が本番なのかなと思っていたが、もしかすると再度「廻天」を使い、アルバスが世界から弾き出されるシナリオもあるのかもしれない。
【エウレカセブンAO】 『エウレカセブン』の続編。主人公を替えるタイプの続編だ。「AO」は「エーオー」だと思っていたのだが、主人公の名前に揃えて「アオ」と読むのかな? 1作目ヒロインのエウレカの息子と思われ、前作主人公にそっくりである。
気になるのが、舞台が日本(の沖縄)になったところ。前作は完全ファンタジーだったよね? というあたりは3巻で明らかになり、俗に言えば異世界転生(但し本作の頃にはまだ異世界転生モノはなかった……はず)だった。向こうの世界からエウレカがやってくるのだが、彼女は身籠っていた。しかし前に来た時の記憶がない――アオを置いてったよりも前の時間軸からやってきたのでは?ということになるが、それはそれでアオを置いてった時に「○年後に過去の自分がやってくる」ことを、明言はしなくとも何らかの形で残して行きそう。お腹の子が女の子なあたりも含めて、平行世界から来た別のエウレカなのかもしれない。
【まおゆう魔王勇者】 魔族が集まっての大会議。人間との停戦の合意が得られそうになったところで、好戦的な種族の長が魔王が魔王の地位に相応しくないと“反旗”を翻す。っていうかそもそも、どうやって魔王って決めてるんだろう(ここまでのどこかに書いてあったっけ?)。どうして魔王が魔王になったのか(この作品固有名詞がないから話が分かりにくい)。クリルタイとやらに出席できる有力氏族の中に魔王の出身はなさそうだし、かといって今回改めて明言されてる通り魔王本人はあまり強くない(どころか、かなり弱い?)。何を以て魔王は魔王となったのだろう。
【だんしんち】 下宿大学生の「溜まり部屋」みたいなお話。主人公(部屋の主)檀野心志(だんのしんじ)――通称「だんしん」だから「だんしんち(家)」のようだ。仲良しな友人2人は、「石徹白武道(いとしろぶどう)」「神宮寺悠寓(じんぐうじゆうぐう)」と何だか全体的に凝った名前だ。基本的にだんしんの下宿における、学生らしい何てことのない日常で話が進んでいくが、決して引きこもりでもなく、外に遊びに行ったり大学での話があったりバイトでのあれこれと変化がある。途中からは家族とのしがらみや進路といった学生らしい悩みや前進もあって、最後はいい形で完結する。大作ではないが、綺麗にまとまったいい漫画だっだ。
【4P田中くん】 春の甲子園優勝を決めたのは河野の逆転サヨナラ満塁ホームラン。この作者の漫画、たいていの場合最後の決め手は主人公だったりするので、逆にこれは好印象。野球って9人とベンチメンバーみんなで戦うものだから、いつもいつも主人公が決勝打では漫画と言えどつまらない。
最終章となる夏の大会が始まる。今更のように気になるのが、初戦は勝って当然、相手は格下と見下すムードは如何なものか。その辺りも昭和の漫画ってことかなあ。
―――――
新刊が4冊とまたしても少ない。故に、先月の“見落とし”『ブサガチ』続編を発見できたのは幸便というもの。しかしあれだね、これがアニメ化されるとは思ってもみなかったよ(ちなみにいつものことだが、アニメ版は観ていない)。
既刊のKindle特価枠は、『エウレカセブン』が続編に突入。1タイトル一気読みは『だんしんち』で、このシリーズでは少数派のファンタジー要素のない現代日本物だ。変な癖もなく、読みやすい作品だった。
来月は例年であれば某ヨのキャンペーンがある月。年に3度の漫画ライフの区切りでもあるが、夏だけは月の半ばに開催される。それがメリットになることもあればデメリットになることもあり……今回はどちらかというとデメリットに近かったのだが、強引にメリットに変換する予定だ。
(2025.7.31)
|